ブログの過去履歴  2016年1月から

2016.1.17<今年からブログを始めました>

たてとほこ、どちらも大事、プラスこころマイナスこころ、どちらも大事

2016年1月、紅梅が咲きました。

今年は少し早いと思います。

私にもこころの動きがありまして、私を動かし始めました。

人生には失敗はない、いろいろ、その人が考えたことをやってみればよい。

攻めと守り、両方ともよい。

人生九十やってみるしかない。

 

ドリーム (木曜日, 21 1月 2016 13:30)

 

プラス マイナス
相反するものの
バランス感覚…

私も 常に
ニュートラルで
生きていきたいなぁ〜 ♪

2016.1.18<今日は雨です>

久しぶりに雨の日になり、乾燥した空気が、潤んで来ました。冬の雨の日は、家でゆっくりとインドア・レジャーをしたいと思います。

 私にとっては、昔は本を買いに行って本を読む、ビデオ屋に行ってビデオを借りて映画を見る、CDでステレオを聴く、過去のコレクションを引っ張り出して見る、喫茶店に行ってコーヒーを飲む等が、インドア・レジャーの代表でした。

 今はITレジャーの時代です。①調べる Yahoo!やGoogleやWikiでニュース・経済評論を見たり勉強をする。②音楽・映画・カラオケをYoutubeで楽しむ。③買物 Amazonで古本を買う。④ブログで楽しむなどです。無料・低価格の情報インフラが、WWWが発明された1990年からわずか25年で提供されたのです。まさに情報革命は人類の第3社会構造革命だと思います。世界が融合した新しい知識文化が生まれつつあると思います

サンサンビーム (木曜日, 21 1月 2016 13:35)

情報革命
凄いですよね〜
波長同通
って ありますね〜
良い波長を 発信して
良いものを 引き寄せて
いきたいです ☆

2016.1.19<新しい春になりました>

スノードロップが咲きました。

春のおとずれです。

昨夜から今朝にかけて、こころが乱れていました。今、ようやっと心が落ち着きました。

 孔子が「50にして天命を知る、60にして耳従う、70にして心の欲するところに従って、のりを越えず」と言いました。

現代は10歳は寿命が延びていますので、「70にして耳従う」の時代になったと思います。

たとえ、10歳の子供でも、鋭いです。他の人を尊敬して、語ることに、「耳従う」必要を感じます。

ドイツの詩人シラーの「諦観」には、「時間の歩みは3つある。未来は<ためらいながら>近づき、現在は矢のように飛び去り、過去は永遠に静止している」とあります。未来が20年くらいしかない者には、若い人の言葉に耳従い、過去の経験から得た知恵を活用して、若い人のお役に立つことが、自然の摂理かもしれません。

 

ビーナス (水曜日, 20 1月 2016 09:32)

 プラスこころマイナスこころさん
こんにちは〜♪
10歳の子供さんからも学ぼう
って…
素晴らしいですね !

 

プラスこころマイナスこころ (水曜日, 20 1月 2016 09:45)

 ほんとに!また新しい人生が始まるようです。

2016.1.20<雪がふりました。夢を追う>

 今朝、起きたら、一面の銀世界でした。こころが洗われるような、白い景色でした。新しい時代の到来を感じさせ、私も新しく、「夢を追う」時代に戻りたいと思いました。

 『夢を追う』ーこの行為は、人間として、最も苦しく、最も輝き、最も崇高な時だと思います。この行為がなければ、人間の著しい進歩・発展はありません。したがって、夢を持ち、夢に向かって努力している人が、最も素晴らしい状態だと言えると思います。私も、夢を持ち、もう一度「青春」に戻りたいと思います。

 ウォルト・ディズニーの言葉に、「夢をかなえる秘訣は①好奇心②自信③勇気and④継続だ。」とあります。しかも、「中でも一番大切なのが自信だ。一度こうだと決めたら、脇目も振らずに、それに没頭することだ。」と言っています。20年は短くて、長い。人生最後の冒険物語をやってみようと思います。

 

ドリーム (木曜日, 21 1月 2016 07:21)

 

本当によろしいですか?

イイ話ですねぇ〜♪
私も 夢があります。
実現に向けて 日々 前進。
日常の苦難 困難も 夢を追えばこそ
乗り越えられる。
Have a nice day ♪♪♪
Let's go go ♪♪♪

2016.1.21<雪とさざんか>

雪に耐えるさざんか。

東洋哲学の漢方では、①美しいこころ②たくましい身体(食事、運動、休養)③よい生活環境の3つを整えることが、健康で元気良く生きる条件といわれています。

 このさざんかのように、生物は環境の影響を多大に受けます。

 どんな環境であろうとも、今年は頑張りたいです。そして、その中で、美しいこころ、たくましい身体を整えていきたいと思います。

 

ビーナス (木曜日, 21 1月 2016 08:26)

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本当によろしいですか? 

自然から学ぶ事は
たくさんありますね…
目前の壁と思えし限界を
突破した所に
明るい未来があると思う!
今日も 一歩を 踏み出します!

2016.1.22<パンジーの花>

雪に埋もれたパンジーです。

パンジーは、秋植えにして、冬を越すと、春に大輪の花が咲きます。生き物は試練を乗り越えないと大きく成長できないようです。

 真理を発見する手法は、いろいろあります。ソクラテスと弟子のプラトンは理性(1+1=2)で発見しようとしました。そのまた弟子のアリストテレスは経験(繰り返し実験可能なもの)で真理を発見しようとしました。19世紀のアメリカのプラグマティズムは有用なものが真理だとしました。

 いずれにせよ、大輪の花が咲いてほしいです。

 

ビーナス (金曜日, 22 1月 2016 16:02)

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本当によろしいですか? 

雪に埋もれても
負けない パンジー
素晴らしいね〜
人も 苦難困難を
肥やしにして
それぞれ 百花繚乱
花を咲かせたいですねぇ〜

2016.1.23<雪だるま>

門の端に立った雪だるま。

この存在の本質(物質世界)は雪である。しかし、この実存・現実(精神・観念世界)は雪だるまである。

 19世紀デンマークのキエルケゴールは、人間として存在する、とは何を意味するかに、目を向けた。存在について、「自分がどういう人生を送るか」について、私たちには判断を下す自由(選択の自由)があると考えた。どんな選択をするのも自由だと知ると、私たちは不安を感じます。しかし、私たちは不安から逃避せず、真正に生きて、自分の人生の意味を見い出す自由があるのです。本質よりも現実が優先する、現実世界を肯定する(実存主義的)生き方が、現代の考え方かもしれません。

 

ドリーム (日曜日, 24 1月 2016 19:46)

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本当によろしいですか? 

難しいことは わからないけど
不安の原因に
手を打っておく。
理想は描き
現実を理想に
近付けながら
日々 生きる。

2016.1.24<ニシン>

生のニシンの塩焼きを食べた。おいしかった。ニシンには思い入れがある。昔、ニシンは冷蔵装置がないので、身欠きニシン(干物)で、安く大量に出回っていた。母が食べさせてくれた。母の思い出があるのだ。

 人のアイデンティティは、子供・学生時代(家庭、学校、知識)、社会時代(新しい家庭、仕事、お金)によって作られる。こころの歴史なのだ。

 17世紀イギリスのジョン・ロックは「体の物質は数年で変わるが、心は記憶に根ざして、たったひとつの連続した人生を送る」と考えた。

 こころは、「成功・獲得による歓喜」と「失敗、喪失による悲哀」の記憶を持ち、「こころの快楽」と「こころの傷」を刻む。プラスこころ、マイナスこころの、「どちらもあっての浮世と人生」なのだと思う。

 

ビーナス (日曜日, 24 1月 2016 06:38)

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本当によろしいですか? 

何十年かの
人生 振り返ってみると
楽しかった事
苦しかった事
悲しかった事
走馬灯のように
思い出される。
今の幸福感は
過去の全ての集大成。
さぁ〜
今日も 新たな
一歩を 踏み出そう !

2016.1.25<自由の女神>

平等と自由と希望の象徴、ニューヨーク自由の女神。いつも我々に、自由への希望をいだかせてくれる。

 人間は<生まれながらにして>平等であり、自由、安全、所有の権利を持つ。

 平等とは相互主義であり、「自分がいやだと思うことは、人にも、してはいけない」という道徳律のことだ。

 自由とは、19世紀イギリスのジョン・スチュアート・ミルによると、「他人危害・限度原則つきの何でもありの自由」である。すなわち、「他人に危害を加えない限り、人間には好きな事をする自由がある」ということだ。安全とは生命を確保する権利。所有とは財産を確保する権利である。

 しかし、権利は自己主張しないと得られない。すなわち、「叩けよ。さらば、与えられん!」なのだ。

サンサンビーム (月曜日, 25 1月 2016 10:45)

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本当によろしいですか?

自由
って 心が解放される事かなぁ〜
どんな環境の中にあっても
自らの心の解放は
自分で できる ☆

2016.1.26<善>

 真善美は3つの大きな価値概念である。

真は現実である。善、美は認識したあとの、意思、感性である。

 善は相互主義なのだが、「自分がしてもらいたいように、他人にもしなさい」という行動論になる。「善とは何か」を追求したのが、倫理学である。倫理は道徳、モラルとほぼ同じである。倫理は「社会生活における、一般的な決まりごと」である。法律は、他人を傷付けない範囲の行動を示唆しており、国家権力による強制が加わる。

 善は認識の差により、所属する集団により、異なるルール・行動になることがある。善悪二元論では、判断が間違うこともあると考えられる。

 

ビリーブ (火曜日, 26 1月 2016 19:30)

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本当によろしいですか? 

善悪二元論
私も 若い時は
そうでした…
年を重ねると
白か黒か?
だけでは ジャッジ
できない事が
わかってきますよね…
相対的を超えた
第3の発想法
双方に良き考え方で
ステージを 広げて
いきたいと思ってます。

2016.1.27<人体のしくみ> 

 人間の体は5大器官からなる。

1.こころ・精神(脳、脊髄、神経、感覚器)

2.運動(運動器)

3.酸素取入(呼吸器)

4.エネルギー取入(消化器、循環器、泌尿器)

5.生殖(生殖器)

 このうち、1,2を動物独自のものとして、<動物性器官>、3,4,5は植物にもあるので、<植物性器官>と区別することがある。

 こころ・精神は経験、記憶、思考、観念、感情であるが、こころの中身は、当人しか分からない秘密である。他人のこころを直接見ることはできない。その人が感じたり、考えたりすることを推察するほかない。こころ・精神(経験、記憶、思考、観念、感情)は、人により違い、同じではないのだ。

 

虫めがね (水曜日, 27 1月 2016 09:07)

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本当によろしいですか? 

人の心は 見えないけど
その人の 言葉
行為から 思いは
推察できます。
言葉を調え
行いを調え
心が調えられる気がします。
このブログの主さまは
勉強する事が
好きなんだなぁ〜
って 推察できます。

2016.1.28<美> 

 美の基準とは、善と同じように、人により現実認識に差があるので、同一ということはないと思われます。

 しかし、美意識の基礎はあると考えられます。それは、人間の潜在意識で、「子孫繁栄に役立つものを美しいと感じる」のかも知れません。一言で言えば、「若人と老人の差」です。

 一方、美意識の差もあります。西洋の庭園は、ギリシアの伝統に従い、均整・対象を美とします(除く、イギリス庭園)。

 日本庭園は、茶室の露地のように、自然を写した、わび・さびを美とします。このように、美意識には、人やグループにより、差があると思われます。

 

 

ビーナス (木曜日, 28 1月 2016 09:23)

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本当によろしいですか? 

様々な美意識は
やがて 真理の探究に
つながると思います。
心も体も環境も
美しく磨く意識は
真理への法門の
1つだと 私は
思います。

2016.1.29<人体>

すべての生物は、細胞という最小単位から成り立っている。もとをただせば、人間の体は、60兆の細胞でできている。細胞は、さらに小さく分けると、有機化合物という、生命活動のできない、単なる物質になる。細胞は、生命をもっている最小単位なのだ。

 人間の体は60%が水分、それ以外は細胞でできている。人間の始まりは、たった1つの受精卵細胞から始まる。1つの細胞が、2つの細胞に細胞分裂して、どんどん増えてゆき、人体ができる。  

 細胞は、細胞膜、細胞質、細胞核からできており、細胞核はその脳にあたる。細胞核の中で、DNAの複製が行われて、2倍の量になる。細胞分裂するときに、染色糸の遺伝の情報を、細胞内で伝達する。 生命の根源は、細胞と遺伝子なのだ。

 

ドリーム (土曜日, 30 1月 2016 07:30)

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本当によろしいですか? 

人体の仕組み
って 神秘的なんですね〜
肉体も心も
日々新生!

2016.1.30<人体の歴史>

人体は細胞で出来ており、細胞は生命の縮図とも言える。細胞の歴史をインターネットから、情報を検索(年代は億年単位、四捨五入)した。

 150億年前、宇宙が誕生。50億年前、地球が誕生。40億年前、原始生命(バクテリア・細菌)が誕生。20億年前、植物が誕生。6億年前(カンブリア紀)、動物が誕生。5億年前、魚(脊椎動物)誕生。4億年前、脊椎動物が陸へ進出。2億年前、哺乳類誕生。1億年前、隕石が衝突し、大型爬虫類絶滅。5000万年前、類人猿(霊長類)出現。500万年前、直立二足歩行の猿人出現。20万年前、現代人と変わらない新人の出現。

 スウェーデンの科学者リンネの分類によると、人間は脊椎動物亜門、哺乳綱、霊長目、人科、人属、人種である。

 人間は二足歩行により、二つの腕で、こん棒を持ち、自然の中で、戦って生きてきた。人間の心理は、このような、人体の歴史の影響を、多大に受けている可能性がある。

 

サクセス (月曜日, 01 2月 2016 08:14)

 二足歩行って 凄い事だと思います。
目前に 6ヶ月の赤ちゃんと
3歳間近の 子供を見ていて
3年の進化の凄まじさを
感じています。
人体に仕組まれた神仕組みのような
神秘感を 感じています。

2016.1.31<子供の二足歩行の完成>

 子供が二足歩行を完成させるには、6年かかる(小学校に入学するまで)。

 子供の成長の過程(年月数は概算)

(1)生まれた赤ちゃんの背骨はまっすぐ

(2)6ヶ月ごろ、僧帽筋を鍛え、首がすわり、ハイハイする。

(3)1歳ごろ、背骨は、首と腰に湾曲ができる(ショックアブソーバー)。ヨチヨチ歩きする。

(4)1ー6歳ごろ、重い頭の位置を安定させるには、①やわらかい乳歯をすり合わせ、あごの位置をまっすぐに修正する②そして、あごの筋肉と僧帽筋との、釣合いをとることが必要になる。子供の乳歯は、6ヶ月で下の前歯、1歳で上下4本、3歳で20本、生えそろう。そして、歩行と姿勢の保ち方を習得する。

(5)6歳ごろ、すべての乳歯がすり減って、平になる。体の中心軸を作れるようになり、乳歯が不要になる。永久歯が生え始める。(永久歯28本は小学校6年生ごろ、生えそろう。親知らずは20歳ころ、生える)

正しい姿勢、正しい歯のかみ合わせが、人間には必要で、重力医学の観点から、老化も防ぐ。

ビーナス (月曜日, 01 2月 2016 08:20)

私は 過去に 椎間板ヘルニア
現在は 頚椎損傷を
体験しているので
背骨、頚椎の大切さが
身にしみています。
重たい頭を支える
背骨、頚椎の存在感は
失った時にしかわからない。
重たい頭から
足の裏までが直立して
二足歩行するなんて
人体バランスの妙味と感じられる。
凄い事。

 

2016.2.1<親の役割>

 親の役割は、「子供の安全基地」である。アメリカの心理学者メアリー・エインズワースは、子供が、生物(理)的、情緒的、知脳的、社会的に発達するには、親の守りが必要であるといった。

 子供は、親に対して、「愛着アタッチメント」を示し、「親がいると、情緒的安定を示す」。母親がいると、子供は周りを探検し、他人とも関わりあうが、母親がいなくなると不安になる。

 人間は、社会的に成長するのに、時間がかかる。小学校時代までは、「アタッチメント・親の安全基地」が必要である。中学以降の学校時代は、学校選び、学費支援などの知的、社会的、金銭的アドバイス・支援が必要である。   

ー人間の発達時代区分ー

①0-3歳 赤ちゃん時代。WHOのガイドラインでは、2歳を過ぎるまで母乳をあげるという指導がある。五官(目、耳、鼻、舌、皮膚)をはじめ、生物的機能の充実期。

②3-7歳 幼児時代。二足歩行の習得。乳歯時代。生物的、情緒的発展期。

③7-12歳 小学校時代。永久歯始まる。前期と後期に分かれ、後期には、知脳的発達がある。

④12-20歳 中学・高校・大学時代 社会的キャリアを積む時代。

⑤20-36歳 社会時代。新たに友人・恋人や社会関係を築く。社会は変化し複雑であるから、親がアドバイス・支援できるなら、望ましい。しかし、本人の決定に異議を申し立てる権利はない。(親が先に死ぬ。子供の人生は、子供の人生。親の人生ではない。)

⑥36-70歳 子育てや社会生活の基盤を作る。

⑦70-95歳 年齢を重ねると、実経験の量が増え、世の中の真実・うその判断が分かるようになり、賢くなり、知恵が増える。相談されれば、アドバイス・支援をする。人間として最低限の物質的な豊かさを持ち、自尊の精神によって、自立した生活を送る。 

 

サンビーム (火曜日, 02 2月 2016 05:42)

親の役割
そうですよね…
子供の安全基地ですね。
私は 子供3人が
小さい頃
子育てにパニクる事が
多々あり
地域の保健婦さんの
アドバイスを 何度も
受けました。
「子供さんたちの心の基地は
お母さんなんです。
航空母艦のように
3人が 1日 どこへ行こうが
夕方 お母さんの所に
戻ってこれるように
凛として 待ち受けてください。
取り越し苦労や心配してるだけでは
航空母艦が 小さ過ぎます。」
と言われ 自らを律した事を
思い出しました。
父親は 3機の飛行機が戻ってくる
航空母艦を浮かべている海だと
思います。
両親が しっかり組んで
子供の安全基地となる。

2016.2.2<脳のしくみ>

人間の脳は、頭蓋骨の中にあり、大脳、小脳、脳幹からなっている。

 大脳は脳の80%を占める。右脳、左脳に分かれる。生物の中で左右2つの脳を持っているのは、哺乳類だけ。しかも左右の機能が分化したのは、人間だけだ。左脳は言葉を使って、理論思考をする。右脳は形を記憶するなど感覚機能がある。小脳は運動命令を伝達する。脳幹は呼吸、心臓、体温など生命維持や睡眠と覚醒のリズムを作る。

 喜怒哀楽は①視床下部(食欲と性欲の中枢)で快感・不快感や怒り・恐怖など本能的情動が生まれる②これに根ざした喜び・悲しみの感情が前頭葉で生まれる。

 記憶は短期では海馬(カイバ)、長期では大脳皮質に整理される。99%の情報はふるい落とされる。

 創造力・アイデアは①視床下部で欲求が生まれる②脳幹のA10神経からドーパミンが分泌され、脳細胞に快感・覚醒を与え、前頭連合野で新しい発想が生まれる。

 睡眠は、脳を機能させるために、疲れをとる働きである。睡眠は大脳皮質が休息するため、記憶ゼロになる。深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠=ラピッド・アイ・ムーブメント)を繰り返し、深い眠りで、脳の疲れが回復する。眠ると体の生理現象(呼吸、心拍、血圧)は減少、逆にホルモン(成長、性)は増す。

 体内時計。覚醒と睡眠のリズムは、視床下部がコントロールしている。時計の1日の時間は25時間。日光の情報で、毎日24時間にリセットしている。体内時計から大脳皮質に信号を出すと眠くなる。

 体内時計の1日が、25時間なのは、月の公転周期29.5日と関係あるとも言われています。月の満月、新月は、海の満ち干きに関係し、魚類の産卵に、影響もあります。昔は地球も月も公転周期が今と違っていました。計算すると、1日25時間の月の周期は4億年前でした。4億年前は、脊椎動物が陸に上がった時期です。人間は、当時の潮の満ち引きを、遺伝として記憶しているのかも知れません。

 

ミラクル (水曜日, 03 2月 2016 07:26)

 脳が
私たちの身体のコントロールセンター
なんですね…
過去に
意識不明となって
現実を遮断された時
別世界を体験しました。
そういう時は
脳では
どんな現象が
おきていたのかなぁ〜?

2016.2.3<脊髄のしくみ>

脊髄(せきずい)は、脳と体のすみずみを結ぶ連絡路。瞬時に体を危険から回避するときは、脊髄自体が中枢として、反射運動を起こす。

 末端で受けた情報を中枢に届けるのが、感覚神経。目、耳、鼻、舌、皮膚これらの感覚器への刺激は、感覚神経を通って大脳へ至る。情報は大脳皮質でまとめられ、「ぬれて冷たい」などの感覚が生じる。

 感覚器からの情報は大量に入ってきます。しかし、人間は「一度に、1つの声しかきけない」。人が脳で情報を選別しなければ、いけないのです。そこで、人により、色々な認知がでてくるのです。結論は同じではないのです。

 一方、中枢からの指令を、末端につたえるのが運動神経です。

 自律神経は、心臓、血管、胃、肝臓など、自分の意志では動かせない付随意筋を、生体維持のためにコントロールし、不眠不休で働き続けます。

 

 ビーナス (木曜日, 04 2月 2016 15:41)

五感により
私たちは
見たり 聞いたり
匂いを感じたり
味わったり
感じたりできる。
当たり前でなくて
こんな事にも
改めて
感謝の念いが
わいてきます。

2016.2.4<感覚器>

外界の情報を鋭敏にキャッチ。頭部の2つの目と耳、鼻、口と全身の皮膚。情報が大脳に行き、大脳が判断し、行動する。

 見る角度の違う2つの目により、物が立体に見える。網膜にある視細胞で色が識別できる。

 耳は鼓膜や蝸牛器官で音を聞き、三半規管で体の平衡をとる。2つの耳で方向を知る。

 鼻は外気を吸う人体のエアコンの役目。また、臭球でニオイを判断する。

 口は消化器の入り口としての、役割を果たしている。舌の味蕾が味を感知する。歯は全体重をかけて、噛み砕く。のどは、呼吸器としてだけでなく、咽頭が発声器官の働きもする。

 皮膚は常に新しく生まれ変わる。アカは死滅して剥がれ落ちた細胞である。触覚、圧、痛、温、冷の受容器もある。また、汗を出し、体温調節もする。

 <安藤幸夫監修「からだのしくみ事典」より>

 

 ビーナス (木曜日, 04 2月 2016 15:41)

五感により
私たちは
見たり 聞いたり
匂いを感じたり
味わったり
感じたりできる。
当たり前でなくて
こんな事にも
改めて
感謝の念いが
わいてきます。

2016.2.5<性格特性>

人を見て、性格分類をトライすることも、意味があるかもしれません。また、カウンセリングなどで活用できるかも知れません。

 1960年代に、心理学では、5大性格特性という人格類型の体系が考案されました。

1.開放性 経験への好奇心

2.勤勉性 まじめ、意思が強い

3.外向性 活動的、上昇志向

4.協調性 やさしさ、控えめ

5、神経症 不安や緊張が強い

  悪霊がついている人の9分類

1.怒り 2.おごり 3.だまし 4.しっと 5.欲深 6.おそれ 7.大食い 8.色欲 9.怠け心

悪霊がついている人は、トラブルに向かう可能性が大きいです。

 

 サンビーム (金曜日, 05 2月 2016 22:46)

悪霊は 波長同通してくるので
常に 悪霊のとりつくしまのないように
天国的な心で
高次元と 波長同通しておきたいと
思います。

2016.2.6<価値観と行動>

 ハーバード大学の心理学者ゴードン・オルポートは、人間の価値観と行動について、次のように語っています。

 6つの価値観類型

1.理論型 合理的な真理の追求

2.経済型 有益性重視

3.審美型 美的感覚

4.社会型 他者との絆追及

5.政治型 権力重視

6.宗教型 一体感と倫理への渇望

 行動の理由

行動の理由には、①動機と②動因がある。例えば、政治の世界へ入ってゆく動機が、宗教型(一体感と倫理への渇望)であったとしても、いつの間にか、政治型(権力の行使)自体が目的化し、それが、本人を動かす力・動因になっている場合がある。

 

ビーナス (日曜日, 07 2月 2016 05:40)

 現実生活の中で
いつの間にか
目的が ずれていく事もありますよね。
常に
動機は
何であったのか?
原点回帰して
軌道修正して
いかないと…
って 思っています。

2016.2.7<人間の欲望5段階説>

 アメリカの心理学者マズローは、人間の行動の動機として、欲望5段階説を提唱した。

 基礎となる「①生理的欲求」を土台にして、次に「②安全」、「③愛情・所属」、「④他者からの承認、尊重」、「⑤自己実現=至高幸福感の達成」の順に、①から⑤まで順繰りに欲望が、レベルアップするとしました。そして、最終的な充足に至る道程において、それぞれが不可欠のステージであるとした。人間として、自己実現するには、①から④層の欲求を満たさねばならない

サクセス (月曜日, 08 2月 2016 05:18)

 自己実現の内容が
万民の幸福につながる事なら
必ず 成就します。
自分だけの小さな実現を超えて
未来の発展を見据えた
理想追求をしたいと
思っています。

2016.2.8<こころの病気とトラブル(1)> 

 私たちは、変化の激しい現代で、社会的欲求を満たすために、社会的行動を行う必要があります。その中で、こころのバランスを保つことが難しい状況も出てきます。こころの病気とトラブルにどんなものがあるか見てみます。

 (1)おとなのこころの病気

Ⅰ.神経症(入院するほどでない軽い症状)

 ①不安神経症(漠然と不安)

 ②恐怖症(高所など)

 ③ヒステリー(心理要因で身体機能障害発生)

 ④神経衰弱(長時間ストレスによる疲労) ⑤抑うつ神経症(うつから身体障害が起きる)

 ⑥強迫神経症(ある観念から行動を繰返す) ⑦心気症(病気思い込み、ガン・ノイローゼなど)

 ⑧離人症(何をやっても、面白くない)

Ⅱ.心身症(心理的危機により、身体障害が起きる。胃潰瘍、下痢など)

Ⅲ.性格障害(性格に著しい偏りがあり、周囲が悩まされる。暴力的犯罪に結びつくことがある)

Ⅳ.精神病

 ①外因性精神病(脳血管障害、薬物中毒、事故による外傷など、脳に器質的障害があるもの)

 ②内因性精神病(体質的遺伝的要因が中心になって引き起こされることが多い)

  ⅰ)統合失調症(旧:精神分裂病) 青年期に多い。妄想型、緊張型、自閉など解体型

  ⅱ)そううつ病 はしゃいだ状態の躁とうつの状態が繰返す。うつが多い。悲観が長期間続き、生き

    ることが苦痛になる。睡眠障害など身体症状、自殺企画の可能性もある。

 

 

 ビーナス (月曜日, 08 2月 2016 12:27)

混沌たる世の中に
1人悩む人々は多い。
コミュニケーションをとりやすい
環境作り。
孤独な人々に声をかける。
心の病を救うのは
愛の力だと思う。

 

 

 (2)子どもの心の病気

 大人は心の危機に直面したとき、精神症状として意識化することができる。しかし、子どもは、まだ自我が成長していないので、実際の行動を通して表すことが多い。この行動を「問題行動」という。

 「子どもの問題行動」は、3分類される。

 Ⅰ.反社会的行動

(非行。思うようにならない時、自分以外の人のせいにし、自分の怒りを、社会の規範をやぶるような、攻撃的な行動に向ける)

①他者に対し、殴ったり蹴ったりする暴力行為 ②公共のものや他人のものを壊す破壊行為

③人を脅して、お金を取ったり、無理な要求する恐喝行為 ④万引きや窃盗

⑤家出 ⑥自己顕示やうそを頻繁につく

 Ⅱ.非社会的行動 (反社会的行動とは反対に、困ったことが生じた時、すべて自分の責任と思い、自分1人で背負ってしまうので、社会的な接触を避けることで、不安を回避しようとしている)

①人前で一切しゃべらない ②友だちを作らない ③自信がなく、無気力

④白昼夢(現実の世界から離れ、夢想の世界へ入る。不登校の子どもに多い)

 Ⅲ.神経性習癖 (緊張や不安が持続した結果、自分で意図しない身体的行動が起きる)

①チック(くせ) 突然大声を上げる、まばたきなど身体の一部が勝手に動いてしまう

②吃音(きつおん) 緊張して言葉がスムースに出てこない ③頻尿、夜尿 ④爪噛み、指しゃぶり

<心理学のすべて 浜村良久監修から>

 

 

サクセス (水曜日, 10 2月 2016 06:05)

子供たちの言動に
周囲の大人たちが
関心を持つ事が
大切だと思いました。
危険信号をキャッチして
早目の対応をしてあげたら
子供たちの自殺も
減りますね。

2016.2.10<こころの病気とトラブル(3)>

(3)こころのトラブル

 精神的障害というより、生活上の問題から受けた心の傷による自己および社会への問題反応。

①ストレス(心理的ストレス、人間関係の葛藤)

②トラウマ(突然の出来事による心的外傷)

③拒食症・過食症(患者の95%は女性)

④ドメスティック・バイオレンス(夫婦間の暴力)

⑤ストーカー(相手の気持ちがわからない)

⑥引きこもり(長期間、自宅に引きこもる) 

⑦家庭内暴力(子供から、主に母親への暴力)

⑧学校恐怖症・不登校(学校に行こうとすると、強い不安に襲われる。一過性が多い)

⑨いじめ(いじめている子の心の、うっ屈した感情。いじめにあっている子の心的外傷のケア必要)

⑩児童虐待(多くの問題を抱える家族を、再統合し、不幸な連鎖を断ち切る)

⑪依存症(精神に作用する薬(向精神薬)の乱用。麻薬は重大不法行為。アルコールは依存症)

⑫自殺(健康問題、経済問題、家庭問題などから、精神障害<うつ等>が要因の1つとなる。

      国内で年間25,000人と深刻な事態。2006年には自殺対策基本法ができた)

 

サンサンビーム (水曜日, 10 2月 2016 06:10)

今 医療でも
精神科、心療内科のニーズが
多くなっている所以ですね。
カウンセリングのできる人々を
養成して
地域の問題として
解決していく事が
最優先事項だと
思います。

2016.2.11<こころの健康を保つ>

 こころの病気とトラブル(1)(2)(3)を見てきましたが、こころの健康を保つには、こころの自立が必要だと思います。

 こころの悩みの要因は、

「他者や社会に依存ばかりしている」事にある。

 自ら、あきらめないで、環境に積極的に働きかけて、居場所をつくり、欲求を充足することが必要である。

<間違った対処法ー攻撃する、隠れる、逃げる>

 ①他者に対して、恨みを持つ②ただ悩む③考えないようにして、放っておく④学校や職場に行くのをやめる などは解決策にならない。

<正しい対処法ー自立する。行動する。くよくよしないで、幸せになろう!>

①自分の要求を実現させるために努力する。小さな成功を積み重ねる。

②現状が不満でも、自己制御力、忍耐力をつけ、がまんする。

③学校や職場に行きながら、他の手段で、不満を解消する。楽しみ、遊び、趣味を見つける。

④人間力をアップする。認識力、対人スキル、他者理解力、価値観変更、自我の確立など能力アップ を計る。

 

サクセス (金曜日, 12 2月 2016 15:22)

先ず 現状を受け止め
ありのままの自分も
受け止める。
過去を
一旦 リセットして
心身共に 休息をとる。
心の平静を取り戻すことから
スタートさせる。

2016.2.12<精神疾患の治療法>

精神疾患の治療法を大別すると、

(1)「薬物療法」「外科療法」「物理療法(リハビリ)」

 医師が薬を投与したり、脳や身体に働きかける方法。

(2)「心理療法」

 心理的な問題の解決にアプローチする方法。

の2つに分けられます。

Ⅰ.精神科薬物療法、心療内科

①精神科薬物療法

 「向精神薬」を投与する。現在のさまざまな精神疾患の主要な治療方法である。「向精神薬」は、脳のドーパミン、ニューロンに作用して、精神機能や行動の症状を改善する。抗うつ、抗不安、睡眠薬、気分安定、精神刺激薬などあります。

②心療内科

 主に、心身症など心因性の身体疾患を取り扱う。食欲がない、頭痛、息苦しい、胸が苦しいなど。

こころと身体の問題を一体化した「心身医療」で、アメリカ医学、ドイツ医学、東洋医学の考えも吸収しようとしている。

* Ⅱ.「心理療法」は、次回ブログで紹介します。

ビーナス (金曜日, 12 2月 2016 15:27)

 薬物療法
心理療法
双方の相乗効果で
精神疾患の快方への
試みを 発展させたい。

2016.2.13<Ⅱ.心理療法>

心理療法は多くの種類があります。

 主なものに、精神分析、行動療法、認知療法、来談者(クライアント)中心療法、自律訓練法(催眠、イメージトレーニング)などがあります。

①精神分析(ドイツ)

 神経症の原因は、過去の傷ついた経験が、影響を与えていると考える。患者の今まで抑圧してきたものを、意識化し、受容するのを援助する「語りによる治療」方法。専門性が大きい。

②行動療法(アメリカ)

 問題とされる行動を減らし、望ましい行動を増やす方法。

例として、子供に対して、学校に行ったら、「報酬と賞賛を与え」、子供のやる気を増やす方法。おもちゃを、むやみに欲しがる子供(不適切行動)は、「徹底無視」で改善する。

③認知療法(アメリカ)

 物事の考え方(ネガティブな結論)=認知、を変える(否定的見方⇒ちがう面を見る)ことによって、問題を解決する心理療法。抑うつ感情を書く⇒否定的な気持ちを書く⇒その気持ちの思考過程を書く⇒合理的な思考の仕方を考える⇒不安の内容を「悩んでないで、やってみよう!」で解決する。

④来談者(クライアント)中心療法(アメリカ)

 来談者を中心としたカウンセリング療法。来談者のありのままの自己を、カウンセラーが容認して、来談者も自分自身を容認する方法。カウンセリングは来談者の言葉を肯定的に受容し、その言わんとしていることを、要約しつつ進める。カウンセラーが言語化し、それを共感してもらう。

⑤家族療法(ドイツ、アメリカ)

 環境調整法。児童虐待、引きこもり、家庭内暴力、(いじめ人との交渉)などは、家族関係、夫婦関係、家庭環境と深く関わっています。家族・夫婦にカウンセラーが介入、アドバイスする方法。

⑥イメージ療法(ドイツ、アメリカ)

 自律神経訓練法、催眠法の一種。その場面での望ましい行動、気持ちをイメージし、それを繰り返し頭の仲で再現することによって、恐怖や緊張を和らげる方法。スポーツ選手の試合前イメージトレーニング、人前の話で上がる人の防止などに活用される。精神安定には、「白隠禅師の軟酥の法」もある。

⑦ボディーアプローチ法(アメリカ、ドイツ)

 体のゆがみを治すことによって、心のゆがみも治す心理療法。例えば、マッサージ法。古代ギリシア・インドで活用。現代では、スポーツマッサージ、美容マッサージ、アロマテラピーなど。

⑧芸術療法(ドイツ)

 他の心理療法は、言葉をコミュニケーション・ツールとして用いるが、芸術療法は、絵画、工芸、音楽など、言葉以外のコミュニケーション・ツールを用いる療法です。 

 芸術は心を癒してくれる。歴史的には、中世アラビア文化では、精神治療は「休息、入浴、音楽」が原則であった。例えば、箱庭療法。子供は言語能力が低く、言葉でしゃべる必要のない箱庭=砂遊びを母親と一緒にすると、安心感が与えられ、癒しが得られる。

サンサンビーム (土曜日, 13 2月 2016 07:48)

 心理療法
様々あります。
心の病は
目には見えないので
見落とされがちですが
先ずは
病んでる方の立場にたって
寄り添ってあげる事が基本です。
話を傾聴して
何に悩んでいるか?
さがしていく。
人は理解されることにより
心が安らかになります。
身近に家族がいない場合は
勇気を出して
心理療法の医師に
相談すると良いです。

2016.2.14<(心理)カウンセリング>

 カウンセリングとは、クライアント(来談者)とカウンセラー(相談員)との、面談コミュニケーションによって、こころの問題の解決を援助する支援活動である。通常、「来談者中心療法」に基ずく。

1.精神科患者へのアプローチ方法

①生物医学的アプローチ 精神科医師は、薬物療法、認知療法など、医学をベースに対応する。

②心理的アプローチ カウンセラーは、心理学をベースに対応する。例えば、足を失った人に対しては、自分をどう受け入れるか、何ができるか、失なったからこそ、得られるものはないか等を、クライアントと一緒に考える。③環境調整的アプローチ 社会的要因サポート、家族や地域のサポート、経済・文化サポート、安価な医療費サポート。 

2.クライアントの悩みや不調の相談内容(主な7種類)

 ①行動の問題②感情の問題③身体の症状④異常な出来事⑤考え内容の問題(妄想、非現実)⑥人間関係の苦悩⑦薬物や食物の問題など。

3.主な精神疾患

  うつ病、パニック障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、摂食障害(拒食症、過食症)、社会不安症、アルコール依存症、発達障害(注意欠陥、学習障害、自閉症)、更年期障害など。

4.クライアントの治療効果・要因分析

 (1)改善効果・要因

 ①クライアントの自然治癒力 40%②クライアント/カウンセラーの信頼関係、癒し効果 30%③心理療法(認知療法、リラクゼーション療法など) 15%④クライアントの回復への期待感 15%

 (2)ネガティブ効果 カウンセリング・心理療法で状態が悪化する。20人か10人に1人くらいの割合。要因は、精神的に不安定になる。環境・人間関係の悪化による問題化。カウンセラーへの不信感など。

5.カウンセラーの業務(医院などで、医師の補助業務としての)

 ①医師の診断前に、患者の状況や訴えをヒアリングする与診担当の業務②各種心理テストの実施、分析による診断支援③患者や患者の家族に対する精神疾患の治療法についての説明④生活上の注意、家族の取り組み方法のレクチャー⑤治療経過把握と個別カウンセリング⑥グループ・ディスカッションによる治療支援⑦リハビリテーション支援など

6.リファー(紹介)先の確保 例えば、非行少年に対する処遇は、14歳未満は福祉的観点から、児童相談所で優先的に扱う。14歳から19歳までは、教育的観点から、家庭裁判所で扱う。20歳以上は成人として、本人の責任を問い、刑事処分にする。カウンセリング料金については、公的福祉機関、公的教育機関、公的・(私的)産業機関は無料。医療機関、個人開業は5,000円~/50分の有料。

7.カウンセリングは、合意に基ずく治療契約をします。カウンセラーとクライアントで「基本的なルール」を合意・契約します。具体的には、カウンセリングの時間・場所・料金・頻度・連絡の手段などです。このルールがあることで、クライアントもカウンセラーも、不要な気遣いや不安から守られる。

サクセス (日曜日, 14 2月 2016 10:12)

 公的カウンセラー
必要ですね。
そして
地域においては
各ご家庭同士の
コミュニケーションをはかり
悩める方々への愛情を
かけ合いたいと思います。

2016.2.15<社会心理>

心理の最後に、人間が複数になった時の、心理の特徴をまとめます。

1.男女の心理

 ひきつけあうこころ⇒恋愛関係⇒責任ある関係⇒安定した生活

情熱、親密さ、責任感、信頼が要素。

2.チームの心理

 協力し合うことは、人間に必要な社会的欲求。

集団の一員であることは、仕事の報酬より重要。メンバー1人1人が自分の居場所を実感できる事が必要。リーダーの2つの型 X型=権威、厳格に指導、Y型=民主的、チームで相談、口をはさまない。

3.大衆の心理

 人間は社会的動物、個人には不可能なことも、集団では可能。「傍観者的効果」=人がたくさんいると、1人1人の責任感は薄くなる。損得を計算し、介入する是非を評価する。匿名だと勝手に振舞う。

 「同調効果」=集団内では、同調を迫るプレッシャーがある。同調は個性の消失につながる。調和と服従、同調による相手さがし。人間は役割に従う。命令だと、反社会的な残酷なことも実行する。大衆は何かに支配され、ある方向に落ちてゆく。反対者の尊重が重要である。

 群集心理=道徳徳性が低下、暗示されやすく判断力が低下、思考の単純化、興奮状態になる。

群集は2種類①乱衆(欲求不満による攻撃、集団逃走、私欲物取り、熱狂的乱舞)と②聴衆(ここでも2種類。偶発的聴衆=野次馬、サクラにだまされる人々、空を見ていると同調する人々と意図的聴衆=講演会などの聴衆)に分類される。

4.宣伝・広告の心理

 理性より感情に訴えるのが効果的。心地よさ、恐れ、未知への不安など。

説得方法=奇抜で注意を引く、社会的見返りがある、専門家威光による説得、不安をかきたてる(禁煙など)、繰り返し洗脳。ファッション=変化への欲求、均一性への欲求、目立つ顕示欲への欲求。

 

サンサンビーム (月曜日, 15 2月 2016 07:28)

 集団にも 功罪がある。
良い事は 増幅して
発展につながる。
1人では できない
悪い事も
群衆心理で 暴動化もする。
何が た正しいかを見極めるのは
個人だと思います。

2016.2.16<話をきちんと聞く(1)」

「疲れる相手の話をきちんと聞く49のコツ」から

 西多精神科医は、外来診察では、半日で40人近く診療する。1人あたり10分弱で効率的に話を聞く精神科医として、身についた「聞く力」のコツを教えてくれました。相手が「ちゃんと聞いてくれた」と感じさせるのが、目標である。

1.「聞き始め」から「聞き終わり」までの基本

(1)「聞き始め」の役作り

ちゃんと座って、背筋を伸ばし、相手の眼を軽く見て、はっきり・ゆっくりしゃべる。

(2)初診は、たっぷり時間を使う。今、悩んでいる症状だけでなく、これまでの生活史や、家族背景などをじっくり聞く。初回がうまくいけば、2回目以降、短時間の診察でも、理解してくれる。

(3)表情、姿勢、声量で「共感」を示す。相手の状況(楽しい、深刻)に、鏡のように合わせる。

(4)相づちを工夫する。「ふんふん。へぇー。ほう。そうですか。」+(プラス)相手のキーワードをオウム返しにくりかえす。例えば、「へぇー。コロコロ変わるんだ。」

(5)話を早く切り上げようとしない。相手が拒絶、否認と取るので、話を早く切り上げようとしたら負け。逆に、そういう時は、「じっくり時間をかけよう」と仕切り直しをする。

(6)「聞き終り」も重要。特に初回は、「他に話してないことは、ありませんか?」と念押しする。相手は「ちゃんと聞いてくれた。」と後味の良さを感じる。9割が、「いえ。大丈夫です。」と感謝する。

 

 

サクセス (水曜日, 17 2月 2016 07:57)

 傾聴とか
オウム返しとか
ミラーとか
カウンセリングのコツを
学んで 日々の
対話にて
練習したいと思いました。

2016.2.17<話をきちんと聞く(2)> 

 (2)相手に、気持ちよく話してもらう

①相手を話題の中心にする。相手の得意としている、関心のあることを、「ですか?」「ですね。」で、話し始めるように、振る。

②相手をリラックスさせる。緊張は不安からくる。緊張をほぐすには、「誠実さ」と「笑顔」がいい。

③否定の接続詞<だけど、だって、でも、しかし>は使わない。相手の感情を害します。非論理的でも、<その通り、確かに、ほう、そうか、へぇー>使い、プラスアルファの提案にする。

④イライラと上手に付き合う。何も言わず、黙る。反応を止める。自分の悲しみ感を受容する。

⑤言い訳はしない。「申し訳ありませんでした。以後、気をつけます。」と素直に謝ってしまうのが一番。

⑥相手の話は親身になって聞く。聞く内容は重要ではない。聞く時間は、言いにくいデリケートな問題を聞くときには、時間をかける。30分から1時間、面接室で話す。座る位置は、真正面でないほうが良い。また、部屋はリラックス効果を出すために、観葉植物やおしゃれな家具、置物などがあるとよい。

⑦目線の配り方。軽く相手のまばたきを見る。目をそらす先は<のど仏>くらいがいい。

⑧疲れている時の聞き方。疲れているときは、要約しない。単なる確認フレーズだけで良い。

⑨相手の話はクールに聞く。悩みは100%共有できない。その人の心は、その人しか分からない。クールに相手の話を聞いて、自分が参ってしまうことを避ける。他人の話を聞くだけで、十分である。

ビーナス (水曜日, 17 2月 2016 08:01)

人は 理解されたと思うと
心を開いてくる。
相手に寄り添う。
理不尽なれど
私は あなたを
理解してる…
という姿勢は
相手を 喜ばし
変化してくる。

2016.2.18<話をきちんと聞く(3)>

(3)疲れる相手の話を、ひたすら消耗せずに聞く

①ハイテンションでしゃべり続ける相手

(上機嫌・躁状態の人)

<共感・拝聴戦法>口をはさまず、共感を示し、話を聞く。エレルギーが切れるのを待つ。

②ハイテンションでしゃべり続ける相手

(攻撃型・躁状態の人)<共感・拝聴戦法>ひたすら、申し訳ない。テンションも段々落ちる。会話をいったん締める場合は、「またの機会に、話を聞かせてください」。

③ネガティブな相手 (グラスにビールが半分になると「もう半分しかない」と考えるタイプ)

<マイルド・オウム返し戦法>「ダメだった」を「ダメだったんじゃないかな?」と疑問形にする。

④横柄な相手 (自己中な性格)<ホメ殺し戦法>ホメて、自尊心をくすぐりながら拝聴する。

⑤八つ当たり攻撃型の相手 (自分の弱いところを隠す性格) 

<聞き流し戦法>+<距離取り戦法>肯定的聞き流し。+距離取り「それとこれとは関係ありません」

⑥意見がコロコロ変わる相手 (状況反射反応型と健忘症型がいる) <聞き流し戦法>が良い。

⑦ストレート正論タイプの相手 (正論を主張する人は自己陶酔タイプ)

<ごめんなさい戦法> 正義感に酔っている人は矯正不可能。相手に従い「ごめんなさい」で解決。

⑧マイペース過ぎる相手  助言や指示する場合、<具体的・シンプル戦法>が良い。

⑨デリカシーのない相手 (土足でズカズカ入ってくる自己中タイプ)

<逃げ出し戦法>「また後ほど」など。しつこい場合、<事務的、素っ気ない戦法>「はいそうですね」

⑩ネチネチ揚げ足を取る相手 (揚げ足を取るのは、劣等感から)

<聞き流し、おだて戦法>皮肉屋に「ありがたい。参考にするよ。」とおだてる。

⑪クレーム好きの相手 (「本来あるべき自分」の喪失感から、取り戻そうと躍起になっているタイプ)

<オウム返し・共感獲得戦法>相手の話を傾聴。オウム返しをして、怒りと敵意に満ちたクレーマーから共感を得る。これが、相手の喪失感を癒す方法。訴えに正当性がない場合、妄想性障害の可能性がある。疲れるが<拝聴戦法>。

ミラクル (木曜日, 18 2月 2016 05:49)

 傾聴されると
どんな相手も
悪い気はしない。
理不尽な言動も
否定は NG !
人は 理解されると
心を開いてくる。

2016.2.19<話をきちんと聞く(4)>

(4)ネガティブな相手の話を聞く

①心を開かない相手 (警戒心が強い)

 <じっくり戦法>短時間で結果を出そうとしない

②モジモジして口が固い相手 (言うと嫌われる、他人を傷付けると考えるタイプ)

<感謝先出し戦法>前もって「どんなことでも、話してくれるとありがたい」と不安を軽減する。

③やたらとお世辞ばかり言ってくる相手

(ヨイショで利己的な意図のあるタイプ)

<聞き流し戦法>距離感を保つ。

④馴れ馴れしい相手 (天然で人との距離感がないタイプ) <いなし戦法>はあ。まあ。ちょっと。

⑤やる気のない相手 (頑張っても報われない。出世してもつらくなるだけ。仕事を押し付けられると考えるタイプ) <ゆるい返事・共同作業戦法> 「そうでもないと思うけどねぇ」叱咤激励でやる気は出ない。仕事や問題解決を一緒にやるのがコツ。しぶしぶながら、乗ってくる確率が高くなる。

⑥回りくどい、何を言いたいか分からない相手 (自分に不利なとき、結論を言わないタイプ)

<話の要約戦法>「結局、対応できないんだね」と、予測される結論を、誘導するコメント出す。

⑦話の核心をそらす相手 (テーマすり替え回避行動タイプ。A問題に対して、B問題を持ち出す)

<問題立ち返り戦法> 「この時間は、この話をする時間です。」

⑧空気を読まないトンデモ発言の相手 (発達障害の疑い) <聞き流し無対応戦法>対応しない。

⑨(キョロキョロ)視線が合わない相手(1.視線恐怖症タイプ) <温和対応戦法 恐怖をほぐす>

⑩(キョロキョロ)視線が合わない相手(2.身についたクセ。1つのことへの、こだわりが強い自閉症のタイプ。かれらにとっては、目を合わせないことが普通) <気にしない戦法>

⑪同じ話題をしつこく繰返す相手 (高齢化社会の特徴) <聞き流し戦法>が良い。

ビーナス (金曜日, 19 2月 2016 07:51)

 人には様々あります。
出会った最初の5分は
先ず傾聴して
どんなタイプの方か?
考える。
それから
どのように 対話するのが
ベストか?
考える。
相手の中から
実は 自分へのヒントが
満載されているのに
気付きます。

2016.2.20<話をきちんと聞く(5)>

(5)迷惑な、ややこしい話を聞く

①説教好きの相手 (親分肌で、自己顕示性強いタイプ) 

<やりすごし戦法> そのとおりです。⇒すみませんでした。⇒次から気をつけます。

②不満をぶつけてくる相手 (自分の意義が感じられなく、不安、不満、不平を言うタイプ)

<自尊心を支える戦法> ありがとう。君がいて、助かったよ。思いやりや感謝を表明する。

③大勢からクレームを聞く場合 (大勢からの攻撃)  <1人ではなく、複数で対応。できたら、相手より多人数で対応戦法。それまでは、防戦・あやまり戦法> 比較的穏健派を見つけて、その人との会話を中心にし、援軍が来るまでは、「申し訳ございません」に徹する。妙な言質を取られないようにする。「重要な判断は、責任者が集まって決めるルール」になっていることを伝えておく。

面と向かってイラつくことを言う相手 (人間としての品格がないタイプ)

<聞き流し戦法>「わかりました。次回から気をつけます」。イラっとする言い方をする人を、品性のない人と認定して、自分を優位に立たせ、キレない。悪口か批判かクールに見極める。

⑤疲れている時に、話を振ってくる相手 (気がきかないマイペースタイプ)

<休憩取り戦法>「今疲れているので、ちょっと休んでから、じっくり検討させて。」

⑥会議で、意見がまとまらない場合  (大勢の意見集約)  

<決定先送り戦法> 「検討する時間を持ちたいと思います」。「まとまらなくてもいいや」と考える。

⑦極秘の相談事や秘密を明かす相手 

<機密情報はまず情報収集に専念する戦法。他の情報も収集しなければならない。密告には、感謝する戦法。>ここだけの話ですがといわれたときは、私は、極力秘密を守るが、いずれいつか知られる時がくるかもしれないといっておく。

 

サクセス (土曜日, 20 2月 2016)

 例え 理不尽でも
人は 理解されると
無茶振りは
しなくなる。
ひたすら
傾聴。
反発だけは しない。
クレーマーが
実は 一番の
協力者になることもある。

2016.2.21<カウンセリング>

カウンセリング。

むかしから、人間は浮世を生きてゆく中で、悩み・模索してきた。江戸天保時代、日本一の観相家・占い師といわれた水野南北は、無頼な人生を生きた結果、人間の運命に対して、「人生の安泰とは、中庸だ。食事は人間を表す。成功者は、摂食している。」と摂食開運法を悟り、観相・アドバイスをして、人を導いた。

いつの世も、迷える子羊は、人生の生き方を模索している。観相・占いの需要は昔からある。

今回以降、しばらくは、カウンセリングについて、研究したいと思います。当るも八卦、当らぬも八卦の占いではなく、一応、近代科学の理論を踏まえたカウンセリングを勉強してみます。

<メンタル心理カウンセラー講座から>

 

ビーナス (日曜日, 21 2月 2016 10:12)

 はい。
私も 奉仕の世界で
カウンセリングをしています。
実際
相手さまから
学ぶ事の多さに
ビックリの日々です。
カウンセラーとして
育てられている気がします。

2016.2.21<自分を知る>

1.理想のカウンセラーは自分を知っている。

①自分の問題を解決している

②ストレス耐性が高い

③学び続け、実力をアップしている

2.自分を知る(心理テストで知る)

①ストレスチェック(指標)

・現在、特になし。⇒定期的に見る

②ストレスセルフマネージメント

・日常生活の中で、自分をいやす趣味と時間を、意識的に持つ。 。良質な睡眠を取る。

3.思考傾向(考え方のクセは、気分・感情に影響する) 私はAタイプ(プラス思考)。こころの健康を保ちやすい。Bタイプの人は、マイナス思考タイプ。ストレスがたまりやすい。しかし、大失敗はしない。

4.関係構築スキル 人間は社会的動物。人間関係をうまく築く必要がある。私は「期待受容タイプ」。周囲からの期待に答えようとし、マイナス思考でなく、ストレスをプラスに転じるタイプです。「期待不認タイプ」は好意を受取るばかりに、「期待負荷タイプ」は期待を過剰に抱え込むことに注意が必要。

5.性格傾向 私は「タイプB」。ストレス耐性強い。他者信頼しやすい。プライベートを大切にする。「タイプA」は、競争心が強く野心的、出世欲が強い。せっかちで、管理職に向く。心臓疾患には注意する。

6.ストレスをいやす方法(毎日ちょっとするのが必要) ①親しい人と話す②音楽を聴く③自然にふれる④運動をする⑤人生の目標を作って頑張る⑥入浴・岩盤浴⑦瞑想・座禅・ヨガ⑧アロマテラピー

夫婦善哉 (日曜日, 21 2月 2016 21:31)

 自分の問題を解決し
自己責任を 意識してます。
ピンチをチャンスに変え
快適な睡眠により
ストレスは ない方です。
プラス思考の為
心は健康。
夫婦共に お互いの
プライバシーを 尊重して
何でも話し合え
同じ趣味が 楽しいです。
今は
入浴・岩盤浴です。
*\(^o^)/*

2016.2.22<心理学の知識>

1.感情は脳と深く関係している

(1)脳

①感情は大脳辺縁系と関係している

②(その中の)海馬=記憶・学習

③扁桃体=情動学習の中枢

④前頭連合野=行動

(2)感情

①恐怖 人間が最初に感じた感情。本能的に自分の身を守ろうとする働き。人に強い緊張を与える。ネガティブな感情としてとらえられるが、このネガティブな感情こそ、人間の命を守るために必要な感情なのです。

②しかし、極端な恐怖や不安の感情に支配され、生活に支障をきたす人も出てくる。ストレスの原因。

2.心理学の歴史

①古代ギリシアのアリストテレスの「霊魂論」が、世界で最初の心理学書と考えられている。

②1879年、ドイツのヴィルヘルム・ベントは心理実験室を開設し、実験心理学の父と呼ばれている。

意識の構成要素を実験により分析した。「構成主義心理学」と呼ばれる。

③ほぼ同時代に、アメリカのウイリアム・ジェームスなどで、プラグマティズムの哲学を背景に「機能主義心理学」も発展しました。意識を、環境に対して適応する行動を導く、手段と考えた。

④現代心理学への発展 「構成主義」を批判した。行動を重視する「行動主義心理学」、構成より全体を重視する「ゲシュタルト(全体)心理学」、無意識を重視する「精神分析」が出てきた。

⑤1960年代以降は、情報処理過程に焦点を当てた「認知心理学」が、主流の1つになってきた。

3.現代心理学の代表3学派

①「認知心理学」 人の認知の仕方・過程が、どうのようなものかを研究。

②「人間性心理学」 個人の独自性・成長に注目した心理学。「来談者中心療法」を開発した。

③「新行動主義心理学」 目に見えない心の問題を、目に見える行動で研究。S(刺激)-O(欲求)-R(反応)理論。SとRはワトソンが探究、Oはハルが唱えた。O(欲求)の強弱でRに差が出るとした。

4.海外の3つの有名な心理療法

①フロイトの「精神分析」 無意識の中にある「隠された欲求」を重視した。

②ユングの「分析心理学」 人間を分類する「性格タイプ論」。内向、外向、思考、感情、直感、感覚。

③ロジャーズの「来談者中心療法」 心理療法の目的=個人のパーソナリティの成長。人間には本来自然な成長能力がある。非指示を特徴とする「来談者中心療法」を提唱した。カウンセラーは、受容・共感の態度、来談者を自己一致(あるべき自分・あるがままの自分)に導く心理療法。

5.日本の心理療法

①「森田療法」 1920年頃、神経症の患者対象。生への欲求、不安のあるがままの受入れ、を目指す。治療は絶対臥褥(横臥)期、軽作業期、重作業期、退院準備期の4期に別れ、治療する。

②「吉本内観法」 1940年頃、「集中内観」(部屋に1週間こもり、してもらったこと、返したこと、迷惑をかけたことを自己調査する)と「日常内観」(毎日一定時間、内観する)。刑務所など矯正教育に導入。

ビーナス (月曜日, 22 2月 2016 05:38)

目に見えない心の問題を
目に見える行動で察していく。
内向的か
外向的か
感情的か
性格でも
悩みは変わる。
常に受容・共感の態度で接し
あるがままの自分に導いていく。

2016.2.22<心理学の活用>

心理学は人間にとって、非常に役立ちます。

1.マズローの欲求5段階説で人を判断する

人間の欲求は5段階の基本から高次までの欲求があり、低階層の欲求が満たされると、より高次の欲求を欲する。①生理的欲求②安全③社会的所属④社会的承認⑤自己実現である。

人を判断するとき、どの段階にいるか把握する。

2.人の行動の動機を判断する。

①「親和動機」 自分の味方になってくれる人に近寄り、仲良くなる。

②「達成動機」 目標達成すると、生きている喜びを味わう。成功失敗の確率が5分5分のとき、達成の動機付けが最も高まる。

③「成功回避動機」 女性に多い。社会的成功が家庭崩壊につながる不安感を持つ。

3.記憶法をマスターする。

①記憶は記銘(情報キャッチ)⇒保持⇒再生の順で機能する。楽しむと記憶されやすい。

②記憶を保持するには、繰り返しリハーサルし、「長期記憶」に入れる必要がある。効率的なリハーサルは、単純反復記憶の維持リハーサルより、関連付け記憶法の精緻化リハーサルがよい。

③再生は思い出す段階。「心を落ち着かせて、冷静になる」事が非常に重要。上がるパニックはダメ。

④相手に伝えたい時。話は最初と最後が記憶に残りやすい。自分の意見を伝える時、非常に重要。

⑤フラッシュバック記憶。記憶は、衝撃的なことは、忘れられない記憶となって、人を苦しめる。

3.子供の発達課題(クリア必要)とは⇒子供の発達課題を達成する安定した居場所を提供する。 

(1)乳幼児期・幼児期 ①生活・道徳教育(好奇心の制限)②仲間との遊び③親との愛着関係の形成(基本的・人間信頼感の習得)

(2)児童・学童期 「劣等感との戦い」が重要な発達課題。「親の成績のみの子供評価」はダメ。

(3)青少年期 (他者から区別する)同一性(自分のアイデンティ)を確立し、何をすべきか理解する。

4.大人の発達課題(クリア必要)とは

(1)成人期(20~30代) 「安心できる環境・安心できる自分の居場所を自分で作る」

(2)壮年期 「新家族を持ち、子供を育てる」「社会の中で居場所の確保」「子離れ後の生活の確立」

(3)老年期 「引退後、新しい仕事・事業を始める」時代になった。最後は、「老病死に向き合い」、自分の生命を永らえる時期。「自分の人生は素晴らしく、楽しいものだったと肯定的に捉える」ことが重要。

 

サクセス (月曜日, 22 2月 2016 12:19)

欲求は
次から次へと
際限ないです。
どのレベルの欲求か?
相手と
話しながら 察していく。
人は 心が楽しくなると
記憶されやすい。
こちらは 心を落ち着かせて
常に冷静を保つ。
最後の言葉が
結局 記憶に残りやすい。
相手の心に 残したい言葉
安心を与える言葉を
最後に 伝える。

2016.3.1<カウンセリングは協同作業>

1.カウンセリングはクライアントとカウンセラーの協同作業

①カウンセリングはクライアントに合わせた個別支援作業

②心の悩みや問題の解決方法を教えるのではなく、一緒に考える。

③クライアントの今後の人生に必要な力を育てる方法を一緒に考える

2.カウンセリングの流れ

①初期(信頼関係を築く)⇒中期(内容が深まる)⇒後期(終結に向かう)⇒終結

3.カウンセラーのプライベートを開示しない、カウンセリング以外の個人関係(二重関係)の禁止

①年齢②住所③家族関係④既婚未婚⑤経歴・歩み

開示したときや二重関係の悪影響を考える。特別な相手にならない。

4.専門家としての責任・倫理

①専門家としての能力向上②公私混同の禁止③守秘義務の厳守

通告義務が優先される場合 ①自殺予告②薬物使用③殺人予告④暴力

5.カウンセラーは他人を変えられない

他人を変えられない⇒自分の視点を変えて、柔軟に考える

6.クライアントの気持ち(自分で考える、家族・友人に聞く⇒ダメだった)=苦しみ、不安・情けない

勇気を出して来談⇒敬意を払う⇒クライアントの安心

7.カウンセリングはアドバイスより、カタルシス(癒し)効果を重視する

精神の浄化作用。心の中にある、わだかまり(ストレス)を開放して、スッキリする

カウンセラーは心や感情の鏡(ミラー)の対応をする。クライアントは自分自身を客観的に見る

カタルシス効果は他でも得られる=日常の中で ①音楽②絵画③自然 など

 

 

フリーダム (水曜日, 02 3月 2016 05:37)

 心の悩みや問題の解決方法を
一緒に考える。
相手と先ず信頼関係を築く。
コミュニケーションが深まり
相手が 自分で 解決方法を
見つけていく。
人を変えられないので
自分を変えて
縦横無尽に対応していくので
自分の視野が広くなる。
心の中のわだかまりが
とれると 人は開放感を得る。

2016.3.1<カウンセリングの運営>

1.予約

必ず予約を受けて始まる。 ①ホームページからの予約 ②電話 ③FAX

予約(5W1H料金を伝える)⇒インテーク面接⇒①継続面接 ②リファー先の紹介

2.インテーク(導入・受入れ)面接

①信頼関係を作る ②クライアントの問題を査定する ③クライアントから情報収集する

インフォームコンセント(カウンセリングの説明) ⇒協同作業の準備

①カウンセリングの説明 ②曜日 ③時間 ④場所 ⑤料金 ⑥心理療法 ⑦その他クライアントの疑問に対する説明

3.心理テスト

①心理テストはクライアントが導入を決定。結果は絶対でない ②初期・中期に導入実施

4.中期の心の揺れ

①変わりたい、変わりたくない、行きたくない ②遅刻・キャンセル クライアントの気持ちを整理する

5.後期はカウンセラーとクライアントの別れ

終結前はそれぞれ依存(経済損失と1人になる不安)があり、終結しずらくなる

無駄に引き止めることのないよう、十分に気をつける。

6.カウンセリングの中断

原因 ①信頼関係構築の失敗 ②カウンセラーの介入の焦り ③深い内容を話し合うとき、クライアントのペースに合わせず、カウンセラーが先走りする ④クライアントの経済問題

カウンセラーは中断の苦しみに飲み込まれないように、自己研鑽する。

 

サクセス (水曜日, 02 3月 2016 07:08)

相手の悩みの情報を
集め交通整理する。
悩みが 解決してくると
相手の自立と共に
別れの時がくる。
相手の再出発を喜ぶ自分となる。

2016.3.2<来談者中心療法>

1.ロジャーズ理論(来談者中心療法) 心理療法は個人のパーソナリティの成長にある。非指示的なカウンセラーの態度が特徴で、クライアントの自己成長を促す作業です。来談者中心療法といわれ、カウンセリングが集結した後、一人でやっていける力をつけるのが、目的です。

2.来談者中心療法のカウンセラーの3つの基礎態度 

①無条件の肯定的配慮(受容) ポイントはクライアントの感じ方として受け取る。同意していると受け取られる言い方をしない。カウンセリングに関係のない提案は受けない。

②共感的理解 クライアントの立場にたって、理解してゆく。

③自己一致 首尾一貫して表裏のない態度で接する。空々しくない態度。

3.心の問題とは、理想の自己と現実の自己の不一致による欲求不満から生ずる。

ロジャーズは心理的問題は、2つの自己乖離によって生ずる混乱・欲求不満であると考えた。

4.クライアントはカウンセラーの共感的態度から、信頼して、悩みをうちあけて、カタルシス効果を得て、自己一致しやすくなり、自分の力で問題解決できるようになる。

5.カウンセリングの一般的な運営方法(他の心理療法との共通点) ①1週間に1回、約1時間の面接を行う。②数回、数十回(数週間、数ヶ月)かけて問題の解決を行う③繰り返し、うなずき、相づち、ミラー、受容などを行う。④クライアントの感情を大切にし、まとめながら、問題点に接近してゆく。⑤初回面接で、助言するケースはほとんどない。 使える心理療法の幅を広げることも重要である。

 

ビーナス (木曜日, 03 3月 2016 12:41)

相手の自己成長を促す
これは ほんとうに
こちらにも 喜びです。
相手の立場にたって
理解をすすめる。
自分自信のキャパを広げ
お互いに
成長していきたい。

2016.3.2<傾聴と共感と鏡のテクニック>

1.傾聴のテクニック

①クライアントと視線を合わせる

②相手の声の調子に、気を合わせる

③相手のしぐさ(身体言語)に着目する

④相手が答えやすい、話しやすい質問を投げかける

2.共感のテクニック

①沈黙 黙っているクライアントを、カウンセラーは沈黙し、洞察する

②相づち うなづきながら聴く

③繰り返し クライアントの気持ち・考え・価値観などを繰り返し言う。 ○○と思うんですね。

④ドアオープナーの言葉かけ ○○について、もう少し詳しく教えてください。

⑤要約 ○○と思うんですね。

⑥気持ちを汲む 問題の解決ではなく、クライアントの気持ちを分かろうとする

3.鏡・ミラーのテクニック

クライアントが偏った考えに集中して、悪循環におちいっている時、その答えを安易にクライアントに言うのではなく、クライアントの鏡になることで、自分で気付いてもらう。

ポイントは「クライアントの語る言葉を、繰り返して伝える」

サクセス (木曜日, 03 3月 2016)

相手の沈黙を
待てるようになりました。
その間に
相手も 心を整理整頓
されています。
ここで
待てずに
話しかけてしまい
何度も 失敗しました。

2016.3.4<緊張して失敗する子供レッスン1>

リラックス・レッスン1

1.緊張の場面例

①全校生の前でしゃべるときアガル

②水泳の試合や受験のときにアガル

2.子供を成長させる3ステップ

①成功への努力②本番緊張感③成功達成感

3.緊張は体が戦闘モードになっているから。

いいところを見せたい!うまくやりたい!

ほどほど緊張は力が出せる。過緊張は頭が働かなくなる。交感神経優位。緊張と興奮はセット。⇒副交感神経優位。落ち着く。リラックスする

4.不安や心配が加わると、アガって、頭が真っ白になる。

頭の中が不安で、緊張がたかまると、パーフォーマンスの出来が急降下する。集中できなくなる。

5.本当の問題は、不安・心配になること。緊張人間は真面目でよいが、緊張+不安⇒アガリはダメ。

6.対応策 ①ドキドキ感は「慣れ」によって克服する。場数を踏む。②「なんとか、出来た」経験が大切

7.よい対応法 ①逃げないでやってみる②自分の方法を見つけ、リラックスする③アドバイスを得る

8.よくない対応法 ①逃げ回る。やらない。②好きな事ばかりする③キレる。八つ当たりする。

 

ビーナス (土曜日, 05 3月 2016 22:33)

リラックスが大事です。
緊張感をとくには
場慣れして チャレンジを繰り返す。

2016.3.4<緊張して失敗する子供のためのリラックス・レッスン2>

リラックス・レッスン2

1.逃げれば逃げるほどこわくなる ①苦手意識が強くなる②やればできるという自信がつかない③どうすればうまくいくかという技術が身につかない

2.自意識過剰は若い時代は多い。⇒周囲をよく見る 

3.「自分は○○だ」と思い込む⇒「ほかの考え方」を探す練習をする 

4.完ぺき主義 小さなミスがあると「全部ダメ」⇒失敗しても大丈夫だと考える

5.周囲はほめる。始められたら○⇒取り組み中。過程をほめる⇒結果が悪くても、反省材料にする

6.「必ず良くない事が起きる」と考えてしまう。⇒過剰な心配は挑戦のじゃまになる。

7.発達障害の子もいる。 注意欠陥。周囲に不注意。学習障害。運動障害。身体症状パニック障害

 

サンサンビーム (土曜日, 05 3月 2016 22:37)

思い込みは 自分で気付かない。
他人から 学び
自己を客観視する智慧が必要。
取り越し苦労も
気をつけたい。

2016.3.4<緊張して失敗する子供のためのリラックス・レッスン3>

リラックス・レッスン3  緊張に対処する方法

1.練習   練習で緊張を解く

2.ちょうどよい目標を立てる(軽い目標にする)

3.目標をハッキリさせる

4.きちんと計画をたて、練習する

5.コミュニケーション力をつける ①目を合わせる②話し方練習(内容、声の大きさ、話すスピード)

③「嫌な気持ち」の伝え方の練習をする 言いたい事を言う。自分はこう思った。だから、いや。と言う

6.発達障害の子  ①特性理解②苦手をカバーする③やり方を具体的に教える④「ごほうび」を活用⑤得意なことをどんどん伸ばす  1)生活面教育2)学習面教育3)医学薬物療法など対応する

7.動画ビデオの活用 自分がどんなふうに見えるかを確認させる

8.心配を追い払う。「心配おばけ」のウソに気付く。「最悪を予測」して結果を見る。

①「心配おばけ」は「とりあえず片付ける」②それでも出てきたら「あっちに行け!追い払え!」

9.こころの2スイッチを準備する。①失敗ストップ・スイッチ②自己暗示切替え・ヤッター!スイッチ

10.緊張による体のこわばりを、落ち着かせ、楽にする。トイレに行っておく。深呼吸する。落ち着く

11.周囲は「現実的な目標を立てる。よいところを評価する。ほめる。静かにしている」

12.思い込み<考え>の修正(認知行動療法) ①思い込み<考え>は正しいとは限らない②気持ちは変化できる、変化する③気持ちが変化すると、行動も変わる ことに気付く。

13.いやな気持ちを、いい気持ちに変化させる⇒紙・表に書かせる ①(いやな)出来事②考えた事(失敗!才能ない!)③その時の自分の気持ち(いやだ!悲しい!)④「プラスこころ=リラックス!次は頑張るぞ!」「マイナスこころ=逃げろ!やめろ!」の2分法で、「違う考え⇒いい気持ち=プラスこころ」に切り替える。出来るんだと思う⑤行動が変わる

14.どうしても、いやな気持ち・不安が残る時 ①自分のいやな気持ちがあることや現実のありのままの状態があることを認める(マインドフルネス現実受入れ法)②現実をありのままに受け入れる③そうすると、いやな気持ち・不安は不要物である。⇒「ゴミ箱にポイと捨てる」イメージトレーニングをする。④集中力が高まる。

15.いやな気持ち・不安を、脳に置かない(不安、脳から追い出し・遊び法)=私たちの脳はキャパシティに限界がある。⇒楽しいこころ(たくさん遊ぶ)とたくましい体(ぐっすり寝る、腹八分目)があると、いやな気持ち・不安の居場所がなくなり、押し出されて、無くなってしまう。現実に集中する。

サクセス (土曜日, 05 3月 2016 22:55)

言いたい事を言える環境が必要。
NO. が言えるか?
心配性は 自信をつけるしかない。
人は変えれないから
自分の考え方を変える。
ポジティブな考え方を身につける。
現実のありのままの状態を認める。

 

カウンセリングルール

「時間枠」「仕事枠」「話す環境」「信頼感」技法

1.カウンセリングの「時間枠の決り」時間厳守

①クライアントの遅刻⇒前回のカウンセリングを振り返り、理由を考える。クライアントの遅刻で、時間延長はありません。

②クライアントが早く来た⇒カウンセリングは決められた時間に始める。開始時間厳守。

③終了時間が過ぎても、話が終わらない。⇒時間が過ぎたことを伝え、終える。

④クライアントが突然やってきた。⇒話を聴けないことを理解してもらう。予約がないと、受けられない。

⑤カウンセリング時間外に会いたい⇒カウンセリングの時間外は会えないことを納得してもらう。

2.カウンセラーの「仕事枠の決り」 クライアントとカウンセラーは仕事の関係

⑥プライベート場面で偶然クライアントを見かけた場合⇒気付かれないように、その場を去る。

⑦カウンセラーになった理由を聞かれた⇒決りで、カウンセラーの過去は言えないと理解してもらう

⑧カウンセラーの年齢を質問される⇒決りで、お教えできないことを伝える。

⑨住所を教えて欲しい⇒自宅住所は開示できません。カウンセリングルームの住所を伝える。

⑩カウンセリング終結後、関係を維持したい⇒決りで、終了後は、クライアントとの関係は終結する。

3.カウンセラーの関係枠 「クライアントの問題を解決する」ためだけに成り立っている人間関係

⑪プレゼントをもらう⇒決りで、プレゼントは受け取れないことを理解してもらう

⑫カウンセラーに同意を求められる⇒同意はせずに、共感を示し、クライアントの思いを語ってもらう。

⑬クライアントが恋愛感情を抱き始める⇒距離を置く。止められないときは、他の担当に変える。

⑭カウンセラーにアドバイスを求める⇒安易にアドバイスをしない。問題を一緒に解決する存在。

⑮親が子供のカウンセリング内容を知りたがる⇒親であっても、子供の守秘義務を守る。

4.クライアントの話しやすい環境作り法

⑯クライアントが泣いてしまった⇒①気持ちに共感(ティッシュを渡す)②十分に泣かしてあげる③帰るときには、鏡で顔を確認させてあげる  1人で苦しむ必要はない。一緒に問題解決法を考えてゆく。

⑰緊張して上手く話ができない⇒無理に話を進めない。焦る必要はない。言わなくて良いと伝える。

⑱クライアントがクッションを抱く(不安)⇒無理に話を進めない。質問をしない。共感を示す。

⑲クライアントの服装・メイクの変化(心の変化)⇒第一声で変化に触れない。問題解決。恋人ができる。カウンセリングが負担になってきた。変化の原因を探る。

⑳クライアントが沈黙⇒沈黙中はひたすら変化を待つ。考え中、混乱、カウンセラーへの怒りか考える

5.クライアントとの信頼関係を結び直す法

(21)クライアントが怒りをぶつけてきた⇒怒りを受け止める。なるほど。共感→謝罪→誤解を解く

(22)クライアントがウソをついている⇒ウソか見極める→否定せず、聞きいれる→理由を考える

(23)問題が未解決なのに、終結を望む⇒お金など正当な理由、カウンセラーが気に入らない、問題解決を諦める⇒終結を希望すれば、誤解を解き、信頼関係を結びなおして、終結する。

(24)カウンセラーを変えて欲しいと言う⇒理由を聞く、査定する、カウンセラーを変える。同業紹介。

(25)クライアントが終結したくないと言う⇒理由を聴く、不安をはらう、これまでの成長・変化を伝える。

 

 

サクセス (水曜日, 23 3月 2016 07:51)

カウンセラーに同意を求められる事
って 多いです。
共感を示せば
イイのですね…

良かれと アドバイス
しそうになるけど
問題を一緒に解決する姿勢が
大事なんですね…

守秘義務を守る。
これは 鉄則。

1人で苦しむ必要はなくて
一緒に問題解決法を考えてゆく
私たちでありたい。

沈黙の間を
大切にしたい。
そんな時は
質問をしない。

 

メンタル心理カウンセラーに、JADP(一般財団法人 日本能力開発推進機構)より、平成28年6月に資格認定されました。

 

この資格は、更新の必要がなく、履歴書や名刺に記載できるものです。また、生涯活用できるものです。

この資格を活用して、世の中のために、少しでも役立てればありがたいと思っています。

 

この分野に、知識と経験の足がかりが出来ましたので、経験を積み、更に勉強を継続し、こころの交流を積み重ねて、人生の一断面を紡いでいければ、幸せだと思っております。

梅雨の季節、紫陽花が咲きました

  

日本の季節の中で、梅雨の季節が、おそらく一番生きて行きやすい時期だと思います。

雨がふっても、小ぬか雨。音もしない。ぬれても、衣服がしっとりするだけ。つゆの晴れ間もけっこうあり、夜中に起きていても過ごしやすい。格好もTシャツに短パンで、寒くもなく過ごしやすい。しっとりした季節です。

植物や動物の生命があふれる時期です。

あじさいはつゆの時期の花。

あじさいは梅雨をイメージさせます。青紫の花の色が、この季節を象徴していると思います。

生きている喜びを感じる時期とこころが落ち着くあじさいを見て、幸せを感じます。

 

 

煎茶

我家はお茶が好きです。

お茶はカテキン(渋味)、カフェイン(苦味)、テアニン(うま味)、サポニン、ビタミンC、B2,Eなど覚醒・リラックス効果があり、様々な健康効用があります。

お茶の源流は中国の茶文化にあります。漢時代に嗜好品として定着、唐時代に富裕層に流行した。この時代は固形茶の団茶だった。茶碗は黒釉天目茶碗が評価された。

宋時代に抹茶が出て、粉末茶を点てる喫茶方法が愛好された。茶碗も天目から元時代の青白磁に変化した。日本は室町時代に宋の抹茶文化、文人趣味が愛好され、桃山時代の茶の湯になった。

明の時代になると、茶は市民まで普及した。初代皇帝洪武帝は、手間のかかる団茶の貢納から、茶葉の貢納に制度を変えた。これに伴い、点茶から煎茶に喫茶法が変わった。日本は江戸時代に黄檗宗の隠元禅師などから、沸騰した湯で茶葉を煎じる煎茶が伝わった。江南の茶文化であった。

日本の江戸時代中期、煎茶隆盛のきっかけを作ったのは、京都の街路で売茶した黄檗僧の高遊外である。彼が使った横手の急須が今でも、煎茶入れの主流になっている。文化文政期に、文人趣味と煎茶は江戸にも広がった。明治期になると、煎茶は全国に一般人に広がった。

我家では、毎日毎食、煎茶を飲んでいます。また、折に触れて、抹茶を飲んでいます。文人趣味の道具などもそろえてあります。お茶文化は楽しみの一つです。

 

 

 

人間いたるところ青山あり

人間、どこにでも、行って、大いに活躍すべしということ。

旅立つ人に向かって、「人間いたるところ青山あり、だよ」と励ましたりもする。

         この場合、「どこにでも、自分の力を発揮する、働き場所はある」という意味です。

<出典>幕末の真宗の僧・釈 月性 -尊王攘夷を唱える- の漢詩

(将に東遊せんとして壁に題す)

 男児志を立てて郷関を出づれば          学もし成らずんば死すとも還らじ

 骨を埋むる所なんぞ墳墓の地のみならんや   人間いたるところ青山あり

生まれ故郷は、懐かしい。特に父母や当時の人たちが懐かしい。1つの場所や家に長く住むと愛着が湧く。しかし、思い出以外の価値はない。

現代は地理上の距離は大変短くなった。私の生まれは八王子だが、リニア新幹線が出来ると、多治見-八王子間は30分になる。現在、多治見-東京間はJR新幹線で2時間30分だ。東京ロンドン間が、飛行機で12時間だ。生まれた所をそんなに気にする時代でなくなった。

昔は移動に時間がかかった。現代人がアフリカを出たのが、10万年前。8万年前、アジア到着、4万年前ヨーロッパ入植、3万年前アメリカ入植、2万年前最終氷河期終了、1万年前新石器・農耕時代始まる。人類がたどった移動にかけた長い距離、長い時間を考えると、日本国内の墳墓の地など極めて小さい問題に思われる。

 

 

江戸の医者(針灸漢方)の職養道(開院の心得)その1

東洋五術(命、卜、相、医、山の中国運命学)運命学協会長の佐藤六龍が、江戸時代から伝わる職業上の秘伝を披露した。

その1 信用を得る

職養道第1 同業者の悪口は言うなかれ

悪口はすぐ本人に伝わり、今度は自分の悪口が町中に伝わる。もっと巧妙な手をつかう。ライバル業者の話題になったら、まずは相手をほめる。しかし、話の終わりに語勢を弱め、裏腹のことがあることを感じさせる。ねたみ心が渦巻く社会なので、同業者の悪口は言わないが原則。

職養道第2 クレームは、一切の弁解をするなかれ。まずは、素直に謝ることが第1

お客が文句をいうのは、まだ、’’縁’’があるからだと考えているのです。この’’縁’’をこれからも、大切にしていくために、弁解はしないことに意味がある。クレームは来た時から仕事が始まる。

職養道第3 思いやりは全身全霊でみせろ

じっくり人の話を聞いて、相手に同情や共感を示すときは、口先やおざなりの形でなく、全身全霊で思いやると、人間の閉ざされた心は開くのです。

職養道第4 芝居はするべし、するべからず

大衆は、所詮、獅子舞の金歯がすきなのです。派手なものに惹かれるのです。ブランド志向なのです。ときにはお芝居もやりなさい、しかし、やりすぎないように。商売をつづけてゆくためには、多少の見栄やハッタリはかまわないと容認しています。

職養道第5 嘘はついても、だますなかれ

易者は、亡者(鑑定客)に使う易経の文句がかいてある本、「テンタクリ(天沢履)の卦で虎の尾を踏む、危うきかな・・・」の文句のある易経本さえあれば十分なんだ。テンタクリ以外の卦なんか必要ないんだ。だれにもテンタクリをかませればいいんだ。相手を納得させるためには、嘘、ハッタリ、手練手管を使いますが、だましてはいけない。信頼を失ってはいけない。

職養道第6 仏壇を見よ  他人の家におじゃましたら、仏壇を確認する。経済状態、家の歴史など相手のことを知る手がかりになる。すると、相手にすすめる商品の等級や種類がわかる。相手の身に着けているものや家の中に飾ってあるものから、相手の人となりや経済状態を推測しろということです。敵を知るという意味で情報力を養えということです。昔も今も情報は命なのです。

職養道第7 後の心配りを忘れるなかれ   江戸時代の商売は、「信用第1」をモットーに「事後のフォロー」はごく普通のことでした。「心のフォロー」ということです。後々まで長い付き合いをする。人間関係まで使い捨てにしてはいけない。濡れている人に傘を差し出すということです。

  

 

 

江戸の医者(針灸漢方)の職養道(開院の心得)その2

その2 稼ぐ

職養道第8 値は自分でつけよ

客を惹きつける装置。今でも医者の待合室で診察室のやり取りが聞こえるところがあるが、他人はどんな患者かと興味があるが、本人は顔をみられたくないという思いがあります。帰りは待合室を通らずに帰れるようにした。相談事の一件ごとに新品の道具で対応した。自分流の個性を出すことが大事である。個性派が勝つ時代です。自分の売る商品に自身があれば、値段は自分でつけるということです。

職養道9 笑顔は売り物と心得よ

相手を安心させる顔を作れ。自分が明るく朗らかであれば、会う人の心を弾ませる。相手を信用させるには、仕事上からくる自信も顔ににじませなければいけません。吉川英治は講演会をする前、顔に疲れがでないように、いつも注意していました。

職養道10 恩は売り買いするものにあらず

義理や人情にしばられて仕事をしていたのでは、自由な発想や創造力というものは出てきません。商家の家訓には親戚縁者とのつきあいは制限してしていました。職養道は、客としての相手にはこととんつくし、とことん搾り取るということを心情としています。甘さが出る付き合いは、いましめていました。

職養道11 金は貸すな、与えろ

商家の家訓でも、「親類からの無心には応じるな」という教えがある。金の貸し借りは、相手にやってしまえがいい。与えるとなれば10分の1にすることもできる。返さなくて良いとなれば、相手は気分よく返る。手持ちの金を与えて追い返せばいいのです。人間の運勢は付き合う人間によって、大きく影響される。借金の申込みに来るような人間とは、縁を切ったほうが良いのです。大学時代の同級生の売り込みがあっても、自分はその商談にタッチしないほうがよい。

職養道12 小口の客こそ大切に

毎日の生活を支えてくれるものは、ひいきにしてくれるお得意さんです。このお得意さんを金額の多少で差別してはいけない。小口の客をあなどるようなそぶりが見えると客のほうは敏感です。本当の客まで離れていきます。末永い商売とはならないのです。

職養道13 妖気ある人物とつきあえ

井原西鶴「日本永代蔵」の長者になる妙薬では、美食、道楽などのぜいたくと宴会などの金のかかる交際を禁じています。職養道では、外とのつきあいは積極的にといっている。ただし、祭りの寄付は三番目(寄付金額)と決めている。一番ではまわりの反発があります。下位だと文字が小さくて目立ちません。外づきあいをやれとは、どういうことでしょうか?人脈を広げる事です。業界の先輩や地位・名誉のある人と付合うと引きもある。一角の人物には妖気がある。相性があえば、お互い成長できます。

職養道14 金は後からついてくる

サービスが先、利益は後。ヤマト運輸は全国をカバーする輸送ネットワークを先に作って、成功した。まず、お客や働く人の喜ぶサービスを実現させて、初めて利益が実現する。リスクというものは、コストや利益を考える前に、新しいことをやらないために生じるリスクもあります。易者の世界は鑑定料は自分で決める。しかし、値下げはしないという不文律はあった。能力が疑われます。

 

 

 

 

 

江戸の医者(針灸漢方)の職養道(開院の心得)その3

その3 独立開業の必殺技

職養道第15 地元の人に可愛がられるべし

まず地元での評判を得ることが大切である。楊枝の一本、紙の一枚でも地元で買うということです。地元の人とお付き合いがあれば、紹介の1つもしてくれるかもしれません。昼食は地元の食べ物屋で外食を勧めています。床屋さん、美容院も地元をすすめています。地元の情報、助け合いが得られます。

職養道16 仕事の成否は段取り次第

「人の見かけ」が重要です。「きびきびした動作と言葉の印象」です。見かけを演出するための小道具は是非用意したい。小型のノートパソコン、ちょっとしたタイミングを見計らって、確認するそぶりをみせると、さすがプロとばかり、相手の態度も変わるというものです。

職養道17 天にかなう陽気を心がけよ

私が来たからには大丈夫。自分自信がなければ何も伝わりません。口上師(くじょうし)といわれるタンカを切って物を売る人がいます。客の質問に答えながら、この客は買う買わないを直感で判断します。

江戸の職業人も経験からくる情報と、いつもアンテナを張り巡らして情報収集して判断していました。

職養道18 言葉は身のすべてを表す

職養道は自由な精神が横溢した仕事の指南です。江戸時代においても、上下差別のない考えがあります。目下も年下もさんづけでよんでいました。言葉で人格や教養がわかります。

職養道19 勤勉だけでは数字は上がらない

江戸の職業人は自分の感性でとらえた技術を持ち、それを社会に問うていた。自分流にしてゆくことが、大事だった。独立したら,師も弟子もなく、すべてがライバル。食うか食われるかのサバイバルの死闘だったのです。

職養道20 明日を思うな、今日を生きろ

あなただけに会いに来た。会うということは、一期一会、’’縁’’です。一番不思議なことは、人間の出会いで起こります。出会いに、一所懸命の心で生きることが、明日への飛躍につながる。

職養道21 客をあつめてこその職養道である

抜群の集客力を誇る針灸師がいます。治療効果が高いから人が来るのだと思わせるように考えた。特殊な治療機器を設置して、患者は自由に低料金(15分で100円)使えるようにしました。患者は気楽に立ち寄ります。毎日くると、機器だけでは、物足りなくなり、針灸治療も頼むようになる。

 

 

 

江戸の医者(針灸漢方)の職養道(開院の心得)その4

その4 職養道とは

佐藤六龍が職養道という言葉を知ったのは、橘哲州という五術家(運命、占い、手・家相、針灸漢方、精神・肉体鍛錬法)からでした。江戸時代に年季明けで独立してゆく職人(医師、針灸師など)に、師や親方が授けた職業上の心得を集大成したものです。易者五条は-仁(みんなに平等にやさしく)、義(客とのつながりを大事に)、礼(服装や持物は客と同等に、1点か2点は高級なものに)、智(技術・作法を習得する、さらに自分独自ものを編み出す)、信(自己の信用を築く)でした。これらの言葉は自身を規制するものでありました。職養道は、職を養う道、客を取り、金を稼ぐためのビジネスのやり方を教えたものです。職養術と呼んだほうがピッタリのワザである。医者や易者といった、まず口先で相手を納得させなければならない職業人の心得でした。教えの多くは自分をアピールすることでした。どうすれば、自分を信用させれるのかというところに重点があります。

 

 

 

電通「鬼十則」

電通4代目社長吉田秀雄が創った社訓です。

第1条 仕事は自ら「創る」もので、与えられるものではない。

第2条 仕事は、先手先手と「働きかけて」行くことで、受身でやるものではない。

第3条 「大きな仕事」に取り組め。小さな仕事は、おのれを小さくする。

第4条 「難しい仕事」を狙え、これを成し遂げるところに進歩がある。

第5条 取り組んだら「放すな」、目的完遂までは。

第6条 周囲を「引きずり回せ」、引きずると引きずられるとは天地の差がある。

第7条 長期の「計画」を持て。努力、工夫、努力、希望が生まれる。

第8条 「自信」を持て、迫力、粘り、厚みが出る。

第9条 頭は「全回転」、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ。

第10条 「摩擦を恐れるな」、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。

 

 

「くそ度胸」と「物怖じしない」

「くそ度胸」

孫正義が英国半導体設計会社ARM社を、2016年7月に3.3兆円で買収した時、ネットの悪意あるコメントの中で、「それでも、孫の<くそ度胸>には、驚いた」と言われていた。その前に、孫は有利子負債が10兆円を超えた状況で、「オモニ(母)が二本足で立て」といっていると言い、皆の前で涙ぐみながら、オモニの言葉が入っている韓国語の歌を歌った。経営者のchallenge、collegeを感じた。

「物怖じしない」

小池百合子はエジプトのカイロ大学を卒業して、コーディネイター、通訳をやった。そのとき、サウジアラビアのヤマニ石油相、PLOアラファト議長、リビアのカダフィ大佐のインタビュー通訳をやって、「物怖じしなくなった」と言っている。小池百合子は、これにより、積極的なcollege、みんなの前での落ち着き、居直りの姿勢を身につけたのだと思う。

八紘一宇の大東亜共栄圏と「浮かれ傲慢」

昨日は(2016年)8月15日でした。終戦記念日。

戦前の帝国主義日本の、つわもの共の夢の後の日でした。

 1940年7月第2次近衛内閣が発足しました。前月6月にはフランスがドイツに降伏、日本は、フランス植民地のベトナム、オランダ植民地のインドネシアが、「空き家」になったのを見て、日本の植民地にしようと考えました。イギリスの植民地のシンガポール、マレーシアなども、まもなく「空き家」になるはずでした。千載一遇のチャンス、「バスに乗り遅れるな!」と考えました。近衛内閣は「八紘一宇の精神に基づき、大東亜共栄圏を建設する」という方針を出しました。東南アジア、太平洋各地の統治のために、「武力を行使する」とハッキリ書きました。ただし、武力を行使する相手を出来るだけイギリスに絞るという方針でした。アメリカは日本より、軍艦で4倍、飛行機で6倍持ち、石油の9割をアメリカから輸入し、鉄鋼など10倍の国力でしたので、アメリカと戦争する気持ちは持っていませんでした。当時は帝国主義の時代で普通の考えでした。 

 外務大臣の松岡洋右は山口の廻船問屋の子で、13歳のときアメリカに渡り、外交官になった男でした。戦後の岸総理大臣、佐藤総理大臣の叔父でした。1933年満州国建国で国際連盟脱退退場をして、当時のマスコミの人気者になりました。1940年、彼は天皇、西園寺公望、近衛首相等の反対を押し切り、日独伊三国同盟、日ソ中立条約を結びます。彼等が主張した大東亜共栄圏構想とは、「空き家」になるフランス、オランダ、イギリスの植民地を、日本が支配するという構想でした。松岡外相は日独伊3国同盟と独ソ不可侵条約により、ユーラシアに四国同盟(日、独、伊、ソ連)が出来ると思っていました。しかし、1941年6月独ソ戦争がはじまり、四国同盟構想は破綻しました。松岡外相は、「同盟国ドイツとともにソ連に開戦」、日米和平協定がうまく成立できなかったので「対米戦争を辞せず」と主張しました。困った近衛内閣は松岡外相を追放するために、総辞職しました。松岡外相の敗因は情報収集能力の欠損と独断強行でした。情報能力の欠陥は、日本がベトナムに進駐したら、アメリカが経済断交、石油の全面禁輸を招くことを理解できなかったことにも現れています。日米交渉が成立せず、太平洋戦争が始まり、敗戦しました。 

 大東亜戦争の節目は1937年(昭和12年)第1次近衛内閣の時に、盧溝橋事件が起き、日中戦争が始まり、1940年(昭和15年)第2次近衛内閣の時に、松岡洋右外相により、日独伊3国同盟と独ソ不可侵条約締結及び1941年(昭和16年)6月独ソ戦争、7月米国の対日経済断交が12月8日の対米開戦の節目となりました。3年半後、1945年(昭和20年)8月敗戦。

 なぜ勝てないと分かっていた大東亜戦争がやめられなかったか。これは、日本人の悪いクセ、うまくいくと「思い上がってしまい、浮かれて<傲慢>になる」ためだ。当時のマスコミも、新聞部数を伸ばす為に、景気のいい、主戦論を打っていた。民衆、軍人も一等国民だと、わけもなく偉ぶって、そっくりかえっていた。これが敗因だ。これは、1990年の日本のバブル崩壊のときもそうであった。日本人はうまくいって、偉ぶり傲慢になると、かならず失敗する。本当に反省しなければいけない。

 ー田原総一朗の「誰もが書かなかった日本の戦争」からー

大東亜戦争は帝国主義日本と帝国主義アメリカの戦いであった。日本がイギリスを負かし、ドイツに敗れたフランスとオランダの植民地を一時的に占領したことにより、戦後、アジアの国々は植民地から独立国になれたという、結果的によい結果をもたらした。世界史を動かしたことは確かだ。 

 

陰謀論

最近、ベンジャミン・フルフォードや加治将一の陰謀論を読んだ。

イルミナティ(秘密結社)が陰謀をたくらみ、世界を支配しようとしている。

どこまで本当か分からないけど、もしかしたら、という説得力はある。

フルフォードが言う。日本は、表の「政官財」、裏の「国内暴力装置=軍察暴。自衛隊=アメリカ軍、警察・検察=FBI、やくざ=CIAの下請け」が日本を牛耳っている。

戦後の日本は、戦前にあった、また現在各国にある諜報機関=非合法なスパイ・謀略機関を持てなかった。自主性が持てなかった。しかし、裏の支配組織である軍察暴が、戦後のアメリカ属国体制=売国奴集団から、9・11とリーマンショックを経て、愛国者集団に目覚めつつあるとのことだ。

フルフォードによると、現在、世界には、「闇の支配者、イルミナティ(秘密結社)」が複数あるそうだ。①ローマ帝国・バチカン派=ローマ法王②英国フリーメイソン派・アングロ・ユダヤ・シオニスト・ソロモンの栄華派=米国ロックフェラー一族<石油・マネー支配>、欧州ロシチャイルド一族<欧州金融支配>③偽グノーシス(反バチカン)・悪魔教徒派=パパ・ベビーブッシュ④英王室=ウインザー朝<世界食料支配>⑤中華主義・BRICS派=中国・ロシア<古い帝国主義か>

フリーメイソン(無税石工組合)は、国際的な石工科学技術者集団であり、自由・平等・友愛を標榜した。カソリック対プロテスタント・フリーメイソン・科学者連合で陰惨な戦争を戦った。

メーソンの大きな血を流して、且つ勝った戦いは4つだ。①カソリックとの戦い②アメリカ独立戦争③フランス革命④第2次世界大戦の欧州レジスタンス運動である。メーソン・ロッジの会員は400万人、現在は減少して140万人と言われている。

 

闇の権力

前回に引き続き、ベンジャミン・フルフォードの書籍から、ピック・アップします。

アメリカの闇の支配者についてのレポートです。

国の支配者は「表の支配者」と「裏の支配者」と2つの支配者がいます。「表の支配者」は大統領と議会(共和党、民主党)です。国民から選挙によって、選ばれます。「裏の支配者」は表の支配者の選挙資金の提供者であり、法律の作成への影響者です。アメリカの「闇の支配者」はどういう組織なのでしょう。

1.「闇の支配者」は、石油産業、軍事産業、国際金融資本=資本家と、関係する政界、官界、学者、メディア人の秘密結社である。

2.FRB(連邦準備銀行) アメリカのドル発行の権利を持つ私的な民間企業である。JPモルガン・チェースBやシティBなど大手銀行が株主。ドル紙幣を勝手に刷り、世界の資源をタダで奪う。すぐに、ロックフェラーは全米のカネの4分の1を所有した。ドルを印刷するだけで利益が得られる。利益は財団(ロックフェラー、カーネギーなど400団体)で分けている。当然、ドルの価値を守るためには、軍事行動も辞さない。中国は人民元の問題はアメリカ政府ではなく、FRBと交渉している。現在の議長はイエレン。

3.CFR(外交問題会議) アメリカに2大政党制はない。あるのは、CFRのみ。非営利の会員制シンクタンク。名誉会長はデビット・ロックフェラー。ブッシュ親子、ラムズフェルド元国務長官(軍産複合体)、アマコスト元CIA長官、ヒラリー・クリントンなど参加。CFRが政策決定し、政府・財界・メディアが動く。

4.石油利権と中東侵略 巨大石油資本は儲けのためなら、なんでも有り。中東問題の元凶。

5.ビルダーバーグ会議 第1回がオランダのビルダーバーグホテルで開かれた。イルミナティ(秘密結社)の年次総会。参加者は欧米の政財界・メディアの有力者130人くらい。完全非公開。ここでの決定を受けて、欧米各国の政財界・メディアに展開される。

6.CIA(セントラル・インテリジェンス・エイジェンシー) 謀略と麻薬と偽札を駆使して、世界中に紛争の種をまく組織。スカル&ボーンズ(イエール大学の秘密結社)と麻薬と戦争がキーワード。パパブッシュはCIA長官から大統領に上り詰めた。

7.メディアの集中化 全米メディアは5社で支配。①タイム・ワーナー②ウオルト・ディズニー③バイコム(CBSなど)④ニューズ・コーポレーション(オーストラリアのマードック率いる。イギリス・タイムスなど)⑤GE(NBCユニバーサル)。

アメリカの大企業や政府のプロパガンダが中心業務。メディアを動かすのは、親イスラエル論者たち。

8.米政権を繰る親イスラエル勢力 民主党の大統領選挙資金の60%はイスラエル・ロビーが準備した。

9.電子投票システム 各州の判断で実施。しかし、投票結果の物理的な記録が残らず、再集計不可能というシステムで、不正の元になりうる。

10.戦争の口実のでっち上げ 米国民は、当然、戦争などしたくない。そこで、闇の権力は国民が怒って戦争に仕向けるよう、事件を捏造してきた。今後も戦争には、口実のでっち上げが捏造されるだろう。

11.闇の権力の内部分裂 アメリカは市場空前の格差社会になり、5%の金持ちに6割の富が集中している。アメリカ国民は、ブッシュ政権にノーを突きつけ、反・弱肉強食・市場主義になった。また、共和党のオカルト思想離れになっている。闇の権力の世代交代・内部抗争も進んできている。

 

 

 

亀井静香と「共存共栄」の考え方

この政治家を評価するには、やった事を書くしかない。

主な業績は国民新党の党首の時に、鳩山および管連立内閣の郵政民営化担当大臣、金融担当相での実績である。

①2012年4月改正郵政民営化法(郵便、貯金、保険一体でユニバーサルサービスを可能にする)成立。郵貯銀行の完全民営化阻止。米国ハゲタカファンドは、貸出し企業を倒産させ、2004年新生銀行上場により利益をだし、批判される。

②2009年12月中小企業金融円滑化法 亀井静香郵政・金融担当相が実施。リスケ、利下げ可能に。

③2009年鳩山連立内閣時、永住外国人への地方参政権付与法案の阻止。

④2009年鳩山連立内閣およびその後2010年、2011年、選択的夫婦別姓制度の導入法案の阻止

まあ、この実績から見ると、保守政治家である。古き良き日本を目指している。心情的には合う。

その考え方は「共存共栄」なのだ。そしてこれは真実なのだ。

それは、我々の体が60億の細胞から出来ていることから、真実と分かるのだ。地球が出来てから46億年。生命が誕生してから、40億年。現在の我々がいる。そして、今から10億年後、この地球も、金星と同じように、灼熱の球体となってしまう。

我々の体の60億個の細胞は、細胞核(遺伝子)とミトコンドリア(エネルギー製造装置)という別々の生命体の「共存共栄体」なのだ。

地球も含めて、生命体は「共存共栄」しているのだ。生命は共存共栄しないと生きられないのだ。

「共存共栄」が生き方の原則なのだ。

 

 

テレビ情報番組の見方

最近は、築地市場移転問題など、テレビの情報番組が面白い。

インターネットYOUTUBEで見ることが多いが、テレビで見ることも多い。

色々な情報番組があるので、マスメディアの状況をまとめてみた。

1.メディアは第3の権力

第1の権力者は国民。国権の最高権力者。第2は国家機関(立法、行政、司法)。第3はメディア。第2の権力の国家機関を監視して、国民に判断材料を与える。メディアは集中排除の原則になっている。民間資本が主流。

2.マスメディアとは、新聞、雑誌、テレビ、ラジオのメディア(媒体)である。

3.テレビ放送には、地上波放送(放送局が家庭に電波を送る)、衛星放送(BS、CSサテライト人工衛星から家庭に電波を送る。山地でも電波届く)の2つがある。

4.地上波放送は、当初、地上波放送しかなかったので、普及率が高い。全国放送は公共放送のNHK、民放キー局の日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ東京の5局である。

5.2大マスメディアの新聞とテレビの結びつきは強い。

①読売新聞 右派 1,000万部 売上5,000億円 連携テレビ局 日本テレビ、中京テレビ

②朝日新聞 左派 800万部  売上4,000億円 連携テレビ局 テレビ朝日、名古屋メーテレ

③毎日新聞 左派、右派混合 400万部 売上1,500億円 対等テレビ局 TBS,CBCテレビ

④日経新聞 経済紙 300万部、売上2,000億円 連携テレビ局 テレビ東京、テレビ愛知

⑤産経新聞 右派 大阪の主要紙 200万部 連携テレビ局 フジテレビ(東宝・阪急)、東海テレビ

⑥中日新聞 左派 中部の主要紙 300万部 売上1,500億円 連携テレビ局 CBCテレビ

⑦岐阜新聞 主張なし 岐阜の地方紙 20万部(シェア30%) 連携テレビ局 ぎふチャン

6.テレビの情報番組(背景説明、独自取材)

①日本テレビ、中京テレビ   右派   ヒルナンデス、ミヤネ屋、キャッチ

②テレビ朝日、名古屋メーテレ 左派  スクランブル、UP!、報道ステーション

③TBSテレビ,CBCテレビ     左派  ひるおび、ゴゴスマ、イッポウ

④テレビ東京、テレビ愛知    経済  経済情報番組(和風総本家、カンブリア宮殿)

⑤フジテレビ、東海テレビ    右派  バイキング、グッデイ、ONE、(BS)プライムニュース

⑥ぎふチャン           地方   情報番組提供なし

7.中部地区テレビ情報番組の見方(右派左派はテレビではあまりない。保守系といってよい)

①右派 中京テレビ(日テレ)4チャンネル     ヒルナンデス、ミヤネ屋、キャッチ、

      東海テレビ(フジ)1CH       バイキング、グッデイ、ONE、(BS)プライムニュース

②左派 名古屋メーテレ(テレビ朝日)6CH  スクランブル、UP!、報道ステーション

      CBCテレビ(TBS)5CH       ひるおび、ゴゴスマ、イッポウ 

  (番組名はウイークデイの午後の番組で朝や土日の報道情報番組は含まれておりません)

 

座禅

秋になって来ました。気温が下がると、頭もクリアーになってきて、読書の秋、思索の秋となってきました。

座禅をやろうかなと思っています。

和室の床の間に向かって、座禅を組み、時として、お茶を飲み、無念無想の境地に達して、雑念を払い、精神の安定や集中力を増したいと考えます。

また、瞑想の境地に達して、心身をリラックスさせ、他人の意見ではなく、自分の考えを深めたいと思います。

正面の掛け軸は、猛虎で、私の心を奮い立たせます。右には西奥象(反省を迫る)がいて、左には大黒天がお金の考えを問いかけます。真ん中は香と手前はお茶台で、煎茶や抹茶を飲めるようにします。座禅を組んで、静かなひとときを迎えたいと思います。

 

禅の本尊は釈迦牟尼仏である。

山門から入り、禅庭を見る。仏殿に入り、釈迦牟尼仏を拝む。そして、釈迦牟尼仏が、座禅によって、悟り(空を知る)を開いた、座禅という実践を通して、悟りを開いたという「座禅による悟り」を、禅は目指す。

禅は西暦500年頃、インド・西域から達磨禅師が、中国梁に伝えた。1200年頃、中国南宋に学んだ栄西が臨済宗を伝え、道元が曹洞宗を伝えた。臨済宗は市囲の中で、会話をしながら、悟りを得る、曹洞宗は山中で、座禅の中で、悟りを得ようとした。後、江戸時代、明から臨済宗中国僧の隠元が念仏禅を伝え、黄檗宗をおこした。日本の禅宗は現在この3つある。指導法が違うが、悟りを得る目的は同じである。

日本における禅宗の業績は、鎌倉時代に南宋から1246年、来日した蘭渓道隆、引き継いだ無学祖元にある。禅の自力本願、実践主義が武士のあり方に適っていた。1274年文永の役、1281年弘安の役の元寇があった。祖元は北条時宗に「莫煩悩」の書を与えた。国難に際して、時宗のこころを支えたのは、禅の悟りであった。

次の14世紀に後醍醐天皇と足利尊氏から帰依され、臨済宗五山の本流を生んだ夢窓疎石がいる。疎石は西芳寺の作庭で禅的空間をつくり、深い影響を与えた。夢窓国師が創建した多治見虎渓山永保寺の庭は、国の名勝に指定されている。

禅は日本文化の主流をなした。精進料理、茶道、華道、香道、武士道、剣道、柔道、弓道、禅画、清潔清掃など、日本の庶民の生活習慣、和の文化に深く影響を与えた。

アメリカにも進出している。サンフランシスコに禅センター、ニューヨーク・マンハッタン・ソーホーにヴィレッジ禅堂があり、座禅、経文唱和、ヨガクラスなどがある。こころの統御、ソーシャルワーク活動などを行っている

 

昨日は69歳の敬老の日だった。

娘からお祝いを言われた。

新しい門出の日だった。

新しい人生に向かって、一歩踏み出した日だった。

第2の人生が始まる。

無理をせず、自由に、気ままに、気の向くままに、人生を切り開いてゆく。

新しい私に生まれ変わった、記念すべき日だった。

法人となって、新天地を切り開いてゆく、記念の日だった。

 

ヨガ

禅 こころとからだとお金の健康を得る。人生は落ち着いた、心体金の入手こそが目標だ。禅は特にこころの安定安息を求めるのに適している。ヨガはからだの健康を得ることを追求している。

従って、ヨガは禅が求めるからだの健康の発展形の1つなのだろう。

禅寺は七堂伽藍と呼ばれる。山門、仏殿、法堂、僧堂、+庫裏(台所)、東司(トイレ)、浴室の7つである。ここで、台所(食う)、トイレ(出す)、浴室(身体を洗う)の3つが入っているところが、からだを大事にする禅の考えの真骨頂である。体が健康であってこそ、こころの健康が得られるという考え方だ。

ヨガ 3000年前、インドに、バラモン教の古典ヨガが確立した。その本質は座っての瞑想であった。瞑想を中心とした行法は、釈迦牟尼仏も実践し、中国禅となり、日本禅となった。

AD1000年頃から、肉体的修練に重きを置くハタ(激しい)・ヨガが形成されてきた。ヨガはポーズ、呼吸、瞑想が3大要素だ。こころとからだのセルフコントロールを目指す。

現代のアメリカでも、テクノロジー社会の副作用として、ストレス解消を目的として、またスリムで健康なからだを得ようとして、都会でヨガが流行している。

ヨガの3大ポーズは、①立ってヨガ②座ってヨガ③寝てヨガである。最初、ちょっと準備ストレッチをする。次は①太陽礼拝のポーズ(手を合わせて伸びをして呼吸し、拝礼して排息する②立ち木のポーズ(一本足立ち)③座ってあぐらを組み、伸びをして呼吸し、拝礼して排息する④足を交差させ、左右ねじりのポーズ。呼気、排気する。⑤仰向け足上げポーズ。呼気排気。⑥腕立て伏せポーズ。呼気排気。最後に座禅を組んで瞑想する。簡単なヨガ・エクササイズは以上である。

当然、小食療法による健康体獲得も目標になる。また、瞑想により、リラクゼーションが得られる。

ヨガはからだの健康を得ることを中心にしている。

 

 

気合い

「朝座禅」という本を読んでいて、気に入った言葉があった。「気合い」だ。

人が1つの仕事を乗り越えようとした時、「気合い」が最後の力を振り絞ってくれる。「気合いだ。気合いだ。」と言うことで、その人の命をかけた真剣さというものを引き出してくれる。

自分の意志による、こころの支配ができる1つの道具なのだ。

失敗しても、やらないよりやったほうが上等な生き方だ。もし間違っていたと気づいたら、改めればいい。厳しい場面で、「気合い」を入れて、プラス思考ができなくては、人は幸せを感じることは出来ない。

 

 

人生の後悔

アメリカで、老人を対象にしたある調査

アンケート:「人生で何をやり残したか?」

90%近くの人が共通して同じような回答

「もっと<チャレンジ>しておけばよかった」

刑務所の死刑囚への「やり残し」調査

「もっと<愛>を与えていればよかった」

 

I can,I can,I can

これも、呪文です。「気合いだ。」と同じです。

「アイキャン、アイキャン、アイキャン」

むずかしい事にチャレンジするとき、人間は不安を感じる。

その時、自分を奮い立たせるため、この呪文を唱える。

可能性が五分五分のときに、理想に向かって、唱える。

 

 

悲しみ、苦しみは、人生の花だ。

人生を生き抜いたお年寄りの苦労話は、苦しみ、悲しみは消えて、充実感だけが、輝いている。

終戦後の「無頼派」の小説家・坂口安吾の言葉。

1946(昭和21年)、雑誌が復刊され出し、4月に『新潮』に発表した評論「堕落論」は、終戦後の暗澹たる世相の中で戦時中の倫理や人間の実相を見つめ直し、〈堕ちきること〉を考察して、敗戦に打ちのめされていた日本人に大きな影響を与えた。時代の寵児。

『堕落論』(だらくろん)は坂口安吾随筆評論。坂口の代表的作品である。

 

戦争は終った。特攻隊の勇士はすでに闇屋となった。人間は変りはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。終戦後、我々はあらゆる自由を許されたが、人間は永遠に自由では有り得ない。なぜなら人間は生きており、又死なねばならず、そして人間は考えるからだ。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。

「無頼派」これは、戦後の自由を確認した潮流だ。石原慎太郎の「太陽の季節」。石原裕次郎の「明日は明日の風が吹く」の歌。戦後の自由で、必死に生きた人間の本性・真実を衝いている。

 

 

お金の科学

ジェームズ・スキナー著 1964年アメリカ生まれ。現在シンガポール在住。経営コンサルタント、セミナー講師、作家。早稲田大学で国際ビジネス論を学び、世界最年少のアメリカ合衆国外交官、NEC、日本経済生産性本部、財務広報コピーライター、起業家、アメリカ最大級の研修会社フランクリン・コヴィー社の日本支社長などを歴任。

スキナーの「お金の科学」という本を徹底的に勉強してみようと思う。

このホームページの「人生の言葉」で一章一ステップごとに消化しまとめてみる。

第一章は「お金はルールに従い動く。」「ルールどおりに行動すれば、だれでも、お金持ちになれる。」

そのルールは第2章以下で語る。

第2章は「お金持ちマインドー引き寄せの法則」で第1ステップは「貧乏な現状の行動とは、違う行動を取れ。当然、安心領域から離れ、恐れ・不安の感情に取り付かれる。しかし、不安を感じることに、安心せよ!リスクのない人生を送ろうとすることは、現状維持を選択することになり、むしろ、リスクが大きくなる。

人生は選択だ。精一杯やるか、最低限の努力で、諦めてしまうのかの選択である。無限の可能性の中で生きるかどうかだ。」

はい。第1ステップは「チャレンジ=Challenge、カレッジ=Courage」が必要だと思います。

第2ステップ以降は上記項目「人生の言葉」から、ご覧ください。

 

 

 

 

商売百戦百勝 斉藤一人 長者番付1位スリムドカン、青汁

「お金の科学」スキナーの本を読み、このホームページの「人生の言葉」でまとめました。この本の結論は、チャレンジ、カレッジ、コミュニケーション、クリエーションでした。そして、ジャスト・ドウー・イットです。

内容的に、戦略論と言えるかも。

戦術論で優れているのは、この「百戦百勝」がいいかもしれません。

序章 楽しく生きれば、お金が儲かっちゃう! 第1章 商売は楽しい冒険の旅 第2章 商人の考え方 第3章 お客さんの扱い方 第4章 社会に合わせる 第5章 アイデアを出せ 第6章 考え方を変える 第7章 良い波動を作る 第8章 言霊の力を使う 第9章 豊かでカッコいい商人になる 第10章 お金の不思議 特別付録 幸せを呼ぶおまじない

第1章 商売は楽しい冒険の旅  

 考え方を前向きにする。神様が与えたもの、不況でも感謝。商売は「何でもあり」の格闘技。お客さんの求めるものを提供する。素直がよい。商売に、待ちの姿勢はない。商売で通用するのは、実力だけ。商売では稼ぐほうの理論しか通用しない。商人にとって、全ての人がお客さん。いつも商人としての顔を忘れない。いつも商人でいればワンパターン。お金儲けは良い事。個人としてプライドを持つ。

第2章 商人の立ち位置

 ケタの違う儲け話に目をくらまされない 名誉欲は商人を引掛ける罠 株式会社より大個人 商人のプライドは名誉欲を撃退する 明るい人になる 出金を削る知恵を出す 向上心を持つ 商品に惚れ込む ドミノは手前から倒す 豊かなカッコいい商人になる 強い相手を恐れない 人を指導することは出来ない 向いていない人を他所に行かせるのは親切 あるものを生かす

第3章 お客さんの扱い方

 売るときは、「皆さん」という言葉を使って、安心感を与える ほめられたら、「おかげさま」といい、威張ってはいけない お金のために頭をさげず、お客さんへの感謝で頭を下げる お客さんから何度でもお金を取れるようになる お客さんの求めるものを、客観的に把握する 忙しいと、もっと商売が上手くいく、暇だと支障が出る お金を大切にすると、お客さんの大切さも分かる

第4章 社会の流れに合わせる

 競争を嫌がらない 今の状況は100年続く 自分達が生き残れば、日本も生き残れる 経済を再生できるのは商人だけ 女は男より強い

第5章 アイデアを出せ

 楽しい気分でアイデアを出す 引き寄せの法則を使う 自分に魅力をつけ、引力となる 頭を遊ばせておくと、先が見える 流れの基準を見つける ヒットは、同じ事は2度起きない 威張ると流れを見失う

第6章 考え方を楽天的にする

 未来は人事をつくせば乗り越えられる 笑顔はこころを明るくさせる 失敗ではなく、小さな成功だと考える 素直だと実力が増える 運も実力の内 仕事を簡単にすれば、収入も増える 夢はお金がかかる、語るものでなく、現実のもの 世間が褒めたら、「運が良かっただけです」という理由1つを言い、感謝している、威張らない マスコミからの取材には「俺はそんな大した人間じゃない」と断る

第7章 良い波動を発信する

 波動は音楽のようなもの 同じ波動同士は引き合う 忙しい波動にお客さんは引かれる 暇な波動はお客さんを遠ざける 勢いがあると波動が高まる 心が貧しいと、貧乏波動が出る 波動はハガキやチラシを通しても伝わる 良い波動から良い知恵が出る 従業員と経営者の波動は違う、経営者はリスクを負っている、戦士の気概と押し出しがある 

第8章 言霊の力を使う

 言葉には言霊がある 言葉を変えると自分が変わる 「ついている」と1,000回言う 成功波動の言葉を使う 良い本を7回読む 名前を変えれば自分が変わる 言葉の最後に「幸せ」という

第9章 お金の神様

 天が相応しいと認めない人は、大金が持てない お金持ちはお金を愛している ずっとお金持ちの人はお金そのものを愛している、丁寧に扱う 愛されているとお金は返ってくる おごったり、ご祝儀をあげてお金を使うと、人のこころが明るくなる 愛されているお金は返ってくる お金を一人ぼっちにするな、お金はしわを伸ばし、向きを揃えて、きれいに持っておく お金を人間のように見る、お金には魂がある お金を一人ぼっちにするな、財布にたくさんお金を入れておく、お金から波動が出る 貯金は最強の波動を出す、1,000万円から仲間を呼ぶ波動が出る 借金をしない、現金商売、借金からは借金の波動が出る 大切なひとに、金を貸してはいけない、「おれは今回、貸さないよ。共倒れになったら、助けられない。生きていけなくなったら、ご飯を食べさせるから、ゆっくり再起を考えたらいい」 息子の借金の保証人になったら絶対ダメ。共倒れになったら、帰る所がなくなる 金を貸すなら、金を上げる事 お金があれば、堂々と生きられる トイレは霊界とつながっている、トイレは掃除してきれいにしておく トイレ掃除は頑固を直す、素直に話を聞けるようになる  不思議なことや奇跡を楽しむ

特別付録

 幸せを呼ぶおまじない

①靴を揃えて脱ぐと、嫌な事が起こらない

②椅子を元の位置に戻しておくと、良い事が起きる

③呼ばれたら「はい」と返事すると、出世する

④お札の顔を揃えて、たくさん入れておくと、お金が入ってくる

⑤「幸せだなあ、豊かだなあ、お金があるなあ」と1,000回唱えると、貧乏神が去っていく

 

 

 

 

宗教・教育法人 お金の神様仏様 を始めました

 

人間にとって、お金とは、社会とのかかわり、社会への貢献のバロメーターという意味もあります。

お金はこころと物・サービスの両面を持っています。

お金の神様仏様で皆さまの幸せを増幅したいと思います。

このホームページの上または下のナビゲーションに「お金の神様仏様」の項目を追加させてもらいました。

あせらず、ゆっくりとお金の神様仏様を研究し、皆様のお役に立ちたいと考えます。

 

あせるな!落ち着け!「ひけ」を取るな!

My pace is my way.

あせって、こころが急くと、失敗を呼び込む。

落ち着いて、ゆっくりと、マイペースでやればいい。

なぜなら、自分には能力があり、あせる必要がないからだ。

あせっていることは、自分の不利を認めることだからだ。

安田善次郎は、「青年諸君は独立自営でなければいけない。」と言っている。独立自営には、強い意志が必要だと言っている。

意志の弱いものは、取引上、終始、人の後ろに立つ。いわゆる「ひけ」をとる。独立自営者は、意志を強くし、「ひけ」をとっては、いけないと言っている。

 

 

 

2017年の動向(三菱UFJリサーチ&コンサルタント、トランプ当選前で検討に入ってない。2016年11月発行)

2008年のリーマンショックにより、世界経済は転換した。米国の経常収支赤字は半分になった。世界の成長率は5%⇒3%に低下した。

世界経済がデフレで、供給過剰の状態になった。この克服策として、世界の中央銀行が金融緩和・資金の異次元量的緩和をしたが、需要がなく、投資もふえず、効果が出なかった。

一方、グローバル金融資本主義のヒト・モノ・カネの自由な移動が世界経済を成長させるという考えは、先進国と途上国の国家間の格差は縮小させたが、国内での格差拡大、富の2極化をもたらした。これに対して、米英の低所得層からグローバル金融主義に、明確な批判が出てきた。

①米国 米国は世界経済のエンジンでなくなった。輸出を拡大させることが第1という保護主義の流れになった。TPPにも反対。世界に広がる保護主義の流れ強まる。

②EU 反統合の流れが強まる。EUとギリシアの対立。英国のEU離脱。

③中国 世界の需要が減り、低成長になった。政府は小康社会を目指す。

④日本 2016年9月、黒田日銀はマネタリーベースの量的供給量緩和から10年国際金利0%の0%金利誘導政策に変換した。年間80兆円の長期国債が品薄になったため。低成長が常態化して、新規投資に対する利潤率がゼロになっため。

日本は潜在成長率0%で、国内景気は横ばいの動きが続く。

高齢化貯蓄 世帯主が60歳以上の家庭貯蓄額、5人に1人(20%弱18%)が4000万円以上。

生涯現役社会 働ける内はいつまでも3割、65歳以降も働く55%。

 

 

 

世の中、桁違いになってきた

このところ、通貨の価値が激変してきた。

何か大変おかしい。

1円  日本では消費税で使う回数が増えてきた

10円、100円  100円ショップの顔ぶれのレベルが落ちてきた。中国から日本になってきた。

1,000円、10,000円、

10万円  日本ではデフレにより、パートの月給になってきた。フルタイムで、時給800円×8=7,000円×20日=14万円、年金生活者の生活資金が月20万円年240万円レベルになってきた。

100万円  車の価格が変わってきた。つい、この間までカローラは1300ccで150万円、税込みで180万円くらいであった。最近の車の広告は、カローラは出なくなり、大衆車でも200万円レベルに変わってきた。全体として軽自動車が増えてきた。また、車の大きさが小さくなってきた。

1,000万円  新築住宅が、田舎だと、2,000万円レベルになってきた。

1億円  日本人で1億円以上の貯金金融資産を持つ人=富裕層は2%,50人に1人います。不動産も含めた資産では、1,000万円以上持つ人が5,000万人、1億円以上の人が200万人います。また、自宅不動産を含めてで、1億円以上の人は365万人います。人口は1億2,000万人です。

10億円、100億円、1,000億円、

1兆円  最近話題になった言葉は、小池百合子東京都知事がオリンピック費用で、「豆腐屋じゃないんだから、1ちょう、2ちょうというのはおかしい。」と言った言葉です。

10兆円、100兆円  日本国の歳出一般会計予算は100兆円、内40兆円は国債と日銀納付金。

日本の15年のGDPは1ドル=100円とすると、440兆円。アメリカは1,800兆円、中国は1,200兆円で世界3位であった。1人あたり名目GDPはドル換算で350万円、円ベースでは、400万円で世界20位であった。米国は560万円で5位。

世界の潮流は2つ。

1.大きな戦争がないので、強烈なデフレの時代。日本は平均寿命が90歳まで延びた。この時代は少ない予算で、小額でもいいから、貯蓄してゆく生活設計しかない。

2.お金の大増刷の時代。米国、中国、日本、EUみんなお金を刷りまくっている。貧富の差が拡大してきている。

 

 

 

 

 

トランプ大統領2017年の潮流 あえば直道

2016年3月米共和党全米委員会顧問アジア担当あえば直道がトランプ革命という本を出した。アメリカの2017年の動きと日本との関わりを予測し伝えている。

1.2016年11月の大統領選に共和党のトランプが決定見込み

  共和党:小さな政府、減税主張、中小・大企業が支持、日米関係重視。

民主党:大きな政府。社会保障・増税主張、労働者・マイノリティが支持、米中関係重視

2.理由 普通の大統領選挙は共和党対民主党なのだが、今回は主流派エスタブリッシュメント対アウトサイダーになっている。民衆が貧困化し、既成主流派勢力の現状政策にNOを言って、革新を求めている。「国が間違った方向に進んでいる」と考える人が6割を越えている。ヒラリー・クリントンは民主党エスタブリッシュメント、トランプは共和党の現状否定派アウトサイダーであるので、トランプが勝つと予想する。未来に希望のない若者が、所得が落ちてきている白人中間労働者層が、支持している。

3.トランプ大統領のアジア政策

①プーチン大統領と協力⇒安部首相の中国包囲網が進展する。北朝鮮問題は中国に解決を迫る。そのため、中国経済制裁・増税が課せられる。日本には自分の国は自分で守る普通の国になることを求める。日本の防衛力は強化される。日本は自分の国は自分で守らなければならない時代となる。

4.世界の潮流の変化

グローバリズムからナショナリストの時代へ変化する。共和党トランプ大統領と自民党安部首相は仲良くできる。

 

 

 

 

2017年世界の真実 長谷川慶太郎

2016年8月の長谷川慶太郎がワック㈱から出しているシリーズ本。2014年以来、予測はかなりの精度で当っている。

1.2016年5月新G7体制がスタートした

EU、アメリカがデフレに落ち込み、デフレの先頭に立つ日本が、発言力を得た。G7(ロシア、中国除きの先進国、米、日、独、仏、英、伊、カナダ)がG20の上に位置付けられたということだ。

2.中国のAIIBは開店休業、独ドイチェバンク、仏BNBパリバ、英バークレイズ、伊・スペイン銀行は破綻寸前だ。日本の3大銀行のみが、長期資金貸出が可能な状況だ。中国・ロシアの銀行はつぶれかけている。中国の爆買いは人民元の下落を見越した先買いである。

3.EU  英はデフレからEU離脱を決めた。独のドイチェバンクはフォルクスワーゲンの貸出240兆円が危ない。仏はマイナス成長。シリア難民が問題だ。

4.ロシアは石油・天然ガスの価格低下が響き、ルーブルが半値になり、滅びの道を歩んでいる。中国は国力と経済が縮小している。過剰生産で無政府状態だ。国際発言権も低下している。

5.アメリカ 2016年11月の大統領選挙でトランプが白人票の6割をとる。今の体制にNOを突きつけ、変えようとしている。大学を卒業してもいい就職先がない。一方、シェール革命もこれからだ。

6.日本 アメリカがデフレに対応するとき、日本は今までどおりに商売をやっていればいい。日本は世界で一番デフレに強い体質を持っている。その成果が21世紀になって、ようやく表面にでてきた。

インフラ投資、新技術・新エネルギー開発などデフレを利用することで、新時代を切り開ける。

 

必死に生きる岸信介

日本人というか、人間が生きる姿勢が真摯なことが、分かっているのが、岸信介であった。大東亜戦争への彼の評価で分かる。当時の日本人の貧しさと必死さを理解していたと思う。

「この戦はあくまでも我らの生存の戦いであって、侵略を目的とする一部の貪りの恣言(しげん=自分勝手な言い草)から起こったものではなくして、日本としては、誠に止むを得なかったものであることを、千載まで闡明(せんめい=明らかにする)にすることが、開戦当時の閣僚としての責任であると痛感した。」と言っている。昔は帝国主義時代で、大清帝国の遺産の取り合いの状態であった。

岸信介は商工分野での責任者として、荒野の満州の第1次開発計画を企画実行した。工業生産量の増大に向けた統制経済理論をもとに、ダム建設、電力、石炭、鉄鋼、重工業などをゼロから立ち上げて成功した。物の製作については、ドイツに学び、極めてよく知っていた。もっとも、アヘンと岩塩から裏金を作り、政治・軍事・商工分野の工作資金にしていたが。戦後の東京裁判で、満州国予算の1割以上を占めたアヘン流通問題がうやむやになったのは、英国が加わっていたからだ。

 

 

押付け新憲法と象徴と白州次郎

白州次郎は英国ケンブリッジ大学に留学したが、当時、親戚の英国大使吉田茂と付き合いウマがあった。

 

終戦後、吉田茂首相に請われて終戦事務局参与となり、日本国憲法成立などに関与した。白州次郎の文章から引用する。

新憲法の原案は、すでに進駐軍にあったと思う。日本側が提出した憲法改正案には、目もくれず、彼等の新憲法法案を強圧した。無理もない事情もあった。日本の最終憲法修正案は天皇主権であったからだ。新憲法のプリンシパルは立派なものだと思う。主権のない天皇が象徴として残った。戦争放棄の条項も立派である。

連合国側から、英文で書かれた新憲法の案文を渡された。吉田茂外務大臣、松本国務大臣、私とGHQホイットニー以下民生局の一行である。あくる日まで全部を和訳して、日本政府案として発表せよと言われた。ソビエトの動きから、これ以上待てないということだった。外務省の翻訳官2人と私がGHQの1室に行った。こうやって出来上がったものが「日本人が自主的につくった」新憲法の草案である。

原文に天皇は国家のシンボルであると書いてあった。英和辞典を引いて、「象徴」と書いてあったので、これを使った。

 

 

逆境、不況、ピンチは、投資の最大のチャンス 石橋正二郎

2008年、ブリジストンは仏ミシュラン、米グッドイヤーを抜き、世界一のタイヤメーカーになった。創業者は石橋正二郎だ。無から有を生じた。彼は1906年(明治36年)九州久留米の家業の仕立て屋を継いだ。その後、足袋製造業に専業し、地下足袋で全国規模になり、22歳で、東京で自動車を見て、タイヤメーカーを目指した。正二郎の行く手には、工場火災、太平洋戦争、敗戦で海外資産喪失、朝鮮戦争終結時の在庫価格暴落など逆境、不況に遭遇したが、その度に思い切った変革で乗り切った。

17歳で家業を継いだとき、社業改革を実施した。第1は従業員の待遇改善。丁稚に給料を払う(仕事をするのに、無給では勉強しない)。第2は、足袋専業とした(先達のつちや足袋の成功を見習う)。第3は、ブランディングだ。名前を「志まやたび」とし宣伝した。

次に経営の近代化をした。第1は複式簿記の導入。第2は機械導入による製造合理化と品質向上。第3は適正利潤1割と設定した。販売の改革も実施した。直販から卸売りにし、販路を全国に拡大した。そして、新ブランド、アサヒ足袋の均一価格という価格革命を実施し、業界を制覇した。

次に、第1次世界大戦の不況時に地下足袋を開発し、履き物文化を革新した。オートメーション工場も導入した。昭和4年世界恐慌の中、タイヤ開発に乗り出した。昭和7年商工省優良国産品に認定される。昭和12年、東京に本社移転。タイヤ事業は、トヨタ自動車とほぼ同じように、浮き沈みはあったが、発展した。石橋正二郎の特色は、不況やピンチこそ、チャンスにし、変革・投資したことだろう。

「経営者は不況では、縮小経営に傾くのが人情だ。私は逆の考えで、大不況時代に積極主義を採った。足袋事業は世界大不況期に飛躍、地下足袋やタイヤ事業創立も大不況期だった。」

また、昭和17年(1942年)、長女の安子が鳩山一郎の長男威一郎と結婚し、長男由紀夫、次男邦夫を生んだ。無意識にしろ、正二郎の一流主義が閨閥を作ることになった。

 

 

要領と取引 田中角栄

田中角栄は新潟の田舎柏崎の高等小学校を卒業しただけの(小学校の成績は首席だった)破産農民の息子であるが、東京に出稼ぎに出て成功した。なぜ成功できたのか。

建築設計の勉強をしたことと、北満州の2等兵時代に兵隊ヤクザであり、軍隊で「要領と取引」を会得したことであった、かも知れない。軍隊は2年で病気退役となった。

建築設計については、戦前、理化学研究所・理研グループ創立者の大河内正敏と出会い、知己を得て、建築設計事務所で独立し、戦前の15大財閥の理研コンツェルンから、新潟県の新工場群の設計の仕事を得て、きっかけをつかんだ。戦時中、田中の事業は飛躍的に伸張した。1600円の設計料の口利き料として200円支払ったりした。1944年、田中土建(全国50社内)が理研から請け負った、工場の朝鮮への移転工事費は2000万円(現在の100億円)を越すものだった。1945年の敗戦時、釜山から女子供しか乗れない海防船で引き上げてきた。背後に「要領と取引」があったと思われる。また、朝鮮での金銭を内地に持ってきた可能性もある。そして、幸運なことに東京の事務所、住宅などは無傷で残っていた。1946年「15万円出して出馬したら当選」と言われて、第1回総選挙に出馬したが次点であった。1947年第2回総選挙で当選した。田中はGHQ占領中に長岡鉄道の社長になり、開発銀行融資をかなり引き出した。吉田首相は派閥政治家としては不器用であった。田中は閥務や選挙の泥沼に手を汚し、補完したとも言える。日本列島改造論など金権選挙の仕切り屋であったと言えよう。

 

老人の視力回復の3大秘法

老人になると視力が衰える。これは、1日何時間もパソコンをしたり、読書をしたりすることから起きる事が多い。

1.ガチャ目を治す。

これは、パソコンや本を見るとき、片方の目で見る習慣ができ、片目が衰えてしまうことが原因である。対策は使うほうの片目をつぶり、使わない目を使い、弱った目の力を回復することである。

2.垂れまぶたを治す。

これも、長時間パソコン、本を見続けることにより、まぶたの筋肉を動かさないので、筋肉が衰えていまったことが原因である。まぶた筋肉回復のため、こめかみと目じりの間から頭に向けて、手でこすり上げる体操を根気よくすることである。

3.遠くがぼやけるのを治す。

インデアンの視力強化法を実践する。すなわち、雲を見る。雲は無限大に遠く、これを注視することにより、遠くまで見えるようになり、視力が強化され、ぼやけが無くなる。

要するに、老人になると運動しなくなり、視力が衰えるのだから、視力体操をすれば、若い人と同じように視力が回復するのだ。

 

右翼 非暴力ギャンブラーの笹川良一、貧苦暴力団の児玉誉士夫

戦前から戦後にかけて、日本の政界に影響力と関係を持った右翼に、笹川良一と児玉誉士夫がいる。笹川は戦後、競艇資金で影響力を振るった。児玉は中国の児玉機関の金を、戦後、日本自由党(鳩山一郎総裁)設立の資金援助とした。

児玉は、国粋大衆党でオーナー総裁の笹川と出会うまで、笹川と正反対の人生を歩んできた。笹川は、富裕な家庭に育ち、両親や周囲から十分な愛情と躾によって育まれた。一方、児玉は貧苦にあえぎ、荒涼とした青少年時代を歩み、右翼団体を転々とした。

笹川が常人と違うのは、ギャンブラーであったことだ。26歳で家督を継いだとき、遺産が10万円(今の3億円)あった。その遺産で、大阪堂島の米相場で2度にわたって、勝負をかけ、100万円(30億円)儲けた。戦法は逆張りであった。専門家が売りといえば、買いに出て、買いといえば、売りに出た。昭和2年金融恐慌に、銀行救済と市川歌右衛門プロダクションの社長、月刊誌・国防社の社長と事業に手を出している。国防社を母体として国粋大衆党を立ち上げた。笹川良一が他の右翼と違うのは、誰の援助も必要としない経済力のあるオーナー総裁であったことだ。飛行機が好きで、その縁で、山本五十六とは、大変親しかった。1941年大東亜戦争が始まるとき、海軍の物資調達ルートの話が来たとき、児玉誉士夫に振り、児玉機関を設立した。1945年敗戦時、児玉機関は当時の金で35億円、中国に没収されたが、直前、飛行機2機に金、プラチナ、ダイヤ、現金を満載して、日本に持ち帰った。

昭和20年(1945年)戦争犯罪人裁判・東京裁判で、笹川は、国粋主義活動により、A級戦犯(平和に対する罪)として、巣鴨刑務所に入獄した。東条英機と会い、自衛戦争の主張と天皇に迷惑を掛けないよう説得した。東条は大いに感謝した。

巣鴨拘置所を出て、3年過ぎた昭和26年(1951年)笹川はモーターボートの公営ギャンブルを企画し、運動の結果、モーターボート競走法案が衆議院を通過した。笹川が公職追放解除後、昭和30年56歳で第2代会長になった。今日、日本財団になっている。笹川は一時数百億円の金を持っていたが、96歳で死んだときは全く残っていなかった。晩年は、女と儲け話に興じ、もうろくした。金儲けがうまい右翼という評価だった。

 

 

「儲ける」人生を目指そう!

「バカでも資産1億円 「儲け」をつかむ技術 杉村太蔵」を読んだ。

杉村太蔵は、小泉郵政改革選挙のとき、比例南関東ブロック35位でサラリーマンから自民党出馬して、国会議員になった男だ。26歳の普通の若者を自民党が公認したのは、世襲議員が多かったため、新人を活用したのだ。

取材依頼が殺到し、応じている中で、「早く行ってみたいですね、料亭に!」の発言でワイドショーに連日、取り上げられる騒ぎになった。記者会見であやまり、切り抜けた。しかし、4年後、国会議員を解散辞任したあと、料亭発言で有名になっていたので、芸能界に転身できた。

その後、4年で1億円を手にした。内4000万円が株式投資。残りは芸能タレント収入。今は、杉村商事という中小企業の技術を売る会社をしている。

4000万円の元手は500万円。2012年11月に12月安倍政権が出来る前、自動車、建設株を全額買った。2013年5月日経平均1万5000円のとき、全額売った。9月に東京オリンピックが決定、ETFと建設株を買い、10月に全額売却した。この結果2013年が3000万円儲かった。株式投資でやってはいけないことは、人や雑誌で推奨されたものを買うことです。私はサラリーマン時代、外資系証券会社に勤めていたので、基礎情報が身についていたから、自分で判断できたのです。

お金を使うときの考え方は、投資になるか、儲けになるかを考えて使えば、1億円資産も可能です。

 

 

英語のことわざ

英語のことわざ集があったので、記述します。

 

A freind in need is a freind indeed.

 

A penny saved is a penny gaind.

 

A rolling stone gathers no moss.

 

All is well that ends well.

 

All sorrows are less with bread.

金があれば苦悩も軽減するAll work and no play makes Jack a dull boy.

 

Blood is thicker than water.

 

Care killed the cat.

 

Do as you would be done by.

 

Do not keep all your eggs in one basket.

 

Every dog has his day.

 

Every man has his price.

地獄の沙汰も金次第

Everything comes to him who waits.

 

Everything must  have a biginining.

 

Four eyes see more than two.

 

God helps them who help themselves.

 

Habit is second nature.

 

Hope springs eternal.

 

It is better to be safe than sorry.

安全第一

Judge not,that you be not judged.人を裁くな

Know yourself.

 

Knowledge is power.

 

Lend your money and lose your freind.

 

Life is sweet.

 

Like to like。

類は友を呼ぶ

Love is blind.

 

Make haste slowly.

 

Manners make the man.

 

Many hands make light work.

 

Money makes money.

 

Much meat,much disease.

 

Necessity is the mother of invention.

 

No news is good news.

 

No smoke without fire.

 

Nothing venture ,nothing have.

 

One good turn deserves another.

あい身たがい

Out of sight out of mind.

 

Practice makes perfect.

 

Pride will have a fall.

驕る平家久しからず

Rome was not built in a day.

 

Strike while the iron is hot.

好機をつかめ

Take care of the pence,and the pounds will take care of themselves.

 

Take time by the forelock.

時は前髪でつかめ

The darkest hour is that before the dawn.

 

The eary bird catches the worm.

 

There is no place lilke home.

 

Times change.

 

Time flies.

 

Truth is stranger than fiction.

 

Union is strength.

 

Vows made in storm are forgotten in calms.

のど元過ぎれば熱さ忘れる

We live and learn.

長生きはするもの

When you are in Rome do as the Romans do.

 

Where there's a will there's a way.

 

Wonders last but nine days.

 

You never know what you can do till you try.

 

以上です  英語のことわざEnglish proverbs  秋元弘介

 

 

 

食の500年史  Jeffrey M.Pilcher米国

人類の食文化の歴史はグローバリゼーションの歴史だった。

ここでは、主にコロンブスの交換(新作物の獲得)から現代まで流れを見てゆく。

1.はじめに

人体は炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を必要とする。人類は適応の幅が広く、農耕民族は80%のデンプンで、イヌイットは鯨肉中心の食生活で生きてきた。遊牧民はビタミンDを大人になっても、ミルクから摂取できる。現代は食のグローバル化がドンドン進んでいる。本書は食物がグローバルな近代・欧米に与えた影響を見てみる。

2.日本の縄文時代と弥生時代の食文化(番外)

日本の縄文時代は紀元前16,000年から紀元前2,000年位まで、1万年以上続いた。エジプト文明が3,000年程度なのに、特異な文明である。狩猟採集・定住栽培の食物を、縄文土器で煮炊きして食べていた。春は山菜と魚貝、夏は野菜・魚、秋は鮭とクリ・ドングリ、冬は山の動物と、春夏秋冬の食物の狩猟採集で生きていた。大豆もあり、納豆も食べていたという説もある。BC2,000年からAD2,000年の弥生時代から、鉄器と米作の農業文化が始まった。

3.最初の世界料理

文明は農業の賜物である。余剰食物で時間が出来、文化が発展した。1万年前、中東で麦を栽培して始まった。アジアで米、メキシコでトウモロコシが主力農作物となった。遊牧民(ヘブライ人、ユダヤ人)は犬、羊、牛、山羊の家畜化をした。豚は不潔な動物で生肉が食べられなかったので、食用には適さないと考えていた。ユダヤ教、イスラム教などは豚を食べなかった。一方、都市部の人は生ゴミを食べてくれる豚を好んだ。

①中国料理 雑穀、小麦、南部では米を粥にして食べた。主食、肉、大豆、野菜をバランスよく食べることが重視された。後に、遊牧民からミルク、チーズを受け入れた。

②ローマ料理 共和制ローマでは、小麦の粥にソラマメを添えたものが、一般的食事であった。その後、パンとワインの食習慣になった。野菜はオリーブ油をかけてサラダとして食べた。肉はブタ肉を好んだ。

③イスラム料理 ムハンマド(600年頃)が創始したイスラムは、700年頃までに、中東、ペルシア、ビザンチン帝国(ギリシア)、北アフリカ、スペイン、インドまで及んだ。3大陸の食材、料理法を得た。作物は東方から西方・西洋に広がった。コメ、砂糖、硬質コムギ(マカロニ)、かんきつ類、スイカ、バナナ、キュウリ、ナスなど。肉は羊料理で、アルコールの代わりにコーヒー。バター、チーズ、ヨーグルトなど。

4.南北アメリカ

コロンブスが1500年(1492年)香料諸島への西方航路を開拓した。この後、100年で(1600年)、新病原菌などで先住民の80%が死滅する。その中で、スペイン人はアステカ、マヤ、インカ帝国を征服した。砂糖のプランテーションのため、1,000万人のアフリカ人が奴隷労働をした。そして、先住民、ヨーロッパ人、アフリカ人の混血が進んだ。

①メキシコ(中央アメリカ、アステカ・マヤ) 七面鳥、犬以外の家畜がいなかった。トウモロコシが総カロリーの80%をまかない、マメ類でタンパク質を補う穀類・菜食中心の食事であった。先住民はシカ、カモ、ウサギなどの動物性タンパク質を摂取していた。ヨーロッパ人が持ち込んだ家畜、牛・羊が増えた。ヨーロッパ人がパン、メキシコ人がトウモロコシを主食とした。トウガラシ、ココアもあった。

②ペルー(アンデス山脈と太平洋海岸、インカ)

トウモロコシ、ヒエの一種、ジャガイモ、コカの葉、リャマ肉、海の魚が主食であった。民衆はトウモロコシ、ジャガイモを好んだ。

③アメリカ産の作物が定着 トウモロコシは中東、インド、アジアに普及した。トウガラシもインド(カレーの材料)、アジアに普及した。サツマイモ、ピーナッツが中国に普及した。ジャガイモは1600年以降、アイルランド、フランス、ドイツ、ロシアに普及した。トマトもイタリアに広まった。

5.香辛料

イスラム商人は、モルッカ諸島のクローブ、ナツメグ、メースと南インドのコショウ、シナモン、ターメリック、カルダモン、ショウガ、バンウコンなどをヨーリッパ各地に運んだ。1530年ポルトガルは喜望峰周りで香辛料貿易を手中にした。1600年オランダ東インド会社が主導権を握った。香辛料は広く浸透し、ヨーロッパの香辛料熱が下火になった。

6.砂糖

イスラム教徒が地中海地域にサトウキビをもたらした。コロンブス以降、南北アメリカでプランテーションが拡大した。ヨーロッパの消費者も砂糖、コーヒー、茶、チョコレートを消費するようになった。

7.フランス、イギリス、日本支配者と民衆の料理の違いがある。フランス料理は貴族の高級料理と、イギリスの田舎料理が比較される。両者は同じ方向に進化した。個人用の、魚料理からフライパンを使った肉料理が増え、ソースはバターを基本とし、野菜を多用するようになった。

日本料理の原型が完成したのは、1100年頃で、一人用お膳に、食器一式を並べるようになった。ご飯と汁と魚と野菜であった。江戸時代、庶民階級が自由な食文化を開花させた。蕎麦屋、天ぷら屋、鰻屋、すし屋などが出来た。

8.清帝国、オスマン帝国、アイルランドの飢饉

いずれの国も、帝国の安定、アイルランドはジャガイモ栽培により、人口が倍増、4倍増など人口が増えた。人口が増えると土地の収穫能力を越えるようになった。新帝国は、社会福祉を尊重する常平倉という公的な穀物倉の活用があったが、衰退し、政情不安になった。オスマン帝国は、衰退の過程で、役人が利益をむさぼり、悪循環に陥った。アイルランドは1700年から150年間で、人口が4倍・850万人に増加したが、ジャガイモ疫病菌によって、100万人が死亡し、海外移住が増えた。

9.近代の食品工業化

19世紀以前は、白いパンや肉を食べられるのは、一部のエリート層のみであった。20世紀になると、工場で、食肉缶詰、パン、ビール、野菜缶詰、果物缶詰を作り、貨車、冷凍貨車で運んだ。飢餓に対する不安はなくなった。中国人やイタリア人の移民により、中国料理、イタリア料理が広がった。

10.20世紀、世界の料理のグローバル化

近代的作物、生産性の高い作物や家畜が、ほとんどの地域に導入された。5大陸の料理を味わう、グローバルな味覚が誕生した。

11.食料と人口マルサスが強調した、人口増加と食糧生産の不均衡は、今日もなお重要である。現在、遅れた農耕社会では、世界で10億人の人々が栄養不良の状態にある。食料をめぐる不平等が続いている。

 

 

 

 

 

宝石

宝石とは、非金属の鉱物で、美しく・硬く・産出量が少ないために、尊重されるものである。西洋では、ユダヤやエジプトの昔から、歴史・神話・宗教の影響で、宝石が珍重されてきた。宝石は家の権力の象徴であり、お母さんからお嫁さんや娘に受け継がれるものであった。一方、日本における宝石は、西洋と異なり、縄文時代に翡翠が尊重されたが、その後は全く注目されなかった。その結果、現在でも、ほとんど宝石文化はない。日本では、宝石に2次流通はないのだ。従って、業者の買い取り価格は、売れるかどうか不明なので、100万円のものが1万円、1,000万円のものが、よくて3万円くらいである。よって、日本にいる限りは、たとえ、どんな宝石を持っていても、その資産価値はないに等しい。また、現代では処理技術が進歩し、加熱・放射線照射・樹脂浸透によって品質改善、着色処理によるカラー改善が行われている。従って、石の美しさと宝石コレクター趣味及びパワーストーン趣味で、安いものを買い、楽しめば良いのだ。 宝石・鉱物おもしろガイド 辰尾良二著

コレクションとしての、宝石には、どういうものがあるか。結局、有名なものや誕生石のように、意味づけされているものになる。誕生石は旧約聖書の出エジプト記で祭司が身に着けたとされ、18世紀ポーランドのユダヤ人宝石商が、生れ月の宝石を身に着けると幸せに暮らせると売り出した。

1月の誕生石 ガーネット(ざくろ石) SiO4 硬度7 色:赤紫等 ダイヤと同じ上部マントルで生成。この石の歴史は古く、紀元前3000年にはエジプトでジュエリーとして使われた。原石が良い。

2月の誕生石 アメジスト(紫水晶) Sio2 2酸化ケイ素 硬度7 色:紫、すみれ色等 石英の結晶の水晶に鉄イオンが含有したのがアメジスト。ギリシア神話の月の女神ダイアナに仕えた乙女の名前。産地はブラジル、ウルグアイ、メキシコ。

  (水晶 クリスタル)石英の六角柱の結晶。SiO2 硬度7 色:無色透明 石英(クオーツ)は、地殻の2割を占め、長石、水に続いて3番目に多い。石英はいたるところにあり、稀少価値がなく、安い。だが鉱物は水晶に始まり、水晶に終わると言う程、水晶の魅力は大きい。原石がよい。市販の水晶玉は全部ガラス玉。無キズの本物は10センチで100万円以上。 

3月 アクアマリン(藍玉、緑柱石、エメラルドと同じ)Si6O18 硬度8 青水色 ほとんどすべてに、宝石として水色を楽しむため、色を濃くする改善処理をしている。産地はブラジルが中心、ナイジェリア

    サンゴ(珊瑚)CaCO3(炭酸カルシウム、鉱物ではない) 硬度3 白、ピンク、赤等 真珠と同じ酸に弱い。キズつきやすい、溶けやすい。補修・着色珊瑚が多い。確認方法はない。産地は日本、地中海等。

4月 ダイヤモンド(金剛石) C 硬度10 透明 産地は南アフリカ、オーストラリア、ロシア カットの種類で58面体のラウンドブリリアンカットが最も輝きが大きくなるが、原石のロスが50%にもなる欠点がある。ブルー着色処理のほとんどはダイモンドである。着色処理をすると、天然宝石とは認められなくなり、価値はゼロになる。1955年 GEが人工ダイヤモンド合成に成功した。

5月 エメラルド(翠石、緑柱石、クロムを含むベリリウム) Bealsi6o18 硬度8 緑色 クレオパトラが愛した事から宝石の女王と呼ばれる。ひび割れが多く、天然ではもろすぎるため、オイル・樹脂浸透を受けていないエメラルドはないと言ってよい。京セラが合成エメラルドを販売している。主産地は6割を占めるコロンビア、ブラジル、ザンビア。

   ヒスイ(翡翠) ヒスイは硬玉と軟玉がある。両者は別物だが、ヒスイとして売られている。     ジェダイト(ヒスイ輝石、硬玉) Naalsi2o6  硬度6 緑、白等 縄文時代の勾玉 産地はミャンマーのみ、昔、新潟県に出土

ネフライト(軟玉、翡翠ではない) Ca2si8o22 硬度5 緑色 ヒスイと偽って売っている。仏像などはこれで作る。価値は硬玉と軟玉で1000倍違う。

6月 パール(真珠) CaCO3(炭酸カルシウム) 硬度3 白、ピンク 真珠は貝が作る生物起源の宝石。クレオパトラの時代、ルビーより高価な宝石だった。あこや貝の本真珠:日本、白蝶貝の南洋真珠:オーストラリア、インドネシア、黒蝶貝の黒真珠:タヒチ、淡水真珠:中国、オーストラリア。8ミリ以上、真円が価値が高い。酸に弱い。絹中糸を10年くらいで定期交換するとよい。

   ムーンストーン(月長石) Alsi3O8  硬度6 白 長石類はほとんどの岩石に含まれ、地殻の半分以上を占める。ムーンストーンはカリ長石の内、光が入ると干渉が起きて、柔らかな輝きを放つ。

  産地はインド、ミャンマー、スリランカ、ブラジル、タンザニアなど。

7月 ルビー(紅玉、コランダム・鋼玉にクロムが含まれ赤色になったもの、他の色はサファイア) Al2O3 硬度9 真赤 昔、血の赤のルビーは病気を治すと信じられた。近年、スピネルがルビーと違うと分かった。スピネルはイギリス王室の王冠の主石に使われている。1891年世界で初めてルビーの人工宝石が作られた。産地はミャンマー、タイ(世界の50%を占める、加熱処理をしている)、インド。

8月 ペリドット(かんらん石) SiO4 硬度7 緑色 古代エジプトで太陽の石と呼ばれる。プトレマイオス1世の王妃に献上された。 産地は広く、量が多く、価格が安い。アメリカ、ミャンマー、ノルウェイ等

安いので、大きな石を選ぶ。~エメラルドとなっているものは、ほとんどペリドット(代用品)です。

  サードオニキス(赤白縞メノウ) SiO2 硬度7 赤白縞模様 メノウは、結晶しなかった石英、固まり、縞模様を持ったものを瑪瑙と呼ぶ。白黒縞模様メノウはオニキスと呼ぶ。カラフルな瑪瑙は着色。旧約聖書の出エジプト記で、ユダヤの高僧が胸に着けた。産地は世界中で、ブラジル、ボツワナ、南アフリカなど。

9月 サファイア(青玉、コランダム・鋼玉で赤色ルビー以外のものをいう) Al2O3 硬度9 青など 産地はインド、スリランカ、マダガスカル、タイ等。無色の原石を加熱すると、ブルーやピンクに変色する。宝石店に並ぶサファイアはすべて加熱処理されている。シンジケートが確立、現地で買うのは愚の骨頂。

10月 オパール(蛋白石、珪酸と水からなる) SiO2  硬度 6 白・光が分光して表面が虹色に見える。産地はオーストラリア(90%を産出)が遊色効果のあるオパール、メキシコが炎のようなオレンジ色のオパール。5%が水なので、強くなるため、指輪のオパールは2,3枚重ねになっている。

    トルマリン(電気石、摩擦や過熱で静電気を起こす) Si6O18   硬度7 緑、赤など 昔はエメラルド、ルビーと区別がつかなかった。産地は多い、ブラジル、ロシア、マダガスカルなど。

11月 トパーズ(黄玉) Al2SiO4  硬度8 ウイスキー色など 岐阜県中津川市(鉱物博物館あり)が名産地である。透明のものが多い。黄色は色付けされている。ブラジルのインペリアルトパーズが有名。産地はブラジル、ロシア、ミャンマーなど。

    シトリン(黄水晶) SiO2  硬度7 石英の結晶したものを水晶と呼ぶ。シトリンはブラジルのインペリアルトパーズに色を似せて、アメシストに加熱処理して黄色にしたものがほとんど。産地はブラジル、チリ、メキシコ、ベトナム。

12月 ターコイズ(トルコ石) CuAl6 硬度6 青、緑 トルコ石はヨーロッパや南米の古代遺跡から発掘されている古くから愛用されている石である。約6000年前ペルシアが主要産地だったが、トルコの隊商がヨーロッパに持ち込んだので、トルコ石の名になった。ハウライト・トルコ石とは石を青に染めて売っている。また、安めのトルコ石はすべて練り物である。粉を集め、樹脂で固めたもの。

    ラピスラズリ(瑠璃) Na3CaO12S 硬度5 濃紺 ラピスラズリは紺(ラズライト)、金色(黄鉄鉱)、白(方解石)の3種の鉱物の集合体。メソポタミアの遺跡からも出土し、6000年の歴史を持つ古い石。紺青色の絵の具に利用。着色ラピスもある。産地はアフガニスタン、アルゼンチン、ロシアなど。ラピスは原石の方が良い。 

宝石コレクションの候補

まず誕生石系で

①ガーネット②アメジスト③アクアマリン④サンゴ⑤ダイヤモンド⑥エメラルド⑦ヒスイ⑧真珠⑨ムーンストーン⑩ルビー⑪ペリドット⑫サードオニキス⑬サファイア⑭オパール⑮トルマリン

⑯トパーズ・シリトン⑰トルコ石⑱ラピスラズリ

 次に、パワーストーン系宝石を候補に加えます。

19.水晶(クリスタル SiO2 硬度7 石英(クオーツ)が六角柱結晶したもの 無色透明)

20.タイガーアイ(虎目石 SiO2 硬度7 色:黄色 物心向上猛虎の目で仕事運、金運向上 幸運を招く聖なる石として、エジプト人は神像の目に、ローマ人は護符とした 産地:南アフリカ ) 

また現在持っている宝石も書きます。 

21.ダイヤモンド 

22.キュービックジルコニア(ZrO2 ジルコンの立方体結晶 硬度8 輝きなどはダイヤとほぼ同じ)

以上の22宝石です。 

家に、真珠、サンゴ、水晶、めのう、べっこうがありました。これもコレクションに入れておきます。誕生月として、水晶は11月のシトリン(黄水晶)と水晶で同じで11月、めのうは8月サードオニキス(赤縞めのう)と(アゲート)めのうで同じなので、8月の誕生石分類にしたらよいと思う。

 (参考)硬度 19世紀オーストリアのモースが石と石をこすり合わせて作った。硬度2が石膏、硬度7が石英(クオーツ)、硬度9がルビー、サファイア、硬度10がダイヤモンドです。身近なものでは、爪が硬度2.5、10円硬貨が3、窓ガラスが5、ナイフが6です。硬度は等差で並んでいるわけではなく、硬度9と硬度10ダイヤモンドの差は、硬度1から硬度9までの差よりはるかに大きい。硬度9以上の物質はほとんどない。ガラスはSiO2二酸化珪素などを高温で溶かして、急冷して、結晶させずに作ったもの。

 

   

 

 

コレクション趣味

我家にクッチャという犬がいた。最初で最後の飼い犬で、17年(人間なら100歳)生きた。その犬が、食べ物を庭の土に埋めるのが、くせだった。後で食べるつもりだったのが、忘れたことも多かった。貯食行動と言う。秋に、リスがドングリを埋めたり、モズがえさを貯えたりすることだ。本能に基づいた行動である。

人間にも、本能的に価値のあるものを、貯えておく行動がある。人間のコレクション趣味も貯食行動の一種である。財界人の岩崎家、ブリジストン、サントリーなどは、財を成した後、美術品収集をした。結果、美術館、図書館、博物館などが出来て、文化の発展に寄与した。

趣味としてのコレクション 近代はありとあらゆるものがコレクションの対象になっている。お金、財産、美術品、工芸品、稀少本、古地図、動植物・鉱物標本、切手、コイン、模型、玩具、記念品、土産品、パッケージ、包装紙、キャラクターグッズ、カード類などである。

この中で、私がコレクションしたのは、絵(掛け軸、洋画)、茶道具、書道具、宝石鉱物、切手、紙幣コイン、庭の花木、家庭農園の野菜作り等である。貯食行動という人間の本能が満足され快感を得る、コレクション趣味は、静かな楽しみである。これからは、お金コレクションにもチャレンジしていきたい。

一般的なコレクションには限度がある。世の中、代表的な物の数が少ないのだ。庭木、野菜数も40から50種が限界である。絵、道具類、切手・コイン種類も同様である。世の中はそんなに存在アイテムは多くないのだ。現代文化も高々1万年くらいしか蓄積されてなく、地球の元素数も多くないのだ。

 

4222の法則、4321の法則

2015年の日本人の世帯別金融資産(預貯金、株式-負債)構成比が分かった。

3000万円未満が4割600兆円(世帯数構成比80%)、3000~5000万円が2割280兆円(世帯数13%)、5000~1億円未満が2割250兆円(世帯数6%)、1億円以上270兆円が2割(世帯数2%)の構成比だ。合計1400兆円、5300万世帯。全世帯の8%が5000万円以上の金融資産を持つ。そして、全世帯の2割が3000万円以上の金融資産を持つ。1億円以上120万人への仲間入りが目標だ。

金融資産は3000万円、5000万円、1億円が1つの区切りだ。

同時に、2015年の給与所得者(年金は雑所得)4800万人の年収が出た。

年収300万円未満が4割1900万人、300~500万円が3割1500万人、500~800万円が2割900万人、800~2000万円が1割400万人、2000万円以上0.5%20万人だ。

給与額は300万円、500万円、800万円、2000万円が1つの区切りだ。

春の雨

今日は雨だ。久しぶりのしっとりとした雨だ。

今日は朝、会社の仕事を、一仕事してきた。その後、スポーツセンターの風呂に入ってきた。

昼飯は焼きそばパンだった。夕飯はキムチ鍋の予定だ。

その後、3人の塾生を教える。

その間、本をゆっくり読もうと思う。図書館から借りてきた本だ。

韓国の古都を行く 李 進熙 (百済公州扶余・新羅慶州、釜山浦、李朝ソウル)と、 人生三道茶 折笠俊之 (北京、雲南、上海)の二冊だ。

韓国は済州島、ソウル、釜山は飛行場のみ、中国は北京、広州、香港、上海は飛行場のみ行ったことがある。ソウルも北京も首都の趣があった。静かな時を過ごしたいと思う。

 

苦尽甘来、人生三道茶

前回のブログで人生三道茶(北京、雲南、上海)の紀行本を読む話を書いた。北京、雲南、上海のなんと言うこともない紀行経験文なのだが、この中に出てくる表題の中国のことわざが、なかなか良いと思った。

苦尽甘来=人生はお茶を味わうようなもので、苦さ(苦労)もあれば、甘さ(喜び)もある。苦さが尽きれば、甘さが出てくる。

人生三道茶=雲南大理地方の白族の歌と踊りの鑑賞中、三道茶のもてなしを受ける。苦茶、甘茶、回味茶で、その味は苦め、甘め、後味がよい、となっている。三道茶は人生を表しているといわれる。苦茶は人生の苦しい時期を、甘茶はよい時期を、最後に、甘くて苦く、後味長い回味茶で、人生を回想する時期を表している。最後は、しみじみとそれらを振り返ることができるのだと教えてくれるのだ。

 

生命その重要な3要素

ー小学校6年の理科の教科書「新しい理科6」からー

教科書に掲載されている事項は重要なポイントだと思います。我々は長寿を得るために、生命の重要事項を理解したいと思います。

生命

1.動物のからだのはたらき

①人では、食べた物は、口・食道・胃・小腸・大腸を通り、こう門からふんとなって出される。消化された養分は、水とともに、主に小腸から吸収される。だ液や胃液などの消化液により、食べ物にふくまれる「でんぷん」は糖に変化し、養分になります。

②人は、呼吸によって、空気中の酸素の一部をとり入れ、二酸化炭素をはきだしている。

③血液は、血管の中を流れ、全身をめぐりながら、養分・酸素・二酸化炭素などを運ぶはたらきをしている。いらなくなった物は、腎臓に運ばれ、とりのぞいて、にょうとしてからだの外に出されます。

④人やほかの動物のからだの中には、さまざまな臓器(肺、心臓、肝臓、胃、腎臓、小腸、大腸)があり、人やほかの動物は、それらがたがいにかかわり合いながらはたらくことで、生きています。

2.植物のからだのはたらき

①根からとり入れられた水は、根・くき・葉にある決まった通り道を通り、主に、葉から水蒸気となって出て行く。

②植物の葉に日光が当ると、でんぷんができる。

3.生き物のくらしと環境

①動物は、自分で養分をつくることができない。植物やほかの動物を食べて、養分をとりいれます。

 生き物どうしは、「食べる」「食べられる」という関係でつながっています(食物連鎖)。

②生き物と空気

動物も植物も酸素をとり入れて、二酸化炭素を出す呼吸をしています。植物は、日光に当ると、二酸化炭素をとり入れて、酸素を出します。動物と植物は空気をとおして、たがいにかかわりあっています。

③生き物と水

動物と植物のからだは、多くの水がふくまれていて、水によってからだのはたらきを保ち、生きてまいす。すべての生き物は、水をとり入れないと生きていくことができません。

4.地球に生きる

①人やほかの動物の食べ物のもとをたどると、すべて植物に行き着く。

②生き物どうしは、「食べる」「食べられる」という関係でつながっている。

③植物は、日光に当たると、二酸化炭素をとり入れて、酸素を出す。

④人やほかの動物、植物は、空気をとおして、たがいに、かかわり合って生きている。

⑤すべての生き物は、水をとり入れないと、生きていくことができない。

以上です。ここで、要約すると、生命に必要な重要項目は

①食べ物を食べ、養分を取り入れる。

②きれいな空気を吸い、酸素を取り入れる。

③よい水を取り入れる。   以上の食べ物、空気、水の3項目を「取り入れる」ことが、最重要です。

 

誕生石パワーストーン力で、毎月の運気向上を願います

毎月、その月の誕生石を飾って、誕生石のパワーストーン力にお願いして、その月の運気向上を計ることにいたしました。

今月3月はアクアマリン(藍玉)とコーラル(さんご)です。月別に以下の誕生石パワーストーンを飾る事にしました。

1月 ガーネット(ざくろ石)

2月 アメジスト(紫水晶)

3月 アクアマリン(藍玉)、コーラル(さんご)

4月 キュービックジルコニア

5月 エメラルド(翠石)、ジェダイト(ヒスイ輝石)

6月 パール(真珠)、ムーンストーン(月長石)

7月 ルビー(紅玉)

8月 ペリドット(かんらん石)、サードオニキス(赤縞めのう)、その他アゲート(めのう)

9月 サファイア(青玉)

10月 オパール(蛋白石)、トルマリン(電気石)

11月 トパーズ(黄玉)、シトリン(黄水晶)、その他クオーツ(石英水晶)ローズクオーツ、タイガーアイ等

12月 ターコイズ(トルコ石)、ラピスラズリ(瑠璃)

以上のパワーストーンのお力で、運気パワーアップをお祈りいたします。

 

食卓の日本史と経済学(1)和食へ

家庭の食事の基本は、「美味い早い安い」である。動物は食べ物と水と空気がないと死んでしまう。食べ物はお金と結びついており、経済によって、食事=健康が決まるといっていい。また、風土・文化とも結びついている。日本人の食事の歴史と経済環境を勉強します。

1.米作りとご飯の歴史

日本の1万年前は縄文時代であった。日本人は日本列島に閉じ込められ、そこで採れる食材で生きてきた。幸い日本は温暖で、水・空気にも恵まれている。石器と焚き火と土器と竪穴住居で生活した。木の実、山草、キノコ、小動物、野鳥、魚貝類、磯の生物、海草を土器で煮炊きして食べていた。1万年にわたる定住生活、世界最古の土器類など和の文化は、特殊であった。二千数百年前、稲作の技術が伝えられ、食料に余裕ができ、日本国ができ、弥生文化が発展した。米は1粒まくと100から2000倍に増える。それ以来、明治になるまで、稲作が日本の国・経済を支えてきた。750年大仏建立以来、肉食は避けられた。米と漬物で暮らすには、1人1日5合、年に1.8石必要とする。室町時代に麦が一般化されても、米は常に不足気味であった。三度のご飯を食べるのは、250年間、平和が続いた江戸時代からである。1汁2菜(ご飯、みそ汁、漬物、野菜煮物、煮豆、目刺しなど)であった。混ぜご飯、雑炊やお茶漬けも多かった。明治時代まで続いた。明治政府は、国民の体格向上を目指し、洋食化を計ったが、すきやき・カレーライス・カツ・コロッケ・アンパンくらいしか普及しなかった。文化とコストの問題のためだ。敗戦後、昭和40年代から、輸入小麦、肉、豆、油が、安く大量に入ってきて、パンと肉料理が増え、米を食べるのが戦前の3分の1になり、1人1日1合(茶碗2杯)になった。カロリー数は1900calから2100calへ、栄養バランスもとれ、日本人の体格が身長+10cm、寿命は戦前50歳弱が現在は80歳代に伸びた。

2.日本料理

箸は聖徳太子の頃から使い始めた。箸だけで食事をするのは、日本のみである。食べ物は箸で摘んで、口に入るほど小さく調理する。平安時代の貴族の宴会は現代の和食材と大差なかった。鎌倉時代、宋より道元禅師が精進料理を持ち込んだ。殺傷戒に従い、鳥獣、魚貝を使わず、野菜、豆、芋、豆腐などを味噌、醤油、油で調理する料理である。武士の宴会料理は本膳料理という。飯、汁、菜(野菜と魚・肉)、漬物を組み合わせたものである。茶の湯の懐石料理、江戸料亭の会席料理は本膳料理の品数を少なくしたものである。江戸の町人社会は、鮨、蕎麦、うどん、鰻、天ぷらが誕生し、1汁3菜(ご飯、みそ汁、お新香、魚貝、野菜煮)の和食になった。

3.酒と調味料

縄文時代より、酒があった。日本酒は戦前までは酒の7割を占めていた、戦後はビールが7割を占めるようになった。調味料の味噌・醤油は飛鳥・奈良時代に伝えられた「ひしお」がルーツである。蒸した大豆、麦、米と麹と塩を発酵させた味噌は簡単に作れるため、鎌倉時代から料理に使った。醤油は家庭で作るのが難しく、大量生産は江戸時代から始まった。出汁(だし)は昆布と鰹節からうま味を取るものである。江戸時代に発達した。調味料の塩と酢は応神天皇の時代から使われている。甘味料の味醂と砂糖は江戸時代後期からよく使われた。香辛料は禅寺で嫌われたこともあり、わさび、辛子、山椒、しょうが程度である。

4.江戸時代後期に和食確立

人口120万人の世界一の消費都市江戸は、1日3食になった。米、味噌、醤油、野菜、豆腐、魚などを食べていた。食べ物屋も繁盛した。甘酒、餅、田楽、お茶漬け、蕎麦、鮨、刺身、豆腐料理、玉子料理、こんにゃく、酒、天ぷら、鰻、うどん、煮豆、竹輪、納豆、塩辛、海苔、漬物、ところてん、飴、幕の内・花見弁当、お茶を飲む、和菓子(京菓子、羊羹、かりんとう、団子、煎餅、飴)など。

5.明治時代に肉食禁止令解禁、戦後日常化

文明開化で牛鍋が繁盛したが、西洋料理の普及はスローペースだった。大正時代になると、カツレツ、カレーライス、コロッケの3大洋食が人気を集めた。大正の食事は、1日2100cal、90%が米、麦、芋、豆であった。でんぷんからのカロリー摂取が9割であった。寿命も50歳以下であった。家庭の食事はご飯、みそ汁、漬物、野菜、大豆、たまに魚の1汁2~3菜であった。

6.戦後、和食は理想的な食事配分に

戦後は、1日1人2100calの内訳が、米の消費は半分以下に、肉類は13倍、油脂類は15倍になり、でんぷんからのカロリーが6割、タンパク質、油脂から4割を摂るようになり、理想的になった。身長が10cm伸びて、平均寿命が男81歳、女87歳になった。主食はご飯を1日2杯、食パンを1枚、麺類を1/3玉である。戦後の米国グローバリゼーション、所得向上、食品製造の機械化による輸入が可能にした。

7.今後の方向

気をつけていないと、今後は、1980年代の理想的な和食から離れ、西洋・肉偏重型、中国・油脂偏重型に偏り、肥満や生活習慣病が蔓延することになる。理想的な和食に戻り、維持していかねばならない。

食卓の日本史 橋本直樹

 

食卓の日本史と経済学(2)現代の理想的な家庭食

家庭食の原則は「美味い早い安い」である。1980年代の理想的な和食(デンプン6割、タンパク質、油脂4割、野菜)=2100calを維持するための推薦料理をまとめました。グローバル化された現代の日本の風土にあった和食を、食材と料理をキーにして考えます。旬の食材を使う。旬はその食材が一番安い季節で、栄養価も高い。1週間単位のメニューとして考えます。

1.食材はデンプン6割、タンパク質・油脂4割、野菜。1汁3菜。ご飯、汁、漬物+魚肉、豆、野菜

2.主食・でんぷん食 ご飯(白米、麦入りご飯、炊込みご飯、赤飯、おにぎり、海苔巻き、稲荷、ちらし寿司、お茶漬け、ご飯物(=天丼、親子丼、カツどん、豚丼、カレーライス、ハヤシライス、オムライス、チャーハン)、さつまいも、ながいも、さといも

パン食(ピザトースト、サンドイッチ)、麺粉食(鍋焼きうどん、そーめん、ざるそば、煮そば、すいとん、お好み焼き、スパゲッティナポリタン、ラーメン、冷中華、焼きそば)

3.汁 野菜・豆腐・魚貝の味噌汁、けんちん汁、豚汁、クリーム・ビーフシチュー

4.漬物(たくあん、白菜、青菜)=買う、漬け汁(めんつゆ、酢、みりん、酒、砂糖、塩)、サラダ

5.代表的惣菜

①純和食 納豆、生玉子、かき揚げ、煮豆=買う、きんぴら、おでん、練り物、きゅうりの酢の物、ほうれんそうのおひたし、塩振りトマト、厚揚げ煮物、湯豆腐、冷奴、ひじきの煮物、切干大根煮物、こんにゃく、目玉焼き、だしまき玉子、ポテトサラダ、生野菜サラダ、魚貝 ぶりの照り焼き、あじ・さば・鮭・干物の塩焼き、蛤、あさり、しじみ お茶、和菓子

②洋和食 すき焼き、寄せ鍋、肉じゃが、豚しょうが焼き、鶏の唐揚げ、トンカツ・コロッケ・アジフライ、ビーフステーキ、煮込みハンバーグ、ハムエッグ、茹でウインナーソーセージ、コーヒー、ココア、紅茶、牛乳、ヨーグルト

③中華和食 麻婆豆腐、野菜炒め、餃子・シューマイ

6.油脂類 サラダ油、ごま油、マヨネーズ、マーガリン、バター

7.果物 バナナ、はっさく、オレンジ、いちご、もも、なし、すいか、びわ、ぶどう、メロン、パイナップル、キウイ、みかん、かき、くり、りんご

8.現代の酒の消費 ビール7割、焼酎1割、日本酒7%、ワイン3%、ウイスキー1%

食は命なり。食は経済なり。そこそこ、いい物を少量残さず食べる。

和食は美を重んじる。食器も出来たら、気に入ったものを使う。

 

スピーチと役割

スピーチと役割(前之園明良著)からの「スピーチの条件」

1.誰に向かって、何を話すのか

2.持ち時間を設定する

3.自分の立場と役割を自覚する

4.原稿は原稿用紙に書いてみる。声に出して繰り返し練習する

5.言葉は明瞭に発声し、まずテープで自分の声を聞いてみる

6.スピーチの第1声は、1呼吸おいてから話し始める

7.3本締め拍手(はくしゅ・かしわで) 「3・3・3・1はくしゅ」を3回打つ。1回目はみんな仲良く、2回目は皆さんの幸運、3回目は自分の幸運を、祈って拍手する。

 

 

 

 

福沢諭吉の「脱亜論」と現代の政治状況

福沢諭吉は、最初は勝海舟とおなじく、朝鮮、中国の自主的近代化を待って同盟し、三国で欧米列強と対抗する理想を持ち、亡命朝鮮人の支援を行った。

しかし、金玉均の庚申政変が失敗すると、閔妃(びんひ)を頂点とする朝鮮王朝の守旧派(右派)および支援した清国は、もはや自力で近代化することは不可能だと見切った。

1885年(明治18年)、福沢諭吉は「脱亜論」を発表した。日本が欧米各国に開国をうながされて変革したように、欧米植民地主義に対抗するため、日本が朝鮮、中国を武力で覚醒させる「脱亜のススメ」である。原因は他文明の良さを、まったく理解せず、排斥する朱子学の思考である。

今日でさえ、朝鮮、中国(中華思想に反発する者は、支那という)の頑迷固陋ぶりには、辟易する。

(逆説の日本史 井沢元彦より)

政治には、右派、中道派、左派の3つがある。現在、中国は中華思想・膨張主義の右派、韓国は中国・北朝鮮に目を向けた左派が、国内・国際政治を混乱させている。中道の柔軟さがない。

 現在の日本の政治状況はどういう状況であるのか、(偽りの保守・安倍晋三の正体 岸井成格=毎日新聞出身、佐高信=評論家)より、以下に記す。

岸井 中国の日本観 文革の失敗からよみがえって、周恩来・鄧小平路線でずっと来た。その基本は、日中が経済協力しながら、ともにアジアで発展する路線だった。日本側には贖罪意識があって、無償で技術協力したり、中国側もそれを分かっていて、ここまで来た。でも、今、自信をつけてきた中国の右派は、「もう日本は要らない。恩を売られるのはたくさんだ。」と、反日になった。日本の対アジア進出ー植民地支配と戦後処理、領土や賠償も含めて、屈辱感が絶対に消えない。歴史認識問題とはそういうことだ。やられたほうは覚えている。尖閣の領有権を決めたのは、1895年(台湾を植民地化した年)。竹島は1905年(日露戦争講和の年)。朝鮮併合が1910年。中国右派、韓国は、帝国主義、植民地主義に逆回帰した。戦後の日台条約、日韓基本条約を否定する。アメリカ中心のサンフランシスコ講和体制を否定する。今の日本は昭和初期に似ている。右傾化、政党政治の不信感。政治不信の果てに、大衆的な反中感情がかきたてられて、そこから、謀略で戦争にもっていかれた。このままいくと、中国・韓国の海洋戦略はさらに強気になる。いまこそ、保守の知恵が必要とされる。

岸井 アメリカの対日政策の変化 今、アジア太平洋国家の機軸は米・ロ・中である。そこに、日本、台頭著しいASEAN,インドがどうからむかという状況だ。尖閣について、アメリカは、戦争になれば、安保条約の対象にする、しかし、領有権、領土問題については、中立という立場だ。

岸井 戦後の政治の流れ 自民党の保守本流は吉田自由党。吉田は安保条約で、戦後の戦争なしの経済世界2位の地位を築いた。吉田茂ー池田勇人―佐藤栄作の時代。池田ー大平ー宮沢ー加藤。佐藤ー田中ー竹下ー橋本ー小渕。宏池会(池田系)は保守リベラル、清和会(福田系)はタカ派、経世会(佐藤、田中系)は実利主義で中道だった。小渕の後は、清和会の森喜朗ー小泉純一郎ー安倍晋三ー福田康夫(ここまで清和会)ー麻生太郎(宏池会)ー(民主党3代)-第2次安倍内閣と続く。清和会の中でも、福田赳夫と安倍晋太郎はハト派だった。一方、福田に近いところで、石原慎太郎が1973年、極端なタカ派集団の青嵐会(石原慎太郎、森喜朗、浜田幸一、山崎拓、渡辺美智雄、中川一郎)をつくった。キワモノ扱いだった。それが、いまや主流になった。経世会は1993年小沢一郎が飛び出し、細川政権を作って、保守本流が分裂した。55年体制と保守・革新座標軸がなくなった。そして、いまや、保守はタカ派に乗っ取られてしまった。

安倍晋三 父親安倍晋太郎と岸信介の娘洋子の次男。祖父の安倍寛が翼賛選挙で東条英機を批判して当選した。安倍家の流れは平和主義の方で、岸信介の右翼的な国家主義ではない。しかし、安倍内閣は「戦後レジームからの脱却」=戦時体制作りの国家統制を目指している。①憲法改正②教育改革③言論統制強化して、戦前型の支配と排除のレジーム(政治体制)を作ろうとしている。。

<田原総一郎> 戦後の日本は、吉田路線で平和国家を国是としてきた。戦争の放棄をうたった平和憲法の下で、集団的自衛権を行使しない、自衛隊の海外派兵はしないの2つを歯止めにしてきた。安倍首相は、岸路線で、憲法改正をして、この歯止めを外し、日本を普通の国にすることだと、私は考えている。にっぽんを普通の国にするか、それとも、これまでどおり、平和国家にするか、国民の判断が問われている。

岸井 安倍晋三の翼賛団体 来る者拒まずの姿勢か。日本会議(生長の家から出る、神社本庁も参加、秘密主義)、JC(日本青年会議所)、新宗連(立正佼成会)、統一教会、創価学会、反学会の集会「四月会」出席等

岸井 日本の右傾化 ①北朝鮮の核・ミサイル開発②竹島、尖閣の領有権問題③中国の軍事力強化が追い風になり、石原慎太郎(東京都)、橋下徹(大阪府、維新の会)、安倍晋三(自民党)などのタカ派が主流になった。吉田平和国家保守本流から、岸右翼的国家主義保守傍流に変わった。

岸井 次の選挙のポイント ①共産党がどれだけ無党派層を取り込めるか②創価学会がどれだけ自民党への投票をやめるか③小池百合子の動向など

 

 

 

涙 思い出 小学生の塾生

 

いつのことだか 思い出して ごらん

あんなこと こんなこと あったでしょ

うれしかったこと おもしろかったこと

いつになっても 忘れない

 

春(夏、秋、冬)のことです

あんなこと こんなこと あったでしょう

 

もうすぐ みんなは 1年生

 

 

 

人間の3大生存欲望と5大生活欲望

人間の3大生存欲望は、食欲、睡眠欲、性欲(排出欲含む)です。生存に必要不可欠なものです。

人間の5大生活欲望は、衣、食、住、情報、技術です。生活上の向上欲望です。

人間が、幸福感を得るには、上記欲望が必要十分満たされれば、基本的に良いとされます。

人間は最大限生き続けたいという欲望をもっています。老年になっても、3大、5大欲望を充足させるには、資産(お金、不動産)の蓄財が必要です。そのためには、自分の年収の10%を貯金するという原則があります。期待純資産額=年齢×年収/10という指標がある。例えば、年齢70歳で、年収500万円なら3,500万が期待される純資産(不動産除く、現金から負債を引く)額だ。

現代の日本は公的年金制度がある。住居があれば、食費と電気、ガス、水道代さえあれば、3大欲望は充足される。

老後の不安(未来への恐怖感)は、純資産と年収(年金と稼ぎ)が消してくれます。

 

ミリオネアの住むリッチスタン

(橘玲 賢者の海外投資術より)

ミリオネアになるには、そう難しくない。なぜなら、お金を使わなければ、資産は貯まるからだ。1070年代、アメリカのスタンリー教授が億万長者の調査をした。その結果、収入の15%を貯蓄したものは、億万長者になっていた。アメリカの金持ちはとても質素である。

1億円(100万ドル)以上の金融資産を持つ富裕層は、2015年でアメリカ700万世帯、中国360万世帯、日本110万世帯であった。

100万ドル(1億円)以上の金融資産を持つアメリカ人を、リッチスタンの住人(700万人)という。

住人は3つの階層に分けられる。

1.ロウアー・リッチスタン 純資産100万ドル(1億円)~1,000万ドルの600万世帯。企業幹部、医師、弁護士、銀行員、デザイナー、アナリスト、資産運用者などの高学歴専門職者からなる。資産の半分以上を給与所得から、3分の1を投資利益から得ている。もちろん、コツコツ貯金した質素な老人住民も多い。

2、ミドル・リッチスタン 純資産1,000万ドル(10億円)~1億ドルの100万世帯。高所得専門職、起業家、企業オーナーである。

3.アッパー・リッチスタン 純資産1億ドル(100億円)以上の数千世帯。純資産10億ドル(1,000億円)以上の資産を持つ世帯はビリオンネアと言い500世帯。自力でのし上がってきた人が90%以上。相続者は10%以下である。

ビリオンネアは、1990年以降のグローバリゼーションの波に乗ったものが多い。アメリカで見ると、

①IT系ビリオンネア マイクロフォフト、アマゾン、グーグル、フェースブック、オラクルなど

②大企業創業者ビリオンネア コーク商社財閥、ウオルマートなど

③金融投資家 バフェット、ソロスなど

自社株高騰が寄与したケースが多い。情熱、努力、責任感が3大特徴。

1990年、冷戦が終了し、世界市場が誕生すると、製造や事務作業が、新興国にアウトソーシングされ、高度な知識を必要とされる専門職の給与が上昇した。情報技術発展、金融市場活性化・ボーダレス化により、新規事業が出現したのだ。その結果、格差社会が出現した。

 

 

ノー・マニー、ノー・フリーダム。

橘玲が、カンボジアの東南アジア最大の湖トンレサップ湖の観光船操舵手兼ガイドの、貧しい若者から聞いて、気付いた言葉。

自由な人生を享受しているのは、いま手にしている豊かさ・お金があるからだ。

泉正人は両親から「お金を大切にしなさい。ただし、お金がすべてじゃないよ。」と小さい頃から言われて育った。いま彼は分かった。「お金がないと、ある程度豊かな生活は出来ないというボーダーラインがある。ボーダーラインを超えると、お金だけに影響されない豊かさが、そこにある。ボーダーラインは年間所得3万ドル(300万円、月25万円)で、これを超えると、物質的な豊かさではなく、精神的豊かさが必要になる。」

精神的豊かさとは何か。「3つある。①人的資産(自分、家族、友人、健康、経験、頭脳、教育、知識など)②金融資産(お金、株式、不動産)③将来生活の自由・豊かさ・希望」である。

自由・豊かさ・将来への希望(hope)が精神的豊かさなのだ。

 

老後の標準モデル

物事を理解する時、標準モデルを知ることは、大変理解しやすい。

前ブログと同じく橘玲と泉正人の本から引用する。

1.平均的65歳の総資産

会社を定年退職した平均的な65歳の団塊世代日本人の資産ポートフォリオ(中央値)は、金融資産1,500万円、厚生年金資産3,000万円(月額16万円を20年間、長期金利2%で割り戻す)、不動産2,000万円、合計6,500万円である。これを見ると、金融資産がとても少ないことが分かる。これでは、金融投資などできず、変動に備えるため、安全な普通預金で持つ戦略しかないことが分かる。結局、サラリーマンは、終身雇用制度の人的資本の1億3,000万円しかなかったのである。それを年々すりへらし、退職金で金融資産を得るという図式である。

2.サラリーマンリタイヤ後の必要生活費

2007年調査によると、必要最低限で300万円/年・25万円/月、ゆとりある生活で500万円/年・40万円/月という結果がでている。次にリタイア後の収入は、多くの人は年金収入のみに頼ることになる。年金は厚生省のモデル世帯年金受取額が、夫婦2人で280万円/年・23万円/月である。不足する額は、貯金または個人年金で備えるしかない。これからの若い人の年金は、減ってゆく可能性が高く、老後への備蓄金の必要額が大きくなると考えられる。しかし、節約による貯蓄額には限度があると考えられる。

3.今後の道

サラリーマンは、人的資本から、月給を得て生活してきたのだから、老年になっても、働くしか道がないと言える。一方、老年の生活費のかからない工夫も必要になるが、これにも限度がある。家族・一族による助け合いがあれば、望ましい。

 

通貨発行益(シニョレッジ) その1

アメリカ最大の輸出品はドル。(通貨の興亡-ポンド、ドル、ユーロ、円、人民元 黒田東彦)

18世紀末(1900年頃)、イングランド銀行は、政府の銀行、銀行の銀行、独占的な発券銀行という中央銀行の3つの役割が確立した。イングランド銀行が中央銀行のビジネスモデルになり、その後、世界中に中央銀行が作られた。イギリスは、18世紀後半のアメリカ独立戦争、ナポレオン戦争の戦費調達のため、国債を発行して、イングランド銀行に引き受けてもらう。ポンドが増発され、金兌換が出来なくなり、インフレになった。ポンドの増発をコントロールするため、金兌換を復活した。そして、第1次大戦まで、1873年から40年間、ポンド本位の国際金本位制という(ポンド)国際通貨制度が確立した。その背景には、毎年7%に及ぶ、イギリスのGDP経常黒字があった。第1次、第2次世界大戦で金兌換は停止され、国際金本位制というポンド本位制は崩壊した。

1950年初頭に、圧倒的な経済力、金準備、軍事力を背景に、アメリカドルが国際通貨になった。しかし、ベトナム戦争とインフレの激化により、国際収支、経常収支が赤字になり、金兌換が出来なくなった。1971年、ドルの金兌換停止のニクソン・ショックが起き、一挙に為替調整(ドル安)・フロート体制になっていった。アメリカは、金兌換をやめ、野放図なドル安にしたら、二桁のインフレになった。1981年レーガノネミックスにより、長期金利が高止まりし、資本が流入し、ドルの為替レートが40%も上昇した。企業や議会は保護主義に走った。ドル高是正のため、1985年プラザ合意がなされ、円は250円から1989年には半値の125円になった。1995年には80円になった。このドル安により、アメリカ経済は、ITの活用、新ビジネスモデルが発展し、復活した。

ドル国際通貨制度のメリット。アメリカはアメリカの政府も企業も、外貨建てで借りる必要がない。ドルが切り下がっても、債務の実質価値が増えるわけではない。純債務国なのに、いくらでも債務がまかなえる。ドルが下落すると、輸出競争力が高まり儲かる。バランスシート上、損をするのは、外国人だけである。ドル国際通貨制度は、アメリカに通貨発行益とマクロ的な利益を与えている。

連邦の財政赤字と経常赤字の双子の赤字により、ドル安が主張される。経常赤字は外国人との間のことなので、ファイナンスできる限りは、ただで財貨・サービスを手に入れることができる。ある意味で、ドルがアメリカ最大の輸出品となっている。ドルに代わる国際通貨が出てこないかぎり、ドル国際通貨制度は続く。ユーロ、アジア通貨など将来可能性があるが、金は量が少なくなりえないと思われる。

 

通貨発行益(シニョレッジ) その2

日本国の借入金残高は1,100兆円(内国債は800兆円)ある。

うち約400兆円(約5割、GDPの8割)の国債は、利子を払う、返済する必要がなくなった!(マネーの魔術史 野口悠紀男)

2013年4月(4年前)から、日本銀行は年50兆~80兆円のペースで、民間銀行から国債を購入した(4年間で260兆円)。16年末で、日銀の国債保有残高は、約400兆円になった。この日銀保有残高について、国の償還金額や国の支払った国債の利子は、日本国が50%以上株式を持っている日銀の利益になり、国庫に納付される。つまり、国の負担にならないのだ。これだけの国債が消滅したと言っていいのだ。国の債務の形態は、国債という形から、日銀当座預金という形に変わった。

当座預金は払い戻し要求できるが、払い戻しは日銀券を発行すれば返却できるのだ。日銀券は、日銀の負債ではあるが、返却する必要がないし、利払いもない。債務は残っているが、返却する必要はない。つまり、国債の貨幣化が行なわれたのだ。当座預金が日銀券に変われば、マネーストック(M1)は700兆円+400兆円になり、インフレになる。しかし、日銀は返却を求める必要がないから、日銀券を出す必要がない。

これを、通貨発行益(シニョレッジ)という。年月をかけ、徐々にやれば、インフレにならないで、できる。2016年は80兆円ペースで、日銀は国債を買い入れていたが、トランプ大統領の登場で、円高に戻す必要が出てきて、2017年は年20兆円ペース(1/4)の買入れに戻った。

 

バブルと不良債権と長短金融

(黒田東彦 通貨の興亡 より)

1985年「プラザ合意」ができる時は、1ドル250円だった。円高ドル安にする合意ができた。1985年ー89年のバブルの原因は①期待に基ずく資産価格(不動産、株式=株価4倍)の上昇②160円の時点での大幅金融緩和資金供給、金融制度の自由化=CPの発行で大手企業の銀行離れ財テク、中小企業不動産投資への融資などである。当時、世界のベストテンの銀行は日本の銀行であったが、バブルが資産を膨らませただけで、1990年バブルが崩壊したら中身がなかった。90年代前半は不良債権処理で、経済が急速に悪くなった。95年の阪神淡路大震災で、円の需要が増えると予想され、円は80円を切るまで円高になった。この対応策は①膨大な為替介入②公定歩合0.5%で、120円の円安に戻した。

1997年7月タイを発端にアジア通貨危機が起きた。日本も厳しい金融危機が起きた。東アジアで一番融資残高が多かったのは、日本であった。銀行の不良債権が増加した。97年4月に消費税が3から5%に上がった。11月に国内金融危機になる。マネーマーケットの参加メンバーの三洋証券の破綻で、地銀以下の金融機関はマネーマーケットに資金供給をストップし、資金供給が全面ストップした。資金を取り入れていたのは、都銀、長信銀、証券会社であった。都銀に貸す金が無くなった。北海道拓殖銀行破綻、山一證券倒産、德陽シティが破綻した。98年日本長期信用銀行、日本債権信用銀行が破綻した。国民は消費をやめ、貯蓄した。一挙に不況になった。その後は、銀行は統合し、資本を増やし、リストラをし、安全運転をしていたので、2008年のサブプライムショックでも乗り切れた。

アジア通貨危機の原因と対策 97年アジア諸国から大量に資本が流出した。各国は通貨をドルにペッグしていたので、安心して、大量に外資が流入した。タイのバブルが崩壊し不良債権がたまると、資金を引き上げた。短期の外資を取り入れて、内貨で長期貸しをやっていた。インドネシア、韓国、フィリピン、マレーシア、香港など各国はドルペッグを守るため、買い支えたが、外貨準備がなくなった。IMFは金融支援に冷淡な態度で、通貨危機と無関係な構造改革・財政引締めをやらせた。金融危機、経済危機が深化していった。8月に日本が主導して、タイ支援国会議を開催した。各国が拠出額を決めて、IMFに追加して金融支援、全体で110億ドル支援した。その後のインドネシア、韓国の通貨危機にも支援を増やした。99年には、各国は急速に回復した。2000年5月にASEAN+3(日本、韓国、中国)がチェンマイ・イニシアティブを創設した。440億ドルの金融セーフティネットワークである。2003年には、長期資金を確保するため、アジア債券市場育成イニシアティブが発足した。金融機関からの資金調達と株式市場からの長期資金調達が必要なのだ。

 

 

 

為替

(為替占領 岩本沙弓 より)

為替は江戸時代末の黒船以来、アメリカドルとの関係が深い。明治初め、円は金本位制で1ドル=1円だった。2次大戦前の1941年は1ドル=4円だった。戦後、ブレストンウッズ体制で、1949年マッカーサーのGHQは、100分の1位の1ドル=360円の固定相場制になった。1971年ニクソンショックで、ドルは金本位制でなくなり、フロート(変動相場制)になった。その後、だらだらと円高ドル安になった。1985年プラザ合意で240円から1ドル=120円になった。

その後、1995年1ドル=80円になったこともあったが、現状の為替レートはプラザ合意時点の水準と同じ120円である。

フロートになった1971年8月15日以来、アメリカの赤字を為替レートの調整で減らすという、日本の為替占領が始まった。アメリカの大量消費があればこその日本の経済成長、圧倒的なアメリカの政治力・軍事力の前では、アメリカの要求を鵜呑みにするしかなかったのだ。

有事のスイス ありとあらゆる金融危機の際に、為替市場で最も選考される通貨はスイス・フランである。1990年以降の金融危機では、スイス・フランの動きが危機に先行して高くなった。為替で予告されていたのだ。スイス・フランの動きは時々確認しておく価値はある。現在はスイスフランが113円フラン/ドルで若干ドルから移ってきたが、2015年は123フランレベルだったので、大きな動きではない。一方、円ドル相場は、円高ドル安に動いている。株価もダウ平均高、日経平均安の動きになっている。昨年11月のトランプ大統領の影響が大きいと考えられる。今年はこの傾向か。

岩本さんは、ディーラー時代、1月から12月の1年サイクルで相場展開を考えていた。年間シナリオは、季節要因をベースにして、今年のテーマ、経済・政治トピックを盛り込んで考えていた。

季節要因は、1月:欧米企業の会計年度がスタート。米国は株高、ドル高。2月:中国の政策金利変更などある。3月:日本の会計年度終了で、外貨資産処分で円高の場合もある。4月:日本の会計年度シタート。海外投資が活発化、円売り、他通貨買い。5月:米株高、ドル高。日本の年金の投資で円売り。6-7月:相場一服。8月:ドル安のスタート地点となることが多い。9月:ドル安、株価も下落を始める。10月ヘッジファンド1年の持ち高を調整。ドル安・株安。11月:ファンドの利食い、ドル売り。後半からクリスマスまで長期休暇になる。12月:閑散。クリスマス前後の取引はない。12月28日から活発化。

春は日本の他通貨買いで円安ドル高、秋は円高ドル安。暮れ正月、お盆、ゴールデンウイークは動きやすいので、損をしないよう気をつける。ダウ平均安はドル安、ダウ平均高はドル高になる。

 

 

年金は破綻しない

(実は世界NO1の日本経済 岩本沙弓より)

人口減少社会

日本の人口は現在1億2,500万人です。2013年に65歳以上3,100万人で25%(1/4)を占めて、2040年に4,000万人のピーク(1/3)になります。2050年の日本の人口は9,500万人になります。2060年には、40%(5人に2人)が65歳以上になります。現在働き手4人に1人の老人扶養、2030年には、2人に1人の老人扶養になります。

年金は破綻しない

現在の年金制度は、こういう人口問題を織り込み計画されています。要するに、掛金は多くなり、支給は少なくなると言うことです。保険料の引き上げ、給付の引き下げです。年金の破綻と年金給付水準の変更とは区別して考えるべきです。

年金は最も有利な金融商品

現在の年金制度は、1980年生まれ以降の人の、年金給付の総額は、厚生年金は2.3倍、国民年金で1.5倍になる。現在、民間の個人年金保険で、掛金の1.5倍を超える保険はないです。月払い方式だと1.1倍くらいです。厚生年金がよいのは、労使折半だからです。年金は最も有利な金融商品だと言えます。

年金積立金は安全運用だった。しかし、2014年から独立行政法人GPIFが運用方針を積極運用に変更した。

公的年金の現在の運用資産は110兆円です。2014年前は、運用構成割合は国内債権60%、国内株式10%、外国債券10%、外国株式10%、その他で安全運用でした。現在は、GPIFが積極運用方式で運用しています。国内債権35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%です。

日本の財政破綻論や年金破綻論に煽られて、銀行・証券会社などが勧める詐欺まがいの商品に、手を出すことは危険です。そもそも、日本国にいながら、投資をしようとするなら、日本国債の利回り以上のものを期待するほうが、間違っています。

 

国の借金1300兆円は今月実質無くなった

(ニュースの深層 高橋洋一、消費税は下げられる 森永卓郎)

日本国の財政史料は昔から大福帳であった。要するに、P/L(プロフィット&ロス、収入・支出・残)であった。そして、連結決算でなかった。

①特別会計が入っていない

一般会計予算は年100兆円。この他に国には特別会計がある。戦前から独立会計として使われてきた。代表的なのは、日清・日ロ戦争会計、植民地会計などである。現代は、道路・空港・港湾特別会計や厚生年金・国民年金特別会計など多数ある。特別会計を入れた政府の歳入・歳出は250兆円である。主な歳入は税金60兆円、年金健康保険40兆円、国債100兆円など。主な歳出は、社会保険110兆円、国債100兆円、地方交付金20兆円などです。150兆円が審議なしで立案・実行されている。改善の余地がある。

②B/S(貸借対照表、資産・負債・純資産表)になっていない。

B/Sで日本政府(一般会計+特別会計)を見ると、負債は1,370兆円。資産は930兆円。ネットの負債は440兆円である。国のGDPが500兆円なので、このレベルの負債は他の先進国と同じである。

③日銀が連結表に入っていない。入れると負債が2017年4月でゼロである

日銀は国が50%以上出資している子会社である。日銀の資産と負債純資産の額は500兆円である。主な資産は国債440兆円、貸付金50兆円。負債は当座預金(準備預金制度、銀行は無利子で日銀に預金しなければならない)360兆円、銀行券100兆円など。国と日銀を連結すると、ネット負債の440兆円は消える。

これは、日銀が銀行の国債を買い上げたからである。アベノミクスの効果の99%を占める。

日本国の財政再建は2017年4月実質完了したのだ。

 

高利貸の歴史

(江戸の高利貸  北原進 より)

営業としての専業質屋は、貨幣経済と商品経済が全国的に浸透した室町時代以後である。土倉と呼ばれ、質草が不動産から動産に広がってきた。役銭を貢納するかわり、朝廷・幕府・寺社の営業保護を受けていた。商店としての質屋は、1640年江戸時代初期に始まった。土地売買が禁止され、衣料などの動産を担保とする小口金貸し金融が成立した。法令では、①債権・債務者の名前・住所を記す②質物の評価は3分の2(質流れで3分の1が質屋の収益)③盗品扱いは厳罰とあった。質屋は、株会所に登録され、定書と看板出した。利子率は、古代の公出挙が年5割、私出挙が10割。室町・戦国で、銭100文で月5文、年6割、月8文、年10割。明治維新になるまで、期限は武具1年、衣料など8ヶ月、銭100文につき月4文、年利5割、金2両までは年利3割であった。この公定利子のほかに儲けを生む仕組みを持った。①自分以外の名義で高利の金を貸す斡旋をする②このとき、先引き1割の礼金を取る③期限を自分以外の分は、短くする。借換えの場合、新証文は、その月から利子を取り、その月は2回利子を取る(月踊り)。

武士と札差  江戸時代の旗本・御家人は、米で給料をもらった。米による、ほぼ定額収入に対して、江戸の生活費高騰はアンバランスになり、高利貸しに頼るようになった。江戸の米は、浅草の幕府蔵米であったが、武士はそれを現金にかえるため、札差(その武士の米に札を差した)を代行業者にした。そして、札差は武士の金貸になった。田沼時代、札差は最も羽振りが良くなった。蔵前の旦那たちは、歌舞伎のパトロンなど通人として、大金を使かった。明治時代になり、武士がいなくなり、米の給料支給が無くなると、札差もいなくなった。

現代の高利貸しはサラ金であろう。給与明細書と保険証か自動車免許証を提示すれば、無担保・日歩(年利5割弱)で給料の2~3ヶ月分、50万円まで貸す。武士と札差の関係に似ている。高利金融は現代まで続いている。

サラ金の現在の利息は、利息制限法で年利15%に規制された。

住宅ローンは、年利2%、35年返済、3,000万だと、返済総額は4,200万円になる。2017年は、低金利で、1%レベルに下がっている。

 

 

 

政治-1 政治思想

(バカが多いには理由がある  橘 玲から)

バカとは、昼間からテレビを見ている、暇な1000万人単位の大衆をいう。テレビ局は、バカに暇つぶしをさせるため、アイドルを使って、面白おかしく娯楽を提供する。批判されたら、アナウンサーに謝らせれば済むからです。嫌韓・反中の記事があふれるのは、正しいと思っているからではなく、売れるからです。

バカはファースト(早い直感、本能的な、負荷の少ない)思考しか出来ない人です。スロー(遅い、功利的論理的な、負荷の多い不快な)思考は、難しく、本能に不快なため、速い思考しかできない人は、遅い思考を不快なものとしてこの世から抹殺しようとするのです。

速い思考(直感)は、人間が厳しい環境に適応するため、進化してきた過程で身に着けた本能で、それで生き残ってきました。問題は複雑な問題を、直感で解こうとすることです。

次に正義とは何か? 正義とは進化の過程で、直感的に正しいと感じるようになったものです。チンパンジーの実験で分かります。①エサを得たとき、「先取権利」がある。ボスザルでも分け前をねだる②エサが他と違うとき、怒る。「平等権利」がある。③チンパンジーの間にも、さまざまな要因で、序列ができる。「共同体」ができる。④また、群れの中で生きるため、「ギブアンドテイク貢献権利」があります。チンパンジーの世界にも、社会(群れ)を維持する原理原則があります。それが「所有権」「平等」「組織の序列、共同体」です。これはフランス革命の「自由」「平等」「友愛」に対応します。

近代社会は、民主政治を前提に成り立っています。独裁政治や神政政治には、自由も平等もないからです。

政治的立場ができる  正義感情から①自由主義=リベラル・リバリタリアン②平等主義=デモクラット③共同体主義=コンサバティブ、保守ができました。その後、リベラルが、経済格差を悪として、①結果の平等(大きな政府)②機会の平等(小さな政府)の2つに分かれました。

第4の政治思想=功利主義(ネオリベ)  18世紀末、イギリスのベンサムが、「行為・制度の望ましさは、それがもたらす効用によって決まる」と唱えました。功利主義は経済学と相性がよく、「新自由主義=ネオリベ」と呼ばれます。直感では正しいと判断できません。

政治思想の問題点は、3つの理想を同時に実現できないことです。

民主政治では選挙で多くの票を獲得した候補者が当選します。結局、有権者の平均的政治立場に近づきます。結果、どの政党も違いはほとんどありません。現在は中道右派(自由主義+功利主義+共同体・保守主義)は安倍政権、中道左派(自由主義+功利主義+平等主義)は民主党になっています。そして、国会議員の大半が、功利主義=ネオリベになりました。財政状況から選択肢がないのです。

第2次世界大戦で、アウシュビッツとヒロシマを経験し、国家の目的は、「領土の拡大」から、「国民幸福の最大化」に変わりました。最も効果的なのは、お金を配ることです。どの国も国債を刷って、お金を作り、国民に分配するようになりました。

正義は同時実現不可の多重構造であることを理解する必要があるでしょう。

 

 

政治ー2 憲法改正

(バカが多いには理由がある 橘 玲より)

私たちはなぜ憲法を押し付けられたのでしょうか?それは、大日本帝国が無謀な戦争に突入して、、無残な敗戦を喫し、広島・長崎に原爆を落とされた上、侵略と植民地主義の責任を、戦勝国から問いかけられたからです。それは、日本国に対し、300万人の自国民の戦死者だけでなく、2000万人のアジアの死者への罪を問うものでありました。押し付け憲法は、不都合な歴史を不断に突きつけてくるものでありました。現憲法は「戦争放棄」「戦力不保持」「交戦権否認」を定めた9条が、戦勝国であるアメリカが、敗戦国である日本に科した懲罰規定であることは明白です。ナチスドイツを生んだ反省から、敗戦国を植民地化したり、過酷な賠償を取り立てることが抑制されました。そのかわり、平和主義の美名のもとに、二度と戦争を起こされないよう、戦力を剥奪する罰が、加えられたのです。ところが、その後、中国の共産化と朝鮮戦争により、日本の再軍備を促す方向になりました。しかし、当時の日本は、敗戦の痛手・反省から、国民の大多数が平和憲法を支持しており、9条改正や再軍備を言い出せる状況ではありませんでした。そこで、軍隊でありながら、軍法を持たない奇妙な自衛隊組織になりました。

戦前の歴史を振り返ってみると、破滅へ至る最大の原因が、軍の統帥権(最高指揮権)を内閣から切り離し、天皇の下においたことであるのは明らかです。だからこそ、軍は「統帥権の独立」を建前に、内閣の決定を無視し、各自の権益を追求して、泥沼の戦争に突き進んだのです。そのような歴史の反省を踏まえて、戦後日本の最大の課題は、軍という巨大な暴力装置を、厳重なシビリアンコントロールの下に置くこと以外にありません。それは、軍を国土と市民を守るための組織として、憲法に規定し、その権限と活動の範囲を法によって定め、内閣の決定に服属させることです。これは文民統制のごく当たり前の定義です。今、日本は軍を統制する民主的な手続きが欠落しており、有事の際に、自衛隊の行動を規定する法律が整備されていません。これは極めて危険なことといえます。ところが、日本のリベラルは、軍の民主的な統制と言う重大な課題から目をそむけてきました。戦後70年、安倍政権は、この点を主張しはじめました。

 

 

政治-3 靖国神社

(バカが多いには理由がある 橘 玲より)

靖国神社は明治維新の翌年に戊辰戦争の官軍の犠牲者をともらう「東京招魂社」として建立され、その後、明治天皇によって、「靖国」と改称されました。天皇の神社だったのです。ところが、戦後、GHQが国家神道を廃止しました。靖国神社も一般の宗教法人に格下げされます。

ここで問題が起きます。国のために生命を捧げた兵士たちの慰霊は国家が行うのが当然ですが、民間の宗教施設が英霊を祀っていることです。

靖国問題は、1978年に東条英機元首相などA級戦犯14柱を合祀したことに始まっています。A級戦犯の扱いのような、国論を2分する政治決定には、国会で議論したうえで行うのが当然ですが、靖国神社は民間施設なので、何の説明もないまま、一方的に合祀が行われてしまったのです。A級戦犯合祀の最大の代償は、昭和天皇が靖国参拝をやめてしまったことことです。昭和天皇は合祀に強い不快感を示し、「だから私は、あれ以来参拝していない。それが私の心だ」と述べました。今の天皇も、即位以来いちども参拝していません。A級戦犯を合祀したことで、靖国神社は、本来の祭司である天皇を迎えることができなくなりました。天皇参拝も靖国神社のA級戦犯分祀もできないため、保守派の人たちは、この問題を見て見ないふりをして、首相を参拝させることで、満足しているのです。

東条英樹は「生きて虜囚の辱めを受けず、死んで罪過の汚名を残すことなかれ」という「戦陣訓」を示達した本人が、自決に失敗し、敵の囚人になったことで、「究極のモラルハザード」になったのです。300万人の犠牲者を出した敗戦後、手のひらを返したように、民主主義を賛美する権力者への反応は怒りより、冷笑に近いものでした。このとき日本は、「国家の信任」を完全に失ったのでした。その後の日本は、戦争責任の問題を棚上げするという低姿勢が現実的なものでした。

国家としてのアイデンティティを取り戻す安直な方法は、大東亜戦争を民族自決の聖戦として再定義することですが、これでは、国際社会で生きていけません。かといって、戦前を全否定するだけでは、アジアの批判に押し黙ることしかできません。仮に憲法を改正したとしても、国家の威信を取り戻す事はできません。

 

しかし、隣国同士で悪口をぶつけあうだけの、平和な日本がどれだけ素晴らしいものなのか、現在世界のテロ・紛争を見ると、あらためて思い知る必要があるとも思います。

 

 

政治-4 政治思想の歴史

(世界を変えた50の政治 アン・パーキンズより)

初期の政治理論は、統治の目的・あり方を考え、指導者の道徳心や社会組織を検討した。時代が進むと、権力奪取の過程を検討したり、専制権力に対する市民の自由と権利について考察するようになった。時代順に13人の政治思想家で、政治思想の歴史を見てみます。

1.プラトン (BC380年 ギリシア 著作「国家」 初の大学アカデメイア創設) 

道徳のある安定社会を作るためには、高い教養を持つエリート集団が、統治の役割を引き受けるべきだ。

2.アリストテレス (BC350年 ギリシア 著作「政治学」 プラトンの弟子、アレクサンドロス大王の家庭教師 近代政治学の親 市民と民主主義を支持した)

プラトンと同じく法の支配は前提条件と考えていた。富を求めると腐敗すると考えた。君主が僭主に、貴族が寡頭に、多数派のために行う共和政治が、幸せな生活が続けられる最も可能性の高い政治形態だとした。

3.マキアベリ (AD1530年 イタリア 著作「君主論」 フィレンツェの書記官)

国家の安全と国力増強を目的とした。支配者に求めたのは、善の徳性ではなく、軍事力で勝つ事と身のまわりの問題解決能力だ。国家は道徳目的のために存在するのではない。

4.ホッブス (1650年 イギリス 著書「リバイアサン」)

戦争があるので、強力で安定した社会を目指した。人間は利己的で、思いを遂げる為、権力を求める。法律、教育、宗教を決定する絶対権力者が秩序を維持するのが良い。ホッブスの世俗・現実主義は、当時の思想と異なっていたが、その後200年議論になった。

5.スピノザ (1680年 オランダ 著書「エティカ」 ユダヤ人 デカルトに傾倒)

政治の目的は、平和および自分の頭で考える(良心の)自由を確保することである。

6.ロック (1690年 イギリス 著書「統治二論」 ピューリタン ヒッグ党理論家)

先祖アダムの後継者という王権神授説を否定。人間は、繁栄の為、社会契約で政府を作り、裁判権、処罰権を与える。個人は財産権と自由権利(思想・言論・信教)を得る。選挙で選ばれた立法議会と行政府は別の機関が良いとした。

7.モンテスキュー (1750年 フランス 著書「法の精神」 三権分立を提唱)

フランス人権宣言とアメリカ合衆国憲法に基本的な着想を与えた。共和制は公共心によって、君主制は名誉によって、専制政治は恐怖によって維持される。自由を守るには、立法権、行政権に加え。司法権の独立も主張した。

8.ルソー (1760年 スイス 著書「社会契約論」 理想主義哲学者)

「自由、平等、友愛」の思想は、フランス革命のスローガンになった。個人の自由の獲得は、社会公共体の中で、その一般意思に従うことで得られるとした。

9.バーグ (1780年 アイルランド⇒イギリス 著書「フランス革命の省察」 )

保守主義を擁護した。政治的、社会的変化は必要だが、ゆるやかで着実な改革が望ましいとした。フランス革命反対、イギリス立憲君主制賛成の立場であった。

10.ペイン (1780年 イギリス⇒アメリカ  著書「コモン・センス」)

1774年アメリカに渡ったペインは、アメリカ独立を支持し、「コモン・センス」を書いて、独立運動を推進した。独立宣言の考え方に影響を与えた。個人には、自由・平等・安全・財産・独立・幸福の追求の譲るべからざる権利がある。政府はこれを守るために存在する。

11.サン=シモン (1820年 フランス 著書「オルガナイザー」 社会主義誕生を予見)

社会主義の始祖と呼ばれる。科学には、物質世界だけでなく、政治の世界も変える能力がある。社会は公共の利益のために、計画経済に、穏やかに進化できるとした。社会と経済は密接な関係がある。権力は、国家から産業階級へ移るとした。

12.コント (1830年 フランス 著書「実証哲学講義」 社会学を命名創始した)

社会を科学的に解明しようとした。知識は重要で、神学から抽象的思索へ、そして実証的段階に進むと考えた。社会を支配する法則を突き止めようとした。

13.ロールズ(1970年 アメリカ 著書「正義論」)

ロールズは功利主義に反対した。少数派の権利が保障されないからである。共産主義と野放しの資本主義にも反対した。社会的、経済的不平等・格差に対して、財産権だけは、個人の自由から除外している。公正さ、平等な自由、機会均等が重要視されている。

 

 

 

政治-5 文明の衝突

(世界の政治思想50の名著 ボードンから)

1990年東西ドイツ統一、1991年ロシア共和国成立、ソ連邦崩壊、冷戦終了後の1993年、アメリカハーバード大のハンチントン教授は、「クラッシュ オブ シビライゼイション 文明の衝突」という論文を発表した。

リベラル(自由)な民主主義と西欧価値観の勝利と見えたその頃、欧米が勝手に決めた冷戦が消滅した後は、古い文化的、民族的、宗教的断層が再び姿を現し、新しい秩序は文化・民族・宗教の上に成り立つと予言した。さらに、西欧のリベラル民主主義の価値観主張は、イスラム諸国や中国との衝突を引き起こすとした。世界各国は、近代化を受け入れるが、西欧の価値観は拒むと予想する。世界の平和は、各文明がそれぞれの領域内に持つ支配権を、他の文明が承認し、尊重し、協力することで保たれるとした。

世界情勢は、8つの文明によって形作られる。①中国②日本③ヒンズー④イスラム⑤正教会⑥西欧⑦ラテンアメリカ⑧アフリカである。21世紀を支配するのは、6つの勢力と考える。①アメリカ②中国③ヨーロッパ④日本⑤ロシア⑥インドである。イスラムは影響力を増す。アフリカは貧困と分裂に苦しめられる。この中で、地域の中核国となるのは、アメリカ、中国、ヨーロッパ、ロシアの4カ国を予想する。

西欧社会の特徴は、信仰と政治の分離、法による支配、社会的多元性、代議制・民主主義体制、個人主義である。これらの特徴は、非西欧諸国では拒絶されている。

現代の特筆すべき現象は、アジアの、特に中国の経済成長である。アジアの抱える最大の火種は、アメリカがこの地域で、中国の支配の拡大を阻止しようとするか否かである。日本と韓国以外は、アジア経済は基本的に、中国人華僑の経済である。アジアで紛争が起きるとすれば、国境と領有権争いである。単一の世界共同体になるには、8つの文明圏に暮らす人々がそれぞれの相違を考慮し、共通点に目を向けねばならないとしている。

<6つの勢力の2017年国力>

アメリカ  GDP1900兆円 1人当GDP570万円 人口3億人 軍事費60兆円

中国       1100兆円       80万円    14億人    20兆円

ヨーロッパ    1200兆円      400万円     3億人    18兆円

日本        500兆円      400万円     1.2億人   5兆円

ロシア       130兆円       90万円     1.4億人   7兆円

インド        220兆円       20万円     13億人   6兆円  

 

 

グローバルスタンダードとは何か?

((日本人) 橘 玲 より)

グローバルスタンダードとは、アメリカで出来たものである。しかし、「アメリカ人にとって都合の良いルールではない」。アメリカの主流派であるWASP(白人・アングロサクソン・プロテスタント)にとっては、自分達が他の人種より優遇されるのがもっともよいルールだ。それに対して、最初はアイルランド系やユダヤ系の移民が、次いで、黒人やヒスパニック系がはげしく抗議し、ときには血を流してつくりだしたのが、「人種や性別、宗教で国民を差別しない公平なルール」、すなわちグローバルスタンダードなのだ。

アメリカ人は自分達だけのローカル空間と、異なる人種が同席するグローバル空間をごく自然に切り替える。ローカル空間(内輪)では人種差別的なジョークを連発しても、ひとたびその場がグローバル空間になれば、それに合わせて態度を変えるのが当然のルールなのだ。グローバル空間では、ローカルルールはグローバルスタンダードに従うしかないのだ。話し合うとき、日本人が武士道を、中国人が儒教を、インド人がヒンズー教を、アラブ人がイスラム教を持ち出したら、話し合いが成立しないだろう。グローバル空間では、それに適した新しいルールを作るほかないのだ。アメリカ企業の能力主義は、能力以外、人種、宗教、性別、年齢で社員を差別することがゆるされないからだ。履歴書には生年月日や写真(性別、年齢が一目瞭然)はない。日本企業の終身雇用・年功序列制度はグローバル空間では許されないのだ。株主資本主義も、異なる株主のいるグローバル空間ではスタンダードになる。アメリカでは、すべての制度が(理念的には)グローバルスタンダードで作られている。それが、世界に広がっていくのは、アメリカの陰謀ではなく、世界のグローバル化の必然的な結果なのだ。

 

 

核・軍事独裁国家ー中国、ロシア、北朝鮮

(アメリカはいつまで日本を守るか 日高義樹 より)

日本の周りには、核を持った軍事独裁国家群がいる。中国の習近平主席は、2013年6月、アメリカ・オバマ大統領に「中国の夢」を語り、反論にあわなかった。中国の夢とは、農民土地革命の毛沢東思想が、鄧小平の共産党独裁資本主義の時代に不要になり、共産党の生き残りを目指し、昔の中華帝国の栄華を復活させることを新目標にしたことである。内実は、元や清の時代の領土の復活を目指している。すなわち、中央アジア、東南アジア、沖縄を領土とすることだ。2008年以来、中国は尖閣列島の領海侵犯を繰返している。また、2017年習近平主席は、米主導の国際秩序転換の狙いを持つ、一帯一路シルクロード構想を本格化した。ロシアは北方領土の自国領土化、開発をすすめている。日本は、核を持つ軍事独裁国家と対峙しなければならない。

核、ミサイル保有国同士では戦争できない。習近平主席、プーチン大統領、オバマ大統領は、お互いの国から、四六時中、核ミサイルの標的にされている。核戦争は人類滅亡につながる。北朝鮮は、キッシンジャー博士によると、数十発以上の核を持っている。しかも、今年2017年ICBMクラスのミサイルの開発もした。核保有国なのだ。いざとなったら、ソウルを核攻撃するといっている。北朝鮮と韓国は統一できない。

中国、ロシア、北朝鮮は独裁国家だ。中国の選挙は、共産党推薦者しか立候補できない。共産党独裁である。中国共産党のトップ層は数百兆円の海外資産をもっている。ロシアは、プーチンが大統領になってから、選挙制度がなくなった。賄賂と不正で動いている。そして、プーチンとその取り巻きが、主要企業を国有化して、その資産を手に入れた。2006年のプーチンは、世界3位の金持ちだ。1位はサウジ国王、2位はビル・ゲイツだ。北朝鮮の金正恩最高指導者は、北朝鮮一国を独り占めである。

日本は日米安保条約を保持しながら、国防費を増やし防衛体制を整え、日本の民主主義と平和な生活を守るため、「自分の城は自分で守る」方針を強固にしなければならない。

 

戦争とはどんなものか

(戦争について知っておくべきこと 米国従軍記者クリス・ヘッジスより)

まえがき

戦争は縄張り争い、富の追及で必要悪とはいえ、最後の手段だ。戦争は悲惨だ。戦争を恐れなければならない。

基礎知識

1.War(戦争)とは、1,000人以上の命が奪われる紛争をいう。

2.世界が平和だった年は8%(268年/3,400年)しかない。

3.軍隊の兵数 ①中国240万人②アメリカ140万人③北朝鮮100万人④ロシア90万人

4.民間人の死亡率 80%程度、兵士は20%程度

軍隊

1.米国軍組織 最高司令官は大統領、国防総省(陸軍省、海軍省<海兵隊>、空軍省)、参謀本部

2.米軍に入る理由 1/3が教育費を得るため、1/3が職業訓練を受けるため

3.平均的新兵は21歳(18歳以上34歳未満)、高卒、8割が独身

4.軍の訓練は、訓練と規律により、戦闘に参加して、人を殺すのが容易になること

5.新兵の給料は24,000ドル/年、中程度の軍人の給料33,000ドル。

戦場

1.戦闘中の給料は、月150ドル(15.000円)割増、無税

2.売春婦の斡旋はアメリカ軍兵士がやっている。日本、韓国、ベトナム、タイに大規模なセックス産業が出来上がった。

3.戦時にアルコールは、まず飲めない。戦闘に役立たない。無用だ。

4.喫煙者は30%、アルコール大量摂取者は15%、ドラッグは6%(禁固刑がある)

5.睡眠は食料、水と同じ貴重な資源だ。連続4時間以上とる。戦闘は夜中も多い。

6.歩兵は1/5が死傷する。歩兵以外は1/50が死傷する。精神的な傷を負う確率は、湾岸戦争で20%(1/5)であった。

負傷

1.被弾する時、手足の貫通は無難。脳、肺、肝臓、腎臓、動脈の被弾は最悪だ

2.負傷部位は足40%、手25%、頭顎15%(死亡の40%)、胸・腹各10%。

3.負傷した場合、死ぬ確率は1/5.

4.武器はライフル、砲弾、地雷、手りゅう弾、焼夷弾など

5.負傷 砲撃65%、小火器25%、地雷5%

6.アメリカ軍のライフルはM-1 6、敵はAK-47

7.銃による損害。1/3死亡、1/3戦場から搬出(永久除隊)、1/3戦場再復帰

大量破壊兵器

1.大量破壊兵器とは、核兵器、生物兵器、化学兵器

2.核兵器を受けたら、遮蔽物(山の陰、溝)に隠れる

3.生物兵器とは、細菌(たんそ菌など)、ウイルス菌(天然痘など)、毒(リシンなど)

4.化学兵器への防御は、防護マスクと防護服。テロは化学兵器(サリンなど)の可能性大

戦争体験

1.戦闘は、脳が戦うか逃げるかシステムを作動、脈拍が70から200へ、血流が増し、力と速度が向上する。

2.戦闘の準備は食事、水、休養と武器の手入れ

3.不安を感じた恐怖の肉体反応は、吐く、大小便を漏らす。能力、意欲には影響なし

4.部隊の仲間と親密になる。力を合わせて生き延びる。絆は強まる。

5.下士官が上官を殺すことはある。無鉄砲、無能の為。高級将校は死ぬ事は少ない。

6.戦闘ストレスは異常行動を引き起こす。深呼吸、筋肉をほぐす、前向きな思考をする。

7.戦闘による精神障害は3人に1人。25日の戦闘を経ると、感情と肉体のストレスが、戦闘員の余力を超える。60日(2ヶ月)の戦闘では98%が精神負傷者になる。

捕虜

1.情報を聞き出すため、拷問をうける。98%が何でも言う。あまり信用できない。

1.戦死の原因は失血死が多い。60Kgの人は30Lの出血があると心臓が止まる。血液不足で酸素の供給が絶たれ、脳が機能しなくなる。

2.戦闘中に死ぬものの多くが、母親の名前を呼ぶ。

終戦後

1.ベトナム帰還兵の1/5が20年後も悪夢をみる。精神障害、肉体不健康になる。

 

 

 

インテリジェンス(諜報)の世界史

(インテリジェンスの世界史 小谷 賢より)

通信傍受と暗号解読は、第1次世界大戦に始まり、第2次大戦に英米間で協定を作り、冷戦時代に、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加わり、ファイブ・アイズができた。冷戦終結後は、テロとの戦いの方向になっている。

古くから、手紙・書類は情報収集の対象であった。そして、第3者に盗み読みされないように、暗号が生み出された。古代ギリシアの暗号やローマのシーザー暗号などがあった。しかし、時間と労力をかければ、暗号は必ず解けるもので、暗号を解く側に分があった。こうして暗号解読組織ができた。1506年ベネチアは初の暗号解読官を作った。イギリスはエリザベス女王時代に組織を作り、女王暗殺を防いだ。フランスも1590年暗号解読組織を作った。

情報伝達は、電報がができて、1866年には欧米間で通信ができた。日本も1905年日本海軍は海底ケーブルを利用した。1899年無線通信が開発され、各国が採用した第1次大戦には、イギリス暗号解読機関が、ドイツがメキシコに対米参戦したら、アメリカ領土割譲を約束したのを解読し、アメリカの対独参戦を実現し、大戦の勝利を決定した。

アメリカは1930年陸軍に通信情報部を作った。1940年、日本の暗号解読に成功した。外交戦略に重大な役割を果たした。

イギリスは1939年日独伊三国接近を解読し、日中戦争への方針を決定した。イギリスはドイツ暗号解読に注力し、日本暗号は解読できなかった。1942年米英は日独の暗号解読について、情報共有する協定を結んだ。そして、第2次大戦終了後、1946年ソ連に向けた体制に変化した。1956年カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが参加した現在のファイブ・アイズができた。

1990年冷戦の終結した90年代、情報機関は予算と人員の削減の逆風が吹いた。2001年アメリカの9・11テロによって、テロ情報収集強化した。これを受けて、通信傍受活動だけではなく、無差別にネット情報を収集しだした。安全保障の確立と個人のプライバシーの保護という問題が出てきた。

2013年、スノーデンがアメリカ国家安全保障庁(NSA)、イギリス政府通信本部(GCHQ)を内部告発した。世界中のメールと通信データを収集して、電話、インターネットを監視していると暴露した。一般人のもので個人のプライバシー問題になった。

インテリジェンス(諜報)ついては、当然、日本は、世界中の国から、ターゲットにされており、日本の情報を守る対策を練っておかねばならない。

ハレ(晴れ)の食事、ケ(日常)の食事と断食

私のハレ(非日常)の食事は、①お寿司とビール・お酒、カウンターのお鮨屋さんなら更によい②焼き肉とビール・マッコリ③ピザ・スパゲッティ・ハンバーグとワイン・ビール④ラーメン・餃子・チャーハンとビール・お酒⑤野菜・魚の煮物、刺身、おでん・焼き鳥・豆腐とビール・お酒⑥おつまみとウイスキー・焼酎などで、お店さんに行って楽しむものです。

ケ(日常)の食事は、家で和食を楽しむものでした。特に麦飯入りご飯にしたら、腸の調子が極めてよく快調でした。ところが、揚げ物がうまくなり、唐揚げ、ステーキ、トンカツ、コロッケ、肉じゃがなど、豪州・米国産のものは安く、キャノーラ油も安く、家でつくるものだから、大量に、日常になり、その結果、太り、腹回りが厚くなり、血圧が急上昇しました。これはいかんという事で、次の対策を打ちました。その結果、血圧が正常にもどりました。更に腹筋を鍛えようと思います。今後は、気を引き締めて、健康食事生活をしたいと思います。

日本人が1日3食食事を取るようになったのは、江戸時代からです。お公家さんは、1日2食でした。昼に1回、4時に1回、夜は毎日宴会でした。武士は1日2食ではもたないので、3食になりました。

 

日本人には、と言うか人間には、ケ(日常)の食事では、肉を大量に毎日食べると、太ってしまうのです。伝統の和食でないといかんのです。茶碗も1まわり小さいものにしました。

伝統の和食(1日3食)=1主食(デンプン)1汁2菜、1日2200Kcalくらい

1主食(デンプン)(カロリーの50%)(茶碗1杯のめし、うどん、そば、ラーメン、スパゲッティ)

1汁(具だくさん・みそ汁、スープ、牛乳、ヨーグルト)

2菜(具だくさんの生・煮物・焼き物料理)

①サラダ、漬物、果物(梅ぼし、らっきょ、にんにく漬け、白菜漬け、たくあん、果物)

②煮物、焼き物

 ・野菜・いも(煮物)

 ・豆(納豆、豆腐、厚揚げ)

 ・肉(カロリーの10%、たまご、練り物、魚、ハム、肉)

飲料・嗜好品(お茶、コーヒー、チョコレート)

 

しかし、以上の食生活にプラスすることに、1ヶ月1、2回の週末断食をしなければなりません。

週末断食(1ヶ月1、2回)

家庭で3食の日常食生活を続けると、知らず知らず、無休活動の胃腸に負担がかかり、脂肪の取りすぎで、毒素がたまります。病気は体のバランスが崩れた状態です。これを、回復させるには、絶食し胃腸を休め、睡眠をとることです。週末1日だけの断食をすることです。ただし、水分だけは取るようにします。水分は昔からの梅湯(ばいとう、うめのゆ)を飲むのがベストです。作り方は簡単で、お湯に梅干を割っていれるだけです。私は週末断食を、月2回、今後とも続けようと思っています。

また、今回がきっかけで、スポーツクラブで毎日100m以上、泳ぐ事にしました。

 

 

戦国武将の健康術

(戦国武将の健康術 植田美津恵より)

人生は短く、夢のようなもの。だからこそ、納得のいく瞬間を、たくさん積み上げて、いつの日か心安らかに、最後の時を迎えたいものだと思う。

北条早雲(88歳) <枯るる木に、また花の木を、植え添えて>

1.早寝早起き、乗馬  睡眠、栄養、運動の3大要素を大事に

2.玄米(ビタミンB,食物繊維)、梅干(疲労回復のクエン酸)、鰹節(DHA,ビタミンD)

3.温泉と薬草

武田信玄(52歳) <もう一押しこそ、慎重になれ>

1.死の5重奏(高脂血症、高血圧、中性脂肪、糖尿病、喫煙)

2.6畳トイレ(槍で突かれない広さ)で瞑想や読書

3.温泉とほうとう(カボチャ)

上杉謙信(49歳) <一期の栄華、一杯の酒>

1.酒の飲みすぎ、栄養不良(つまみは梅干、仏教信者で粗食、肉食べず)、脳卒中死亡

毛利元就(75歳) <友を得て なおぞ うれしき 桜花>

1.節酒を守った武将(1族みな酒で若死、祖父、兄、息子)

2.未病(病気になる前)を避け、直す天才(20歳で酒断ち、以後、一生酒飲まず)

3.遅咲きの人生 一夫一妻 3本の矢 淫事を慎む

織田信長(49歳) <人生50年 滅せぬもののあるべきか>

1.スポーツマン 水泳、乗馬、鷹狩り、武術、身長165cm・体重60kg

2.早起きで、酒はほとんど飲まず

3.相撲と舞い踊りが大好き

豊臣秀吉(62歳) <露と落ち 露と消えにし わが身かな>

1.O型でスリムで頑丈

2.粗食で粥好み、麦飯(食物繊維10倍、便秘予防、カルシウム4倍)好み、宴会好き

3.跡継ぎを欲し、色好み、媚薬服用

徳川家康(70歳) <人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し、急ぐべからず>

1.鷹狩り(運動と獲物の肉食>

2.食事は質素、麦ご飯、豆味噌、茄子漬物が大好物

3.薬好き、自分で調合した

伊達政宗(70歳) <気長く心穏やかにして、よろずに倹約を用い金銀を備ふるべし

              朝夕の食事は、うまからずとも、ほめて食うべし>

1.毎日自分で脈拍を測る 朝晩2回の行水、乗馬好き

2.仙台赤味噌、サケ、海草好き

3.6畳閑所(トイレ)で、1時間思索

4.タバコ(当時薬、1日3回規則正しく吸う)、酒(ストレス解消に飲む)

 

 

 

 

人生設計

(知的幸福の技術 橘 玲より)

億万長者になることは、誰にでも、できることではない。だが、自分と家族のささやかな幸福を実現することは、難しくない。必要なのは努力と工夫、人生を設計する知識と技術だ。

1.若い頃、幸福が続くと信じていた

経済的な基盤がなければ、人は自由に生きられない。自分の人生が、いかに多くのものに、依存しているかを知って慄然とした。どんな人生にも、確固たる土台が必要だ。この凡庸な、そして残酷な真実を知らねばならない。

2.破滅の時代

21世紀は、将来はますます予測不可能になっている。私たちは見知らぬ世界を恐れている。だが未知への海への航海は、退屈でなく、魅力的ではないだろうか。人生の設計とは、冒険のための海図とコンパスを準備することだ。

3.正義のために生きていますか

現実には、社会の中の無数の人の自由を共存させるために、ほとんどの欲望は、あらかじめ禁じられているのだ。私も含めほとんどの人は、正義のために生きてなどいない。自分と家族の幸福を守るために生きている。理不尽な世界で、私たちは目の前にある問題を、一つひとつ解決していくしかないのだ。

4.退職までに1億円貯められますか

そもそも生涯年収が3億円程度しかないサラリーマンが、年金のために、退職時に1億円の資産を築くことは不可能だ。不可能を可能にするには、博打で勝負するしかない。博打は、素人が身ぐるみはがされることになっている。

5.定年後の生活設計

定年から死ぬまでの必要資金は、70歳の平均余命を20年とし、生活費を年400万円と考えれば、8,000万円の老後資金があればいい。この大半は年金で調達できる。年300万円の年金で、6,000万円。2,000万円の貯蓄があれば、やっていける。年金の大幅減額があっても、生活コストを下げれば、対応できる。今でも日本は、世界で最も富裕な国の1つであり、高齢者は世界基準で見れば、富裕層である。

6.生命保険

保険は損する宝くじ、万一の当りに意味があるが、手数料が高く損する。トヨタは自分が金をもっているので、保険に入っていない。しかし、子供が幼く貯蓄のない家庭は、掛け捨て保険の、わずかな保険料で、家族の生活を守ることが出来る。これだけが、保険活用の原則である。

7.医療費

日本は医療費の大半を、死亡するまでの数日で使っている。高額医療費制度によって、医療費の大半が還付される。4,000万円の医療費がかかっても、自己負担は約1%、46万円程度だ。

8.教育費

都市部の公立中学は、警察のない社会である。義務教育によって、退学処分権利がないためだ。犯罪を防止する治安維持装置がないのだ。この中で生徒が強くなるには、学力成績が良くなくてはならない。教育への過大な出費は、大衆社会のリアリズムに裏打ちされている。

9.マイホーム

家は所有の喜びがあるという。しかし、現状4,000万円程度の投資になり、人口減少社会・中間層減少の社会では、極めてリスキーな投資になってしまった。当面賃貸でいき、高齢者になった時に、資産の範囲内で家を買えばいい。また、親が持っている家を、別荘として利用すればいい。教育投資に軍資金が必要なのだから。

10.資産運用

株式投資理論では分散投資がいい。最も良いのは、日経平均やTOPIXのETF(株価指数連動型・上場投信)を購入し、あとは何もしないのが最も賢明な投資方法だ。アクティブ・パッシブ型運用より成績がよいのが証明された(ノーベル経済学賞)。

老後とは、生活の糧を労働から得るのではなく、年金と資産運用のみに依存することだ。金融市場・投資を学ぶ理由はここにある。

人的資本論をベッカー(ノーベル経済学賞)が唱えた。健康・人間関係を含めた人的資本が、社会の富の大半を占める。それに比べたら貯金の多寡やマイホームの有無は意味がない。裕福な資産家は別として、ほとんどの人は、人的資本を上回る実物資本を持つことはない。

11.幸福

幸福の形に諸説はあっても、「自由」が幸福の条件であることに異論はない。また、生きる条件は、何者にも依存せずに、自分と家族の生活を守ることのできる経済的独立を達成する事だ。一方、自由や富が幸福な人生を約束するわけではない。それは未知の世界を旅する通行証のようなものだ。

 

 

 

今年梅干しづくり始めました

今年は庭の梅が大量に生りました。いままでも生っていたのですが、忙しすぎて梅干しを作ろうとする余裕が無かったです。

今年は作ってみようと思い、チャレンジしました。

梅干し1樽、梅酒2瓶、梅ジュース1瓶、梅煮1どんぶり作りました。

道具は昔、揃えたものがありました。その時は、あまりうまくできませんでした。今年はインターネットの情報を見て作りました。インターネットの情報は最新の合理的な情報がありました。樽や瓶の除菌に、食品添加物原料からなるアルコール除菌スプレーを使いました。簡単でした。塩の量は梅の重さの20%1/5です。置き場所は、裏庭の物置ラック箱の1つです。今の予定では、6月6日(火)梅の塩漬けをしましたので、かびを防ぐため梅酢が出たらカップ1/2の酢を加える、1週間後の6月13日(火)に梅の赤じそ漬け、今年の7月25日(火)が土用の丑の日なので、この日から、3昼夜の、梅の土用天日干しをしようと思っています。なお、青梅の毒消しは、長期間漬けて分解する、天日干しする、40℃以上加熱することで消えます。

庭で四季のうつろいを感じながら、ゆっくりと、梅干し作りを楽しもうと思っています。

 

睡眠の3大改善項目

人間の3大生存欲望は、食う、出す、寝るだ。その中の、睡眠は、人間の健康にとって、極めて重要な項目である。良い睡眠の3大ポイントは、下記であるが、常に改善しなければならない。

①ベット(マット、まくら、掛け布団)

②寝室の温度(暑さ対策=エアコン、寒さ対策=電気敷きパッド)

③短時間睡眠・昼寝・仮眠の導入

1.まず、ベットであるが、マットはNASAがロケット発射時のショックアブソーバーとして使っていた低反発ウレタンフォームの10cmレベルのもの。まくらは、山田朱織医師のアドバイスによると、体液循環のため寝返りが打ちやすいコロコロ転がれる高さ、硬さ、平らかさが必要である。そのためには、枕をタオルケットで巻いて、自分の首と肩幅サイズに、自分で手作りでフィットさせることが重要である。掛布団は羽毛布団を直接かけるのが良い。毛布等はその上にかける。

2.寝室の温度 寝入り時1時間くらいの管理が必要。暑さにはエアコンの1時間タイマーがいい。寒さには、年をとったせいか、電気敷きパッドの1時間タイマーが手軽でいい。

3.短時間睡眠・昼寝・仮眠 NASAの宇宙飛行士の睡眠実験によると、昼に30分の仮眠をとると、認知能力33%アップ、注意力55%アップ、記憶力・創造力もアップしたという。また、心臓病発病リスクが4割減少するという。米国IT企業は制度導入しているらしいが、老人には、絶対活用しなければいけない健康法だと思う。 

 

アメリカを知る  日高義樹

日高義樹は、NHKのワシントン特派員で活躍し、50年もアメリカと付き合ってきた。その彼が自分の経験から、アメリカを要約して語る。日高義樹は個人的にも、銀座のクラブでカラオケを歌いまくっていたのを、知っているが、たいへんうまかった。

1.共和党と民主党の違い

アメリカは、南北戦争、北部共和党のリンカーン大統領、レーガン、ブッシュなど国の工業化を推し進めた結果、ビジネス、国際的、経済力、軍事力のアメリカになった。豊かな人が共和党、貧しい人が民主党であった。共和党はビジネスの党で、中小企業を基本にしている。一方、民主党は19世紀にやってきたヨーロッパからの貧しい人々・労働者とアントレプレナーの政党になった。民主党のルーズベルト大統領のニューディール政策は、アジアからの移民排斥、安い工業製品を敵視する排日運動、対日戦争になった。オバマ政権も大きな政府、福祉政策偏重、アメリカ製造業の規制強化と増税、内国向き政策になった。民主党の支持者は女性、黒人、ヒスパニック、アジア系である。オバマ大統領が再選できたのは、アメリカの人口構成が変化し、白人国家ではなく、多民族国家になったからだ。20年後は白人が過半数を割ると見られる。また、1990年にはアメリカの子供たちの6割は、父親のいる家庭で育てられていた。しかし、2008年には、4割に減ってしまった。過半数が母子家庭で、父親がいない。社会の基本的性格が変わってきている。そして、将来に対して、不安感を持つようになってきた。古き良き時代のアメリカは無くなりつつある。

2.戦後の日本国憲法は半分の主権しかない

1947年5月3日に日本国憲法が公布されたが、このときは、アメリカ軍の占領下にあった。1952年サンフランシスコ平和条約で、日本は占領状態から解放されたが、経済、金融主権のみであった。日米安保条約を結び、政治、外交、軍事の主権は与えられなかった。今でも続いている。これは、安倍首相の靖国神社参拝にアメリカが不快感を持った事で分かる。ワシントンは「自分の国を自分で守る体制を持たないにもかかわらず、安倍首相は周りの国に喧嘩を吹っかけるような行動をとった。国際常識に外れた愚かな行為だ。」というコンセンサスだ。日本はいまだにアメリカの力がなければ、中国や北朝鮮の核を含む攻撃を防ぐことはできない。紛争のタネを撒けば、必ず反撃や攻撃を受けるというのが、国際常識である。靖国参拝は平和ボケの行為である。国の利益と国民を守るという政治的責任を、アメリカに肩代わりしてもらってきたのである。

ただ、平和憲法にも良い点は多々あった。戦後の民法、商法、刑法は、日本国民に豊かで民主的な生活を与えている。そして、1970年代から、アメリカは日本に軍事力強化を要求してきたが、自衛隊が傭兵のごとく使われることを懸念して、かわして逃げてきた。戦後70年、日本は戦争をせずに過ごせた。

3.アメリカの意向

アメリカは、アジア全域を中国に独占されることを恐れている。アメリカ軍をグアム、ハワイ、アラスカに後退させつつあるものの、アジアの前進基地を必要としている。そのために、日本の基地はなくてはならない。基地の問題は切り札的存在である。

 

人口ボーナス人口オーナス (中国私論 橘玲から)

生産年齢人口が経済成長に大きな影響を与えるという人口経済学理論がある。生産年齢人口(15歳~65歳)が非生産年齢人口の何倍あるかで、経済成長やバブルの時機が分かるというものだ。経済成長は衣食住の充実、情報・技術の革新によって進展する。情報・技術は難しいが、衣食住の充実は比較的簡単だ。人口が増えると、需要が増大する。生産年齢の非生産年齢人口比は1倍、1.5倍、2倍、2.5倍とある。国によって、生産年齢人口比がピークに達する時機が違う。ピークに達すると下降の時機に入り、それと同時に経済成長も低成長デフレになる。また、不動産価格も減少に向かう。日本は1990年に生産年齢人口比が2.3倍くらいでピークアウトした。1995年に生産年齢人口がピークに達した。そして、長い低成長デフレの時代に入った。アメリカは2008年生産年齢人口比2.0倍でピ-クアウトした。スペイン、アイルランドなどEUも2008年2.2倍でピークだった。アジア諸国は、朝鮮戦争や大躍進政策の失敗などでベビーブームが日本より遅れた。韓国・台湾・香港・シンガポールは20年遅れで、ピークが2010年だった。中国は文化革命後ベビーブームが始まり、2015年2.7倍でピークに達し、ほぼ同時に生産年齢人口も10億人でピークに達した。2020年頃から、総人口が減少に転じて、バブルが崩壊する恐れがある。中国は農村・都市の格差、年金・医療保険未整備の社会矛盾があり、13億人の巨大な社会は大混乱になる可能性がある。

江戸時代の経済

江戸時代は1600年、関が原の戦いのあと、1868年、明治政府が出来るまで、約260年、平和・安定社会が続いた。

徳川幕府は、世界一の鉄砲生産大国をやめ、鉄砲を禁止、軍縮して、刀の時代に戻った。軍事政権から文治政権に変わったのだ。人口は1300万人から3000万人に倍増した。

最初の50年は、巨大インフラ整備が行われた。新農地の開発、河川用水の開発、城下町の建設、街道道路の整備、海上交通の整備などである。投資資金は4代将軍家綱の時代1660年までの7公3民が、1700年の5代将軍綱吉の元禄時代には、3公7民に逆転した。史上最大の減税時代を迎えた。次の50年は、自給自足の農業社会から、交換経済社会に変わっていった。庶民の所得は増大し、元禄バブルを生みだした。綱吉の時代の荻原重秀は貨幣を改悪したが、江戸の貨幣量は増加して繁栄した。しかし、金儲けのできる時代は終わり、バブルがはじけた。6代、7代将軍の時代の新井白石は貨幣の品位にこだわり、通貨供給量が半減し、ひどいデフレ時代に突入した。三井家始祖高利(たかとし)は、財産を子供に分配せず、一本化して持分だけを決め、そこから上がる利益のみを分配する方法をとって生き残った。1720年から1750年の8代将軍吉宗は享保の改革を実施し、幕府の大赤字を解消した。「入るを計って、出ずるを制す」の政策だ。①倹約贅沢廃止令②農民税金強化③上米の制度(参勤交代の江戸滞在期間の半減のかわりに、諸藩は1%の米を献上する。改革が軌道にのると廃止した)④その他色々である。産業革命や植民地政策などの大拡張策がないと、これが成長の限界であった。また、江戸時代は災害の多い時代でもあった。地球規模で寒冷化時代に入り、凶作が続いた。富士山、浅間山の噴火、元禄、宝永、安政の大地震、江戸など都市の火災などである。徳川幕府は仁政を旨としたので、なんとか、民と折り合って平和と安定の社会だったのだ。しかし、西洋列強の植民地主義の時代になり、明治維新の富国強兵、戦争と競争の時代に移って行ったのだ。

江戸、明治、大正、昭和、戦後の起業家

現代日本の企業の大本は、江戸時代以降の起業家によって、つくられている。簡単にまとめてみた。

1.三井(高利) 江戸時代、元禄バブルの前 呉服衣料品小売 

 ①町人の台頭に会わせ、町人向け小売開始

 ②現金掛け値なしの低価格商法

2.住友(友以) 江戸時代、天正から元禄、銅精錬業

 ①南蛮吹きの開発により銅精錬業の第1人者になる

 ②両替商に多角化するが大失敗、「浮利(ふり)を追わず=安物買いの厳禁」が家訓になる

 ③元禄期に別子銅山発見、銅山経営に集中

3.鴻池(善右衛門) 1600年日本で最初の清酒相生発売、大名貸しの両替商で成功

 ①1600年日本で最初の清酒相生発売、祖先は山中鹿之助

 ②その後海運業に多角化したが、大名貸しの両替商で成功し金融業に特化

4.安田善次郎 幕末から明治維新、富山から出て、金融業で成功

 ①幕末から明治の政府紙幣を買って儲ける

 ②明治9年第3国立銀行設立。のち安田銀行。預金残高は三井銀行を上回り日本一

 ③戦後は、富士銀行、その後、第1勧銀、日本興行銀行と合併し、みずほ銀行になる。

5.岩崎弥太郎 幕末から明治時代、土佐藩の長崎商会、海運業

 ①学問で身を立てようとして、後藤象二郎と知り合い運が開かれた

 ②明治6年、三菱蒸気船会社設立。台湾出兵や西南戦争で利益を上げ、日本の汽船の7割持つ

 ③死後、共同運輸会社と合併し、日本郵船会社となる

6.大倉喜八郎 幕末から明治、時代を読み、武器商人で成功

 ①幕末、武器商人として活躍

 ②明治6年、大倉組商会を設立。台湾出兵の輜重を一手に引受けた。政商になる。

 ③西南戦争、日清・日露戦争での軍の用達を務める

 ④事業の多角化。大倉商事、大倉土木、大倉工業など。札幌麦酒会社など経営。

7.渋沢栄一 幕末から明治、幕臣となってパリへ、合本主義とバンクを学んだ。

 ①明治政府ができると、」主君の徳川慶喜のもとで、合本主義の静岡商法会所を成功させた。

 ②明治2年大隈重信の大蔵省に出仕した。明治6年第一国立銀行の総監になってバンク設立

 ③合本主義(資本主義)の実践。500の団体と企業の新会社を設立した。東京瓦斯など。

(官営事業の払い下げ等-政商)

8.古河市兵衛 天保から明治、京都出身、足尾銅山で財閥を形成

 ①世界は電気の活用で銅を求めていた

9.浅野総一郎 嘉永から昭和 富山出身、浅野セメント・日本鋼管、安田善次郎と親交

 ①東京湾築港、京浜埋立地、浅野財閥築く

10.川崎正蔵 天保から大正、鹿児島出身、川崎造船所

 ①兵庫造船所払い下げ、川崎重工業に発展

11.五代友厚 天保から明治、鹿児島県、大坂証券取引所など

 ①グラバーと親交、倒幕運動の兵站、南海鉄道、大坂商船など

12.藤田伝次郎 天保から明治、山口県、藤田観光など

 ①長州閥を生かした多角的起業、太閤園、椿山荘、箱根小湧園、ホテルフジタ京都

(近代産業/新技術開発)

13.渡辺祐策 幕末から明治 山口県生れ、宇部興産

 ①沖の山炭鉱、宇部セメント、宇部窒素(硫安工業)、宇部鉄工所

14.野口遵 幕末から昭和、鹿児島県、硫安電気化学工業、日窒

 ①日本窒素肥料、合成硫安、人造絹糸、朝鮮窒素肥料、朝鮮に大ダム建設し電力開発

15.伊藤忠兵衛 天保から明治 滋賀県 伊藤忠商事、丸紅

 ①利益3分主義(本家、店員、店積立)、海外輸出入貿易

16.根津嘉一郎 万延から昭和 山梨県 東武鉄道

 ①相場師、鉄道再建屋、鉄道を延長することにより、付加価値を高めた

17.小林一三 明治から昭和 山梨県 阪急、東宝

 ①沿線の住宅月賦販売、宝塚歌劇団、梅田ターミナル・デパート

18.山下亀三郎 慶応から昭和 愛媛県 山下汽船

 ①海軍の徴用船、第1次大戦で船成金に。人事はたたき上げとエリート2本柱

19.早矢仕有的 天保から明治 岐阜県 丸善

 ①医師、慶応義塾で福沢諭吉の門下生、西洋書物輸入と薬屋

20.鹿島岩吉 文化から明治 埼玉県 鹿島建設

 ①江戸で棟梁、横浜で西洋館の建設、明治13年東京で鹿島組が鉄道工事、戦後大発展

21.大林芳五郎 元治から大正 大坂 大林組

 ①東京で建築業弟子入り、大坂で工事請負業、海外の工事も請負、東京駅工事落札

22.森村市左衛門 天保から大正 東京 ノリタケ

 ①馬具の軍需品製造、弟の豊がニューヨークで陶磁器など販売、ノリタケブランド確立

23.福沢桃介 慶応から昭和 埼玉県 中部電力、関西電力

 ①相場師、配当7%買い、5%売りで日清、日露戦争で大勝利。売り逃げの桃介

 ②名古屋電燈など電気会社を買う。次に水力発電ダム建設。還暦で松永安左ヱ門に譲る

24.小菅丹治 安政から大正 神奈川県 伊勢丹

 ①米穀商の婿養子から神田に高級呉服店で成功

25.小平浪平 明治から昭和 栃木県 日立製作所

 ①東大卒、藤田組で発電所作成、日立鉱山に転職、国産モーターを作り日立製作所独立

 ②重電のみならず、電気扇風機、電気冷蔵庫など家電にも進出した。

26.田中久重 寛政から明治 福岡県 東芝

 ①からくり師、発明工夫で立身、大坂で懐中燭台、京都でからくり時計を製造販売

 ②佐賀で日本初の蒸気船、鹿児島のアームストロング砲など作る

 ③明治政府からモールス信号電信機を作る。日本のエジソンと言われ、東芝が誕生した。

27.山岡孫吉 明治から昭和 滋賀県 ヤンマー

 ①大坂瓦斯の職人、ガス発動機の山岡発動機設立。

 ②農業用の発動機開発。ディーゼルエンジン開発成功。ヤンマーディゼル㈱になる。

28.御木本幸吉 安政から昭和 三重県 ミキモト

 ①真珠を装飾品に加工し付加価値を付ける。世界初の養殖真円真珠を作る

29.山葉寅楠 嘉永から大正 和歌山県 ヤマハ

 ①浜松のオルガン修理から、国産初のオルガン製作。日本楽器からヤマハ㈱になる。

30.島津源蔵 天保から明治 京都 

 ①気球を製作。エックス線撮影成功。蓄電池事業も。日露戦争で信号用に使用した。

31.服部金太郎 万延から昭和 東京 セイコー

 ①銀座に時計商を開店。本所に精工舎を設立。高価な時計製造をする。国産の7割を占める。

32.豊田佐吉 慶応から昭和 静岡県 豊田自動織機

 ①発明家、木製人力織機発明。汽力織機を発明、G型無停止自動織機を完成

 ②大正15年豊田自動織機を作り、昭和4年英プラット社に特許譲渡した。

33.豊田喜一郎 明治から昭和 静岡県 トヨタ自動車

 ①国産自動車の開発を目指す。1937年愛知県豊田市にトヨタ自動車工業設立

34.本田宗一郎 明治から戦後 静岡県 本田技研工業

 ①戦後、浜松に本田技研設立。オートバイ開発。四輪自動車、CVCCエンジン開発。

35.久保田権四郎 明治から戦後 広島県 クボタ

 ①大坂で水道用、ガス用鉄管の国産化に成功。農業用発動機にも多角化。

36.中島知久平 明治から昭和 群馬県 中島飛行機、富士重工業

 ①海軍でパイロット、第1号飛行機を製作。民間飛行機メーカーを設立。陸海軍より受注。

 ②戦後、知久平の死後、富士重工業になり、」飛行機、乗用車、発動機、鉄道車両製作。

37.石橋正二郎 明治から昭和 福岡県 ブリジストン

 ①均一価格アサヒ足袋発売、地下足袋開発、31年ブリジストンタイヤ設立。現在世界一。

38.早川徳次 明治から戦後 東京 シャープ

 ①バックル職人、シャープペンシル、ラジオ発売、戦後はテレビ、電卓、半導体を開発発売

39.松下幸之助 明治から戦後、和歌山県、松下電器

 ①大正に独立して二股ソケット製造販売、大量生産でコスト低減、品質維持の家電を普及

40.井深大(明治、栃木県)、森田昭夫(大正、愛知県) 戦後にソニー

 ①テープレコーダー、トランジスタラジオ、テレビ、VTR、CDプレーヤー、アメリカに売る

41.正力松太郎 明治から戦後、富山県 読売新聞、ジャイアンツ、日本テレビ放送網

 ①読売新聞社の立て直し、戦後はジャイアンツ、日本テレビ放送網を作る

42.田口利八 明治から戦後 長野県 西濃運輸

 ①戦後、長距離路線トラック運送を開発、全国営業所で定期便ネットワークを造る。

43.小倉昌夫 大正から戦後 東京都 ヤマト運輸

 ①1976年 宅急便を開発。個人輸送のトップ企業となる

44.孫正義 戦後~ 佐賀県 ソフトバンク 日本2位の金持ち1兆5000億円。

 ①1980年カリフォリニア大学卒、マイクロソフト、アップルと同世代。

 ②自動翻訳機をシャープに1億円で売り込む。81年ソフトバンク設立

 ③2001年Yahoo!、2004年携帯市場にソフトバンクとして参入。

45.柳井正 戦後~ 山口県 ユニクロ 酒のまず美食せず

 ①1984年ユニクロ設立。カジュアルウエアの全国及び世界販売。

 ②2015年資産2兆円、日本一。

(新食品から起業)

46.森永太一郎 慶応~昭和 佐賀県 森永製菓

 ①24歳でアメリカに九谷焼を売りに行ったが大失敗。洋菓子作りを12年間学ぶ。

 ②起業まで苦難したが、34歳で赤坂でマシュマロを売り出し成功した。

47.木村安兵衛 文化~明治 茨城県 木村屋

 ①53歳の時、京橋に木村屋パン店を開いた。新橋駅で東京土産の菓子パンを売る。

 ②その後、桜あんパンが山岡鉄舟の紹介で、宮中御用達となる。

48.蟹江一太郎 明治から戦後 愛知県 カゴメ

 ①24歳の時からトマトなど西洋野菜を現金収入を目当てに作り出す。

 ②明治36年トマトソース製造に成功。でんでん虫そろそろ登れ富士の山が口癖。

49.鈴木三郎助 慶応~昭和 神奈川県 味の素

 ①27歳の時、海草からヨードチンキを製造する鈴木製薬所をつくる。

 ②41歳の時、昆布のうま味を発見した池田博士と会う。事業化を進め10年後に収支が会った。

50.相馬愛蔵 明治~昭和 長野県 新宿中村屋

 ①31歳の時、本郷に木村屋パン屋を開業。日本初のクリームパンを作る。

 ②その後、新宿に回転。良品製造廉価販売を心がけて、格を重視した店つくりをした。

51.鳥居信治朗 明治から昭和 大阪市 サントリー

 ①奉公の後、20歳で西区に開業。27歳で寿屋とし赤玉ポートワイン発売。

 ②京都でウイスキー製造開始。温情的家父長主義。利益は事業、酒店、社会貢献に分配。

(新薬・化学から起業)

52.長瀬富郎 文久~明治 岐阜県中津川 花王

 ①24歳で東京で石鹸・文房具の卸売り長瀬商店を始める。高級石鹸を開発した。

 ②販売方法は東京・大阪に代理店を設置した。全国的商品になった。輸出もした。

53.津村重舎 明治~昭和 奈良県 ツムラ

 ①21歳で中将湯津村順天堂を開いた。西洋医学中心のに時代に漢方が受けた。

54.福原有信 嘉永~大正 千葉県 資生堂

 ①東大前身を卒業し、海軍の薬局長になる。翌年、銀座に資生堂を開業した。

 ②歯磨き剤、脚気丸、発売。49歳で化粧品を発売。銀座と高級化粧品で売り出した。

55.森下博 明治~昭和 広島県 森下仁丹

 ①24歳で、大阪で薬商を起業した。台湾で地元丸薬を知り、10年で仁丹を開発した。

56.小林富次郎 嘉永~明治 埼玉県 ライオン

 ①苦労後41歳、椰子油から石鹸製造に成功。次に獅子印のライオン歯磨き粉を発売。

57.上山英一郎 文久~昭和 和歌山県 金鳥

 ①アメリカから除虫菊の種を得て栽培し、渦巻き線香発明、世界の9割シェアを得る。

58.塩野義三郎 安政~昭和 大阪 塩野義製薬

 ①24歳で薬種問屋を開業。洋薬の直輸入。製薬工場設立。複式簿記導入。

59.塩原又策 明治~昭和 横浜 三共

 ①高峰博士からタカジアスターゼの販売権を得る。28歳で新薬の製造工場sつ率。

60.ヴォーリズ 明治~昭和 アメリカ 近江兄弟社

 ①宣教師として日本に。建築設計会社設立。米国メンソレータムの販売権を得て販売。

 

 

銀行業界の低収益化とリストラ

世の中を動かすのは、人とその人が稼ぐ金である。その金を管理する銀行業界は売上規模も大きいし、重要な産業地位にいる。

日本の銀行はバブルが崩壊してから、資金需要が小さくなり、貸付先が減り、低収益化に直面している。これは、江戸時代に元禄バブルが崩壊してから、両替商が多く倒産したのに似ている。

銀行の3大業務は①預金②融資(貸付)③為替(国内、海外口座間の資金移動)である。収益のメインは貸付による利息である。貸付先に優良な分野、顧客が減っている事が問題である。

1990年にバブルが崩壊してから、日本の銀行業界はリストラが続いている。業界売上は22兆円。業界1位は三菱UFJ5兆円、2位は三井住友5兆円、3位はみずほ3兆円、4位は三井住友トラスト2兆円、5位はりそな1兆円である。

銀行は都市銀行(大都市と全国拠点)4行、第1地銀(地方密着)64行、第2地銀(相互、昔の無尽)41行がある。都市銀行はバブル崩壊後、10年で3大メガバンク+1に合併縮小した。三菱UFJは、三菱銀行、東京銀行(海外為替)、UFJ(東海<名古屋地場>、三和<鴻池など大阪地場>)の合併、三井住友は、三井銀行、住友銀行の合併、みずほは、第1勧銀(渋沢の第1銀行、勧業銀行<農工改良>)、富士銀行<旧安田、芙蓉G=丸紅など>、日本興行銀行<重化学工業の改良>)の合併である。

地銀のリストラはこれからである。①企業は自社債権、株式発行、有望企業減少⇒貸出先なし②金利なし③日銀に預け金利1%もらう。しかし2400兆円で上限④上限超えるとマイナス金利⑤高い手数料で投信・保険の販売自粛化⑥コンビニATM普及⑦住宅、車ローン減少で、地銀は2022年、半分以上赤字になる予想である。日銀の預け金利もあと5年後でやめるという話もあり、赤字地銀は合併による合理化リストラしかなくなっている。2022年には、第1地銀64行、第2地銀41行、計100行あまりの地銀は、半分の50行にリストラされると考えられる。(評論家 渡辺哲也のYOUTUBEから)

江戸時代の徳川吉宗の享保の改革のように、「入るを計って、出るを制す」の時代になったのかも知れません。しかし、いつの時代でも、少数の拡大策成功者は出ています。

 

植民地主義と地政学とイスラムテロ

アルカイダ(聖戦基地)や過激派組織イスラム国(IS)のテロが終わらない。この原因は植民地主義(イギリスのスエズ運河重視、アメリカの石油重視、英仏の中東、アフリカの植民地政策)にある。植民地政策は分割統治と利益第1主義と「敵の敵は味方」政策である。第1次大戦後、負けたトルコ帝国の分割を英仏露が中心となって行った。スンナ派(多数派)のカリフがトルコ人であったが、預言者ムハンマドの一族アラブ人が代々カリフを世襲してきたので、アラブ人にカリフをけしかけた。一方、ユダヤ人にはパレスチナを国家建設地と約束した。現地の民族、宗教を無視してサイクス・ピコ協定により、領土分割を行った。シリアがフランス領、イラクがイギリス領、パレスチナがユダヤ人(ロスチャイルド家の軍資金見返り)、トルコ本土一部がイタリア(しかし、ケマルパシャが皇帝を退け、軍事革命をし、戦争で本土は守った)となった。オスマンの支配から脱したら、アラブは植民地に転落した。分割統治のサイクス・ピコ協定が発端なのだ。

ナセル・カダフィらアラブ諸国は社会主義を目指す。イランはシーア派(血統重視でイスラム法学者支配)ですが、1980年ホメニイがイスラム回帰のイラン革命でイラン・イスラム共和国が樹立されます。古代のペルシャ帝国を目指しています。スンナ派(スンナ=慣習法、経典重視でカリフは実力者がなる)のイスラム国家を目指すISは、イラクとシリアで活動し、将来は中近東、北アフリカにまたがるスンナ派カリフ国樹立を目指しています。1990年ソ連崩壊・冷戦終結により、アラブ社会主義は崩壊し、アメリカの民主化に応じたら、貧富の差が拡大、独裁政権が崩壊した。次は本来のイスラムの伝統に回帰する動きになっている。「イスラム原理主義」という解決策が出てきた。イラクとシリアという人工国家は失敗だったのだ。

もう1つの問題は難民問題です。これも、EUが過去に行っていた植民地政策の「負の遺産」です。地中海を囲む地域のヨーロッパ、中東、アラブ諸国は、日本列島1つくらいの大きさしかありません。昔から民族の移動が繰返されていました。かっての宗主国のイギリスやフランスの言葉を話せる偽装難民が豊かな国で稼ぐため、EUに流入し続けるのです。生存競争・現実主義です。

 

インドのカーストとは何か

インドにカースト制度というのがある。日本人には理解しずらい言葉・制度だ。インドに行った特派員が、使用人6人から感じたカーストを語る。(日本人カースト戦記 木村芳男)

カーストとは「コミュニティ・生活共同体」である。インドに行っている日本人が日本人会を作り、助け合っているのは、日本語や日本食をキーワードとした一種のサブカーストで、生活共同体だ。インドは北からアーリア民族が侵入してきてドラビダ人などの原住民を南に追いやり、支配層になった。アーリア人は色が白く、男尊女卑の社会であった。宗教も色々あった。インド社会は自分の仲間と生活をともにして、暮らしていたのが、カーストである。自分と同じレベルと付き合い、仕事を同じくして、他のカーストを差別する。

他の民族でもある、同じレベルの人と結婚する行動と基本的には同じである。

 

世界3+1大言語語族

言語というのは、人類の出アフリカの道順で発展したと思われる。

①セム(黄色人・アラビア・ヘブライ)・ハム(黒人)語族②インド・ヨーロッパ語族③ウラル・アルタイ語族(SOV語順、日本人)④シナ・チベット語族(研究途中、地域特性か)の4語族が大きな塊だ。

宗教はセム語族の地域中のエルサレムに(一神教のユダヤ、キリスト、イスラム教)とインド・ヨーロッパ語族のヒンズー教、仏教、キリスト教、イスラム教とウラル・アルタイ語族の仏教、神道、シナ・チベット語族の仏教・儒教・道教などがある。

 

リフレは正しい

リフレが、デフレ退治の政策として正しいことが、アベノミクスの5年間の成果として証明された。(リフレは正しい 岩田規久男)

岩田は学習院の教授として、リフレ政策を山本幸三衆議院議員とともに、強力に主張して、安倍首相にアベノミクスとして採用された。現在は日銀の副総裁である。

リフレーションとは何か?

デフレ脱却のため、「年率数%の緩やかなインフレを目指す政策」である。

手法:「インフレターゲット+長期国債買いオペレーション」のことである。デフレから脱却したら、インフレターゲットのみに戻す。政策の主眼は、「実質金利を低下させること」である。そのために「マネーストックを大幅に増加させること」である。

日銀が長期国債を、銀行から毎年80兆円買い上げて、今年で累計400兆円が日銀=政府資産になって金利を払う必要がなくなったことにより、日本国の国債借金は実質ゼロになった。この効果は莫大に大きい。

政策メニュー:

伝統的金融政策に加え、特別金融政策(①外債、社債、株式、不動産投信など資産の買入れ②インフレ目標の設定③マイナス金利の導入④所得税、法人税減税⑤消費税引下げ)と財政政策(①公共投資②中央銀行による長期国債買入れ③政府紙幣発行

リフレ政策はノーベル賞経済学者クルーグマンが提唱した。

過去の成功例

1.徳川吉宗が就任20年目に、小判の金含有量を減らし金融緩和政策で成功した(元文の改鋳)。

2.高橋是清は昭和金融恐慌を収めるために、インフレ政策(金本位制離脱、日銀国債引受け)をとり、世界に先駆けて景気回復し世界恐慌を乗り切った。

アベノミクス政策

1.1本目の矢:大胆な金融緩和政策 円安、株高に反転した。実物需要、生産増加、雇用好転

2.2本目の矢:財政支出増加

3.3本目の矢:規制緩和、貿易自由化 日本の観光産業の規制緩和により、外人観光客が激増

民主党時代の日銀のデフレ政策による円高で、日本の家電業界は崩壊した。中国、韓国に敗北し、シャープ、東芝などが倒産した。日本は40%の値上げが必要なのに、中国・韓国は20%値引きしても利益が出るようになった。日銀のデフレ放置政策の罪は大きい。

 

タイの政情不安

タイは立憲君主制国王と軍事政権と民生選挙政権と3つの政治権力があるが、現在は軍事政権である。

冷戦で「共産主義を取締り、王制を守る」軍部をアメリカが支持した。経済的にタイを支えたのは、。日本の援助と日本企業の投資でした。冷戦終結でアメリカの支持もなくなり、タイでも民主化運動が高揚します。1992年、国王の仲介で軍部と民主化運動指導者の和解が成立した。2001年、携帯電話会社を経営するタクシンが首相に選出されました。華人系の警察官僚出身で、携帯電話会社で財をなし、北部の貧困地帯に投資を行いました。この結果、北部はタクシン支持になり、大統領に推す動き、さえ見せました。中国にとって、タイの王制と軍部は障害でしたから、タクシンと中国は共闘関係にあったといえます。南部、富裕層、軍部はタクシンを警戒します。2006年タクシンは軍事クーデターで追われます。タクシン派は赤の、反タクシン派は国王の黄色のシンボルカラーで、バンコクで衝突しました。2011年には、タクシンの妹インラックが女性首相に就任しました。そして、再び軍事クーデターで軍事政権に戻ってしまいました。王太子は軍部に近い立場です。2017年8月25日に、最高裁からインラック首相時代のコメ担保融資制度の国家財政損害の判決が出る。タイの対立再燃の懸念がある。 (世界史で学べ!地政学 茂木誠)

 

サムソントップ懲役5年判決

サムソン電子李副会長が朴前大統領への贈賄認定で、懲役5年の判決が出た。地裁は李副会長がサムソン経営権継承のため、朴被告の友人崔被告へ約400億ウオン(40億円)の贈賄を認めた。これで朴被告の有罪の可能性が高まった。サムソングループは韓国GDP100兆円の2割売上20兆円、利益2.5兆円(トヨタの売上27兆円、利益2.5兆円)。スマホ・半導体の世界市場の2割を占める。韓国社会の悪習が出た。主な韓国病理は次のものである。

1.韓国は両班の風習へのあこがれが残っており、地縁・血縁・人脈が支配する世界である。古代の3国時代の地縁がまだある。新羅慶州(朴正熙以来軍事政権・保守党)、倭・百済・釜山・巨済島(対馬に1番近い、造船の島)全羅道・光州(民主派、金泳三、金大中、蘆武鉉、文在寅、北朝鮮への対応の差が大きな違い・その他はほぼ同じ)、陳情・賄賂・圧力の世界、特に大統領権限を利用した不正が目立つ。

2.経済格差への民衆の不満・財閥の突出

10大財閥 サムソン、現代自動車、SK,LG,ロッテ、ポスコ、現代重工業、GSなどで韓国GDPの75%、そこに働いている人は3.6%。韓国の平均年収は360万円(日本410万円)だが、財閥は1,000万円レベル。学歴競争も起きる。しかし、企業勤め人の年金月額は12万円(公務員は22万円)と少なく、老後も働く。その他民衆は自営業で多産多死の零細企業で、抗議集会などは、失業、貧困、学歴競争、差別など不満を持つ人々が集まる。(ルポ 絶望の韓国 牧野愛博)

 

 

 

林住期

五木寛之の林住期を読んだ。五木は戦中派で、子供時代、朝鮮で暮らしていた。敗戦になり、人間の勝手な醜さを知り、自分ではどうにもならない状況、運命を知り、「風に吹かれて」「他力」という哲学を持った。仏陀の「この世界は苦である」という言葉は、「この世界は思うようにならない」ということだという。

古代インドに人生の四住期という考え方がある。学生期、家住期、林住期、遊行期の4期間である。現在人生は90年。4分割すると、1期23年。学生期23歳まで、家住期=家庭のために稼ぐ期間は46歳まで、林住期=自由な現役期間は69歳まで、遊行期=金銭が許せば、現役から離れ人生を遊ぶ期間92歳までということになる。この本は、五木が74歳の時に書いた本で、彼はまだ現役で、私は林住期にいると言っていた。現在、彼は89歳だが、今年7月に「孤独のすすめ」という本を出し、まだ現役、林住期である。彼は林住期は、人生の黄金期であるといっている。人生の四住期は順番を言っているのであり、林住期は長いほうがよい。

 

医療器械・技術の発明発見の歴史25話

西洋医学が病気を診断し、治療が出来るようになったのは、19世紀以降です。近代医学の歴史は、器械・技術の発明・発見の歴史です。(医学おもしろ25話 百島祐貴)

1.診断編

 ①体温測定 1609年イタリアの医学者サントリオが世界初の体温計を作りました。その後、1868年、ドイツのヴァンダーリッヒが統計をとり、健康人の体温は36.5度前後で一定しているとしました。1866年アメリカの精神内科医オルバットが水銀を使った小型体温計を製作しました。現在は電子体温計が広く普及しています。

 ②脈拍測定 脈拍の本格測定もイタリアのサントリオでした。振り子装置ではかりました。現在の1分間の脈拍測定法はイギリスの医師フロイヤーでした。1670年、現在のストップウオッチの原型の脈拍測定用時計で測りました。

 ③血圧測定 1828年、フランスの医者ポアズイエは、血管に針を刺し、水銀柱圧力計を使って、血圧を測りました。1905年、ロシアの血管外科医コロトコフは、「動脈を圧迫する圧力を変化させると、血管の上に置いた聴診器で、最初に音が聞こえる。そこが収縮期血圧(上の血圧)である。さらに圧力を下げると、音が消失する。これが拡張期血圧(下の血圧)である。」ことを発見しました。自動血圧計が普及したのは、1980年以降で、80%が日本製です。

 ④聴診器 19世紀初め、フランスのラエネクは笛のような筒型の聴診器を発明しました。肺や心臓の病気診断に有効でした。現在のような聴診器は1855年、アメリカの医師キャマンによって発明されました。

 ⑤顕微鏡 イタリアの商人レーベンフックは、趣味で、手作りの高性能な顕微鏡で、1641年、世界で初めて微生物を発見しました。1687年イギリスの科学者フックが雨滴の中に病原微生物を発見し、正しい事を証明しました。光学顕微鏡は400~600倍ですが、ウイルスを見るには、1931年に発明された電子顕微鏡が必要です。細菌の大きさは1ミクロン=マイクロメートル(1/1000)、ウイルスは1ナノメートル(1/1000,000)です。

 ⑥細菌感染(感染症)の発見 1871年、ドイツのコッホは、最新のカールツアイス社製顕微鏡を使って、たんそ病の原因の細菌を発見しました。19世紀後半まで、被病者の三分の一が死亡する、原因不明の病気だった結核菌の発見およびブドウ球菌、コレラ菌などを発見しました。多くの病気の正体が、感染症=細菌が病原であることを証明しました。そして、コッホの3原則を作りました。1)患部にその病原体がある2)それ以外にはないこと3)病原体を注射すると、同じ病気が起こること。コッホは第5回ノーベル賞をもらいました。結核の原因は明らかになりましたが、治療法は1944年ストレプトマイシンの発見を待つ必要がありました。

 ⑦X線を発見したドイツのレントゲン 1901年、レントゲンは第1回ノーベル生理学医学賞を受賞しました。

 ⑧色覚検査 石原忍は徴兵検査用に「大正五年式色神検査表」を作成しました。1924年アメリカで石原表が最も優れているとされました。

 ⑨心臓カテーテル検査 血管に細い針を刺し、そこから心臓まで、カテーテルという細い管を挿入して、心臓の血圧を測定する検査法です。ドイツの医師フォルスマンは、自ら実験し、大成功を収めました。1956年、アメリカの心臓内科医とともに、ノーベル賞を受賞しました。

 ⑩DNA二重らせん=遺伝物質DNAの立体構造の発見 1962年イギリスのワトソン、クリック、ウィルキンスがノーベル賞受賞(ノーべル賞は3人まで、フランクリンがX線解析データを撮影したが死亡)

 ⑪胃カメラ 1898年、ドイツ医師ランゲとメルツィングが豆電球とカメラで胃カメラを製作。1952年宇治達郎がガストロカメラを商品化した。現在の内視鏡は、先端にカメラをつけたものではなく、先端のCCD素子で光をうけ、ミニターに表示します。世界の内視鏡の90%は日本製です。

 ⑫CT(コンピュータ断層撮影) イギリスEMI社のハウンズフィールドが1人で作り上げました。CTはX線装置を体の回りを回転させ、コンピュータで断層写真を作ります。医学史上最大級の発明と言われ、診断学の歴史はCT以前と以後に2分されるといわれます。1979年ノーベル賞を受賞しました。最新のCTは0・5秒間に320枚の画像を撮影できる。

 ⑬MRI(磁気共鳴画像法) 1980年から実用化。X線を使用せず、縦横斜めどの方向でも断面撮影ができる装置です。日本には、MRI4000台、CT1万台が稼動。日本の普及率は世界1です。理由は健康保険制度で料金が安いからです。

2.治療編  本当に有効な治療法が登場したのは、18世紀後半以降です。

  ①輸血 1667年羊から人への輸血が試みられました。1818年人から人への輸血が行われました。成功率は4割でした。1909年オーストリアで血液型が発見されました。次に、1915年アメリカで血液にクエン酸ナトリウムを加え、凝固を防止する方法が発見されました。

 ②全身麻酔 1842年アメリカのロング医師がエーテルを嗅がせて手術を成功させました。現在の全身麻酔はセボフルランという口から吸う麻酔薬が主流です。

 ③日本の麻酔薬・通仙散 1786年、華岡青洲がチョウセンアサガオが主成分の通仙散という麻酔薬を完成させ、手術に成功しました。通仙散は化学成分が一定しないなどの問題点がありました。

 ④注射器 1844年、アイルランドのラインド医師は金属針とピストンからなる注射器を発明しました。現在の注射器は1950年代にアメリカで開発された使い捨てのプラスチック筒のものです。日本のテルモ社が蚊の針のように細い注射針を開発して、痛くない注射器を作っています。

 ⑤消毒法 消毒の必要性が認識されたのは、19世紀も半ばになってからでした。1865年、イギリスのリスターは、手術の傷の化膿は、微生物によるものと考えて、石炭酸による消毒で手術を成功させました。現在は、ポイドンヨード(商品名イソジン)が使われています。

 ⑥免疫ワクチンの発見 天然痘ウイルスによる伝染病(人口の三分の一がかかるような流行病)は、水ぶくれができ、致死率3割の感染症です。しかし、この病気は免疫があるとかかりません(二度なし免疫)。イギリスの医師ジェンナーは、1770年、牛痘を接種する方法を開発しました。1871年の普仏戦争で効果が確かめられました。日本でも仏教伝播とともに上陸し、数々の大疫が起きました。1980年、WHOから天然痘根絶宣言が出されました。

 ⑦インフルエンザ免疫ワクチン 2009年、スペイン風邪(インフルエンザ・ウイルスA型H1N1型)のパンデミック(世界的流行)が起きました。1年で世界人口の四分の一、5億人が罹患、死者は4000万人(第1次世界大戦死者2000万人)、半数以上が若者でした。1993年、イギリスで、ウイルスがイタチの感染することが分かり、1944年、免疫ワクチンが完成しました。

 ⑧ペニシリン(抗生物質)の発見 1928年、細菌感染症の研究者イギリスのフレミングは、細菌が別の細菌の繁殖を抑制する抗生現象を調べ、青カビがブドウ球菌の増殖を抑える事を発見し、ペニシリンと名づけました。同じくイギリスのフロリーは、10年前のフレミングの論文を読み、ペニシリンの再発見をしました。1845年、フレミング、フロリー、チェイン(臨床への応用)の3人がノーベル賞を受賞しました。

 ⑨人工心臓 太い血管系の手術には、一時的に心臓をとめる必要があります。このときの血液循環と酸素送入装置が人工心臓です。1953年、アメリカのギボンは、人工心肺を使った心臓手術に成功しました。開発に23年間かかりました。

 ⑩心臓ペースメーカー 心臓の拍動は、心臓中の周期的に放電する電気の流れでコントロールされています。この電気の流れが障害されると不整脈になります。日本だけで40万人の患者がいます。スエーデンのセニング医師は1958年、世界初のペースメーカー埋め込み手術に成功しました。現在は小型で10年の電池寿命のあるものが開発されています。

 ⑪セックス・カウンセリング アメリカのキンゼイは1953年「キンゼイ報告」を出し、人間の性行動を科学的に研究報告しました。1966年アメリカのマスターズとジョンソンによって、「人間の性反応」と言う本をだし、性科学の基礎を作りました。

 ⑫ピロリ菌の発見による胃潰瘍の治療 胃は食物を消化するため、強い塩酸の胃液を分泌します。胃が溶けないように強力なバリアーも張っています。これが破綻すると胃に穴があく胃潰瘍になります。1982年、オーストラリアのウオレンとマーシャルは、強い酸の中でも生きる細菌を発見しました。さらに、患者に抗菌薬を投与すると8割が完治することを示しました。2005年、二人はノーベル賞を受賞しました。

 

 

人類20万年の人口変遷史 (大塚柳太郎)

(1)20万年前 ヒト化 5000人

1.現存の人間は、ホモ・サピエンス(賢いヒト)という単一の生物種です。ヒトは、共通するただ1つの祖先DNAにたどりつけます。20万年前の5000人程度の集団からスタートしました。

2.ヒトの特徴は、直立二足歩行と大型脳です。ヒトの赤ん坊は脳が大きく、出産するために、未熟児で生れます。サバンナでの生活に適応するため、二足歩行、体毛減らし、植物中心の雑食性になりました。

3.ヒトは最後の1万年を除き、狩猟採集生活で生きてきました。野性動植物だけを摂取しながら、自然界の1員として生きてきたのです。石器と土器いう道具と火と水さらし毒抜き技術で、肉とデンプンを食料にしました。

(2)7万年前 移住 50万人 (100倍)

移住 集団のテリトリー内の動植物が少なくなれば、一部が移動しました。移動ルートは

①出アフリカ 20万年の間で温暖であったのは、13万年前の1万年と最新の1万年しかありません。その間に人類は出アフリカをしました。13万年前以降は寒冷地化(氷河期)して、アラビア半島からメソポタミアに向かった集団のみが存続しました。②そして、7万年前にメソポタミアから南アジアへ移動しました。ヨーロッパ方面には5万年前、東北アジア方面には4万年前、アメリカへは1.5万年前ころ移動しました。人類は地球の主な場所にテリトリーを持つようになりました。

(3)1万2000年前 定住と農耕 500万人(10倍)

①定住した狩猟採集民 定住が始まった1万2000年前頃から温暖化が進み、野生動植物が豊富になりました。竪穴住居を作る技術革新があり、平地での集団生活が可能になりました。

②野生植物の栽培化と野生動物の家畜化 この時期、磨製石器に移行し、新石器時代になった。

③農耕起源地 西アジア=ムギ農耕、中国=水田農耕、東南アジア=根菜(イモ、ババナ)農耕、メソアメリカ=トウモロコシ農耕、アンデス=ジャガイモ農耕

④家畜飼育 イヌ=ユーラシア、ネコ=北アフリカ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウシ=メソポタミア、ブタ、ニワトリ=中国、東南アジア、ウマ=中央アジア   搾乳と耕作と移動に使用

⑤高地へ=身体を適応(アンデス民=ヘモグロビン濃度高、チベット民=血流量増大)、乾燥地へ=家畜とともにサハラ=ヤギ、ヒツジ、ウシ、東アフリカ=ラクダ、チベット=ヤク、南太平洋へ=5000年前カヌー、根菜農耕、ブタ・ニワトリ、漁猟

(4)5000年前 文明化 1000万人(2倍)

①古代文明 メソポタミア、エジプト、インダス、中国、アンデス、メソアメリカ

②都市の出現と人口の集中 5000年前は人口1万人以上の都市はメソポタミアとエジプトのみ。農耕なしの旧石器時代は男寿命30歳、4000年前からローマ時代は男40歳。

③ギリシア、ローマ文明は奴隷という社会の階層を生んだ。総人口の2割。農奴の起源。

④感染症の流行 細菌、ウイルスなどの病気。結核、マラリア、天然痘など。

⑤中世の人口増加 鉄の道具が農民に普及、農耕技術進歩、三浦式農業、品種改良。

⑥AD1500年 アメリカ大陸発見、サトウキビと綿花のプランテーションと奴隷貿易。

⑦1400年(4億人、40倍)から1800年10億人(2.5倍)に増加。トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモが世界に伝播した。

(5)1750年(7億人)から1950年(25億人・3.5倍) 産業革命と新大陸による人口増加  

 ①1750年イギリスで産業革命起きる。機械工業生産、石炭への動力源移動、1850年移行終了。他国の産業革命開始はフランス、ベルギーが1830年、ドイツ1850年、アメリカ、ロシアは1890年でした。

 ②人口フェーズの転換 1)多産多死社会2)多産少死社会(食料増加、医療改善で死亡率低下)3)少産少死社会(出生率低下、人口減少)というサイクルがあり、多産少死社会で人口が増えます。

(6)現代 世界人口は第2次大戦後の1950年に25億人、2000年は60億人(2.5倍)でした。この50年間の増加は32億人/35億人中が途上国による増加でした。原因は国連の緑の革命=イネ・コムギ・トウモロコシの高収量品種の開発と医療・衛生の向上による死亡率の低下でした。

2015年人口は70億人でした。地球の人口支持力は120億人という試算もあります。2100年には世界人口は100億人を超えているでしょう。ただし、途上国の人口フェーズが高齢化により、人口増加が減速すると思われます。

 

 

アベノミクスとは何か   (三橋貴明)

2012年12月第46回総選挙で、自由民主党安倍晋三総裁がデフレ脱却を訴え、大勝した。アベノミクスとは、①日本銀行の金融緩和政策(国債買取)②公共投資を中心とした財政政策③成長戦略の「3本の矢のデフレ脱却策」である。2017年9月時点で、株価も2万円近辺(2012年は8000円)であり、景気回復してきたと言える。

日本がデフレ脱却を打ち出し、成功させたのは、2回目である。1度目は、1931年、政友会の犬飼首相、高橋是清蔵相のときです。1920年大正バブル崩壊、27年昭和金融恐慌、29年世界恐慌と、不況・デフレが長引いた。ときの政権の民政党は、増税や政府支出削減というデフレ促進策を取り続け、国民はデフレ不況に苦しめられた。一方、高橋大蔵大臣は、①金本位制からの離脱による円安政策、②日本銀行の国債買取、③公共事業の財政出動というポリシーミックスのデフレ脱却策であった。1935年ころには、デフレ脱却を果たした。

1990年、ソ連崩壊後、日本は、世界市場に共産圏国が参入してきて、1998年ころからデフレ不況が深刻化した。アメリカ1強になり、グローバリゼーションが主流になり、製品の低価格化、格差拡大が進んだ。この間、日本は10年にわたり、財務省、日本銀行が、アメリカのレーガノミックス、新自由主義を見習い、財政赤字の是正、政府支出削減、増税、市場競争激化の政策を押し進めた。実は、レーガノミックス、新自由主義が効果を発揮したのは、インフレ時代だったからである。レーガノミックス、新自由主義は、物価を押し下げるデフレ深化策・インフレ不況対策である。その結果、日本は15年におよぶデフレ不況に苦しんだ。

一方、アベノミクスは、高橋是清の実施策と同じデフレ対策であり、レーガノミックスと真逆である。今回の成功により、この政策の有効性が確認された。現在、世界経済は、諸外国でバブルが崩壊し、デフレ化が進み、失業率が急騰するという問題が出ている。経済政策として、1分野を画し、今後、諸外国の政策に参考になると考えられる。

 

 

金持ちで豊かな国(人)になる方法

      (グローバル・エコノミー・ヒストリー オックスフォード大 アレン教授)

1.金持ち・豊かになる4要素

①高い生産性のある良品廉価な商品の製造・販売

②製造技術への資本投下

③大きな市場の確保

④教育への投資

2.生産性技術革新により、富国と貧国の格差が生じる

衣食住移動に関するモノは、世界中で作られてきた。自由貿易と各国(人)の技術革新により格差が生じる。

3.グローバル・エコノミック・ヒストリー

①1750年、世界の製造業生産シェア 中国33%、インド25%、イギリス10%。中国インドで60%。

②1913年、産業革命により、シェアはイギリス15%、アメリカ30%、ヨーロッパ30%に(欧米で75%)、中国4%、インド1%に、中国・インドの製造業は破滅的に衰退した。

③1950年、アメリカ45%、ヨーロッパ15%、イギリス10%(欧米で70%)、ソ連10%

④2006年、アメリカ25%、ヨーロッパ20%、中国10%、東アジア(日、韓国、台湾等)20%

4.日本はいかに欧米にキャッチアップしたか

戦前:日本と西洋の格差は2世代(60年相当)あった。1940年までに大分追いついた。

①1870年明治維新・廃藩置県で国内市場の統合、1915年不平等条約改正で関税自主権確保。

②1900年小学校授業料無料化、1915年通学率90%に

③政府が官営工場、特定企業に補助金投入し、工場・技術に投資

④1915年、銀行制度が成熟し、資金貸与・投資が出来るようになった

戦後:先進国の成長率は2%。日本が2世代分(60年)キャッチアップするには、年6%成長しなければならなかった。日本は1950年から1990年まで40年間、6%成長し、西洋の生活水準に追いついた。(1953年から1973年は8%成長。)

①第2次大戦後、日本は戦前の工業水準を取り戻すべく、通産省が主導して、需要に先駆けて、重化学工業の最新技術・資本集約的技術・大規模生産に集中投資・傾斜生産した。最新・大規模な生産は、他国の効率を上回わり価格競争力をつけた。競争的な価格をつけながら、高賃金を払うことができた。(韓国・台湾・中国も追従した)

②日本の企業内組合、年功賃金、終身雇用制度は、所得上昇をもたらし、耐久消費財が買える購買層を作り出した。国内市場も大きくなった。

③大規模な技術革新投資には、大規模な販売市場が必要だが、アメリカ向け輸出で獲得した。(アメリカは戦後、自由貿易化を選択した。しかし、かっての重工業地帯・ラストベルト地帯は没落した。)

④この結果、1990年までに、西洋との格差(労働者1人あたりの資本、教育費、生産性)が縮小した。

現代=1990年以降の低成長時代:キャッチアップ後は、世界の技術フロンチアスピード(年1~2%成長)しか成長できなくなってきた。グローバル・エコノミーにおける立ち位置が、根本的に変わったのである。明治・帝国主義時代のような、自国に合った独創的な技術開発政策を採る時代になった。

 

 

 

 

未来の不確実な世の中をサバイブせよ

欧州復興開発銀行総裁のジャック・アタリの未来予測と対応策。最悪の事態を予測する事が、最悪を回避する最善の手段なのだ。サバイバル手段を持ち合わせていれば、最悪の事態は回避できるだろう。日本では、急速に進行する少子高齢化、中国や北朝鮮との戦争、大地震や津波などの自然災害、原発問題などの脅威に備えなければならない。最悪の事態を予測し、①自分自身のことを真剣に考える②次世代・子孫のために、自分で行動を起こす、この事により、社会に渦巻く憤懣を、激怒に移行させないようにすることだ。

1.順調にみえる世界だが、多くのことが、悲惨な状態になりつつある。現在、民主自由主義は機能不全である。市場はグローバル化され、法の支配のない状態にある。富は集中しつづけ、移民は増加する。世界の99%が激怒し、怒りが爆発する。

2.2030年、経済・金融危機を引き起こす6つの火種

①中国で借金バブルがはじける。製造業が崩壊する。クーデターが勃発する。

②保護主義と国家主権主義に閉じこもる国が増える。国際貿易は危機をむかえる。

③ヨーロッパは独伊の銀行が崩壊し、EUが分解する。

④日本の巨額債務バブルが崩壊する。少死高齢化で預金減少し、円が暴落する。

⑤アメリカは、投機的な投資で、金融システムが大崩壊する。

⑥原油価格を維持するため、ホルムズ海峡やマラッカ海峡を封鎖して混乱する。

3.2030年、世界大戦を勃発させる6つの起爆剤

①東・南シナ海の危機 中国は挑発的な行動に出て、アメリカは日本を支援し、中国は北朝鮮を支援する。北朝鮮はアメリカ・日本に対して、核攻撃を開始し、韓国を占領しようとする。アメリカが参戦する

②ロシアの危機 ロシアは少死高齢化する。イスラム系国民が10%になる。シベリアはロシア人口が減少し、中国系国民が半数を超え(500万人から1千万人)、中国と衝突する。ウクライナ、バルト三国、NATO加盟国、トルコとの危機もある。

③パキスタンの核戦略 インドとの紛争で核戦争が起きる。

④中東の危機 シリア政権が崩壊し、イラン・パレスチナとイスラエル戦争になる。サウジやエジプトに原理主義が入って、紛争を起こす。イラクの混乱で、クルド、トルコ、イラン、米ロが衝突する。

⑤サヘル地域(サハラ南縁部諸国)とアフリカの角の混乱による北アフリカ・欧州への大量移民発生。

⑥イスラム国 イラクとシリアの領土回復を目指し、テロを仕掛け、西洋とイスラムの敵対させる。

 

 

 

2030年アタリの楽観的未来予測(イノベーションの大波)

前回ブログに引き続き、ジャック・アタリ(アタリ政策委員会に現大統領マクロンを抜擢した)の未来予測の楽観版。

1.経済成長をもたらす人口爆発

①2030年世界人口は、10億人増えて、83億人になる。

②アフリカ人は6億人増えて(ナイジェリアが急増)、16億人、インド人口は中国を追い抜く。EU、ロシア、韓国、日本は人口減少する。

③キリスト教徒は25億人(30%)、イスラム教徒は21億人(26%)、ヒンドウー教徒12億人(15%)、仏教徒5億人(6%)。

④世界の平均寿命は横並びになり、75歳になる。

⑤人類の2/3は都市部で暮らす。東京は世界最大都市(人口3700万人)。農業生産性向上する。

2.中産階級の増加

①2016年18億人から2030年50億人になる。6割はアジア人だ。インドは世界最大の消費市場になる。アフリカの中産階級は5億人になる。

②中産階級の増加は、人権、所有権など法の安定した支配が求められる。

3.2030年イノベーションの大波

①コンピュータ性能向上 ビッグデータ、モノのインターネット(IoT)、3Dプリンター、顔追跡、安全ブロックチェーン、人工知能ロボット、ロボット工学、言語会話、自動翻訳機

②ナノテクノロジー 新素材、炭素繊維

③ゲノミクス、遺伝子技術、バイオテクノロジー 不死への追求、医療技術進歩

4.2030年分野別変化

①健康 遠隔医療、がん治療、新薬

②教育 教師と生徒の教室を越えた交流、バーチャル・リアリティ技術

③労働 ロボットの自然言語の習得、兵士のパワースーツ、介護ロボット

④住宅 3Dプリンター、太陽光発電塗料の開発、高耐性新セメント

⑤水資源 海水淡水化技術(現在イスラエルは飲料水の6割、灌漑用下水処理は9割)

⑥農業 水、日光、温度のコントロール、品種改良、有機栽培

⑦エネルギー 太陽電池、原子力発電、再生エンエルギーへの投資、エネルギー節約技術

⑧自動車 新バッテリー開発、ハイブリッド車普及、自動運転車、シェアカー、レンタカーの普及

⑨航空 ハイブリッドエンジン飛行機、パイロットなし飛行機

⑩娯楽 仮想現実技術の発展

⑪芸術 仮想現実技術の利用、ロボット工学の利用

⑫共有経済 オンライン提供(金融、求人情報、宿泊、シェアカー、音楽・動画の提供)

⑬リサイクル ゴミのリサイクル技術の向上

このように、イノベーションが好循環に展開するなら、経済危機や世界的紛争は遠のくだろう。

 

 

 

徳川家康の洞察力・檀家制度

(徳川家の謎 小泉 俊一郎)

江戸時代に宗教一揆がなぜ起こらなかったのだろう。徳川家康は三河一向一揆に苦しめられた。織田信長も豊臣秀吉も旧宗教勢力に苦しめられた。越前一向宗は税金軽減の独立国を作った。旧仏教も僧兵を発動させた。キリスト教は、主従のちぎりに優先し、外国支配の独立志向だった。そして、キリスタン禁教令を発した。切り札は檀家制度だった。すべての日本人が、いずれかの寺院の檀家にならなければならないということは、寺院は信徒を囲い込んだことになる。葬儀や法事などの安定収入が保障された。さらに、キリスタンでないという寺請証文を出した。これは、宗旨人別長になり、戸籍謄本、住民票である。寺院が関所手形(パスポート)を出した。本山末寺の制度を作った。寺領を与え、本山を懐柔し、末寺は絶対服従する制度だ。本山を通じ、徳川幕府が末寺や信徒を支配する制度である。寺院は幕府や諸藩の末端機関になったのだ。寺院や僧侶にはそれなりの世俗的権威が生ずる。収入と生活が安定し、世俗的な権威も身につけた僧侶は、生活が安定し、安住し気概がなくなり、宗教一揆の可能性がなくなった。これで、政教分離の貫徹に成功した。

 

一生よく見える目になろう

(深作眼科院長 深作秀春)

いまや90歳まで生きる時代になりました。ところが、目の寿命は70歳くらいと短いのです。白内障、緑内障、網膜はく離、加齢黄はん変性など、かならずかかるのです。眼科は世界の常識だと外科医なのです。白内障(年齢%、80歳で80%)などは、手術でかならず治ります。ただし、大学病院など研修医にかからずに、手術実績の多い(5000例以上)ベテランに手術してもらうことです。<参考までに、高血圧も年齢%でいいです。60歳は160でいいです。>

①私の母は、70代で白内障になりました。私が手術をして、母は91歳の今でも、裸眼で1.2も見えます。ものが見えると、生活の質が各段によくなります。白内障手術は眼圧が下がり、緑内障を予防します。

②糖質の過剰摂取が眼病を招く。人類が農耕を開始したのは、わずか1万年前です。その前は野菜、木の実、虫、獣肉など「タンパク質と脂肪の多い飢餓食事だった」のです。炭水化物の過剰摂取は体によくありません。メタボは目によくありません。

③眼病予防のライフスタイル 

ⅰ)短時間でも目を閉じ、休ませ、眼精疲労を避けましょう。

ⅱ)ビタミンB系統の目薬を使うと効果的です。赤い液(サンコバ)はビタミンB12、黄色(ムコファジン)はビタミンB2です。

ⅲ)毛様体筋の緊張を取るには、遠くの山やビルをみる遠方視もいいです。

ⅳ)近視は20歳まで、進行しますが、その後は進みません。

 

日本列島誕生3000万年の歴史

 (列島誕生ジオ・ジャパン NHKスペシャル)

日本列島は①3000年前、ユーラシア大陸のロシアあたりから分断され(2つの島だった)、②1500万年前、南からの火山島の西日本への連続衝突で接続され、③1400万年前の西日本のカルデラ噴火による西日本の高山生成、④300年前に始まった東西圧縮による東日本の山岳形成を経て、現在の日本列島ができた。

1.日本列島誕生前史

①140億年前、極少無からインフレーションによる膨張で、宇宙は火の玉爆発した。(ビッグバン)

②100億年前、宇宙温度が3000℃まで下がると、星や星雲が出来始めた。

③約50億年前、銀河系の片隅で太陽系が誕生した。

④太陽の近くは高温で、氷・メタンなどは蒸発し岩石でできた、水星、金星、地球、火星が生れた。太陽から離れると温度が低いので、氷・メタンの巨大ガス惑星、木星・土星ができた。また、巨大氷惑星の海王星、天王星も誕生した。

⑤40億年前、地球の特徴である、表面の70%をおおう海と陸地ができた。生命も誕生した。

⑥30億年前、安定した大陸ができた。

⑦29億年前、最初の超大陸(すべての大陸が合体)ヌーナができた。超大陸は5つある。コンロンビア、パノティア、ロディニア、パンゲアである。

⑧3億年前、最後のパンゲア超大陸が出来、2億年前、分裂を始める。ゴンドワナ大陸(南半球のアフリカ、南米、オーストラリアなど)とユーラシア大陸(現在のユーラシア大陸、北アメリカ)だ。

2.日本列島、大陸からの分離

①3000万年前、ユーラシア大陸から東日本と西日本の2つの島が割れ始めた。2500万年前、大陸と離れ始めた。日本海が出来た。東日本と西日本の2つの島は真ん中から、観音扉のように、回転しながら、離れていった。東日本は反時計回り、西日本は時計回りである。現在、東日本は南北方向、西日本は東西方向に位置している。

②日本列島が東に移動したのは、ユーラシア大陸プレートに太平洋プレートが沈み込んで、反動で移動した。太平洋プレートは年8cm、西北西に移動しているのだ。

3.火山島の衝突による東西日本の接合

①1500万年前、フィリピン海プレートに乗って、伊豆諸島・海底火山が北上し、東西日本の海峡に衝突して、500万年前、東西日本は連結された。

②フィリピン海プレートは両大陸プレートの接合点の下に沈みこんでいる。これにより、富士山ができ、伊豆のオオシマサクラと本州のサクラの交配で、ソメイヨシノができた。

4.1400年前、フィリピン海プレートのマグマ噴出が起き、西日本の高山が誕生した。

①西日本の大地はフィリピン海プレートと衝突し、乗り上げた。大地の下にマグマがたまり、世界最大のカルデラ噴火がおきた。玄武岩より軽い花崗岩が10kmも浮き上がり、西日本に高山を作り出した。九州、四国、紀伊半島、愛知県に高山が出来た。

5.300万年前、フィリピン海プレートは、太平洋プレートとぶつかり、北方向から北西に沈み込むようになり、太平洋プレートが伊豆諸島の線まで進み、東日本を東から押して(東西圧縮)、東日本を山国に変えた。

①ユーラシア大陸プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの3重会合点は、伊豆半島にある。

②西日本の太平洋側に南海トラフ、東日本の太平洋側に日本海溝がある。

6.そして、現在の日本列島が出来た。日本列島は山や海の恵みを受けている。

①日本列島は高い山脈があるから、水蒸気がせき止められて、雨や雪がふ降るのである。山がなければ、降水量は十分の一になる。水が豊かなため、動植物の種類が多い。お米ができるのも、多量の雨のおかげである。日本の水は急流で、岩石のカルシウム、マグネシウムの溶け込みが少ない軟水である。これが、うまい水、出汁が出やすい水にしている。

②日本列島は太平洋、日本海側ともに黒潮が流れ、温かい。親潮も東北でぶつかり、魚種が豊富である。

 

お金の流れで分かる権力

(お金の流れで探る現代権力史 大村 大次郎)

出来事の裏には、時代の欲するもの=お金が絡んでいる。

1.イギリス=蒸気機関、帆船、植民地、産業革命、基軸通貨

①スペイン、ポルトガル輸送船を襲う海賊ドレイクをエリザベス女王が認め、海軍提督にして、スペイン無敵艦隊を破った。2,3位国合計以上の海軍力を持つことを原則とした。戦費調達のため、イングランド銀行を設立し、イギリス政府は借入窓口を一本化した。ポンドを金兌換にして、基軸通貨にし、世界初の金融帝国になった。第1次大戦でイギリスの綿織物業・工業は日本とアメリカに追い越され、アメリカ債権国、イギリス債務国になった。

②タックス・ヘイブンを運営しているのは、イギリスである。19世紀以来、タックス・ヘイブン国(旧イギリス植民地)のバックには、イギリスがいる。ロンドン・シティのオフショア預金は3兆ドル(世界市場55%)で、ウオール街を凌駕し、国際株取引の半分を占めている。リーマン・ショックもロンドンのリーマンが誤魔化して取引していたからだ。100兆円近い税収を奪っているタックス・ヘイブン。世界中の大企業・富裕層の税金の抜け穴になっている。貧富の差が拡大しているのだ。日本も法人税が60%から30%に、相続税が75%から55%に下げられた。タックス・ヘイブンを使える大企業の税金を下げ、中小企業の税金を上げている。世界のわずか60人の富豪資産が200兆円で、世界人口の下位から半分36億人分の資産と同額を持っている。日本も年収200万円以下のサラリ-マンは、2000年800万人から2014年1100万人になった。(フリーター、ニート含まず、含めるとこの数倍になる)日本の億万長者は、2004年130万人が、2014年300万人に達している。個人金融資産は1700兆円あるが、一部の富裕層がにぎっている。

2.アメリカ=科学技術、鉄道、飛行機、電気、自由競争、資源の宝庫、石油、金、基軸通貨、IT

①第1次世界大戦の時代、石油エネルギー革命が起きた。アメリカは工業国で世界1の産油国であった(中東原油発見は第2次世界大戦時)。戦場にもならなかったアメリカは輸出を伸ばし、債権国になった。第2次大戦までモンロー主義だった。1923年世界の金の4割を保有した。1929年、世界恐慌起きる。第2次大戦後、世界の金の7割を保有し、基軸通貨国(世界の銀行)で、になった。1971年、固定相場制の日本、西独の輸出力に負けて、双子の赤字からドルの金兌換を停止した。1991年東西冷戦が終結し、アメリカは世界唯一の超大国になった。世界最大の借金国でも、ドルが基軸通貨でドルを売って収入にしている。基軸通貨を脅かすものは、イラクのフセインのように、世界最大の軍事国アメリカにつぶされるのだ。

3.ソ連=後進国の共産主義傾斜生産主義、資源大国

①第1次大戦中、ロシアに共産主義革命成功。戦後、共産主義の傾斜重工業・生産主義で工業化に成功した。植民地がなくても、ソ連は資源大国であった。

②第2次大戦後、東欧共産圏のブロック経済化をおこなった。ソ連の資源大国が可能にした。

③共産主義の上位下達方式が創意工夫を妨げ、また、冷戦による米ソの軍事競争、途上国支援競争で破産し、1985年ゴルバチョフ時代になり、情報公開、原発事故を経て、1991年ソ連が解体し、ロシアに戻った。

④2000年プーチンが大統領に就任。資源・石油(世界2位)価格の上昇により、立て直すが、再度、原油価格低迷、ウクライナ紛争などで経済悪化している。

4.アラブ=石油

①第2次大戦前後、中東の石油発見。石油利権闘争が始まる。イギリスの分割統治方式でアラブとイスラエルの国家闘争、石油の国有化、王国とイスラム宗教家国家との確執、アラブ諸国間で石油有無の貧富の差、イラク・フセインのユーロ使用宣言に対するアメリカのフセイン潰しと、その残党による2014年イスラム国の樹立とテロの拡大である。

5.EU=市場統合、共通通貨、職業移動自由、関税自主権なし

①1993年、EUが誕生した。EUとはヨーロッパ連合であり、28カ国加盟している。市場統合、共通通貨ユーロ、移動の自由、人権・福祉の保護である。ドイツは国内から英米駐留なくしたい、フランスはアメリカ経済支配からの脱出、ソ連圏の東欧支配からの西欧地位向上をねらった。

②EUの弱点は、イギリスのEU離脱、EU内の格差(ギリシャ危機など)である。ユーロの外貨準備金シェアは20%、ドルは65%である。

6.中国=13億人の人口、資本主義と共産主義の良いとこ取り、共産独裁主義の欠点

①1840年、イギリスのアヘン戦争以来、各国の侵略を許した。1949年毛沢東の中共ができた。1950年ソ連の支援により、工業化に着手した。その後、世界の市場と距離を置いていた。1972年日中国交回復。1979年米中国交回復。1979年、日本は賠償放棄の代わりに、円借款経済援助実施。外資導入による資本と技術の導入である。安い労働力が使えた。現在、第1位の貿易大国である。アメリカの経済・軍事覇権を脅かす国となってきた。アメリカには借金があり、中国には貸金がある。アメリカと中国はお互い第1位の輸出先である。

②中国の一人当たりGDPは100万円、日本とアメリカは400万円、イギリスは380万円である。中国の一人当たりGDPはまだ伸びしろがあり、あと20年くらいは伸びる可能性がある。輸出品の価格競争力がまだある。(中国の富裕層365万人=3000万円、中間層1000万人=800万円、農民層12億人=100万円の平均所得になり、格差激しい)

③中国の重篤な2つの問題点。1つは中国は、近代における侵略から、国際ルールの外にいた。国際協調のルールと言っても、中国は経済力・軍事力も強大になったのだから、今まで取られたものを取り返すのだということだ。2つ目は資源問題である。13億人の資源エネルギーを確保せねばならない。この2つの狂気に対して、冷静に対処せねばならない。

 

 

中国最高指導者 習近平

(十三億の一の男 峯村 健司)

中国共産党は独裁制であり、人治の政治体制である。民主主義ではなく、最後は最高指導者が1人で決める。1949年中華人民共和国ができた。それ以来、最高指導者は下記のような5人いる。この中で党、軍、政府の三権を握ったのは、毛沢東と習近平の2人である。鄧小平は三権の長ではなかった。江沢民は鄧小平が院政を敷き、胡錦濤は江沢民が院政を敷いた。習近平は、胡錦濤と江沢民の争い(賄賂腐敗撲滅運動、江沢民派、胡錦濤派両者ともキーマンが逮捕)により、両者が抱きつき心中で完全引退し、総書記(国家主席)に就任した時から、三権を得ることができた。毛沢東以来の実権を得たのだ。今年2017年10月18日は、5年に一度の党大会がやってくる。指導部の人事は、習近平の思い通りに進むだろう。

 中国共産党の序列は総書記1人(習近平)、常務委員7人(李克強首相の力は常務委員の1人に過ぎない。習近平は重要事項は1人で決めている)、政治局員180人、共産党員8600人である。今月9月に共産主義青年団のトップ、秦宜智第一書記を品質検査局に左遷した。登竜門の共青団を叩き、紅二代(革命幹部の子供達3000人)グループに支えられ、習近平派閥の強化を図っている。現在の常務委員(68歳定年)は習近平、李克強を除く5人が引退する。常務委員入りが予測されるのは、習近平派閥である。

 習近平体制のリスクは、習近平1人に権力が集中するので、万一の代理がいないことである。2020年以降、国内生産が鈍化する中で、貧富の格差(上位1%が国富の33%、下位25%が国富の1%を持つ)が不満になり、民衆の反発が起きる可能性がある。習近平は、性悪説の荀子の法治を重視しているが、経済の低成長化が悩みになると考えられる。

歴代最高指導者

1.毛沢東 統治:1949年ー1976年 首相:周恩来、華国鋒 完全独裁であった。死後2年間は華国鋒が主席を勤めた

2.鄧小平 統治:1978年ー1989年 首相:李先念、趙紫陽、楊尚昆、李鵬 改革開放政策推進。1989年天安門事件で江沢民を総書記にした。1997年最後の病院で幹部を集め、胡錦濤を江沢民の後任に遺言指名した。日本の資本、技術を導入した。

3.江沢民 統治:1982年ー2002年 首相:楊尚昆、李鵬、朱鎔基 胡錦濤の就任にあたり、軍事委員会主席に留任し、院政を敷いた。常務委員に江沢民派を配して、賄賂腐敗が進んだ。日本に対しては、反日、歴史教育で叩いた。

4.胡錦濤 統治:2002年ー2012年 首相:温家宝 江沢民の院政で苦しんだ。習近平に党・政府の全権を譲り、江沢民派の薄熙来、周永康、徐才厚の腐敗を追及失脚させた。しかし、自派の要、令計画も加担していることが判明し、江沢民と一緒に完全引退した。親日派であった。共青団トップだった。対中円借款(ODA)の最後の支払いが2017年9月終了した。改革・開放政策の支援を目的に、インフラ整備等、1979年から30年強、365件強、3兆円強実施された。胡錦濤主席は「中国の近代化建設を促進した。中国人民は永遠に銘記してゆく」と評価した。

5.習近平 統治:2012年ー(2017年に2期目) 首相:李克強(共青団トップだった) 党、軍、政府の三権を完全把握した。腐敗撲滅運動を進め、民衆の支持受けた。中国の夢を語ったが、「習近平思想」を重大理論に盛り込む方針を固めている。

 

人生の3大事

若い頃、テレビでよくやっていた三越商事という不動産屋のCMがあった。「1つ山越し(大学卒業の写真)、2つ山越し(結婚)、3つ山越し(家の入手)、三越商事~」。3大○○という言葉は、簡潔で覚えやすい。

1.人生の3大必要資金(大きな出費を伴うもの)

1)住宅資金(住宅購入)

2)教育資金(子供の教育)

3)老後資金(老後の生活資金)

2.お金の3大使い道

1)消費(生活費)

2)浪費(無駄遣い)

3)投資(生産性アップ・資本金といってよい)

3.人生の3大無駄遣い

1)住宅ローンによる家作り(3000万円損)

2)民間生命貯蓄保険への加入(1500万円損)

3)マイカー購入(30年で1500万円)

4.人生の3つの坂

1)上がり坂(ごう慢になって失敗する)

2)下り坂(がんばり忍耐が付く)

3)ま坂(病気・健康、事故・天災)

5.老後の3大資金(月40万円収入が目標)

1)公的年金(厚生年金等22万円/月)

2)企業<退職金>年金・個人年金(8万円/月)

3)65歳以降も働く(10万円/月)

以上、合計40万円/月収入確保

<4>予備貯金1500万円

 

長谷川慶太郎の「しゃべる訓練」

長谷川慶太郎は、二百数十冊の本を出版しているが、ほとんど全部がテープに吹き込んで、まとめてもらったものである。手書きだと、1時間2000字、ワープロで4000字、テープに吹き込むと、1万4000字である。この生産性の差は大きい。

30年前、「しゃべる訓練」を始めた。テープに吹き込んで、聞き直すのである。最初は、使い物にならないレベルだったが、改善できた。

大事な事は、①言葉尻が、はっきりしている。②1つ1つの単語が、明確に聞き取れる言葉をしゃべる。③2度3度同じ言葉を使わない。④論理的な話の組立をする。

いずれも、訓練で、できるようになる。

スピーチは、欧米では、論理的にきちんと話をする訓練を、幼年学校からやっている。原稿もなく、正確かつ詳細に論じることができる。日本はそういう教育はなかった。だから、しゃべるのが、へたなのだ。