生涯現役

(PRESIDENT 小池百合子の東京ビッグバンとセカンドライフ特集)

 

(小池百合子)どうすれば長生きができるのか?80歳の死亡上位3位はガン、心疾患、肺炎。95歳以上1位は老衰となります。105歳で亡くなられた日野原重明医師は、亡くなる数ヶ月前で働いた「生涯現役」を体現しました。長生きの秘訣は栄養、医学知識と生涯現役でした。生涯現役の生きがいを見つけることが、高齢者の幸せにつながると思います。

(セカンドライフ特集)90歳以上まで生きる事が当たり前の時代に。生存率 (平成28年)<男>75歳75%、90歳25%、95歳10%、<女>75歳90%、90歳50%、95歳25%。10年たつと、5歳生存率が伸びていますので、10年後には、<男>75歳80%、90歳30%、95歳15%、<女>75歳95%、90歳55%、95歳30%になります。10年後は、90歳まで生きるのは、男1/3に、女半分以上になります。セカンドライフ設計で、預貯金を切り崩しながら、90歳、100歳まで生きていくというのは、なかなか大変。長く働くというのも1つの選択でしょう。定期的に収入を得る仕組みをつくっておくことが、重要になります。

 

 

ラーニング革命

(Leaning Society ジョゼフ・E・スティグリッツ)

1.ローマ時代から1800年までの間、人間の生活水準はほとんど変化はなかった。1800年以降、19世紀後期までの間に、欧米の生活水準が劇的に向上変化した。このような社会的変容の源泉は何だろうか。ソローは、技術進歩2/3、資本蓄積1/3と数値化した。しかし、アローはラーニング能力の向上もあげた。

2.現代の経済における成功が、イノベーションとラーニングによるものであると主張したい。新しい技術を導入するには、新しい機械(投資)が必要になる。技術の進歩をよりうまく行うためのラーニングが、生産性向上の重要な役割を担ってきた。経済政策に関して、ラーニングとラーニングのスピルオーバーを向上させる経済構造を作り出すことを、政策目的にすべきである。ラーニング・ソサイアティを構築することが、生活水準を上げる可能性が高い。1人当りの所得の発展途上国と先進国での違いの多くは、知識の違いによるものである。ラーニング能力の向上につながったのは、1回かぎりのブレイクスルーではなく、連続した組織的なラーニング・イノベーションだった。コンピューター化、電子化は大きな変化だった。しかし、全体的な影響は、小さな改善とラーニングによって、もたらされたのである。

 

資本主義とは何か

(資本の世界史 ウルリケ・ヘルマン<ドイツジャーナリスト>)

 「資本主義」とは何か。資本を主義(行動指針にする方針)とすること。資本を主義とすることは、「資本を投入することにより、利益を上げる」ことを目的にする考え方である。

では、「資本」とは、そもそも何なのでしょうか。それは、発生した歴史から分かります。1750年ころ、イングランドで紡績工場主が機械化を思いついたことにより発生しました。すなわち、人間の労動力が機械・技術によって工業化されること(産業革命)により、初めて「資本」ができて、「資本主義」が出来ました。

 お金はメソポタミアの時代からあり、4000年の歴史があります。科学技術の知識、たとえば、蒸気機関はアリストテレスの時代からありました。これらを工場に導入して、生産性向上を勝ち得たことが、資本主義なのです。資本の指数関数的な成長に結びつきました。「資本」とは、いわゆる人(教育された)・物(工場・店舗)・金(資金)・情報・技術なのです。「資本」とは、お金ではなくて、技術上の進歩であり、生産性向上なのです。

 資本主義の成果は驚異的なものでした。ヨーロッパ人は古代から何千年も変化がありませんでした。1800年から大変化しました。身長が10センチ伸びました。平均寿命は倍になりました。ドイツ人の人口は3倍になりました。国内総生産(GDP)は5倍になりました。5世代前より20倍豊かになりました。1人あたりの平均収入は1300年のときは、中国と同じでした。1900年の時、中国は変化が無かったのですが、ヨーロッパ人は急成長して、中国人の30倍も豊かになったのです。

1990年、東西の壁がとりはらわれ、世界貿易は20年で2倍になりました。全世界が資本主義的な交換でひとつになり、グローバリゼーションが生れました。多国籍企業が貿易を生み出しました。しかし、せいぜい生産部門が移転されるだけで、多国籍企業は無国籍ではなく、どこかの国家を故国としています。

 1815年イギリスは800の銀行ができ、金融機関は「金融・信用創造」を発明しました。信用貸付をすれば、銀行はそのお金を顧客の口座に記載して、預金は後で生れます(信用創造)。お金は資本に変わりました。貸付による融資が成長を引き起こすようになったのです。

信用貸しで、株式や不動産を買い続けると、値上がりして、信用バブルが築かれます。実際には、モノは何ひとつ生産されません。相場が上がっただけです。GDPという経済実態と金融資産の不一致はいつかは露呈し、クラッシュに至り、資産価格が急速に下落して、バブル崩壊がおきます。「近代資本主義」は、規則的に危機に見舞われています。

 

十五夜

2017年10月4日(水)、今日は十五夜満月、仲秋の名月である。庭からお月様を眺めました。陰暦8月15日の月です。新暦と1ヶ月半位ずれています。気温が22度で、ひんやりして、頭が冴えるような気がします。

小さい頃、すすきとお団子を飾って、月の出を観た事を思い出します。大自然の動きに畏敬の念が湧いてきます。

IT250年全史

(IT全史 中野明)

IT(Imformation Technology)=情報通信技術の1800年からの歴史です。

1.手旗信号技術

1974年フランスでパリーリール間200Kmで、腕木通信(腕木の形で10Kmごとバケツリレー式に伝える)を公式運用した。

2、電信技術

1839年イギリスの鉄道会社に電信機が設置された。1844年アメリカのワシントンーボルチモア間で、モールス信号(オンオフの2進数デジタル方式)電信局が完成した。新聞社、通信社も電信を活用した。ファクシミリ(テレグラフ)は1860年フランスで一般向けサービス開始した。原理は、送信側針は横方向に動く針で、文字の上だけは電気が通る。受信側針は、同期しており、電気が通ると電解用紙が変色する。

3.電話(有線)

1876年アメリカのベルが特許をとる。電話はアナログ通信。音は空気中の分子の振動。それを銅線の中の電子の振動にコピーする。空気の振動を振動板で磁石の変動に変換する。実際には炭素の抵抗を変えて、電流の強弱に変える。1877年ベル電話会社設立(ATT前身)。1915年電話加入者1000万人大衆化する。

4.無線電話

1896年 アルコーニは世界初の無線電話の特許をイギリスでとる、1901年大西洋横断実用化。1907年アメリカでラジオ放送成功1920年世界初の商業ラジオ放送局が開局した。

5.テレビ放送

1939年ニューヨーク万博後、テレビ放送開始。本格普及は第2次大戦後。

6.コンピュータ誕生

①1946年2次大戦終了後、アメリカで30tの大型コンピュータ・エニアックが開発された。1854年プールは1(オン)または0(オフ)の2値で論理計算をした。演算はAND(直列)演算、OR(並列)演算、NOT(回路が閉じる)演算の3つですべての論理を2進数(bit・ビット)で表現した。ビットを8個集めたもの(256通り)をバイト(byte)という。1B=8b

あらゆる情報をビットで表現する。文字は0と1の組合せ、音声は2次元グラフ(1秒間8000箇所)で表現できる。画像はグラフに升目を作り、色の3原色と明暗を特定して、升目を小さくすればよい。映像は画像を高速で連続表示すればよい。このようにアナログ情報をデジタル(ビット)情報にすることができる。

IBMは1964年360を売り出し、大ヒットする。1970年代シェアは70%に達した。一方、DECはミニコンピュータを作った。

②電気の入り切りの流れ 最初リレー方式(電磁石)、次は真空管方式(電圧がプラスかマイナス)、3番目は1959年半導体トランジスタ(電圧の向き)を利用して、1つの半導体上に電子回路をのせたIC(集積回路)を開発した。ICはLSI、VLSIへと発展していった。インテルはマイクロ・プロフェッサ(MPU)=中央演算装置(CPU)を1つの半導体で実現し作った。

③コンピュータの大衆化  1975年ビル・ゲイツとアレンはマイクロソフト社を設立した。コンピュータを働かせるには、操作方法を人間が書く=プログラム・1か0で書く必要がある=機械語。人間の言語でプログラムを書くプログラミング言語を開発して、大衆化した。プログラミング言語は機械語に翻訳されてコンピュータで実行される。BASICは代表的なプログラミング言語である。アイコンキット「アルテナ」用のBASICを開発した、MS-DOS1976年スティーブ・ジョブスとウィズニアックはアップルコンピュータを作った。モトローラ製のMPUを使って、手作りコンピュータを作った。そして、マッキントッシュを発表した。1981年IBMもパーソナル・コンピュータ市場に参入した。OS(基本操作ソフト)をマイクロソフト社、CPU(制御、演算装置)をインテル社に決めて急成長した。インテル社のムーアは、「ムーア法則」を公表した。ICの上に詰め込めるトランジスタは1年ごとに2倍になるとした。集積回路は集中度を高め、処理能力が劇的に高まった。

1975~1985年に初期パソコンが発展した。1990年代ハードウエアの性能が向上され、データの大きな音楽や動画を扱えるようになった。マルチメディア・パソコンができた。

パソコンはハードとソフトで動く。ハードはCPU=インテル社(制御、演算装置)と記憶装置(メモリ、ハードディスク)と入力(キーボード、マウス)、出力(ディスプレイ、プリンター)装置からなる。ソフトはOS(基本操作ソフト)=マイクロソフト社、Mac,Linux等とアプリケーションソフト(作業ソフト=ワープロ、表計算、電子メール、インターネット等)からなる。

7.地球を覆うインターネット(神経網)

コンピュータのネットワークを作ることにより、ネットワーク上のデータのやりとりは、中間コンピュータ(IMP=インターフェイス・メッセージ・プロセッサー)を通して行われる。現在のコンピュータはIMPと接続するのみ。ルーター(電信局)である。ネットワークの通信手順(プロトコル)はパケット(細切れのデータ)交換方式にした。あて先のIPアドレスを持つコンピュータに届けられる。1980年アメリカの大学コンピュータ同士をネットで結び付けられた。

8.1993年、WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)の普及が進んだ。WWWで表示する文字のことを、ホームページ(ウェブページ)と呼ぶ。閲覧用の専用ソフト(ウェブ・ブラウザ)さえあれば、世界中のウェブページ(ホームページ)を表示できる。アメリカのネットスコープ・コミュニケーションズが高性能(スーパーコンピュータ使用)で無料公開のナビゲーターを開発した。

WWWの特徴

①マルチメディア情報(音楽・映像など)を扱える。

②自分の情報を広く発信できる。ウェブページはHTMLで記述するこのウェブページにデータの所在を示すURLをつけてウェブサーバーに乗せると、ウェブブラウザを持つ世界中のコンピュータに情報を提供できる。WWWの誕生により、大衆に広く用法を伝達することが可能になった。

ITの3要素

ソフトウエア(コンテンツ<テレビ、ラジオ>プログラムなど)

ハードウエア(テレビ、ラジオ受信機、パソコン、携帯、スマホ、タブレット端末など)

ネットワーク(インターネット)

ネットワークの性能向上(情報スーパーハイウェイー日本の例)

①INS64のサービス(64キロビット/秒)

②2000年ケーブルテレビインターネット、ADSL,ブロードバンドインターネット(1メガビット/秒)

③2001年光回線サービス 2015年には1ギガビット/秒)になった。

ハードウエアの性能向上(ムーアの法則)

①インテル8080 トランジスタ数 4500個

②1980年代半ば  27万個

③1993年 ペンティアム  310万個

④2000年 ペンティアムⅣ  4200万個

⑤現在 ジーオン(Xeon)  30億個

クラウド・コンピューティングの進展 インターネット上からアプリケーションソフトやデーダをダウンロードして利用する。

検索エンジン データを閲覧(ウブ・ブラウザ)するアプリケーション。インターネットのWWWでホームページを見るためのソフトウエア。インターネットにアクセスする入口(ポータルサイト)。Yahoo!やGoogleなどがある。

 

携帯電話進展

①第1世代 1979年アナログ電話

②第2世代 デジタル携帯  10キロビット/秒

③第3世代 IMT-2000 3G(3ジェネレーション ガラケー)

④第4世代 LTE(スマートフォン)  100メガビット/秒

⑤第5世代 5G(4K,8K)2020年オリンピック時  10ギガビット/秒

携帯端末

2007年 アップル iPhone ガラケーからスマートフォン(パソコンと同性能)へ。グーグルが開発したアンドロイド(スマホ用OS<入力情報をアプリに伝える>)端末が拍車をかけた。

WWWの大衆への開放=プロシューマー(生産者兼消費者)、ブログ、SNS、スマートフォン

ソーシャル(=友人と共有された)・メディア

①ブログ、ツイッター

②SNS(ソーシャル<友人の>・ネットワーク・サービス)ミクシイ、フェイスブック、ライン

リッチ・コンテンツ

ユーチューブ、フールー、ネットフリック、アマゾン、スマートフォンやタブレット端末にアプリをダウンロードすれば視聴できる。HDMIで大画面テレビでも映せる。

IT技術向上で一本化か

今後はメディア区分(電波マスメディア、紙マスメディア、ブログ等)は無意味になるか。区分があるとすれば、アプリ(作業ソフト)による区分かも知れない。

8.これから

ビッグデータとAI(人工知能で分析)の組み合せにより、未使用情報からメッセージを取り出し活用する。未使用情報の活用は21世紀のフロンティアになる。これを制した企業が勝ち組になる。

ビッグデータ= IOT<インターネット・オブ・シングス=モノのインターネット>を含め、使用可能な未使用情報・いまだ生のままの状態にある情報

未使用情報の活用

①人の内部の未使用情報 生体情報、自分の体調の情報の未使用情報

②人の周囲の未使用情報 ドローン(遠隔で操作する無人の小型航空機)の活用、グーグルマップの活用による宅配など

 

落語をYouTubeで楽しむ

落語は江戸元禄期(1700年ころ)から、江戸、京都、大坂で「落とし噺」として出現した。話芸中心の総合娯楽物として300年近く日本人に楽しまれてきた。

これをYouTubeで聞くと大変よい。名人の最盛期の落語が聞ける。聞きながら手作業などもできる。気楽に聞ける。戦前の落語家の噺は録音が無いか、有っても早口で聞きづらい。戦後の噺家で、若いときの方が元気で面白い。これは音楽家、演歌でも同じである。

1.落語の名人  YouTube検索は名前検索がいい

江戸末期から戦前までの落語家で有名な人=録音記録がない早口で分かりづらい

初代桂文治(蛸芝居)、三遊亭円朝(言文一致体を始める、芝浜)、蝶花楼馬楽(長屋の花見)、桂文楽(富士詣り)、古今亭志ん生(三軒長屋)、三遊亭円馬(三人旅)など

戦後の名人  ラジオ、テレビ記録あり

8代目桂文楽(代表噺 明烏など)、5代目古今亭志ん生(火焔太鼓)、6代目三遊亭円生(らくだ)、5代目柳家小さん(人間国宝、長屋もの)、3代目桂米朝(人間国宝、旦那もの)、2代目桂枝雀(あくび指南)、3代目柳家小三治(人間国宝、滑稽もの)

2.噺の種類

色々ある。前座噺、長屋噺、与太郎・喜六噺、旦那小僧噺、ご隠居噺など、名人を選んで、その中から選べばいい。季節を楽しむこともできる。新年(御慶、初天神)、春(長屋の花見、花見の仇討ち、花見小僧)、夏(青菜、船徳)、秋(目黒のさんま)、冬(二番煎じ、うどんや)、年末(芝浜、掛取り万歳)など。

3.オチ・サゲの種類 演者がサゲルと客がオチル。噺の終わりを明確にする

①地口(だじゃれ) 小噺(囲いが出来た。へー。)、似た読み(錦の袈裟=袈裟と今朝をかける)、掛詞(言わぬが花の吉野山)

②関係ない言葉遊び 言う事を別の意味にとる(山号寺号=おかみさん拭き掃除)

③まね失敗 トロさを笑う(時そば)

④はぐらかし 知ったかぶりが、別の方向に持ってゆく 薬缶の意味を矢で説明

⑤考えオチ 想像のくすぐり 疝気の虫

4.地域寄席で聞く。落語を芸事にする

①地域寄席 YouTubeの名人の噺が一番。しかし、身近な地域で、落語公演があったら、聞いてもよい。

②落語芸をまねてみる。話す聞くの話芸を学ぶ。表現力を持つ。

③落語のテクニック 大きな声で話す。右や左、下手と上手、上と下に目線をやって話す。落語は1人で演ずる話芸なので、話の間が重要。言葉と言葉の間を取ることにより、相手が意識する事ができる。

落語は話が95%、5%が見る部分。扇子と手ぬぐい 

扇子で表現(箸・筆・煙管、竿・櫓・刀・槍、天秤棒・釣竿・提灯、音出し・戸をたたく音、階段上がり下がりの音、開いて平たい物を表す・紙・手紙・盆・大杯)。

手ぬぐいで表現(平たい物を表す・財布・本・煙草入れ)

 

 

 

歌舞伎をYouTubeで見る

(面白いほどよくわかる歌舞伎 宗方翔)

歌舞伎は江戸時代初め、京都で阿国が歌舞伎踊りを始め、江戸でもブームを起こした。元禄時代に上方では、坂田藤十郎が情愛もの、江戸では市川団十郎が荒事の歌舞伎演劇が人気になった。歌舞伎は有名役者が代々受け継ぐ大名跡で維持されている。①市川団十郎②松本幸四郎③澤村宗十郎③坂東彦三郎④尾上菊五郎⑤中村歌右衛門(上方)⑥片岡仁左衛門(上方)などがある。

歌舞伎はセリフは古めかしく、発音も独特で、スムーズに聞き取れない。劇場に行ったら、イヤホンガイドを借りて、手助けしてもらうのがよい。ニューヨークや北京で演劇を観る時、日本語イヤホンを借りるのと同じである。YouTubeでイヤホンがない場合、下記の演目別あらすじを知っていれば、ある程度楽しめる。

代表的演目

1.上方でヒットした人形浄瑠璃が江戸に伝えられた3大名作(義太夫節で流行)

①菅原伝授手習い鑑(1746年) 管丞相の身にふりかかる危難とそれを救う霊験談。

②義経千本桜(1747年) 時代を組み替えて(狂言)、源義経を滅ぼそうとする、船宿主の平知盛の滅びを描く。

③仮名手本忠臣蔵(1748年) 時代を組み替えて(狂言)、足利尊氏の執事高師直と塩冶判官・家老の大星由良之助の物語

2.歌舞伎18番 上演回数が多いのは、「助六」、「勧進帳」、「暫(しばらく)」、この3番は団十郎が作った。「矢の根」、「外郎売り」(この2番は助六と同じ曾我物の演目)、「毛抜」、「鳴神」(この2番は雷神不動北山桜から独立)これ以外は、廃れた。

④助六 吉原の花魁・揚巻と助六(曾我五郎)が意休を切り、名刀を取り返す

⑤勧進帳 義経と弁慶が安宅関を機転で通行する

⑥暫 悪人・清原武衡は善人を切ろうとするが、鎌倉権五郎が切って救う

⑦矢の根 正月の風物やおめでたい台詞(せりふ)満載

⑧外郎(ういろう)売 外郎(薬)売の曾我五郎は、滑舌を披露して、敵を狙う

⑨毛抜 粂(くめ)寺弾正は小野家の乗っ取りを狙う家老・八剣玄蕃から、小野家を救う

⑩鳴神(なるがみ) 雨を降らせない鳴神上人は絶間姫の色香に迷い神通力を失う

4.霊異記物

⑪葛の葉狐(1734年) 安倍保名は信田の森で白狐を助ける。恩返しに葛の葉という女性に化けて結婚し、子供もできる。うそがばれて、障子に歌を書き、去る。

⑫金閣寺(祇園祭礼信仰記)(1757年) 雪舟の孫、雪姫は縛られたが、桜の花びらで鼠を描くと、魂が宿り、鼠が縄を食いちぎる。

⑬天竺徳兵衛(1805年) 異国帰りの船頭が、蝦蟇(がま)の妖術で早代わり

5.情愛物

⑭切られ与三郎(1853年) 与三郎とお富は良い仲になったが、切られて、ばらばらに別れた。最後は夫婦になる

6.無頼物

⑮白浪(泥棒)五人男(1862年) 呉服商をゆすっていた五人男は、ついに最後を遂げる。

7.霊験舞踊

⑰娘道成寺(1753年) 清姫が若い僧・安珍に恋をして、蛇の精になり、梵鐘の中の安珍を殺す

⑱藤娘(1826年) 琵琶湖の大津絵にある藤娘の精が、舞台一杯踊る

8.新歌舞伎

⑲一本刀土俵入り(1931年) 破門になった力士に、恩情をかける酌婦。十年たって立場が逆転、恩返しの物語

 

平成30年母の33回忌

雲竜寺から、母の年忌法要のお知らせが来た。来年、平成30年33回忌、昭和61年5月7日寂。

もう、母がなくなってから33年も経つのか。元気な頃の母の姿が、今でも生き生きと目に浮かぶ。もう33年も経つのか。お世話になって、本当に有り難いと思う。ありがとうございます。

そういえば、父は昭和49年になくなった。年数は数えで計算するので、昭和49年は1974年、2000年までは26年、来年平成30年は2018年。26+18+1(数えのプラス)で45年になる。月日は数えで45年も経ったのだ。

義理の母がなくなったのは2014年、来年数えで5年になる。つい、この間のように思える。印象に残った思い出が、はっきり思い出せる。

孫は、来年平成30年(2018年)に、平成21年(2009年)生れ9歳、平成24年(2012年)生れ6歳、平成25年(2013年)生れ5歳、平成27年(2015年)生れ3歳になる。

月日は速いものだ。

 

剣道

私は剣道2段である。熱心ではなかったが。

日本の最高レベルの先生に付いて剣道の真髄を学んだ。

1、剣道の極意

「剣道は生死をかけたものだ。相手をだまさねば勝てない。右を打つと見せて、左を打つ。左を打つと見せて、右を打つ。」

中倉清先生は「昭和の武蔵」と呼ばれた。戦前、天覧試合も含め、69連勝、戦後の全日本東西対抗剣道大会で9人抜きを打ち立てた。稽古では、銃剣術のように、ぶつかり、足がらみ、組討などもあった。疲れも知らなかった。

私は、中倉先生を見て、もう1つの極意があると思う。

「体型・体力に優れることだ。正確には知らないが、中倉先生は身長が高かった。180cmくらいあったのではないか。左上段で上から竹刀が振り下ろされれば、普通の人は物理的にも負ける。剣道の勝負は技もあるが、物量も優れる必要がある。」

2.私は鹿島神伝直心影流である。

剣道流派の大半は鹿島から始まり、現在6流派ある。鹿島神伝直心影流、鹿島新當流、タイ捨流、柳生新陰流、示現流、鹿島神流である。

鹿島神宮は茨城県鹿島市にあり、東国の武の中心である。祭神は「たけみかづちの命」で、大国主命の国譲りの際に活躍した武神である。藤原氏の氏神として崇敬された。源頼朝、徳川家などから武神として敬われた。

直心影流は江戸で隆盛し、勝海舟も直心影流島田道場(剣と禅の併用)で学んだ。徳川家の柳生新陰流と共に武道界の頂点に立っていた。

鹿島神伝直心影流は、鹿島神宮国宝「直刀」と関係し、「鹿島之太刀」と言われてる。竹刀稽古と形稽古・法定の2つがある。私も直心影流15代山田次朗吉先生伝来の「法定」を学んだ。年1回神宮に行き、水浴禊をして法定を奉納した。我家にも鹿島神宮由来の直木刀がある。

 

 

能と狂言をYouTubeで見る

(面白いほどよくわかる能・狂言 三浦裕子)

能楽とは能と狂言のことである。能楽は奈良時代に西域・漢から散楽(サーカスのような雑芸)として導入され、平安時代に猿楽(喜劇)になり、室町時代、3代将軍足利義満の庇護を受けた観阿弥、世阿弥親子により、夢幻能という幽玄の世界を表現した能が完成した。狂言も猿楽より出て庶民の日常を扱った会話喜劇となった。

能は仮面歌舞劇である。能は1日限りの公演が原則である。プログラムは正式には翁能+能5曲+間に狂言の1日がかりである。現代では夕方から狂言1曲+能1曲の形も多い。専門の能楽堂もある。例えば、名古屋能楽堂は客席630席、定例公演では、無料のイアホンガイド(日本語、英語)をつけている。

1.能

1)能の演者と後援者

流派は大和猿楽4座+江戸時代の1座=観世(観阿弥、世阿弥)、金春(世阿弥の娘婿)、宝生(ほうしょう、観阿弥の長兄)、金剛(法隆寺の1座)、喜多(金剛から出て、2代徳川秀忠の支援うける)の5流がある。

①観阿弥(1337-84年) 室町3代将軍足利義満の支援うけた観世流初代。

②世阿弥 観阿弥の子で2代。作品(高砂、忠度、井筒など)、能楽論(風姿花伝、花鏡など)を書いて、幽玄能を完成した。

③金春流能 豊臣秀吉は自ら金春流能の舞いに熱中し、大和猿楽4座を保護した。

④江戸時代徳川家康、秀忠も保護した。元禄時代5代綱吉、6代家宣も保護した。

⑤明治9年、岩倉具視は天覧能を開催した。演者は梅若実、宝生九郎だった。

2)能のプログラムと代表作品概要

翁付き5番立

(神事、祝祭の舞い) 題名<翁おきな> 前シテ(能役者) 神の化身として翁太夫が天下泰平の舞いを舞う。後シテ ついで三面三(狂言役者)が五穀豊穣を祈る舞いを捧げる。  <翁>は新年や舞台披きに上演される。

1番 脇能 題名<高砂> 前場は長寿と夫婦愛、後場は住吉明神の天下泰平を寿ぐ舞いである。脇能(翁の脇)の代表曲である。

 シテ(主役) 老人(松の精)、住吉明神 ツレ(連れ) 姥(松の精) ワキ(脇、相手役) 神主友成 ワキツレ 従者 アイ(狂言方が演ずる役割、前場後場のつなぎ役) 所の者(近隣に住むもの、言われを話すことが多い)

  ーこの後(脇能の後に、狂言が入ることが多い)ー

2番 修羅能 ①題名<敦盛> 

 前場シテ/草刈男 後場シテ/平敦盛の霊 ワキ 法師(熊谷直実) ツレ 同行の草刈男 アイ 所の者

前場 一の谷で法師は草刈男に会い話する 後場 法師の夢の中で、敦盛の霊が現れ討とうとするが、供養を頼んで消え去る

 ②題名<忠度ただのり> 

前シテ 尉(老人) 後場シテ 平忠度の霊 ワキ 旅の僧 アイ 須磨の浦人

前場/桜の下で尉が旅の僧に忠度のゆかりと言う 後場/(僧の夢の中)忠度が現れ和歌の読み手が不採用を不満という。僧に回向を頼み消える。

3番 鬘能かずらのう ①題名<井筒>

前シテ 里女 後シテ 紀有常の娘の霊 ワキ 旅の僧 アイ 里男 その

前場/在原寺で旅の僧と里女が会い話す 後場/その夜、夢の中で、女が在原業平の形見の装束を身にまとい舞う。夜明けに姿を消す。

 ②題名<羽衣>

シテ 天女 ワキ 漁師 ワキツレ 同行の漁夫 

三保の松原で漁師が羽衣を見つけたが天女に返す。お礼に天女が舞いを舞う。

4番 雑能 題名<道成寺>

前シテ 白拍子 後シテ 鬼女(蛇体) ワキ 道成寺の僧 ワキツレ 従僧 アイ 能力

前場/供養の舞を舞う白拍子が鐘の中に飛び込む。後場/僧が経を上げると、鐘の中から鬼女が現れるが、調伏に日高川に身を投げる。

5番 切能(フィナーレ)  題名<船弁慶>

前シテ 静御前 後シテ 平知盛の霊 子方 源義経 ワキ 武蔵坊弁慶 ワキツレ 従者 アイ 船頭前場/西国に逃げる義経は静御前と別れる。静御前は別れの舞を舞う。後場/出船すると、平知盛の霊により暴風になる。義経は祈祷し、知盛は姿を消す。

2.狂言

1)狂言の演者と後援者

1300年前、藤原京で散楽戸を設ける。1000年前、平安時代笑いを主とした猿楽が祭で演じられる。600年前、近世の室町時代(1400-1580年)、京都御所をバックに和泉流、奈良・春日大社をバックに大蔵流が出る。400年前、江戸幕府の式楽になる。100年前、明治時代、東京に和泉流・野村家、京都に大蔵流・茂山家が出る(狂言は血筋で継いでない)。2次大戦後、時代背景から、日本の大衆演芸として高評価される。

2)狂言の分類と代表作品概要

①祝言狂言

・題名<福の神>

シテ(主人公) 福の神  アド(相手役) 参詣人 2人

大晦日の夜、参詣人に福の神が神酒を要求。お礼に金持ちになる秘訣をいう。早起き、他人にやさしく、客を拒まない、夫婦仲良く、福の神に供物と神酒を上げる事。

・題名<末広がり>

シテ 果報者(お金持ち) アド 太郎冠者 アド 売り手

果報者は太郎冠者に、都で末広がりを買ってくるように言う。太郎冠者はどういうものか知らない。いかさま売り手が古唐傘を売りつける。そして、お囃子を教える。帰って、果報者は腹を立てるが、太郎冠者が教えてもらったお囃子を歌い舞うと、主人も舞い踊り、許す。

②大名狂言

題名<靭猿うつぼざる>

シテ 大名 アド 太郎冠者 アド 猿曳さるひき 子方 猿

大名が弓矢をもって猿曳に猿を渡せという。渡そうとするが、猿が無邪気な芸をするので、猿の命を助ける。お礼に猿歌を舞うと、大名も一緒に舞い、ほうびを取らせる。

③太郎冠者狂言

題名<棒縛り>

シテ 次朗冠者 アド 太郎冠者 アド 主人

留守番に酒を飲まれないため、主人は2人を縛って出かける。2人が工夫して酒蔵で酒をのんでいると、主人が帰ってきて、追いかけて終わる。

④聟(むこ)狂言

題名<舟渡聟>

シテ 聟 アド 舅(しゅうと) 船頭 アド 太郎冠者

船頭(実は舅)は、酒を持ってきた客(聟と知らない)に酒が欲しいと言い、2人で酒を飲んでしまう。舅の家に行くと、お持たせを開けるという。空なのでむこ殿が逃げ出す。舅は気にされるなと追いかける。

⑤女狂言

題名<鎌腹>

シテ 太郎 アド 仲裁人 アド 太郎の妻

鎌を振りかざした妻が太郎を追う。怠け者の亭主に山に行って働いてもらいたいという。仲裁人が入ると、太郎は腹を立て、鎌で切腹するという。結局、太郎は死ねずに山に向かう。

⑥鬼・山伏狂言

題名<神鳴かみなり>

シテ 雷  アド 医者

雷が地に落ちて腰を痛めた。医者に治療を頼む。鍼(はり)治療をして治る。医者が治療代を請求すると、典薬頭にしてやる、旱魃や水害のないようすると約束し、舞ったあと、帰る。

⑦出家狂言

題名<宗論>

シテ 浄土僧 アド 法華僧

身延山帰りの法華僧と善光寺帰りの浄土僧が旅の道連れになる。相手が分かると改宗を迫る。珍妙な宗論と読経合戦、踊りをするが、お互いに取り違えてしまう。仲直りをして、各々の寺に帰ってゆく。

⑧座頭狂言

題名<月見座頭>

シテ 座頭 アド 上京の者

仲秋の名月の夜、座頭が月見で虫の声を聞いていた。上京の者がやってきて、声をかけ2人で酒を飲み、歌や舞を舞い別れる。jその後、上京の者は悪心を起こし、座頭に突き当たり、転がして逃げる。座頭は「前の者と比べて情けない奴だ」といい、くしゃみして帰る。

⑨雑・他狂言

題名<釣狐>

シテ 狐・化けた出家 アド 漁師

古狐は狐釣りの猟師に困り、猟師の叔父の出家に化け、狐釣りをやめさせ帰る。叔父の様子に不審を感じた猟師は罠を掛け直す。古狐は罠に掛かるが、必死に逃げる。

 

 

 

音楽史を変えた5つの発明

(音楽史を変えた5つの発明 ハワード・グッドール)

ヨーロッパの音楽について、英国人作曲家のグッドールさんが、同名のテレビ番組として作ったものである。

1.記譜法の発明

1000年頃、イタリア人グイードは、史上初めて、人類が音楽を詠むことが可能になった「五線譜」を発明した。教会の聖歌隊の教育者として、絶大な効果を挙げた。また、1770年、ローマ教会の門外不出の名曲ミゼレーレが、14歳のモーツアルトが1回耳にしただけで全曲(13分)を暗礁し、譜面に書き写してしまったため、一般演奏が可能になったことでその効果が分かる。

2.オペラの発明

オペラは歌劇である。1600年頃、イタリアのルネッサンスでギリシア演劇の復興に伴って出来た。あらゆる楽曲形式の中で、人間の感情に最も強く働きかけるのがオペラである。そして、オペラの名曲はクラシック音楽のヒット商品である。現代ではミュージカルともなっている。

3.平均律の発明

西洋世界で音階が作られたのは、600年頃、三平方の定理を作ったピタゴラスである。彼はハーモニー(和音)が元になる音の二分の一、三分の二など整数比の関係があることを解明した。ドの倍の周波数は1オクターブ上のドです。ところが、3倍は1オクターブ半上のソになるのです。曲をハ長調からへ長調に移調できません。そこで、1オクターブを12の半音で均等に割ったのです。バイオリンなどの弦楽器は、どのような音も出せます。しかし、ピアノなどの鍵盤楽器、クラリネットなどの笛楽器などは、決められた位置、穴を事前に作っておかねばなりません。ドミソなどハーモニー(和声)は、豊かな響きを与える。複数の楽器を使って、合奏したいとなると、人工的な音楽言語を作らねばならなかったのです。1722年バッハは楽器を1回平均律調律するだけで、オーケストラが演奏できる作曲を初めて作った。

4.ピアノの発明

すべての楽器は4タイプになる。①たたく(太鼓類)②吹く(木管、金管楽器)③爪弾く(ギター類)④弓でこする(バイオリン類)である。ピアノは弦をハンマーで叩いて音を出す鍵盤楽器である。打楽器と弦楽器の特徴を持つ打弦楽器に分類される。現代は88鍵を備えクラシックオーケストラの全音域を上回る。1700年頃、鍵盤楽器は弦をはじくチェンバロであった。1700年、イタリアのメディチ家でチェンバロの基本構造とハンマーアクションを組み合わせた全く新しい楽器を作り出した。1730年ドイツで改良されて、産業革命で沸くイギリスで大流行した。ピアノの持つ豊かで繊細な表現力を発見したのは、モーツアルトである。声楽との相性のよさを究めたのはシューベルトである。コンサートでたくましい楽器にしたのは、ベートーベンである。19世紀では、リストやショパンの名ピアニストも出た。ピアノはアメリカ社会でも奥深く普及した。黒人のジャズもできた。

5.録音技術の発明

トーマス・エジソンは1877年、フォノグラフ録音装置を発明した。音楽に応用され、一般大衆が誰でも音楽が楽しめるようになった。レコード盤が発明され、クラシック音楽、ポヒュラー音楽が発展した。現代では、YouTubeであらゆる音楽が無料で楽しめるようになった。

 

クラシックをYouTubeで楽しむ

(クラシックの名曲解剖 野本由紀夫)

1.クラシック音楽史

1)バロック音楽

①17世紀~18世紀前半 

1688年イギリス名誉革命(国王権限制限)

時代=絶対主義宮廷音楽、オペラ、オーケストラ、チェンバロ・オルガン、協奏曲

②作曲家=ヴィバルディ、バッパ、ラマニノフ、ヘンデル

2)古典派音楽

①18世紀後半 イギリス産業革命、1778年アメリカ独立、1789年フランス革命

時代=啓蒙思想、理性重視、チェンバロからピアノへ、多声から和声へ、ソナタ(序章)、交響曲(ソナタの最高峰)時代

②作曲家=ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、シューベルト

3)ロマン派音楽  ロマン派の音楽は古典派の音楽が熟した物

①19世紀 フランス革命後の世界、革命と戦争の時代、1830年フランス7月革命(立憲君主制に)、1848年3月革命(伊、仏、独等ウイーン体制の崩壊)、1870年普仏戦争、1867年パリ万博、1914年第1次世界大戦

②作曲家=

1)盛期ロマン派 ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、リスト、ワーグナー

2)ロマン派第2世代 ヴィバルディ、スメタナ、ブラームス、ビゼー、ムソルグスキー、チャイコフスキー、ドボルザーク、プッチーニ、フォーレ

3)近代への序章 マーラー、ドビッシー、R.シュトラウス、シベリウス、ラフマニノフ、ホルトル、ラベル、ストランビンスキー

2.バロック音楽の名曲

①<四季> ヴィバルディ(イタリア)

バイオリン協奏曲 バイオリンは自由に音が(多段重性)出せる。ハーモニー(和声)

②<ブランデンブルグ協奏曲> バッハ(ドイツ) 宮廷は器楽(インストロメンタル)

色々な楽器(バイオリン、チェンバロ、フルート、トランペット、ホルン等)で和声出す

③<バイオリン協奏曲> メンデルスゾーン(ドイツ)

旋律は中庸の魅力

④<ピアノ協奏曲第2> ラマニノフ(ロシア→アメリカ)

ロマンティックな作風、逢引などの映画音楽にも使われる

⑤<ハレルヤ> ヘンデル(ドイツ→イギリス)

宗教声楽曲。(メサイア=キリストの物語)からの一節

⑥<レクイエム> フォーレ(フランス)教会音楽家

天国的な美しい響きを持つ曲

3.古典派音楽の名曲

⑦<時計 交響曲101番> ハイドン(オーストリア)交響曲の父

ロンドンに行って作曲した「ロンドン交響曲」12曲の内の1つ。楽章構成に型を持つ

⑧<アイネク=アイネ・クライネ・ナハトムジーク=小夜曲> モーツアルト(ドイツ)

耳になじむ左右対称のメロディ。バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス編成

  <交響曲第40・ト短調> 悲哀と情熱に満ちた旋律

⑨<ピアノ・ソナタ第23・熱情> ベートーベン(ドイツ) 交響曲を音楽の王位にする

  ピアノ・ソナタ(4部分の形式・型からなる器楽曲)、他に<悲壮><月光>もある

  <交響曲第5・運命> 自由・平等・博愛の革命精神・啓蒙思想

  <交響曲第6・田園> 第5楽章まで田舎の風景を表現

⑩<交響曲第7・未完成> シューベルト(オーストリア) 歌曲王とも呼ばれる 

  完成している第1楽章と第2楽章のみで完成した交響曲としている

  歌曲<魔王> ロマン派音楽と分類される。

⑪<交響曲第9・新世界より> ドヴォルザーク(チェコ→アメリカ)

  愛唱歌「家路」として知られる第2楽章。蛍の光、演歌などの5音階で作る。

3・ロマン派音楽の名曲(1)歌曲、ピアノ曲

⑫ <前奏曲集・雨だれ> ショパン(ポーランド→フランス) ピアノの詩人

  雨音を思わせる「ラ♭}={ソ♯」の同音連打

⑬<詩人の恋> シューマン(ドイツ)

  ハイネの詩集から歌詞がとられている

⑭第1夜<ヴァルキューレの騎行> ワーグナー(ドイツ)

 歌劇ニールンベルグの指輪=ロードオブザリングの第1夜

⑮<椿姫> ヴェルディ(イタリア)

デュマの小説からのオペラ椿姫より<ああそは彼の人か><花から花へ>

⑯<カルメン> ビゼー(フランス) 他に<アルルの女>がある

 序曲は運動会BGMで多用される明るい曲

⑰<誰も寝てはならぬ> プッチーニ(イタリア)

 歌劇<ツーランドット>=中国謎かけ姫から。イナバウアーの荒川さんの曲

4.ロマン派音楽の名曲(2)交響曲

⑱<幻想交響曲> ベルリオーズ(仏)

⑲<ラ・カンパンネッラ> リスト(ハンガリー) <パガニーニ大練習曲>より

⑳<モルダウ> スメタナ(チェコ) 交響曲<わが祖国>より

21)<交響曲第1> ブラームス(ドイツ) ベートーベンの第10番と呼ばれた

22)<交響曲第6・悲愴> チャイコフスキー(ロシア)

23)<展覧会の絵> ムソルグスキー(ロシア) <はげ山の一夜>も

24)<亡き王女のためのパヴァーヌ> ラベル(フランス) 印象主義音楽

25)<フィンランディア> シベリウス(フィンランド) 第2の国家とも言われる

26)<木星> ホルスト(イギリス) 宇宙的スケールを持った組曲<惑星>より

5.ロマン派の名曲(3)20世紀への序章

27)<牧神の午後への前奏曲> ドビュッシー(フランス) 象徴主義(精神的観念)

  <月の光> <ベルガマスクの組曲>より

28)<アダージェット> マーラー(オーストリア) 交響曲5番より、甘く切ない響

29)<ツアラツストラこう語りき> R.シュトラウス(ドイツ) ニーチェ哲学書から

30)<春の祭典> ストランヴィンスキー(ロシア) 現代音楽の先駆け

 

 

 

 

 

 

 

ラテン音楽をYouTubeで楽しむ

(ラテン音楽おもしろ雑学事典 高場将美)

1.キューバ ラテン音楽の発祥地、ルンバ(キューバ・ダンス音楽)やマンボ

1)歴史

1492年コロンブスがカリブ海の島発見、インカ帝国の金などキューバの首都ハバナからスペインに運ぶ、サトウキビ(インド原産)栽培とアフリカ労働者と欧州・アフリカの混合音楽、白人50%、メラート40%、黒人10%

2)音楽  「 」が歌、( )が歌手、年代順

①1890年 ハバネラ「ラ・パローマ<鳩>」(Julio Igleslas の歌で)

②「チャチャチャ」

③ルンバ「南京豆売り」

④「マラゲーニャ」

⑤(ザビア・クガート)(ベニー・モレ)(エレーナ・ブルケ)

⑥「ある恋の物語」 「マンボNo5」(ペレス・プラード)

⑦「グアンタナメーラ」

⑧「ボレーロ」

2.メキシコ 南米と欧州のメスティーソ(混血)、歌とマリアッチ

1)歴史

1400年 アステカ帝国、1521年 スペイン植民地、1821年 スペインより独立

人口 1億3000万人 メスティーソ(スペイン人との混血)60%、インディオ25%、白人15% スペイン語が共通語

2)音楽  「 」が歌、( )が歌手、年代順

①マリアッチ編成 ソンブレロ、牧場夫服、楽器(バイオリン、小型ギター、大型ギター、トランペット、アコーディオン)

②「ラ・ジョローナ<泣き女>」、「シェリート・リンド<きれいな空>」

③「ラ・バンバ」、ワルツ「波濤を越えて」、「ラ・クカラーチャ」、「アデリータ」

④ブルース「ベサメ・ムーチョ」、チャチャチャ「カチート」

⑤(アグスティーン・ララ)、「ソラメンテ・ウナ・ベス<ただ一度だけ>」「グラナダ」

⑥(トリオ・ロス・パンチョス)ボレーロを世界に広めた

⑦「ククルククー・パローマ」、「アドロ」(スサーナの歌で)、ジャズワルツ「ラビキナ」

⑧(ルイス・ミゲル)「ロマンセ<禁じられた遊び>、「ランチョラ」

⑨「ラ・ゴンドリーナ<つばめ>」第2の国歌

⑩「エストレジータ<小さな星>」

3.アルゼンチン音楽 南米の港町の都市音楽、アルゼンチン・タンゴ

1)歴史

人口4000万人。スペイン植民地から1816年独立。ヨーロッパ系85%、メスティーソ・インディオ15%。

1880年頃ブエノスアイレスの酒場から2拍子のダンス音楽タンゴが生まれた。2次大戦前が黄金時代。2次大戦後、欧州でブームになる。「ジェラシー」はデンマーク産。

「碧空」はドイツ産。タンゴ楽団基本編成はバイオリン、バンドネオン(アコーディオン様)、ピアノ、コントラバス。

2)タンゴの曲名  「 」が歌、( )が歌手、年代順

①「ジェラシー」、「碧空」(アルフレッド・ハウゼ楽団)

②「エル・チョクロ」、「ラ・クンパルシータ」

③(カルロス・ガルデル)「我が悲しみの夜」、「パリのカナロ」、「酔いどれたち」、「ノスタルジア」「私の隠れ家」

④「ラプソディ・イン・ブルー」、「夜明け」、「ロコへのバラード」

4.ブラジル音楽 情熱とノスタルジーの響き、ブラジル・サンバとボサノバ(新サンバ)

(1)歴史

首都ブラジリア、最大の都市サンパウロ、リオデジャネイロのカーニバル、人口2億人、ポルトガルから独立1825年、人種:白人50%、アフリカ系黒人、混血、先住民50%、宗教:カトリック70%、プロテスタント15%、アフリカ系・その他宗教など

(2)音楽

1)サンバ リオで誕生、ポピュラーダンス音楽、国民音楽、リオのカーニバル=アフリカ混血文化

①1916年 「ペロ・テレフォン<電話で>」、「ブラジルの水彩画」

2)ボサノバ<新サンバ表現> 

②「想いあふれて」「イパネマの娘」「「ゲッツ・ジルベルト」

③(カルロス・リラ)「あなたとわたし」「浜辺のテレーザ」【調子はずれ」「ワン・ノート・サンバ」

④(ナラ・レオン)「鳥の名前」 アフリカ宗教カンドンブレ「わが故郷のサンバ」

3)ショーロ ブラジル室内器楽(聴く音楽)

(セルジオ・メンデス)「カルメン・ミランダ」(バーデン・パウエル)(ショアン・ボスコ)

4)その他 フランスの(カオマ)「ランバダ」

5.カリブ海の音楽 音楽はキューバなどの仲間

1.歴史

キューバの東の島 ハイチ、ドミニカ、プエリトリコ(アメリカ領土)、あとは、下のドミニカ、トリニタット、ジャマイカなど。スペイン、先住民、アフリカの混血。

2.音楽  「 」が歌、( )が歌手、年代順

1)プエリトリコ

「ラメントポリンカー」、「シレンシオ<静けさ>」、ルンバ「水晶の鐘」、ボレーロ「失われた愛」、「オプセシオン<執念>」

2)ドミニカ  メレンゲ・ダンス

(ファンルイス・ゲーラ)

3)トリニタット ベネズエラの近く、仏領うから英領にで英語

カリプソ歌「ラムとコカコーラ」、「バナナボート・ソング」(ハリー・ベラホンテ)

4)ジャマイカ キューバの南下

米リズム・アンド・ブルースから分岐→レゲエ<遅いオフビート>、スカ<速いテンポ>

6.その他南米各国の音楽

1)グアテマラ 中央アメリカ最大の先住民マヤ人の土地。マリンバ発祥

2)パナマ(アメリカ領) ボレーロ「ある恋の物語」(カルロス・アルマランほか)

3)ベネズエラ 南米北東端 「平原の魂」、「コーヒー・ルンバ」、「バンボレオ」(ジプシーキングス)

4)コロンビア 「ろうそくに火をつけて」、「「パチート・エ・チェ」

5)ペルー、エクアドル、チリ アンデス山脈のインカ文化 ケーナ、パンパイプ、サンポーニャ、チャランゴの楽器編成

「太陽の乙女たち」、「コンドルは飛んでゆく」、「泣きながら=ランバダ」、ペルーのワルツ「シナモンの花」「すてきな姿」

6)パラグアイ 先住民グアラニア人 アルパ(ハーブ)音楽 「鐘つき鳥」、「インディア」

7)ウルグアイ アルゼンチンと同じラプラタ河文化圏 

「ラ・クンパルシータ」発祥、「牛追いは行く」(ユキンパ)

7.世界のラテン音楽のヒット曲

1)ルンバ

タブー、そよ風と私、キサスキサスキサス、南京豆売り、シボネー、マイアミビーチルンバ、マイショール、コーヒールンバ

2)マンボ

闘牛士のマンボ、エル・マンボ、マンボNo5、セレソ・ローサ

3)メキシコ・ソンブレロ

キエンセラ、マリア・エレーナ、シェリト・リンド、エストレリータ、アドロ、ベサメムーチョ

4)タンゴ

花祭り、リベルタンゴ、ブルータンゴ、ジェラシー、キスオブファイヤ、アディオスムチャーチョス、碧空、真珠取りのタンゴ、カミニート、ラ・クンパルシータ、バンダネオンの嘆き

5)サンバ

サンバデジャネイロ、サンバデトリステ、トーリステーザ、ブラジルの水彩画

6)ボサノバ

カーニバルの朝(黒いオルフェ)、マシュケナダ、おいしい水、イパネマの娘、ソウルボサノバ

7)その他

ある恋の物語、エル・クンバンチェロ、コンドルは飛んでゆく、ら・パラマ、エスパーニャ・カーニ、アマポーラ

 

 

ジャズをYouTubeで聞く

(ジャズのすべて 澤田俊祐)

1.歴史

1900年、アメリカ・ルイジアナ州ニューオリンズの港町で誕生した。クレオール(フランス人と黒人の混血。白人と同権だったが、南北戦争後、黒人扱いに)は西洋音楽を学んだことと南軍の楽器が放出されたことで、黒人のブルース(4分の4拍子の黒人哀歌)、リズム・ビートを強調した酒場、都会派の音楽が生まれた。100年の歴史がある。

2.音楽  「」が歌、( )が歌手、年代順

1)1900-1910年 ーJAZZ以前の黒人音楽

JAZZ以前の音楽として、ブルースとラグタイムがあった。ラグタイムは黒人が初めてピアノを弾いて生まれた。

①「メープルリーフ・ラグ」 (ジョプリン)

②「Tiger Rag」 (モートン)

2)1910-1920年 ニューオリンズ(=デキシーランド)JAZZ

トランペット、トロンボーン、クラリネットの3管編成。その後楽団編成。

③聖者の行進

3)1920-1930年 シカゴJAZZ ーアルカポネ、禁酒法、世界恐慌前の好景気時代

④「この素晴らしき世界」 (ルイ・アームストロング)

⑤「ハイソサイアティ」(ジョー・キング・オリバー)

⑥「Hello Dolly」(エドワード・キット・オーリー」、(ビクス・バイダー)

4)1920-1930年 ニューヨークJAZZ

⑦「ラプソディ・イン・ブルー」(デューク・エリントン楽団)

⑧「ボディ・アンド・ソウル」(コールマン・ホーキンス)

5)カンザスシティJAZZ -禁酒法(1920-1933年)時代の1920年終盤

ミズーリ州カンザスシティの数百件の闇酒場でジャズが大流行します。

⑨(カウント・ベイシー<楽団のリーダー>)

6)1930-1940年 スイングJAZZ -白人主体の大人数編成のJAZZ、ビッグバンド

ラジオや蓄音機が普及し、即興演奏ではなく、コントロールされた編曲になった。

⑩(アーティ・ショウ) 「ビギン・ザ・ビギン」、「フレネシ・ジャズ」、「煙が目にしみる」

⑪(ナット・キング・コール) 「スター・ダスト」

⑪(ベニー・グッドマン楽団) 「シング・シング・シング」

⑫(グレン・ミラー) 「ムーンライト・セレナーデ」、「イン・ザ・ムード」、「茶色の小瓶」、「真珠の首飾り」

⑬(フランク・シナトラ) 「アイル・ネバー・スマイル・アゲン」、「マイ・ワエイ」

⑭(ライオネル・ハンプトン) 「サニーサイド・オブザ・ストリート」、「フライング・ホーム」

7.1930年~ JAZZボーカル

⑮(ビング・クロスビー) 「ホワイト・クリスマス」

⑯(ビリー・ホリデイ) 「奇妙な果実」、「I Loves You Porgy」

⑰(エラ・フィッツジェラルド) 「Misty]、「オー・レディ・ビー・グッド」

8.1940-1950年 モダンJAZZ 即興演奏、ビ・バップ=スイングに比べ振幅激しい

⑱(チャーリー・パーカー)、(ディジー・ガレスビー)

9.多様化するJAZZ 

1)クールJAZZ  -1950年~、ビ・バップの反動、理知的でコントロールされる

⑲(ウッディ・ハーマン)

2)ハード・バップ ー1960年~、リズム&ブルースとビ・バップの自由さ

⑳(アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ)「モーニン」

3)ウェストコーストJAZZ -1950年~ ロサンジェルス中心のジャズ

21>(シェリーマン)ドラマー

4)モードJAZZ ー1960年  即興演奏(アドリブ)

22>(マイルス・デビス)「カインド・オブ・ブルー」

5)フリーJAZZ -1970年 自由な演奏

23>(オーネット・コールマン)

6)フュージョン・JAZZ 1970年 色々な音楽との融合

24>(アール・クルー)

7)新伝承派JAZZ 1980年 メインストリートに戻る

25>(ウイントン・マルサリス)

 

 

 

洋楽ポピュラー音楽をYouTubeで楽しむ

(インターネット「年代流行」「人気のポピュラー名曲」より)

ポピュラー音楽とは大衆に親しまれている音楽である。欧州では、昔は吟遊詩人によって広められた。19世紀以降、大都市の出現で劇場とラジオ・テレビによって発展した。音楽をクラシックとポピュラーに2分することが多い。

1.洋楽ポピュラー・ヒット曲  曲名(歌手)

1-10. ビューティフルサンデイ(ダニエルブーン)、トーラブユウモア(セリーヌ)、恋人達のクリスマス(マライヤ)、サウンドオブサイレンス(サイモン)、フラッシュダンス(アイリーン)、ラストクリスマス(ワム)、ダンシングシスター(ノーランズ)、ナオミの夢(ダビデ)、イエスタデイワンスモア(カーペンターズ)、トップオブザワールド(カーペンターズ)

11-20. スカイハイ(ジグゾー)、レットイットビー(ビートルズ)、ヴィーナス(ショッキングブルー)、マサチューセッツ(ビーギーズ)、、悲しき鉄道員(ショッキングブルー)、ジョリーン(オリビア)、悲しき天使(メリーポプキン)、イフウイーホールドオンテツゲザー(ダイアナロス)、ミスターマンデイ(オリギナルキャスト)、小さな恋のメロディ(ビージーズ)、

21-30. カントリーロード(オリビア)、マミーブルー(ホップトップス)、デイドリーム(モンキース)、ゴッドファーザー愛のテーマ(アンディ)、ホテルカリフォルニア(イーグルス)、エリーマイラブ(レイチャールズ)、霧の中の二人(マッシュ)、コンドルは飛んでゆく(サイモン)、ハローミスターモンキー(アラベスク)、西暦2525年(ゼーガー)、

31-40. ヘイジュード(ビートルズ)、ママに捧げる歌(ニール)、輝く星座(フィフスヂメンション)、悲しき願い(サンタ)、ダンシングクイーン(アバ)、雨(ジリオラ)、しあわせの朝(クリフ)、コールミー(ブロンディ)、ある愛の詩(アンディ)

41-50.シバの女王(レイモンルフェーブル)、プリーズミスターポストマン(カーペンターズ)、この胸のときめきを(エルヴィスプレスリー)、マルタ島の砂(ハーブアルパート)、カサブランカ(バーティヒギンズ)、二人のシーズン(ゾンビーズ)

2.イージーリスニング楽団

ポールモーリア、パーシーフェイス、ヘンリーマンシーニ、ジョニーピアソン、レーモンルフェーブル、カラヴァリ、フランクプルセル、ピエールポルト、リチャードクレイダーマン、ニニロッツ、ジェームズラスト

3.シャンソン

枯葉、雪が降る、愛の賛歌、パリの空の下、さくらんぼの実る頃、バラ色の人生、聞かせてよ愛の歌を、小雨降るみち、あなたのとりこ、シバの女王、恋は水色、シェリーに口づけ

4.ディスコ

ハッスル(マッコイ)、ジンギスカン(ジンギスカン)、ピックアップザピーセス(アバレッジ)、セクシーバスストップ(ドラゴン)、ヴィーナス(ショキングブルー)、ホットスタッフ(ドナサマー)、セフテンバー(アースウインド)、愛のテーマ(ラブアンリミテッド)、ザッツザウエイ(サンシャイン)、セレブレーション(ルール)、フラッシュダンス(アイリーン)、愛のディスコティック(タバレス)、メリージェーン(プラタース)、ラビングユー(ミニーリパートン)

 

邦楽

(IT情報より)

邦楽とは、洋楽に対する言葉で、日本人が作った日本の曲のことである。邦楽は、江戸時代までに出来た純邦楽・和楽(お神楽、雅楽、宗教音楽、俗謡・民謡)と、明治時代以降に出来た邦楽・洋楽を折衷した歌曲(日本のポピュラー音楽)がある。明治時代、西洋音楽の普及を進める政府は、西洋音階(7音)と日本音階(5音)を折衷した唱歌教育をすすめた。唱歌調の音階は軍歌、学生歌として普及した。大正3年(1913年)、「カチューシャの唄」が大流行し、それ以来、流行歌と呼ばれるようになった。その後、昭和時代から、日本のポピュラー音楽を指す言葉として、歌謡曲が使われるようになった。戦後は洋楽の影響が更に強まった。

1.戦前の歌謡曲は、1930年代「東京行進曲」や「東京の柳」などモダンな歌謡曲が作られヒットした。

2.戦後の歌謡曲は、

①1945-1960年代後半 進駐軍の影響もあり、ラテン・ハワイアン・ジャズなど洋楽的要素が取り入れられた。1960年に入るとカラーテレビに媒体が移り、テレビ歌謡の時代になった。

②1960年代後半ー1970年代前半(高度成長期で全盛期になる) ヒット曲が連発され、歌謡曲の黄金時代になる。洋楽のカバー曲も多数出た。

③1970年代後半-1980年代 1989年(バブル崩壊前)にはテレビ歌謡番組ザ・ベストテンが終了し、歌謡曲と言う用語が使われず、演歌という扱いになった。

④1990年代以降 日本経済は共産主義崩壊によるグローバル市場時代に入り、経済が低迷した。歌謡曲の代わりに、若者向けのJ-POPの歌がCDセールスの対象になった。高年者の支持もあり、日本のポピュラー音楽として、かっての歌謡曲・演歌も残っている。

*演歌と歌謡曲の違い 演歌は歌詞が七五調で、譜面をハ長調にするとファとシの音がなく(ヨナ<4,7>抜き音階という)、コブシを使い歌唱する。ファとシの音を抜き、ピアノを弾くと、演歌っぽくなる。歌謡曲はラテン歌謡、ジャズ歌謡の言葉どおり、世界中のリズムやメロディーが入っている。演歌もJ-POPも歌謡曲の一部である。

 

 

20年後の日本

(誰が日本の労働力を支えるのか 野村総合研究所+IT情報)

20年後では、私は90歳になる。2037年頃。

1.今の日本の概算状況と20年後

人口が1億2700万人⇒20年後は1億1000万人。現在世界で11位。現在、人口が9000万人を超える国は15カ国⇒日本は13位か14位になる(1流国=中国、インド、アメリカ、ロシアの4カ国、2流国=インドネシア、ブラジル、メキシコの3カ国、3流国=パキスタン、ナイジェリア、バングラディッシュ、フィリピン、エチオピアの5カ国+ベトナム)、65歳以上が人口に占める割合、現在日本=25%(1位)、20%-24%=イタリア、ドイツ、キリシア、14%(ここから高齢社会と呼ぶ)-19%=フランス、イギリス、アメリカ。⇒20年後、日本高齢化比率33%・3人に1人。日本労働力人口6500万人⇒6000万人(1億総活躍社会を目指しても)、若年層(15-29歳)1100万人⇒950万人。現在の日本世帯数は5400万世帯(世帯当り2.4人、人口の42%)⇒5000万世帯。以上概算総括すると、2035年頃、日本の人口1億1000万人(世界15位)、老人(65歳以上)人口4000万人(3人に1人)、若年層(15-29歳)1000万人(10%、10人に1人)、世帯数5000万世帯になる。建設、運輸、対人サービス業などの力仕事業種で人手不足になる。

2.今の日本の世帯別・金融資産・保有状況と今後

①1億円以上金融資産保有世帯数120万世帯(2%)②1億円-5000万円保有世帯数300万世帯(6%)③5000-3000万円世帯数600万世帯(12%)④3000万円未満4000万世帯(80%)⇒20年後は比率が同じか資産保有が減少する。

3.20年後の住宅

現在、日本の総住宅数は6100万戸。人口が1億2000万人。国民2人に1戸の住宅がある。世帯持ち家比率は60%。空き家数は800万戸(貸家・売家500万戸、放置空き家300万戸)で空き家率は15%である。今後は住宅数6000万戸、世帯数5000万世帯で空家数は1000万戸を超える。現在、住宅の平均築年数は30年と長期化してているが、欧米の自動車保有期間と住宅築年数の長期化と同じようになる。新築戸数は半減し50万戸を切り、中古住宅の流通が増える。価格も低下する。

4.年金額減少問題

老後(65-70歳以降)の生活は、公的年金・私的年金(これが中心になる)と生涯現役労働に頼る事になる。その中で、高齢化比率の上昇に伴い、20年後は老人1人に現役2人で支えなくてはならなくなる。公的年金が伸びない、手取り年金額減少と見込まれている。毎月の生活費が不足すると困窮することになる。高齢者の労働参加と低費用生活の工夫が求められている。介護費用については、老人個人の貯蓄が期待されている。

5.全世代型社会保障

従来、日本は高度成長で、高齢世代に手厚い所得再配分を行なってきた。しかし、2000年に入り、40歳未満の世帯で年間所得が300万円未満の世帯比率が45%と増加した。一方、65歳以上世帯の平均所得が300万円であることから、若い低所得層の子育て資金の充実など若年世代の所得再配分が望まれている。

6.20年後の労働力不足への対応策

現在、人工知能ロボットの開発利用と外国人労働者の労働力による対応が考えれている。人工知能ロボットは開発されると見込まれる。外国人労働者については、日本は低賃金・重労働を期待しているので、外国人労働者は、日本の住む場所と生活には、8割が魅力を感じているが、働く場所としての日本は、アジア人で3-4割、欧米人で15%位しか魅力を感じていない。外国人労働者の不満を解決する施策が必要となっている。

例えば、家族を含めた外国人の生活環境整備も必要となっている。

日本の外国人労働者は2010年60万人、現在110万人と増えているが、総人口比率2%以下と多くない。

また、世界は労働力不足に向かっている。例えば、中国と日本の比較で、生産年齢人口(15-64歳)は中国2015年ピーク、2025年総人口減少、労働輸入国へ、日本は1995年ピーク、2010年総人口減少である。生産年齢人口の割合は、中国は2010年75%、2040年60%、日本は2010年60%、2040年50%である。65歳以上の人口の割合は、中国2020年10%、2040年25%、日本2020年25%、2040年33%である。アジア諸国も同じトレンドである。日本と中国は、減少してゆくASEAN諸国の労働力獲得へ競争していくことになる。

 

 

 

消えた年収

(消えた年収 北見昌朗)

2009年といささか古い本で、まとまりが悪い本だが、確認しておく必要があると思う。この本のポイントは、民間サラリーマンの給与統計は国税庁(徴税の観点で真実)と人事院(公務員の給与決定で大手のみ)の2つがある。この本は、国税庁のデータを分析したもので、実態を表している。まとまりが悪いので、目次の部分中心でまとめた。

1.1997年(最後に最も景気が良かった年)から2007年(2008年9月リーマン倒産ショックの1年前)の10年間で、日本の給与所得(男女計、勤務1年未満含む)は、220兆円から200兆円になり、20兆円(10%)減少した。

2.1年勤務の勤労者数変わらず。男が100万人減り、女が100万人増えた。平均年収は470万円から440万円に30万円減った。平均年収:男540万円(平均年齢:44歳)、女270万円(44歳)。

3.年収300万円以下が32%から39%(約4割)に増えた。300万円ー700万円は50%から47%に。700万円以上も18%から15%に減少した。

4.地域別には、給与総額減少地域:大坂(マイナス5.5兆円)、仙台(▲1.9兆円)、福岡(▲1.5兆円)。勤労者人数:減った地域、仙台(▲22万人)、福岡(▲14万人)、大坂(▲13万人)。増えた地域;東京(+60万人)、関東(+14万人)、名古屋(+9万人)。平均年収の下がった地域:大坂(▲60万円)、福岡(▲40万円)、沖縄(▲40万円)。年収300万円以下:沖縄60%、仙台50%、四国50%。全国40%

5.人材派遣業はサービス業に分類されるが、サービス業は急拡大し、低年収化をもたらした。東京・名古屋は、派遣従業員が増え、平均年収の低下をもたらした。

6.政府の財政 給与所得が220兆円から200兆円に減り、税収入は12兆円から9兆円に減った。歳出は減らさなかったので、国債の発行高が増えた。

7.消費税増税、社会保険料引き上げで、給料の手取りが減少し、家計負担が増えた。

8.年収減少の原因 ①小泉改革説②派遣社員説③中国原因説(日中貿易と日本の給与は反比例する)とあるが、筆者は中国原因説をとる。

日本の消費者が安い商品を求める→日本の会社が安い労働力の中国に工場を作って輸入する→日本国内で仕事が減り、年収が下がる→日本の消費者の収入が減り、安い商品を求める。こういう悪循環に陥り、日本の年収は中国の低年収(いまでも40万円位)に近づいてゆく

9.筆者の恐れる10年後シナリオ 夫婦共稼ぎ500万円(夫300万円、妻200万円)時代の到来。

<2017年11月の状況>

日本人の年収  年収300万円(ボーナスなしで月給25万円、手取り20万円位)以下の割合

男性 25%(4人に1人)、女性 65%(半分以上)、男女計平均 40%(2013年の状況)

金融資産ゼロ世帯 単身世帯 50%(半分)中央値は30万円、2人以上世帯 31%(3人に1人)

金融資産ゼロの世帯が多いことについて、若い世代の非正規不安定雇用が影響している。一定の資産を持てないと家庭を持つことにちゅうちょしかねないと懸念されている。未婚率(独身割合)は女性40歳で21%(5人に1人)、男性40歳で31%(3人に1人)である。

 

 

 

 

 

経営者とは

他人の利益を図らずして、自分が栄えることはできない。  アンドリュー・カーネギー

この言葉に集約されるかも知れない。利益は分け合うことで、増えていく。

1.稲盛和夫 (経営者とは 日経トップリーダー)

①哲学的思考

少年時代も社会に出てからも、逆境だった。「こういう生き方をすべきだ」と説けるのは、自分なりの人生観や価値観を必死に構築してきたからである。人間は、苦難を真正面から受け止めて、常に必死に努力すべきである。。

②意志の欠落

会社を経営してゆくには、素晴らしい哲学を持っていないといけない。私は、運よく電気工業が発展するときに、セラミックの新技術を開発して、その技術の発展が会社創業時の経営目的だった。3年たって、従業員が将来の不安を訴えてきて、「全従業員の物心両面の幸福を追求する」ことが経営目的と分かり、企業理念を変えた。JALの再建の時も、この理念を掲げました。全従業員のやる気が重要だ。人生は、ないのが当たり前で、必死にやる強い意志がないと会社は、成り立たない。

③大義

動機が行動を起こす。動機は我欲です。強い我欲が必要だ。しかし、欲を追求しすぎるとつまずく。世のため人のためという大義が動機になることが、会社発展させることには必要である。

④エゴと戦う(良心とエゴの同居する人間)

会社を創業して、20年、30年と成功し続けることは難しい。良心という自分と、エゴという自分を同居しているので、エゴ=物欲・名誉慾・色欲に負けず、ストイックになって、会社を守らねばならない。

⑤人を育てる

組織を細分化して、経営のトレーニングをすると、従業員の意識は経営者に近づく。売上、経費、利益が分かる。これがアメーバ経営だ。一番いい方法は、やはり一緒に酒を飲み、訴え、意識改革を進める。全従業員が奮い立って経営に協力してもらうことが大事である。簡単で基本的な哲学が経営である。

2.大山健太郎(アイリスオーヤマ社長・ホームセンター商売  変化はチャンス カンブリア宮殿)

①リーダーが変化を捉え、儲けサービス・商品を見つけて、需要を生み出す。

リーダーシップとは、組織をまとめることでも、部下を鼓舞することでもない。組織として何をなすべきかを正確に把握することだ。リーダーの役割はそれに尽きる。安く売ることは、根性経営でできる。我慢すればいい。けれども続かない。お客様の視点でサービスや商品を、常に提供することで勝つ。お客様の変わり目が速いので、続ける事がむずかしいのだけれども。社長の一番の役割は、一番魚のいる所に、船をもっていくことだ。ニッチな部門でも、オンリーワンになれば確実に利益がとれる。ターゲットを決めて、そこに早く持っていくことが大事である。

②必ず利益を10%確保する引き算の経営

大事なことは、まず「お客様の値ごろ価格」を設定して、(当社の場合は)「10%の利益は、我々の努力で頂く物」だと確信して、残った費用で、知恵を出してよいものを作る。これを「ひき算の経営」と名づけて、当社はずっとやっている。オイルショック、不動産バブル、ITバブル、金融不況は大体10年単位で起きている。新陳代謝だと思う。過去に囚われると被害者になる。新しい明日を見た場合は、チャンスにつながってゆく。

③商品開発の責任

社長が新商品開発の最終責任者となって、成功失敗の責任を負う。だいたい6割成功、4割失敗でやってきた。

 

 

 

日本お魚事典

(日本全国お魚事典 山田吉彦)

日本の国土は38km2(世界61位)、領海・経済水域入れると450km2(世界6位)。北はエトロフ島(冬マイナス20℃)から南は沖ノ鳥島(冬30℃)まで距離3000km、温度差50℃ある。島が約7000ある。海が広く、魚(3300種類)が多く、魚食文化が発達している。日本料理はお米、うどん、そば、塩・醤油などの調味料、野菜、魚を材料に作る。今回は、日本の魚を知ろうと思う。自宅で料理できる範囲に留める。刺身は除外した。

1.魚<水中でえら呼吸し、体がウロコで覆われている生物>

①あいなめ(カサゴ目)旬:3-7月 産地:全国 料理法:煮物 

②あじ(スズキ目) 春夏 全国 煮物、焼物、揚物 

③あなご(ウナギ目) 1月と夏 全国 寿司屋の握り 

④あまだい(スズキ目) 秋冬 北陸以西 塩焼き

⑤あゆ(キュウリウオ目) 9-11月  全国 塩焼き 

⑥あんこう(アンコウ目) 11-2月 東北、中国 ねぎ白菜鍋 

⑦いさき(スズキ目) 夏秋 茨城以南 塩焼き大根おろし

⑧いわし(ニシン目) 初夏 茨城以南 焼物、煮物 

⑨うなぎ(ウナギ目) 秋冬 東北以南、養殖 蒲焼

⑩かさご(カサゴ目) 夏 全国 煮物、みそ汁

⑪かじき(スズキ目) 秋冬 本州以南 フライパン焼

⑫かつお(スズキ目) 春、秋 全国、戻りかつお さしみ、削り節

⑬かれい(カレイ目) 夏(子持ちは冬) 全国 唐揚げ、煮付け

⑭かわはぎ(フグ目) 秋冬 本州以南(暖流) 焼物、鍋物

⑮かんぱち(スズキ目) 夏 本州以南 照焼

⑯きす(スズキ目) 初夏 本州以南 天ぷら、大根おろし

⑰きんめだい(キンメダイ目) 1~6月 暖流 煮つけ、塩焼き、鍋物

⑱こはだ・このしろ(ニシン目) 秋冬 江戸前 回転寿司(真空パック輸送)

⑲さけ(サケ目) 秋 寒流 塩焼き

⑳さば(スズキ目) 秋冬 暖流 塩焼き、味噌煮

21)さより(ダツ目) 春 暖流 塩焼き

22)さわら(スズキ目) 冬春 暖流 塩焼き、照焼

23)さんま(ダツ目) 夏秋 寒流 塩焼き大根おろし

24)しいら(スズキ目) 夏秋 暖流 フライ

25)ししゃも(キュウリウオ目) 10月頃 北海道 干物焼物

26)しらす(カタクチイワシの稚魚) 春秋 暖流 釜揚げ大根おろし

27)すずき(スズキ目) 夏 全国千葉以西 奉書焼

28)たい(スズキ目) 春秋 関西 塩焼き、潮汁

29)たちうお(スズキ目) 夏秋 北海道以南 塩焼き

30)たら(タラ目) 冬 東北、北海道 鍋物

31)とびうお(ダツ目) 春夏 暖流 焼物

32)にじます(サケ目) 夏秋 養殖 塩焼き

33)にしん(ニシン目) 春 東北・北海道 身欠き(乾燥)にしん、かずのこ

34)のどぐろ・あかむつ(スズキ目) 秋冬 関東以南 焼物、味噌汁

35)はたはた(スズキ目) 10-12月 日本海・北海道 塩焼き

36)左ヒラメ<右カレイ>(カレイ目) 12-1月 全国 えんがわの鮨

37)ふぐ(フグ目) 冬 関東以南 フグちり、雑炊、ひれ酒

38)ぶり・はまち(スズキ目) 冬 暖流、養殖 照り焼き

39)まぐろ(スズキ目) 旬とくになし 冷凍・養殖・北海道以南 寿司、刺身

40)めばる(カサゴ目) 3-5月 全国 煮物

41)わかさぎ(キュウリウオ目) 冬 北海道、滋賀以北 から揚げ

2.えび、かに<甲殻類>

42)いせえび(エビ目) 旬:10-4月 産地:暖流 料理法:ゆでマヨネーズ、味噌汁

43)さくらえび(エビ目) 春秋 駿河湾100% かき揚げ、釜揚げ醤油

44)ずわいがに(十脚目) 冬 日本海、ロシア輸入品 ゆで三杯酢

45)たらばがに(十脚目ヤドカリ下目=脚8本) 11-2月 ゆで、蒸し、焼き(キングクラブ=かにの王様)

46)シャコ(トゲエビ目) 3-8月 全国 ゆで(寿司ネタ)

3.いか、たこ<頭足類=頭から直接あし・うでが出ている生物、祖先は貝> 

47)こういか(コウイカ目) 9-2月 関東スミイカ、関西マイカ、甲があるのは貝の印 関東以南 

48)するめいか(ツツイカ目) 5-9月 筒イカはオホーツクから東シナ海まで分布 焼き、ゆで、煮る

49)たこ(八腕目) 秋冬 日本のタコ消費No1 関東信越以南 煮る、たこ焼き

4.貝<貝類>

50)あさり 旬:3-4月、10月 産地:全国 味噌汁、深川飯(あさり、ニンジン、ゴボウ、油揚炊き込み)

51)あわび 8-10月、冬 本州 刺身、煮る

52)かき(スガイ目) 秋冬 本州、マガキは5-8月産卵、イワガキは夏でも可 カキフライ、カキ鍋

53)さざえ(古腹足目) 春夏 千葉以南 つぼ焼き

54)しじみ(二枚貝綱) 夏、冬 本州 みそ汁

55)はまぐり(マルスダレガイ科) 春 千葉以南 澄まし汁

56)ほたてがい(二枚貝綱) 冬春 北海道東北、養殖 焼きバター醤油、ステーキ

57)ほっきがい・うばがい(二枚貝綱) 冬春 北海道東北 ホッキガイの炊込みご飯

5.海草ほか<藻類ほか>

58)こんぶ(コンブ目) 周年(乾物) 北海道東北 みそ汁、鍋物、おでん

59)のり(ウシケノリ科) 冬 暖流 のり巻き、ラーメンの具、のり佃煮

60)ひじき(褐藻類) 春 暖流 干しヒジキの煮物

61)もずく(ナガマツモ目) 3-5月 暖流 酢の物

62)わかめ(コンブ目) 冬 全国 干しわかめのみそ汁、ワカメスープ

63)うに(ウニ綱) 6-8月 全国 生の醤油かけ

64)なまこ(ナマコ綱) 冬 全国 酢の物、腸管塩辛がコノワタ(うに、カラスミ=ボラ卵巣塩漬)3大珍味

以上、このように日本には、海の素晴らしい食材があるので、大いに味を楽しみ、健康に大変よいので、日々のお魚食事を推進していこうと思います。

魚の料理法は①塩焼き②照り焼き③煮物④鍋物⑤みそ汁⑥酢の物⑦刺身⑧寿司(回転寿司にいって頼む)とあり、素材を生かした家での簡単な料理を中心に楽しむ。幸い地元の多治見には、昔ながらの店先に一匹ものの魚を並べ、注文すると、おろしてくれる魚屋がある。大鯛で600円、黒鯛で400円くらいである。特殊な魚は、刺身・寿司(かます、かれい、金目鯛、つぶ貝、むつ、いか、甘エビ、たら、いくら、かじき、ぼら、さわら、ずわいがに、あなご、こはだ、のどぐろ、しゃこ、うに、たこなど)で、回転寿司にいって楽しむ。スシロー、くら寿司で、ほとんど100円である。

(訂正)かますの開き(長崎産)4匹298円で買って焼きました。白身で大変おいしかったです。時期により、上記、特殊な魚は安く売り出している可能性が大きいです。   

 

 

 

 

 

 

食べ物料理法

(料理本、インターネットから)

食べ物料理法は食材をおいしく、栄養豊富に、食べやすく加工する技術である。代表的料理法に日本料理、中華料理、フランス西洋料理がある。基本的には同じような食材料理法である。しかし、入手できる食材の種類により、特徴が出る。日本料理は海に囲まれ、気候が湿潤であるので、米、魚、野菜を中心とした料理で刺身もある。中華料理は陸地中心で米・小麦、肉、野菜を中心にして、殺菌のため火を通す料理である。また広東料理は魚も使い、何でも食材にする。西洋料理は牧畜から牛乳・チーズを多用し、小麦、肉、野菜を中心とした料理である。海側では、魚料理もある。

料理のコースは、日本料理では、懐石料理:①向付け②汁③煮物④焼物⑤吸い物⑥八寸(24cm角のお盆、お酒用動物植物おつまみ2品)⑦香の物、

会席料理:①先付け(つき出し)②吸い物③刺身④焼物⑤煮物⑥揚物⑦酢の物⑧みそ汁⑨ご飯⑩香の物の二汁五菜である。お酒は日本酒かビール。

中華料理のコースは、①前菜(サラダ、和え物)冷暖2品②スープ③主菜5品(③炒め物④揚物⑤蒸し物⑥煮物⑦スープ⑧点心<漬物も>)⑨甘味物である。お酒は紹興酒か白酒。

西洋料理のコースは、①前菜(オードブル)②スープ③魚料理④肉料理⑤ソルベ(口直しの氷菓)⑥肉料理(ロースト)⑦サラダ⑧デザート(アイスクリーム)⑨フルーツ⑩コーヒーである。お酒はワインかビール。

ここでは、日本料理を中心にして、料理方法をまとめたい。料理にあたっては、1日2100kcal、デンプン6割と油脂、野菜、タンパク質(1割位)計で4割を目処に料理するのが原則である。

1.料理法

1)切る 食材を適度な大きさに整える。筋に直角、斜め、平行に切る方法ある。切り方は

①拍子木切り②さいの目切り③千切り④みじん切り⑤輪切り⑥いちょう切り⑦そぎ切り⑧乱切り⑨飾り切り

2)かき混ぜる 食材の加工段階で使用。小麦、そばなど

3)加熱する

①煮る②焼く③蒸す④ゆでる⑤油で揚げる⑥炒める⑦あえる⑧漬ける⑨煙でいぶす

4)発酵する 微生物利用 酒、しょうゆ、みそ、ビール、チーズなど

5)冷却する アイスクリームなど

2.料理の要素

1)ソース(調味料)

ソース(調味料)は、世界中の料理において、基本要素の1つである。

①フランス料理のソース

・卵黄とレモン汁(マヨネーズ) ・小麦粉と牛乳(ホワイトソース) ・ブイヨン(肉骨ベース)(デミグラス・ソース)・骨を含まない鶏、魚などの澄んだブイヨン ・トマトソース(ミートソース)

②中華料理のソース

・オイスターソース ・豆板醤 ・甘酢あん(砂糖 大5、しょうゆ 大4、酢 大3、ケチャップ 大1、かたくり粉 大1)

③日本料理のソース

・砂糖、塩、酒、みりん、酢、しょうゆ、みそ、カレーソース、ケチャップ

・蒲焼のたれ(砂糖、酒、みりん、しょうゆ 各 大4を混ぜ、5分煮詰める)

⑤イギリスのソース ・ウスターソース

2)スープ(汁物)

スープは、肉、野菜、魚貝類を煮込んだ水分の多い料理。広義では、日本の汁物、吸物、出汁も含める。

①西洋料理 チキンスープ、オニオンスープ、ブイヤベース、ミネストローネ、フォンデュ、ボルシチ、チャウダー(魚貝類、じゃがいも、ベーコン、クリームの煮込みスープ)

②中華料理 えび団子スープ、きのこスープ、かき卵スープ、豚骨スープ

③日本料理 みそ汁、吸物、雑煮、豚汁、けんちん汁(豆腐、里芋、大根、コンニャクを胡麻油で炒め、出汁、しょうゆを加えたすまし汁)

3)サラダ よく使われるのが、フレンチドレッシング(酢:油=1:3+塩コショウ)

野菜などに、塩・酢・油・香辛料をふりかけ、和えて盛り付けた料理。

生野菜、ポテト、ブロッコリー、豆に、マヨネーズやドレッシングをかけたもの。野菜以外に、卵サラダ、ツナサラダ、ハムサラダ、マカロニサラダ、シーザーサラダなどもある。

4)ムニエル(魚料理法の1つ)

平目、スズキなどの白身魚・サケ・マスの切り身に、塩コショウして、小麦粉をまぶし、バターで焼く。レモン汁かタルタルソース(ゆで卵、マヨネーズ、玉ねぎのみじん切り)をかける。

5)酢豚(肉に小麦粉をからめる+酢とケチャップ・砂糖たれをかける、肉料理法の1つ)

  餃子(肉を小麦粉の餃子皮でつつみ、焼く)

6)漬物

食材を各種の調味料や酒、油、漬け床に漬ける調理法を漬けるといい、漬けた食品を漬物という。発酵を利用することが多い。目的は、保存、風味つけ、調味付けである。

漬け方:塩付け、醤油付け、酢付け、ぬか付け、油付け、アルコール付け、砂糖付けなど

漬物:ぬかみそ漬物、塩辛、マリネ、ピクルス、南蛮付けなど

 

 

 

 

 

お肉事典

(食肉の基本 西村俊英)

日本人の食生活は、戦後大きく変化し、肉を食べることが多くなった。食肉の知識を得る。

1.食肉

食肉として利用されるのは、動物の筋肉である。日本国内の1人あたり年間消費量は、30Kg、内訳は豚肉12Kg(40%)、鶏肉11Kg((40%弱)、牛肉(20%)、その他<羊肉、鴨肉>(0.2%)である。

食肉の成分は、水分7割、タンパク質2割、脂肪1割、炭水化物ゼロである。又、必須アミノ酸が豊富に含まれている。食肉は、カタ(肩)、ロース(背中肉)、バラ(あばら骨下)、モモの4分割に大別される。

カタは運動量が多いので、かたい。煮込みがベスト。ロースは背肉で運動量が少なくやわらかく、味もいい。バラ(アバラ骨周辺の腹部の肉、韓国語でカルビという)は呼吸をする筋肉で、やや固めで脂肪多い。味は濃厚なので、薄切りし焼き肉や煮込みに使う。モモ(後ろ足のモモの筋肉)は、最も運動する筋肉で、かたい赤身肉で、味はコクがあり良く、脂肪は少ない。炒め物、煮込みによい。その他副産物として、タン、ほほ肉、内臓(ハツ<心臓>、レバー、胃など)がある。焼肉・焼き鳥などにする。

ひき肉は、牛、豚、鶏、合びきとある。ハムは豚肉の保存方法として、ヨーロッパで開発された。塩漬けし、燻製し、加熱して作られる。ボンレスハムはもも肉、ロースハムは背肉を使っている。プレスハムは羊肉、馬肉なども混ぜている。生ハムは、長期間塩漬けし発酵させ、低温で薫煙されたもの。ベーコンはバラ肉を塩漬けし、燻製したもの。ソーセージは、ひき肉にして、脂肪や香辛料、調味料を加えて、腸詰にして、燻製し加熱処理にしたもの。サラミは長期保存を目的として、低温乾燥,熟成したもの。チャーシューは、肩やバラ肉を、しょうゆ・酒で焼くか煮込んだもの。ローストビーフは牛肉の塊をオーブンで蒸し焼きにし、スライスして食べるもの。

2.肉の栄養

日本人の寿命が戦後延長したのは、食肉、牛乳、乳製品など動物性食品の摂取量増加があげられる。体格も、1900年男身長160cm弱、女150cm弱が2012年には男170cm、女160cm弱に向上している。動物性タンパク質の摂取量増加が一因であろう。タンパク質は人間の体の約2割を占め、常に入れ替えをしている。肝臓なら2週間、筋肉では半年で、半分が入れ替わる。健康な体を維持するには、良質なタンパク質の摂取が重要である。高齢者も、積極的に食肉を取ったほうがよい。食肉は、タンパク質や脂肪、ビタミン類を取る長寿食である。

牛肉の栄養 ①肉の色が赤いのは、血を作る働きが強いしるしである。②脂肪の分解を促すカルニチンが多い。

豚肉の栄養 ①ビタミンB1はうなぎより多い②ビタミンB2、E、ナイアシン、ペプチド(肝臓、コレステロールによい)が多い。

鶏肉の栄養 ①高タンパクで低カロリー、必須アミノ酸が多い②ビタミンAも多い。

3.外食産業の食肉原産国比率

①牛肉 国産43%、オーストラリア45% ②豚肉 国産55%、アメリカ11%、カナダ9%、デンマーク9%

③鶏肉 国産55%、ブラジル35%

 

野菜と穀物事典

<野菜>

(やさい 真木文絵、ほか)

やさいは生活に必要なものとして、日本列島各地の産地で、計画的に生産されています。ハウス栽培もあります。国は多く消費される野菜を出荷安定させるため「指定野菜」と定めています。14品種(はくさい、きゃべつ、だいこん、ほうれんそう、さといも、たまねぎ、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、ピーマン、トマト、にんじん、じゃがいも)が定められ、生産量と価格の安定を図っています。

野菜は、現在、国内流通野菜で150種位あります。ほとんど、外国から導入されたものです。鎌倉時代以前に入ったものは、だいず、かぶ、ねぎ、だいこん、なす、きゅうり、さといも、らっきょう、ごぼう、しろうり、れんこん、きゃべつ等です。江戸時代にかけて導入されたものは、かぼちゃ、すいか、いんげんまめ、そらまめ、にんじん、ほうれんそう、さつまいも、じゃがいも、とうがらし、アスパラガス、いちご等あります。日本原産は、うど、わさび、せり、やまごぼう、ふき、みょうが、あしたば、あさつき、にら、やまいも、じねんじょ、みつば、くこ、ゆりね、きのこ類など20種類くらいです。

1.実

1)トマト(ナス科、指定野菜、出荷量73万トン・一番多い)原産:中南米 グルタミン酸(うま味)、リコピン(抗酸化作用)保存:5℃ 産地:全国 自然旬:春夏

2)きゅうり(ウリ科、指定野菜、出荷量53万トン・2番目に多い)原産:インドヒマラヤ ピラジン(血栓予防) 保存:10℃ 産地:本州 自然旬:夏

3)なす(ナス科、指定野菜)原産:インド ナスニン(抗活性酸素) 保存:10℃ 産地:本州 自然旬:夏

4)かぼちゃ(ウリ科)原産:中南米 カロチン(抗酸化)ビタミンC、E 保存:10℃ 産地:全国 自然旬:夏秋

5)ピーマン(ナス科、指定野菜)原産:中南米 ビタミンC(老化防止)カロチン 保存:8℃ 産地:全国 自然旬:夏

6)とうがらし、ししとう(ナス科、ししとうは甘み種)原産:中南米 栄養、保存温度 産地 自然旬はピーマンと同じ

7)さやいんげん、ささげ(マメ科) 原産:いんげん中南米、ささげアフリカ 保存:0℃ 産地:全国 自然旬:春夏

8)さやえんどう(マメ科) 原産:中央アジア ビタミン類 保存:0℃ 産地:全国 自然旬:春夏

9)オクラ(アオイ科)原産:アフリカ ペクチン(粘り、整腸) 保存:10℃ 産地:四国以南 自然旬:夏

10)えだまめ(マメ科)原産:中国 ビタミン、タンパク質 鮮度が命 産地:全国 自然旬:夏

11)そらまめ(マメ科) 原産:アフリカ タンパク、ビタミン、ミネラル 産地:西日本 旬:冬

12)ゴーヤ(ウリ科) 原産:熱帯アジア ビタミンC,カリウム 産地:沖縄、九州 旬:夏

13)とうもろこし(イネ科) 原産:中南米 ビタミン 保存:0℃ 産地:全国 旬:夏

14)ごま(ゴマ科)原産:アフリカ リノール酸、オレイン酸(抗コレステロール) 湿気含みやすい 産地:99%輸入

15)らっかせい(マメ科) 原産:中南米 レシチン(脳活発化)輸入多い

16)くり(ブナ科) 原産:日本、中国 ミネラル 保存:5度以下チルド 産地:全国 旬:秋

2.根

17)だいこん(アブラナ科、指定野菜)原産:地中海 アミラーゼ(消化酵素) 保存:0℃ 産地:全国 旬:秋冬 

18)かぶ(アブラナ科) 原産:中央アジア 根アミラーゼ、葉ビタミン すぐ切り離す 0℃ 全国 冬

19)にんじん(セリ科、指定野菜)原産:アフガニスタン βカロチン(抗ガン) 保存:0℃ 全国 周年

20)ごぼう(キク科)原産:ユーラシア北部 ポリフェノール(抗酸化) 産地:北日本中心 旬:秋冬

21)らっきょう(ネギ科) 原産:中国 食物繊維 旬:春夏

22)やまのいも(ヤマノイモ科)原産:日本ほか ジアスターゼ含む生食がよい 保存:0℃ 産地:青森北海道 

23)さといも(サトイモ科、指定野菜)原産:東南アジア カラクタン(ぬめり老化防止)10℃新聞紙 全国 旬:周年

24)じゃがいも(ナス科、指定野菜)原産:南米 ビタミンC,カリウム 保存:5℃新聞紙 全国 旬:周年。夏秋

25)さつまいも(ヒルガオ科、指定野菜)原産:中米 ビタミンC、抗酸化 保存:13℃ 本州 旬:秋

26)たけのこ(イネ科) 原産:中国 カリウム、マンガン 保存:0℃ 西日本 旬:春

27)こんにゃく(サトイモ科)原産:インドシナ グルコマンナン(食物繊維)こんにゃくに加工 群馬9割

3.山菜、きのこ

28)うど(ウコギ科) 原産:日本 抗酸化、老化防止 冷暗所・新聞紙 関東

29)ふき(キク科)原産:日本 水溶性カリウム 保存:7℃ 愛知 春

30)しいたけ(キシメジ科)(原産:日本) ビタミンD 天日干し 全国 旬:春秋

31)まいたけ(サルノコシカケ科)(原産:日本) ビタミンD,βカロチン みそ汁でうま味 全国 周年・菌床栽培

32)ぶなしめじ(キシメジ科)(原産:日本) ビタミンD、ビタミン類 西日本 旬:秋

33)えのきたけ(キシメジ科) (原産:日本) ビタミンB1,ギャバ 全国 周年・菌床栽培、秋冬

34)なめこ(モエギタケ科) 原産:日本) ビタミンB1 全国 周年・菌床栽培

35)エリンギ(ヒラタケ科)原産:南欧、中央アジア カリウム(血圧降下)愛知県林業センターが栽培法確立 0℃

4.葉

36)キャベツ(アブラナ科、指定野菜)原産:ヨーロッパ ビタミンU(胃腸薬) 全国 寒玉と春玉 0℃ラップ

37)レタス(キク科)原産:地中海 ビタミン類、食物繊維 本州 0℃

38)はくさい(アブラナ科、指定野菜)原産:中国 ビタミンC,カリウム 全国 周年、旬は冬 保存力強い

39)ほうれんそう(アカザ科、指定野菜)原産地:西アジア ビタミン、カルシウム、鉄 全国 周年、旬は冬 0℃

40)こまつな(アブラナ科) 原産:中国 ビタミン、ミネラル 本州 旬:冬

41)なばな(アブラナ科)原産:地中海 ビタミンC、カルシウム 全国 保存:冷蔵庫 旬:春

42)にら(ネギ科) 原産:中国 硫化アリル(ビタミンB1吸収)全国 冷蔵庫

43)しゅんぎく(キク科)原産:地中海 ビタミンA(βカロチン)カルシウム 本州 旬:冬

44)みずな<京菜>(アブラナ科) 原産地:日本 鉄、カルシウム、ビタミン 全国 秋冬

45)ねぎ(ネギ科、指定野菜)原産:中国 硫化アリル(血液サラサラ) 全国 関西葉ネギ(冬)関東長ネギ(夏)5℃

46)たまねぎ(ネギ科、指定野菜)原産:中央アジア グルタミン酸、硫化アリル 北海道6割 常温ネット

47)セロリ(セリ科) 原産:ヨーロッパ 血圧安定、香り 長野、静岡6割 周年、旬:冬春 保存:5℃

48)みつば(セリ科)原産:日本、東アジア カロテン、香り 本州 周年

49)せり(セリ科)原産:アジア、アフリカ、日本自生 ビタミンC,カロテン、香り(精油、保温)全国 春

50)モロヘイヤ (シナノキ科)原産:中近東 カロテン、カルシウム、ムチン(動脈硬化)全国 旬:夏

51)チンゲンサイ(アブラナ科)原産:中国 結球しない白菜 βカロチン 全国 旬:春夏 5℃

52)ブロッコリー(アブラナ科)原産:地中海 βカロチン 全国 旬:秋冬 0℃

53)カリフラワー(アブラナ科)原産:地中海 ブロッコリーの突然変異 ビタミンC 全国 旬:秋冬 保存:0℃

54)アスパラガス(キジカクシ科)原産:ヨーロッパ アスパラギン酸(有害排出) 全国 旬:春夏 保存:0℃

55)もやし(豆の発芽、緑豆、大豆)アスパラギン酸 保存でビタミンC30%減少/日 即使い切り

56)スプラウト(発芽野菜) 貝割れ大根 ビタミンC,E βカロチン(ガン抑制)

5.香草・ハーブ

57)にんにく(ネギ科)原産地:中央アジア アリシン(殺菌力、スタミナ回復)青森7割 年間 保存:吊るしておく

58)わさび(アブラナ科)原産:日本 アリルイソチオシアネート(殺菌力)静岡、長野 保存:水コップに立てる

59)しょうが(ショウガ科)原産:熱帯アジア 辛味(タンパク質分解)高知、熊本で6割 年間 保存:14℃

60)しそ(シソ科)原産:中国 βカロテン、ベリルアルデヒト(殺菌)全国 年間 保存:湿らせたペーパーで冷蔵庫

61)みょうが(ショウガ科)原産:東アジア・日本 αーピネン(血液循環)全国 夏秋 保存:湿紙で冷蔵庫

62)さんしょう(みかん科)原産:東アジア サンショオール(健胃)全国 夏 保存:若芽冷蔵庫

63)よもぎ(キク科)原産:イスラエル 食物繊維、カロテン(下痢止め) 全国 春夏 アク抜き:塩茹で水さらし

64)パセリ(セリ科) 原産:地中海 亜鉛、鉄、ピネン(疲労回復) 通年 保存:冷蔵庫

6.果物

65)りんご(バラ科)原産:コーカサス カリウム、ポリフェノール(血液サラサラ)北日本、北海道 秋 0℃

66)みかん(バラ科)原産:インド ビタミンC 温州ミカンは日本変異種類 オレンジ、夏みかん、レモン、ゆず

67)バナナ(バショウ科)原産:東南アジア ポリフェノール(抗酸化力)フィリピン93% 13℃以上

68)パイナップル(アナナス科)原産:ブラジル プロメライン(健胃)フィリピン99% 冷蔵庫

69)さくらんぼ(バラ科)原産:カスピ海 グルカレイト(解毒)山形72% 涼しい場所 

70)いちご(バラ科)原産:南北アメリカ 葉酸(認知症予防)、ビタミンC ハウス栽培 本州 冷蔵庫

71)もも(バラ科) 原産:中国 食物繊維ペクチン 全国、山梨、福島、長野 保存:0℃

72)すもも(バラ科)原産:中国 ミネラル、葉酸、カリウム 全国 夏 ドライはプルーンに 冷蔵庫

73)ぶどう(ブドウ科)原産:コーカサス アントシアニンなど(動脈硬化、視力)レーズン(ミネラル)全国 冷蔵庫

74)ブルーベリー(ツツジ科) 原産:北アメリカ アントシアニン(視力)ビタミンE(老化)冷蔵庫

75)ラズベリー(バラ科)原産:欧米 ポリフェノール(抗酸化)輸入品、北海道

76)キウイフルーツ(マタタビ科)原産:中国 ビタミンC ニュージーランド6割5-12月、国産冬 保存:1℃

77)すいか(ウリ科)原産:南アフリカ カリウム(利尿)全国 夏 保存:10℃

78)メロン(ウリ科)原産:東アフリカ 糖分(疲労回復)全国 夏 保存:熟すまでは常温、2時間前冷蔵庫へ

79)かき(カキノキ科)原産:日本、中国 抗酸化物質(血圧によい、ガン予防)甘柿は富有、次郎 全国 秋 0℃

80)なし(バラ科) 原産:日本 カリウム(利尿)全国 夏秋 なしは追熟しない 冷蔵庫

81)かりん(バラ科) 原産:中国 精油(のど)渋柿より渋い香りを楽しむ 

82)うめ(バラ科)原産:中国 クエン酸(疲労回復)有機酸(唾液、老化防止)全国 6月 早く利用

83)びわ(バラ科)原産:中国 カロテン(生活習慣病) 西日本 5月 保存:室温

84)あけび(アケビ科)原産:東アジア 疲労回復 全国、東北が名産地 秋 冷蔵庫

85)いちじく(クワ科)原産:アラビア ペクチン(整腸)全国 夏秋 日持ちしない

86)ざくろ(ザクロ科)原産:イラン エストロゲン(善玉コレステロール)秋 種ごとミキサーにかける

87)オリーブ(モクセイ科)原産:死海 オリーブオイルのオレイン酸(コレステロール

88)アボガド(クスノキ科)原産:中南米 不飽和脂肪酸(動脈硬化予防)メキシコ90% 10℃ 黒皮が熟している

89)ドリアン(パンヤ科)原産:マレー ミネラル類 タイ輸入 冷蔵庫

7.栄養

1)炭水化物 ブドウ糖と食物繊維に分解してエネルギー源 カロリーの6割取りたい 脳2割消費、唯一の源 

2)タンパク質 体重の5分の1占めるタンパク質 常に作り直しされている

3)脂質 総エネルギー摂取量の2割は必要 肉た乳製品に多い飽和脂肪酸は蓄積しやすい

4)ビタミンB1 糖質をエネルギーにする糖質代謝ビタミン 豚肉、豆、いも、ナッツの多い

5)ビタミンB2 脂質代謝ビタミン 健康な皮膚に まいたけ、モロヘイヤ

6)ビタミンB6 タンパク質分解 体をつくるのに不可欠 にんにく、バナナ

7)ビタミンB12 葉酸と協力してヘモグロビン生成、造血  のり、貝

8)葉酸  赤血球生成 核酸生成   菜の花 枝豆

9)ナイアシン 代謝促進、アルコール分解補助 らっかせい、きのこ

10)ビタミンA 目の健康 皮膚、粘膜

11)ビタミンC 強い抗酸化作用 皮膚、粘膜 老化防止、動脈硬化予防

12)ビタミンD 骨や歯を作る 

13)ビタミンE 抗酸化力 老化抑制ビタミン

14)ビタミンK 骨の健康維持 骨疎症治療薬

15)食物繊維  消化されない体の掃除役

16)ポリフェノール類 生活習慣病の予防 アントシアニン:ぶどう カテキン:茶

17)カロテノイド 生活習慣病の予防 カロテン:にんじん リコピン:トマト ルテイン:カボチャ

<穀物>

1.イネ・こめ(イネ科)イネ科植物には、イネのほかに、コムギ、トウモロコシなど人間にとって、重要な食用作物が含まれる。イネはコムギ、トウモロコシとともに、世界3大穀物と呼ばれている。栽培イネはアジアイネとアフリカイネの2種である。イネは狭義には、アジアイネを指す。アジアイネには、ジャポニカ種とインディカ種がある。その中間にジャバニカ種がある。ジャボニカ種は日本型で、粒形は円粒で、調理法は炊くか蒸す。加熱時の粘りが大きい。格段の対寒冷特性がある。インディカ種はインド型で、粒形は長粒で、調理法は煮る・湯取り。加熱時の粘りは小さい。世界的には、ジャポニカ種よりもインディカ種のほうが生産量は多い。

2.コムギ(イネ科)世界3大穀物の1つ。世界で最も生産量の多い穀物の1つである。年間生産量はトウモロコシが10億トン、米と小麦は7億トンである。コムギの実は硬い皮で覆われ、外皮13%、胚芽3%、胚乳84%である。食用とするのは、胚乳部分で、製粉して小麦粉とする。小麦粉はパン、うどん、中華麺、菓子、パスタ、そうめんの原料となる。

3.トウモロコシ(イネ科)世界3大穀物の1つ。穀物として、人間の食料や家畜の飼料となる。デンプン、油、バイオエタノールの原料にもなる。飼料用トウモロコシは緑の革命で、ハイブリッド品種による収量増加が図られた。

 

 

 

 

食材別料理と調味料

(材料別おかず事典 有本葉子 ほか)

1.食材で料理の栄養バランスをとる

人間だいたい1日2,000kcalくらいのエネルギーが必要です。日常の食生活では、食材をバランスよく摂取し、栄養を取り入れなければいけません。

①穀物・砂糖・脂質(糖質、脂質ーエネルギー、脳活性)6割②卵・乳製品(カルシウム、ビタミンー完全栄養)1割③肉・魚・豆製品(タンパク質ー肉・血を作る)1.5割④野菜・芋・果物(ビタミン、ミネラル、食物繊維ー体調をよくする)1.5割

2.料理

食材の買出しが第1、次は調味料で味付け、次は調理する。米を炊飯器で炊く、パンをトースターで焼く、鍋で煮る、フライパン・グリルで焼く、湯を湯沸かし器で沸かす、電子レンジで温める、最後は器に盛り、いただく。

3.食材別料理

<穀物・砂糖・油> 6割

1)ごはん、汁、漬物

①白いごはん・赤飯②おむすび③おかゆ・茶漬け・雑炊④炊込みごはん(五目、たけのこ、きのこ)⑤稲荷と巻きずし⑥ちらし寿司⑦親子丼⑧かつどん⑨天丼⑩うな丼⑪中華丼⑫焼飯・オムライス⑬焼き餅・お雑煮⑭みそ汁⑮すまし汁・けんちん汁⑯豚汁⑰中華玉子スープ⑱きゅうりの醤油漬け⑲大根の梅酢漬け⑳梅干(21)柴漬け(22)たくあん(23)ぬか漬け(24)白菜漬け(25)酢の物

2)パン、スープ、サラダ

①トースト②ジャムトースト③ピザトースト④サンドイッチ⑤ホットミルク⑥ベーコン野菜コンソメスープ⑦ポテトサラダ⑧マカロニサラダ⑧生野菜サラダ

3)めん

①うどん②そうめん③そば④中華そば⑤焼きそば麺⑥スパゲッティ⑦マカロニ

4)小麦粉

①ギョウザ②シュウマイ③ワンタン④すいとん⑤お好み焼き⑥チジミ

<たまご、乳製品> 1割

1)玉子

①卵焼き②目玉焼き③スクランブルエッグ④ゆで卵⑤オムレツ⑥茶碗蒸し

2)乳製品

①クリームシチュー②マカロニグラタン③ヨーグルトサラダ④チーズ⑤牛乳

<肉、魚、豆>  1.5割

1)肉

①牛肉②豚肉③鶏肉④ひき肉⑤ハム、ベーコン、ソーセージ

2)魚

生魚は省略、①しらす②ちりめんじゃこ③練り製品④干物

3)豆

①豆腐②油揚げ③納豆④煮豆⑤あんこ

4)貝、海藻

①あさり②しじみ③かき④はまぐり⑤ほたて⑥昆布⑦ひじき⑧わかめ

<野菜・芋・果物>   1.5割

①実菜②根菜・芋③山菜・きのこ④葉菜⑤香草⑥果物

4.調味料

食材だけでは、おいしさが出ない。調味料を加えることで、うまさが増す必需品。常に在庫品として揃えておく。

①さ(砂糖)②し(塩)③す(酢)④せ(醤油)⑤そ(ウスター・ソース)⑥み(赤・白みそ)⑦み(みりん)⑧さ(酒)⑨だ(かつお・だし)⑩つ(昆布・つゆ)⑪こ(こしょう)⑫あ(油、バター)⑬ケ(ケチャップ)⑭マ(マヨネーズ)⑮カ(カレー粉)⑯こ(小麦粉)⑰パ(パン粉)⑱か(かたくり粉)⑲と(一味とうがらし)⑳ご(ごま)

5.デザート(食後の茶菓)

食後に茶菓で一服する。飲み物は、日本茶、コーヒー、紅茶、ココアと果物、和菓子、洋菓子。

 

 

陽だまり

(老いてこそ人生 石原慎太郎)

陽だまりのチェアに腰掛けて、うつらうつらしながら、太陽の暖かさを味わっている年老いた男、それは人生を過ごしてきた老人の象徴のような光景である。

1.オールド・ブラック・ジョー

アメリカ・フォスターの曲。生涯を南部のプランテーションで働き続けた黒人奴隷が、この世を去ろうとする際の諦観の思いを歌った歌。オールド・ブラック・ジョーが陽だまりでイスにすわっている姿が目に映ります。

2.ゴッド・ファーザー

ゴッド・ファーザー、ドン・ヴィトー・コルシオーネ(マーロン・ブランド)が、老衰で死ぬ前、陽だまりのチェアで、うつらうつらしながら、孫を見ていた場面を思い出します。マフィアとして、幸せな死を表していました。

3.石原慎太郎の見た五島昇のロッキング・チェア

石原慎太郎は東急グループ総帥の五島昇に目をかけられいて、日生劇場やゴルフ場スリーハンドレッドクラブを企画し実現した。五島昇は万能のスポーツマンであった。その五島昇が年老いてきて、スリーハンドレッドクラブでハーフを回った後、テラスの一隅や暖炉の側のロッキングチェアで、毛布に包まれ午睡をとっていました。以前からの氏を知る者には、あのアポロもついに老いたのだなあと感慨ひとしおでありました。ああして陽だまりにロッキングチェアを据えてうつらうつらしながら、五島さんが何を考えていたのか。五島昇というダンディは、老いてかつ病みながらも瀟洒なものだった。あれも男の晩年の1つの理想の姿かも知れない。

以上、老人の平穏な姿の象徴として、陽だまりに暖まり、ささやかな幸せを得ている姿があります。

 

戦後の核家族から昔の拡大家族への回帰

日本社会は戦後、核家族になった。それを許したのは、日本の高成長と富国・富民化にあった。各人が家を持ち、年金と貯金で90歳位までの生活が保障されていたからだ。

しかし、人生90年時代、引退後の生活を年金と貯蓄/投資だけで乗り切るのは、難しい状況になってきた。日本が貧国化して年金が減少してゆくのと、少子高齢化が進み、年金、貯蓄利子、投資収益だけでは、生活を支えることが難しく、75歳もしくは80歳まで働かなければいけなくなったからだ。昔は、農業で普通の老人は80歳までは働いていた。現代は80歳まで働ける仕事はどれだけあるだろうか。しかも、80歳から90歳の間は、後期老齢者で、軽労働しかできなく、介護も必要になってくる。下の世話が自分で出来なくなったら、介護老人ホームに入るしかないのだが、その前の段階・期間が10年以上ある。核家族(伴侶に先立たれた1人家族も含む)の1ヶ月の生活費は、持ち家で25万円、借家だと30万円はかかる。親戚、子供から送金してもらうにも、10万円/月はおろか、5万円/月も厳しい時代になっている。

独居核家族(単身世帯)の1ヶ月の生活費、25~30万円/月、3人合計75万円~90万円/月必要なところが、血縁のある3単身世帯が「拡大家族」で一緒に住めば、30万円強/月くらいですんでしまう。余ったお金は、各人が趣味や旅行に費やせるのだ。これで、ようやっと、現代リッチ生活を享受できるのだ。

要するに、75歳以降、後期老齢者は、昔のように、同居人の助けを得る生活に戻らざるを得なくなっている。血縁のある独居老人は「拡大家族」の家に集まり、お互いに助け合いながら、生活するしかないのだ。

単身世帯が増え、人と人の関係が希薄化して、社会と孤立する無縁社会になったといわれる。全国年間3万人強といわれる孤独死は、高齢化社会の象徴といわれる。人間は誰でも1人で生まれ、1人で死んでゆく。しかし、生きているかぎり、1人では生きらないのだ。孤独な生活は出来ないのです。

単身世帯は、人や社会と孤立化している故、個人の自由が追及できる。しかし、高齢者になると、「拡大家族」で、1つ家の中で住まねばならない。単身世帯の時より、自由が制限される。しかし、しかたがない。先立つお金と生活に必要な労働力がないのだ。工夫して、日々を楽しむしかないのだ。老年を楽しむしかないのだ。

*核家族:夫婦と未婚の子供だけからなる家族

*拡大家族:血縁にそって拡大する家族

 

文学の効用

(インターネット情報・事典・辞書より)

文学とは

1.学問。古い時代には、科学が十分に発達してなく、勉強するということは、古い本を読むということだった。

2.自然科学・社会科学以外の学問。文芸学、哲学、史学、言語学など。

3.思想や感情を言語で表現した芸術・文芸作品。詩歌・小説・戯曲・随筆・評論など。現代日本語で文学という場合は、だいたい西洋のliteratureとほぼ同じである。「人の思想、感情を文章によって、表現し、人の感情に訴えることを主とする美的作品。すなわち、詩歌・小説・戯曲また文学批評・歴史などの類である」このような、用いられ方は、1887年(明治20年)ころからである。

 

文学は言語学であり、起源は原始の時代である。口承の文学であった。文字による文学表現は、シュメールの「ギルガメッシュ物語」以来5000年、日本では、「古事記」以来1200年の歴史がある。現在は、印刷による文字の文学が支配的である。しかし、最近では、ラジオ・テレビの普及により、音声と映像による朗読詩、テレビ小説、ドキュメンタリーなどの言語芸術が成立してきている。

文学は、個別の形象を通して、人間性の普遍的な真実と状況の本質を表現する。人間認識上の有用性と共に、人間性の真実に触れて、心が洗われる(アリストテレスのカタルシス=浄化)効用がある。

現代は悩みが多い。考えすぎて脳と心が疲れてしまい、笑顔と笑いが消えてしまう。文学作品を読むことにより、わずかな時間ではあるが、悩み迷うことから離れ、心のカタルシスが得られ、リフレッシュする効用があると思う。

明日のことを思い悩むな。

明日のことは、明日みずからが思い悩む。

その日の苦労は、その日だけで十分である。   (新約聖書)

人間は、努力するかぎり、迷う。        (ゲーテ)

 

 

大久保利通と明治維新

(氷塊 大久保利通 秋山香乃より)

小説ではあるが、大久保利通と明治維新について、納得できるので、この本の考えを採用したいと思う。明治維新の歴史は、教科書などからは良くわからないが、島津久光、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛について背景・詳細が分かると、理解しやすい。

1.欧米との不平等条約の改正がキーポイントとみたこと。そのために、現状維持派かつ徳川第1主義の徳川政権の排除および王政復古・新政府が必要と考えたこと。早急に対応しないと、不平等条約⇒貧困化⇒租界・属国化という清朝の二の舞になると考えたこと。改正には、実力(近代的軍隊、近代的工場、近代的技術、近代的資本主義、豊富な政府予算、近代的社会構造、近代的憲法・法律が必要)がないと、欧米は応じてくれないと洞察したこと。徳川政権が結んだ不平等条約(関税自主権なし、領事裁判権、全欧米諸国最恵国待遇)の期限が、明治5年に切れるため、明治4年から明治6年まで、下交渉・調査のため新政府の半分を割いて岩倉使節団を送った。独ビスマルク宰相や英公使のアドバイス等の結果、近代的憲法・法律のない、実力のない日本は条約改正の延期を求めるしかないことを悟った。条約改正は、日露戦争後になる。

2.薩摩藩の西洋化政策。島津斉彬は、清が租借地を与え、属国化の道をたどっているのを見て、沖縄を拠点に列強が日本進出を図る動きに対して、西洋化で対応しようとした。反射炉・溶解炉および蒸気船を製造した。武器・地雷・水雷・ガス燈・電信機・日の丸の提案など。斉彬は身分を問わぬ人材登用で西郷吉之助を引き立てた。斉彬の開明派をついだ島津久光は、城下士族末席の大久保(開明派で精忠組をつくる)を、提案内容の良さを気に入り引き立てた。西郷・大久保と開明・革新派・下層士族が世に出た。薩摩藩は近代兵器による軍事力中心の実力主義を採用した。

3.明治維新における西郷隆盛、大久保利通、岩倉具視の功績(西郷・大久保は、下級士族。岩倉は下級公家)

西郷隆盛 ①慶応2年(1866年)薩長同盟(薩摩は幕府の出兵要請を拒絶する)長州は桂小五郎、立会人は坂本龍馬。結果、出兵要請受諾藩は14藩のみ。長州は幕府に勝つ。②慶応3年(1867年)12月西郷軍は幕府軍と開戦、慶応4年(1868年)江戸無血開城。

大久保利通 ①文久3年(1863年)薩英戦争で補佐役の大久保は、暴風雨の7月2日イギリス艦に砲撃、翌日イギリス撤退、薩英戦争は休戦になった。講和交渉に成功し、イギリスとの交友関係始まる。②明治6年内閣に内務省を新設し、内務卿になり、権力を集中させた。佐賀の乱(江藤新平)を平定、台湾に出兵し、琉球を日本領と確定。明治8年樺太千島交換条約。明治9年、日朝修好条規。明治10年の西南戦争(西郷隆盛)を平定した。明治11年5月、5人の暴漢に切られ死亡。死後、現金140円。借金8000円(国の事業の個人保証)が判明した。

岩倉具視 ①慶応3年(1867年)明治天皇に王政復古の大号令発令の根回しをした。薩摩・芸・尾・越の4藩の倒幕戦争(戊辰戦争)に際して、錦の御旗(官軍)の図を提供し、薩長は日月章錦旗2、菊花章の紅白旗10を作成使用し、勝利した。②明治6年、征韓論の西郷、江藤、副島、板垣、後藤を除くため、病気の三条太政大臣の職務続行者となり、明治天皇に征韓論の受ける国力が現在ないことを訴え、明治天皇の裁可を得て失脚させた。大久保主導の内閣を作らせた。太政大臣 三条実美、左大臣 島津久光、右大臣 岩倉具視、内務卿 大久保利通。

 

士魂

一橋大剣道部の剣友会会報の名前は「士魂」である。

太平洋戦争の最後、千島列島の国境の島、占守(シュムシュ)島は、満州関東軍「戦車第十一連隊」の配置だった。「十一」という文字を縦につなげると「士」と読めることから、「士魂」部隊と呼ばれた。連隊長は池田末男大佐。8月15日、日本降伏の玉音放送の後、8月18日、ソ連軍が攻めてきた。ソ連は8月9日から不可侵条約を破って、満州に侵攻していた。士魂部隊に、第五方面軍・樋口季一郎少将より出撃命令が下った。第2次攻撃の時、池田連隊長は、指揮官が死んだことを悟られぬよう、階級章のないシャツで、先頭に立ち、突撃した。連隊長以下96人の戦死者を出した。日本軍の死傷者が約400人だったのに対して、ソ連軍の死傷者は約3000人。全兵力の3分の1を失ったソ連軍は上陸地点付近に足止めされた。3日後に両軍の間で停戦交渉が成立した。士魂部隊は、終戦後でも闘い続け、ソ連の本土進攻を食い止め、日本国と国民を守った。池田連隊長は「白虎隊となり、玉砕をもって、民族の防波堤になる」と呼びかけ、全隊員の賛同を得て突撃し、ソ連軍を食い止めました。

満州では、たしかにソ連侵攻軍が150万人と多く兵器も充実していたが、シベリア抑留日本兵が70万人であったことから、関東軍の負け戦の撤退における殿軍(しんがりぐん)の体制に、工夫が必要であったと感じる。戦死の可能性の高い殿払いは、苦しい。越前の朝倉義景攻めのとき、浅井長政の反乱に対する織田信長撤退戦の殿軍は、木下秀吉が受けている。豊臣秀吉の朝鮮戦争の撤退戦の殿軍は、島津義弘が受けている。徳川家康も評価した。島津義弘は関が原の戦いでの撤退戦で、寡兵で正面突破作戦を成功させている。これらは島津家の軍事能力・精神に、幕末まで影響を与えた。

江戸中期の佐賀藩の「葉隠」に「武士道とは、死ぬことと見つけたり」とあるが、新渡戸稲造は「死ななければならない時、死ねる勇気を持つことが、武士である」と説明している。

 

多治見散歩、東回り西回り

2017年12月28日(木)仕事納め。忘年会を奥さんと2人で、スシローでやった。

翌日は休みで、何もなかったので、多治見の西周りを1人で散歩をした。散歩は健康によく、時間も自由、お金も最低限なので、最高によいと思う。4,5時間のコースである。

1.多治見西まわり散歩道(下街道散歩=中仙道の下で、名古屋へ行く街道、明治天皇も行幸した、我家は多治見の南部にある)

①家を出て、陶彩の道(歩道)に入る。②笠原川沿いの多度神社に礼拝③隣の佐倉宗吾明神に礼拝④土岐川の堤道(ここから下街道)を歩く⑤県病院の横を通り、JR中央線の高架の下を抜ける⑥ここから池田町(大昔、伊勢神宮の神領、下街道の宿場町で、戦災にあわず江戸・明治時代の古いまま)の町屋にはいる⑦池田稲荷神社、礼拝⑧池田不動神社、礼拝⑨住吉神社、礼拝⑩池田のエノキ(市の天然記念物)横の地蔵堂で休息⑪秋葉神社常夜燈(江戸時代の大火事で建立)前通る⑫19号を渡り、喜多緑地に入る。トイレあり⑬池田古墳を通る⑭喜多緑地を抜け、法善寺へ⑮狭い山道を上がり、池田小学校の道を下る⑯神明神社、礼拝⑰永泉寺の大銀杏を見る⑱池田町屋資料館で江戸時代の展示物を見る⑲太平公園に行く。トイレあり⑳遅い昼飯。・スシローで寿司とビール・多治見駅南口のやなせ通り・おりべストリートのそば屋の酒・そば、うどん屋の味噌煮込みうどん、中華そば屋の中華そば・ビールなど。(おりべストリートは下街道)

2.多治見東回り散歩道(多治見の東部分、街中で散歩しやすい)

①家を出て、陶彩の道を横切り、北野神社、稲荷神社・礼拝②新羅神社、恵比寿大黒、稲荷神社礼拝③末吉稲荷礼拝④やなせ通りを横切り、虎渓道に入る⑤虎渓公園(昼食おにぎりもよい、トイレあり)・平和観音参拝⑥虎渓山永保寺・参拝⑦キリスト教真言修道院を参拝することも⑧本土神社(猿田彦神社)参拝も⑨19号沿いで昼食・王将で餃子・ビール・サイゼリアでハンバーグ・ワイン・くら寿司で寿司・ビールなど⑩多治見駅に戻り、バスに乗り帰る。

 

日本陸軍「誤った幻想」、日露戦争の後先

(これまでの百年、これからの百年 長谷川慶太郎)

1945年第2次世界大戦で日本が敗戦した。その100年前は1895年、日清戦争で勝った。1868年明治維新を成し遂げ、欧米の植民地侵略から「日本を守る」ため、欧米化・富国強兵を進め、27年にして、ようやく欧米レベルの軍事国家になった。その10年後、世界最大の陸軍国ロシアと日露戦争を行い、撃破し勝利した。台湾と韓国を植民地にし、アジアの強国としての地位を獲得した。

しかし、日露戦争の後先で、日本陸軍の「基本姿勢」がガラッと変わってしまった。成功に酔い、努力を怠る、思いあがり・「努力せずして強いという誤った幻想」=「日本独特の精神主義」・格差主義・日本民族主義になってしまった。これが、日本の孤立化・国際社会からの孤立化を招き、1945年の敗戦に結びついた。

日本陸軍の幹部・将校は日露戦争当時、陸軍大学校で外国の軍事専門書を勉強することであった。ところが、日露戦争後は、日本陸軍の定めた戦闘行動の基準などの「典範令」の勉強で十分とされた。外国の情報を得ずに、自らを孤立させ、閉鎖する方向・「孤立化への転落」を端的に示すものは、「捕虜の取り扱い」である。19世紀の後半に入って、世界的に「人権」という発想が、文明社会の重要な柱となった。ハーグ国際会議で「捕虜の取り扱いに関する国際協約」が制定された。日露戦争の際には、日本はハーグ条約にしたがって、9万人を超えるロシア軍の捕虜を、きわめて人道的に、適切な処遇をした。日本軍の捕虜も、帰国したあと、不運な軍人という認識で、「金鵄勲章」を授与された。ところが、昭和16年になると、陸軍大臣東条英機の将兵心得「先陣訓」では、捕虜蔑視、捕虜になることを徹底して拒否することになった。問題は、当時、日本社会や陸軍は徹底的な「厳しい身分制」「軍隊内での格差社会」であったことだ。上部層・将校は守られていた社会なのだ。日本陸軍の「孤立化路線」「精神主義路線」は、国内での反対を抑えるために、陸軍の「テロ」を繰り返す。その典型が、5.15事件であり、その頂点が2.26事件であった。その総決算が、第2次世界大戦の敗北であった。

 

日本これからの百年

(これまでの百年これからの百年 長谷川慶太郎)

前回のブログで、これまでの百年の前半50年、1945年敗戦までを見た。戦後から現在2000年までの後半50年は、一言でいうと、偶然・他力ではあるが、大成功を収めた。マッカーサー米軍占領軍のおかげで、日本軍国主義を排除し、欧米国際社会の一員になれた。 1946年の新憲法により、差別のない平等民主社会を作る日本の制度改革が行なわれた。平和憲法による軽武装とアジア戦争・革命紛争からの回避、パックスアメリカーナによる世界貿易、技術大国化、貯蓄大国化、日本社会の格差縮小など、世界でまれに見る成功を収めた。過去百年の日本は歴史上まれに見る大成功を収めたと言っていい。

これからの百年・21世紀はどうだろうか。

21世紀の予想される特徴。「戦争と革命の時代」から「平和と安定」の時代へ。「インフレ経済」から「デフレ経済」へ。「民族主義・テロ」から「自由・平等・人権主義」へ。「物量」から「高品質」へ。

日本は「軽武装国家」「資金供給国家」という遺産をもっている。これからの日本の拠って立つところは何か。結局、「200万人を超える世界最強の米軍・日米安保条約」「アメリカ基軸通貨ドル支持」、「日米同盟の維持」それも戦前の日本ではないので、軽武装国家としての同盟を維持し、世界情勢を静観する姿勢を守ることである。世界の多くの国は後進性を持っているので、先進国の日本に追いついてくるのを待つという姿勢を守ることである。

 

 

映画をテレビで楽しむ

(経済と人類の21世紀世界を考える ダニエル・コーエン、他、インターネット情報)

ハリウッド映画をテレビで楽しんでいる。バッファローのテレビ録画用の3テラバイト(地上デジタルで370時間=2時間映画なら180本、BSデジタルで260時間=130本録画可能)外付けハードディスクをテレビに接続して、テレビ映画番組から録画して見ている。

1991年ソ連崩壊後、世界はワンワールド・グローバリズム1992の時代に入った。ヒト、モノ、カネを自由に行き交わせて、事実上、国境を取り払うことで成長を図った。アメリカは、「ニューエコノミー=非物質的商品生産」で、世界をリードした。アメリカの覇権は、①シリコンバレー発のITテクノロジー②ウオール街発の金融商品③ハリウッド発の映画など非物質的なモノの生産で明らかになった。文化産業(映画、テレビ、音楽、出版など)は「スター・システム」という原則に基づいて機能している。この世界では、ほんの一握りの作品や興行がひとり勝ちする。人々は同じものが見たいのだ。スター・システムは、勝者がすべてを獲得するモデルだ。ブランドの世界に暮らす企業経営者も、スター・モデルと同じ報酬を正当と考えている。経営者の報酬は従業員のの賃金の120倍にも相当する。格差が拡大した。ハリウッド映画のテーマは「ユニバーサルなテーマ=マネー、セックス、暴力」である。

ジェイソン・ステイサム(トランスポーター)、ニコラス・ケイジ(魔法使いの弟子)、トム・クルーズ(ミッション・インポッシブル)、ブルース・ウイルス(ダイ・ハード)、ハリソン・フォード(インディ・ジョーンズ)、ショーン・コネリー(007シリーズ)、ジョーニー・デップ(パイレーツ・オブ・カリビアン)、ジャッキー・チェン(レジェンド)、アンジェリーナ・ジョリー(トウームレイダー)など限られたスターが人気を博する。最高年収70億円くらいである。

ところで、国家として、グローバリズム1992の恩恵を最も受けたのは、中国である。富の生産には、資源、労働、資本が必要だ。資源はアフリカと中東、労働はアジア・分けても中国、資本はアメリカが分担した。中国の輸出額とアメリカの経常赤字の関係は、完全にリンクしている。年間5000億ドルくらいが行き来した。アメリカの証券化商品の7割は欧州が買った。米国債は中国、日本が買った。中国は人民元安政策で輸出を増やし続けた。2007年、アメリカの不動産バブルがはじけてから、中国は輸出先を欧州に変えたが、ユーロも機能不全に陥り、09年の輸出は16%減少した。アメリカは経常赤字と失業率悪化・格差拡大に耐えられず、モノを自国で作る方針になった。世界貿易の需要縮小期が始まった。自由貿易を制限する保護主義と世界通貨安戦争が始まった。2017年、米国トランプ大統領は「米国第1」、「米国製品を買い、米国人を雇用する」政策になった。中国習近平主席は「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」と「シルクロード経済圏一帯一路構想」を提唱している。デフレの時代で、日本は忍耐と工夫で生き残るしかない。幸い日本は、輸出依存度が10%で、ローカル国家である。鎖国でも頑張れる。映画「ゴッドファーザーⅠ、Ⅱ、Ⅲ」を見た。テーマは「家族の助け合い」である。古いが、これからの日本には必要になる思想だと思った。

 

最新ゲノム学でわかる人類史

(ゲノムが語る人類全史 アダム・ラザフォード)

ゲノムとは、ドイツ語で、遺伝子+染色体という合成語である。

染色体は、細胞の核の中にある。染色体液によく染まるので、染色体といわれる。染色体の中にDNAがある。DNAは2重ラセン構造で、4種類の塩基で出来ている。4種類の塩基を、文字代わりに使っている(30億文字)。地球生命40億年の歴史を語っている。よく、バナナが50%、犬が80%、チンパンジーが98%DNAの基本部分が同じと言われる(変異はしている)。遺伝子は、DNAの中のタンパク質のつくり方を書いたもので、DNAの1.5%を占める。遺伝子情報以外は、DNAを制御する情報である。ゲノムは30億文字からなるDNAの総体である。遺伝子情報と制御情報からなる。1940年、DNAが遺伝の分子であることを発見。1950年、2重ラセンが遺伝情報分子であることを発見。1960年、生命はタンパク質で出来ており、DNAがタンパク質を指定することを発見した。

2001年、ヒトゲノム解読計画により、クリントン大統領より、最初のヒトゲノムが発表された。2016年には、15万人の完全な塩基配列(A,T,G,C)が解読された。いまや、古代人やネアンデルタール人のDNAも抽出している。新たに人類史が分かってきた。

1.ネアンデルタール人との交配

DNAは時間と共に、ゆっくりと、時を刻むように変化する。どれくらい昔に変化したかは、推計できる。ネアンデルタール人は60万年前にヒトから分岐して、30万年前から3万年前まで、イスラエル、中央アジア、西ヨーロッパに住んだ。我々ヒト(ホモ・サピエンス=賢い人)は、10万年前にアフリカを脱出した。当然、黒人であった。10万年前=中東、7万年前=インド、3万年前=ヨーロッパ、アジア、1万年前=アメリカに進出した。

現世人類ヒトはネアンデルタール人と交雑し、3%がネアンデルタール人DNAであることがわかった。(30億文字中の100万文字)さらに、ロシアのデニソワ人(ネアンデルタール人とホモサピエンスの中間)と5%まで刷り込んだ。

2.農業革命と突然変異

長らく狩猟生活を送っていた人類は、1万年前に、農耕・牧畜を開始した。この時期、2つの突然変異が人類に拡散した。5000年前に、ロシアから白人の農耕・遊牧民がやってきて、ヨーロッパ中にひろまった。狩猟民のゲノムは農耕民のゲノムにゆっくりと総合された。ラクターゼ(乳糖分解酵素)活性の突然変異は1万年~5000年前に出現した。もう1つは肌の色だ。5万年前~8000年前の中東、南ヨーロッパ人は黒人であった。11の遺伝子が色を決める。ユーメラニン(黒色、褐色)、フェオメラニン(赤色)である。髪と肌の色は変異は、日差しに対する適応である。5000年前に東から来た遊牧民の白い肌色フェオメラニンは急速に、ヨーロッパに広がった。白人はわずか4000年位前から出現したのだ。

乾性耳垢について、アフリカは乾性耳垢はゼロである。韓国はその逆である。また、わきがも少ない。太い黒髪、シャベル型切り歯の前歯がある。これらは370A の突然変異の結果である。東アジア人は、汗腺の密度が高いのだ。高温多湿な環境では、効果的な冷却システムになるので、3万年前、中国南部に出現したと考えられる。人種を分ける身体的な特徴は、人類の歴史の残したものに過ぎない。

3.現存する全人類の共通祖先はわずか4000年前、ユーラシア中央にいた

私たちは、両親を持ち、その両親にもそれぞれ両親がいる。1000年までさかのぼると、これまで生きた人の数十億倍のヒトがいたことになる。わずか数千年をさかのぼるだけで、現在生きている70億人のほとんどが、1つの村の住人に由来することになる。すなわち、中世までさかのぼると、ヒトは近親交配してきたのだ。ハプスブルグ家は1世紀以上族外婚を止めたために、劣勢遺伝子がマスクされずに、死亡率が高くなり断絶した。混血のほうが優性遺伝子が混ざり、安全なのだ。

 

宇宙、太陽、地球の仕組みと天災

(天変地異の科学 西川有司)

私たち人類の生きる地球は、宇宙の仕組み・システムの中で動いている。あまりにも小さい人類は、宇宙・太陽・地球の小さな変化・調整=天災にも、生死を分ける影響を受ける。危ない所・事から逃げるくらいしか対応方法がないのだ。しかも天災は周期・定期的に起こるのだ。

1.宇宙

地球から理論上、観測可能な宇宙は、直径900億光年の球状をしている。私たち人類が属している天の川銀河の直径は10万光年(現在見る姿は10万年前の姿、光速は30万km/秒)であり、天の川銀河に最も近いアンドロメダ銀河は、250億光年離れている。宇宙は、約1,000億個の銀河が存在している。宇宙の年齢は、ハップル望遠鏡が宇宙の膨張を発見すると、逆算した。NASAなどの計算によると、約140億年前=ビッグバンである。時間をさかのぼれば、すべての天体は1点にあったと、ビックバン理論は考えている。

2.天の川銀河

天の川銀河は、直径10億光年の平べったい渦巻き状(断面は直線状、平面は円状)の恒星、星団群で出来ている。太陽などのように自ら光を発する恒星が約4,000億個ある。銀河の中心部にブラックホールがあることが、宇宙望遠鏡の観測結果によって裏づけられた。

3.太陽系惑星

太陽系惑星は、天の川銀河・半径5万光年の約半分の位置にある。恒星で太陽の周りを惑星(太陽から近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星=ここまで約10億光年、天王星・約30億光年、海王星・約50億光年、冥王星・約60億光年)が回っている。太陽系が銀河系内の軌道を一周するのに、2.5億年かかる。

4.地球

1500年頃、コペルニクスが地動説(太陽を中心に地球が動いている)を唱えた。ケプラーは1600年頃、地球は楕円運動であることを発見した。1700年頃、ニュートンは万有引力の法則で、地球が回り続ける理由を明らかにした。地球は丸い球体で、鉄・岩石・水などから成る。地球の重さは、太陽の30分の1、月の80倍である。赤道全周は4万km。海が7割、陸地が3割。大気は8割が窒素、2割が酸素。地球の年齢は46億年。太陽が発した光は、8分で地球に届く。月からの光は1分である。

大気圏は地球を取り囲む気体である。100km以下が大気圏、それ以上が宇宙である。

 地球は23度傾いて自転(毎日回転)し、太陽の周りを公転(1年で1周)して動き続けている。半径は約6,500km。大気圏は大気が対流、風、気候変化している。海洋も太陽の熱、風から海流、底層流が動いている。地圏では、内部はマントル対流し、大陸が動いている。地球内部は地殻、マントル、コア(核)の三層から成る。地殻は1%、マントルは7割、コアが3割。コアは液体金属で365万気圧、5,500℃(太陽の熱と同じ)である。マントルは熱マグマで対流している。地球の熱は、5割が地表で、2割が大気で、3割が宇宙に放出される。地球システムは内部の熱エネルギーである。

5.地球システムからの天災・天変地異・自然災害

マントル循環・プレートの沈み込み・陸地の引きずり込みと反発により、火山と巨大地震(M7~9)と津波が起きる。日本列島は、ユーラシア・プレートと北アメリカ・プレートの上に乗り、太平洋プレート(東北沖)とフィリッピン海プレート(南海トラフ)の沈み込みを受けている。2011年3月太平洋プレートの沈下反発により、東日本大震災(M9)が起き犠牲者1.8万人、建物全半壊40万戸の被害を受けた。連動して、次はフィリッピン海プレート(南海トラフ)の沈下反発により、首都圏直下地震と南海トラフ地震および太平洋プレートの北部分・北海道東部沖地震の発生確率が高いと言われている。現在、地震・津波・火山予知の基本は、周期説と変動期・静寂期の繰り返し説である。今世紀21世紀は、日本列島は変動期になったといわれている。さらに、800年代後半の歴史書「日本(天皇)三代実録」によると、869年東北大地震、878年関東大地震、富士山噴火、887年西日本大地震と10年おきに3連発した。東日本大震災に続き、首都圏直下地震(と富士山噴火)、南海トラフ地震(東海・東南海・南海3連動、21世紀半ばまでの発生確率70%、津波高さ30m、犠牲者30万人)の可能性がある。そして、混乱から時代の転換を促す契機を作る可能性もある。

 

 

無縁社会から準・血縁社会に

(多縁社会 藤原聡子)

2010年、NHKの番組「無縁社会」で、80歳の老人の孤独死が取り上げられ、社会から孤立する老人の現実が浮彫りにされた。2011年3月東日本大震災が起き、支え合いや助け合いが大切であることを、日本人は改めて気付いた。絆という言葉が使われた。

かって、戦前の日本は、家族は産業を営む「企業」の単位であった。家族は経済活動を営む運命共同体であった。今でも、日本以外の東アジア、東南アジアの人々は、経済共同体としての家族・一族を組織している。日本は、戦後の高度経済成長の中で、大企業で働くサラリーマンが誕生した。企業から給料をもらい、家庭を持ち、家を持ち、核家族として、企業の活動に全面的に参加した。老後も、退職金をもらい、夫は終身厚生年金、妻は終身国民年金をもらい、夫は終身企業年金もあった。その中から、税金、介護保険、国民健康保険を支払っても、手取りで30万円/月をもらえた。そして、戦後は、西洋流の乳肉食が進み、医療技術サービスが普及し、日本人の老人は、無理しなければ、90歳までは生きる状況になった。企業から卒業するのが、65歳としても、25年も時間がある。

ところが、ソ連崩壊後ワン・ワールドの世代、バブル世代・バブル崩壊後の世代(1998年以降、20年前)は、長期デフレで成長が厳しく、少子高齢化で市場が縮小し、経済が小さくなったために、社会保障(年金、生活保護などのセフティーネットも含め)が、だんだん機能しなくなってゆく可能性が高い。企業も25年も卒業生を支えられなくなってきた。

バブル後世代の65歳から90歳までの老人時代を、誰が支えるのか。衣食住通信交通趣味や介護や葬送はどうするのか。退職し、80歳になったバブル後世代は、どこで、どうして暮らしているのだろうか。孤立することの不安はますます大きくなっている。

「ファミリー(兄弟姉妹、従兄弟従姉妹等横の血縁、親はいない)・レンタル(有料)・シェア(共有)・ハウス(中古住宅、寝室のみ専用、食堂・トイレ・風呂は供用)」という家族・一族が利用できるハウスが解決策になると思う。

ファミリー限定なら、事前にキーを渡しておき、メールで管理者に泊まる旨知らせ、料金後払いで、1日1,000円、1か月なら(電気・ガス・水道・風呂代込み)1人1~2万円くらいで運営できる。2地域居住(季節居住、週末居住など)も可能である。レンタル(有料)なので、誰にも気兼ねする必要はない。シェア(共有)なので、安く、限度のある会話だけで済む。戦前のような、封建的大家族のような、堅苦しさのない、自由な居住が可能になる、準・血縁関係居住になると思う。

 

最優先は一族の安泰と繁栄です

(年収120万円時代 森永卓郎)

森永卓郎が2003年「年収300万円時代」を刊行した。「将来的に日本社会は3分化する。A層:年収3億円以上1%、B層:年収300万円クラス5割、C層(ワーキングプア層):年収120万円クラス4割である。」。ほぼ当っている。年収120万円(月収10万円)では、家賃5万円、残り5万円で、電気ガス水道と食費と健康保険料等すべてをまかなう、生死を賭けた戦いになってしまう。この弱肉強食の考えは、イギリス、アメリカ、日本と広がった新自由主義の思想です。①市場原理の経済構造②金持ち・大企業は減税、庶民・中小企業は増税③金持ち層はエリート校で高レベル教育、庶民の教育レベルは下げる。④戦場に行く兵士は低所得層から、という政策です。結果、教育も就職も年収と氏素性で決まる階級の固定化です。日本政府は、1億総中流から総下流・格差社会に舵を切り、弱者切捨て路線に走っています。運悪く、親族が4割の年収120万円クラスのワーキングプアになったら、どうするか。社会が助けられないなら、昔ながらの、血族が助けるしかありません。結局、最大の問題は、65歳以上の高齢者に来ます。実際、65歳以上の普通の人の年金は、7万円/月が多くなっています。60歳から90歳の間の年収確保が最大の問題なのです。森永卓郎は、働けなくなって、月収10万円(年金+α)でも、住む所があれば、終身なんとか食っていける。住宅レベルが落ちても、田舎でも、家賃がいらない所を確保することが、必須事項になると言っています。

 

トランプ大統領とアベノミクス

(世界連鎖不況 みずほ総合研究所

 消費税は下げられる 森永卓郎)

1.世界連鎖不況

①2008年9月、リーマン・ブラザーズ破産、世界金融危機発生。

②2008年11月、中国・胡錦濤政権「4兆元の景気刺激策」実施。

③2009年米国、EU、日本マイナス成長に陥落、中国1国のみ10%成長。

④2010年5月、ギリシア財政危機、欧州債務危機発生。

⑤2012年、中国「公共投資、住宅投資」で高成長し、「世界の救世主」になる。

⑥2013年、中国「生産能力過剰問題」発生。

⑦2014年、中国不動産価格下落、過剰資本・過剰債務に、金融・経済危機の懸念で「世界の時限爆弾」といわれる

⑧2015年、中国「財政健全性とGDP成長2つの維持」路線をとる

⑨2016年、中国経済減速で、原油・資源価格下落、新興国経済危機に。ブラジル、ロシア、ベネズエラ等マイナス成長に。

⑩米国シェールオイル開発で、中東不安定化、テロ・難民増加。統一欧州・EUの縮小。イギリスの離脱問題。

⑪パックスアメリカーナが戦後の自由貿易をささえた。米国は軍事費・社会保障費・経済格差問題の重みで、内向き指向になった。世界の警察官のコストを同盟国に求める動きもある。ウクライナ内戦のロシアと南シナ海支配の中国が、米国との対決を隠さなくなっている。欧州もロシアに対抗して、徴兵制の復活の動きが出始めた。

⑫BRICs新興国は資本流出にみまわれており、過剰債務・不良債権問題で新興国金融不安リスクもある。

2.日本の状況 

2012年12月に誕生した安倍内閣はアベノミクスを実施した。内容の99%は、日銀の金融緩和である。日銀が銀行の国債を買い上げて、現金を銀行に出すことだ。2015年、日銀資産400兆円の9割が国債350兆円、日銀負債は日本銀行券100兆円、民間銀行が日銀に預けた預金280兆円で9割である。日銀が日本国債を持つということは、日本政府は利子なしで永久借金をしたということだ。民間銀行が日銀に預けた預金の払い戻し請求には、日銀券を印刷して払えばよい。日銀の黒田東彦総裁は、短期金利マイナス0.1%、長期金利0%、物価目標2%の金融緩和策をとっている。一方、日本政府の財務諸表は、負債1200兆円、資産700兆円、純債務500兆円。2017年の日銀保有の日本国債は450兆円であるので、現在、日本は実質無借金経営である。

日本の財務会計は、一般会計年間500兆円(内、特別会計400兆円、国100兆円)、重複分を除くと、250兆円(特別200兆円、国50兆円)である。

税収の推移は、安倍政権が発足した12年度43兆円、その後、44兆、47兆、54兆、56兆と拡大した。日経平均株価は2011年8500円、12年10500円、13年16000円、14年17500円、15年19000円、16年19000円、17年23000円と上昇している。アベノミクスで経済のパイは大きくなったが、企業収益に回され労働者には行かなかった。2014年4月消費税が8%に上がると、消費が失速し、14ヶ月マイナスとなった。次の2019年10月の消費税10%への値上げは疑問視され出した。

3.トランプ大統領

2017年1月トランプ大統領が就任した。

①信念「アメリカ製造業の復権」、アメリカのことしか考えないアメリカ・ファースト。

②マクロ経済政策 ・公共事業展開 ・減税 ・財政出動 ・ドル安・円高 ・オバマケアの廃止(負担減)

③駐留米軍経費の負担増。日本最大6000億円の増加。

④TPPの代わりに二国間交渉。先の合意内容より不利な条件に。

⑤金融緩和が出来なくなる。トランプ大統領は、日本の金融緩和・円安を非難している。これ以上の緩和は認められない。円高トレンドに戻る。2018年1月、米財務長官のドル安容認で、2015年の120円から108円に。製造業の収益は伸びない。国内消費不振により、不況の恐れが出てきた。19年の消費税増税は難しくなった。

 

 

華族制度始まりと終わり

(華族 人物往来社)

華族制度は明治2年に制定され、終戦後、昭和22年に廃止された。約1000人・家いた。明治2年に公家、大名が東京に呼び集められたとき、華族という新しい階級ができた。明治11年、勲功があった士族や平民も華族(華族の約半数)になった。勲功華族は公債が与えられた。旧公家や大名には、明治維新に際して、元々多額の公債が与えられていたので、金はなしであった。明治17年、5爵位(公侯伯子男)を定め、華族の約半数に与えられた。伊藤博文は、近代国家になるためには、欧米流の憲法・議会制度を整えなければ、条約改正も出来ないと知っていた。議会は上院(貴族院)と下院(衆議院)の2院制を採る。上院の方は、皇室の守りたる華族を中核とすると考えていた。明治17年、華族令が公布。18年内閣制度創設。彼は初代の総理大臣になる。22年大日本帝国憲法が発布。23年、第1回帝国議会開催。137名の華族が貴族院議員となった。初代の貴族院議長は伊藤であった。その後は、半分は徳川家の者が議長になった。伊藤博文公爵は維新の元勲で、華族制度創出者といわれるが、貧農のせがれから毛利家足軽の家に入り、正妻の梅子も元芸者、相手はほとんど芸者という、四民平等の維新革命の志士であった。戦前、貴族院は活躍せず、無用のものといわれた。華族たちの集会所として華族会館があった。現在は霞ヶ関ビルに任意団体・霞会館としている。華族の子弟教育のため、学習院が設立された。

華族制度は昭和22年5月3日の新憲法施行と同時になくなった。戦後の華族は、昭和天皇のお子さんの結婚相手は、現在の皇后を除いては、すべて旧華族であった。今上天皇のお子さんの結婚相手は、すべて旧華族ではない。時は流れているのだ。

 

高血圧はほっとくが一番

(高血圧はほっとくが一番 松本光正

 9割がよくある病気 山田恵子)

「日常よく見かける病気は30、外来患者の9割はカバー」と言われます。日本で年間病名数の一番多いのは、高血圧症で700万人、つぎに、糖尿病(200万人)、心疾患・高脂血症、脳卒中、がん(150万人前後)、かぜ・ぜんそく(100万人)である。最後はすい臓疾患(5万人)。脳・神経系では、脳卒中、認知症、頭痛、不眠、うつ、パーキンソン病です。脳卒中は血管の老化=動脈硬化による脳梗塞で発生します。そして、動脈硬化は年齢に比例します。予防法は高血圧症・高脂血症・肥満・ストレス・睡眠不足・夏の水分不足などを避けることです。

松本クリニック院長は「高血圧が危険であるというのは、間違った常識である。上が200を超える極端な場合を除き、心配する必要は、まったくない。」という。高血圧症の患者は6,000万人いる。日本人成人の半数が「高血圧症という病気」なのだ。こんなことがあるはずはない。「高血圧は病気ではない。人が気にする程度の血圧が、重い病気を引き起こす可能性は、ゼロに等しい」。ガン・脳卒中・心臓病の最大の原因は、ストレスである。根本原因は老化だ。血圧は気にしてはいけない。一番恐ろしいのは、脳梗塞である。降圧剤は脳梗塞の発生を倍にする。ガンや認知症のリスクも上げる。金まみれのWHOにより、一生飲み続けなければいけない薬になった。降圧剤は製薬会社、医者にとって、大もうけ・大ヒット商品になった。

高血圧の基準値は、8年間で50も下がった。1987年は高血圧基準値(mmHg)は180/100であった。2008年には130/85に下がった。成人のうち、3割が降圧剤を飲んでいる。70歳以上の男女の5割以上が降圧剤を飲んでいる。大金を生む打ち出の小槌なのだ。

血圧は加齢とともに上がる。1960年代の医学部教科書には、「血圧は年齢プラス90であった。70歳で160、80歳で170である。」。加齢現象は病気ではない。薄毛症、白髪症、しわ、動脈硬化、高血圧、高コレステロール=高脂血症は加齢現象である。動脈硬化は、もろくなった血管をコレステロールで補強しているのだ。夜おしっこで何度も起きるのは、加齢で抗利尿ホルモンが減っていくためだ。高齢者は160-180でも大丈夫だ。加齢で硬くなった血管に、血液をめぐらせるためには、そのくらい高い血圧が必要なのだ。人間の体は、薬など及びもしない絶妙なコントロールを行っているのだ。原因と結果が逆であることを考えよ。人間の体は、頭痛には、血圧を上げ、栄養や酸素を含んだ血液を大量に送る働きをして、治そうとする。肩こりには、血圧を上げて、肩こりを治そうとするのだ。

 

わたしの得意料理

わたしは料理が趣味です。徳川家康、伊達政宗も、料理をしました。長生きしたかったからです。戦国武将にとって、長生きは最大の戦力だったのです。豊臣秀吉は61歳で死にましたが、70歳まで生きていれば、徳川政権は無かったでしょう。

わたしの料理の原則は、早い・安い・うまいです。ごはん炊きは50分、麺類は8分位。肉は5分。魚は20分、野菜は10分、面倒なカツやてんぷらは惣菜で間に合わせます。食材と調味料に分けて準備します。食材は①デンプン、穀物・砂糖・油60%、②卵・乳製品10%、③タンパク質、肉・魚・豆15%、④野菜15%をバランス良く。シンプルに、調理道具と食器は小さくして、量は軽く、肥満を防止します。

1.ごはんもの(麦入り)

①納豆・のり・玉子かけ・大根おろし・とうふ・ごはん、とろろごはん

②肉・玉子丼、カツ丼(カツは市販品)

③炊き込みごはん(たけのこ・五目・きのこ)、赤飯(釜飯・赤飯の素を使用して炊く)

④のり巻き、稲荷寿司、ちらし寿司(市販品使用)、おにぎり

⑤チャーハン・ケチャップライス・中華丼

⑥らーめん、冷し中華(市販生めん使用)

⑦やきそば(市販めん、肉きゃべつ・あんかけ)

⑧餃子・シューマイ(市販品)

⑧てんぷらうどん・そば(惣菜のかき揚げ・ちくわ天と冷凍讃岐うどん等使用)

⑨味噌煮込みうどん・肉うどん・うどん寄せ鍋

⑩お好み焼き(にんじん・肉キャベツ)

⑪すいとん

⑫スパゲッティ(ミートソース・ナポリタン)

⑬ざるそば・冷しそうめん

⑭雑煮、焼き餅

⑮カレーライス、ハヤシライス、ビーフシチューライス、クリームシチューライス

⑯トースト(マーガリン、ジャム、ピザ)

2.汁もの

①みそ汁(ほんだし、ミックス味噌、料亭赤だし、だいこん・サトイモ・じゃがいも・たまねぎ・あさり・とうふ・きのこ等)

②けんちん汁・豚汁

3.漬物

①(冬)はくさい漬物、たくあん(市販品)

②きゅうり・だいこん浅漬(醤油大2、みりん大1、砂糖小1、酢小1)

③サラダ(ポテト、マカロニ、シーチキン、キャベツ、生野菜)

④酢の物(きゅうり、紅白なます)

4.肉料理

①ハンバーク(焼き、煮込み)

②ステーキ(豚、牛)

③すきやき(豚・牛、醤油50ml、みりん50ml、水50ml、砂糖15g)

④しょうが焼き

⑤肉じゃが

⑥肉味噌あんかけ厚揚げ

⑦マーボ豆腐、ゴーヤチャンプルー(市販品使用)

⑧鶏ももから揚げ(ノンフライで、使いきりの少ない油の手もある)

⑨コロッケ、アジフライ、てんぷら(市販品)

⑩茹でウインナーソーセージ

5.卵・乳・豆料理

①ハムエッグ

②ゆでたまご

③スクランブルエッグ・炒り卵

④だし巻き卵

⑤厚揚げ煮物

⑥湯豆腐・寄せ鍋

⑦冷奴

6.魚料理(刺身、握り寿司は外食)

①鯛の塩焼き(1尾400-600円)

②ぶりの照り焼き

③メバル・かれい・いかの煮付け

④サバ(塩焼き、味噌煮、煮付け)

⑤しゃけ、あじ、かつお、さんまの焼き物

⑥かきのクリーム煮(クリームシチュー使用)

⑦練り物おでん

7.野菜料理

①肉野菜炒め

②きんぴら(にんじん・ごぼう、ピーマン)

③いんげんの胡麻和え

④かぼちゃの煮物

④切干大根の煮物

⑤ひじきの煮物

⑥里芋、じゃがいもの煮物

⑦ほうれんそうのおひたし

⑧ポテトサラダ

⑨煮豆(市販品)

⑩大根おろし

⑪塩振りトマト

⑫蒸しさつまいも

8.果物

バナナ、なつみかん、オレンジ、いちご、もも、なし、すいか、ビワ、ぶどう、メロン、キウイ、みかん、かく、くり、りんご

9.飲み物

コーヒー、ココア、紅茶、日本茶、牛乳、ヨーグルト、カルピス、ヤクルト、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー

 

 

非正規(有期雇用)労働者階級の出現

(新・日本の階級社会 橋本健二)

日本に、より貧困な新しい階級が出現した。非正規(有期雇用)労働者階級である。人口が1000万人おり、年収180万円、貧困率40%、男性未婚率70%である。有期雇用契約のため、1.給与少ない2.雇用不安定3.キャリア形成仕組み無しであり、その結果、貧乏人の子はより貧乏になり、階級は固定化する。この階級は貸家に住み、独身で家族がいないので、老人になり働けなくなると生活保護を受けざるをえない。

日本は4つの階級に分化した。①資本家階級250万人(構成比4%、年収900万円、未婚率13%、貧困率4%)②管理職・専門職階級1300万人(20%、年収500万円、未婚率18%、貧困率3%)③正規労働者階級2200万人(+パート主婦800万人)(35%+13%、年収370万円、未婚率31%、貧困率7%)④非正規労働者階級1000万人=パート、アルバイト、派遣社員(15%、年収180万円、未婚率66%、貧困率40%)である。

階級ごとの健康、ストレス、人間関係の状態。①健康状態悪い(資本家:13%、管理職等:11%、正規労働者:15%、非正規労働者:23%)②うつ病などこころの病気の診断を受けた(資本家:8%、管理職等:8%、正規労働者:7%、非正規労働者:20%)③親しく頼りにしている家族・親族数(資本家:9人、管理職等:7人、正規労働者:8人、非正規労働者:5人)④将来に不安感じる(資本家:14%、管理職等:20%、正規労働者:30%、非正規労働者50%)と厳しい階級差が出ている。

2016年の日本人のエンゲル係数は26%と苦しかった。G7ではトップのイタリアに肉薄している。中でも高齢者のエンゲル係数が苦しい。30-59歳は25%、60代は29%、70代以上は31%であった。日本国民は総じて貧しくなった。 

 

船の歴史

(世界史を変えた50の船 イアン・グラハム)

私は大学商学部で地田知平教授から海運を学んだことがある。地球の4分の3は海で、4分の1が陸である。人類にとって、海の存在は大きく、人類の歴史と文化・文明は船の活用によって形づけられてきた。日本の国内貨物は自動車60%、内航海運35%、鉄道4%である。一方、日本の輸出入貿易量は9億トン。99.7%が船、残りは航空機が運んでいる。世界の貿易量は55億トン、日本は世界貿易の6分の1を占める。海運は日本国民の暮らしや産業を下支えしている。私は日本郵船の株式を持っているが、必要な物流会社であるが、株価は上がらない状況である。石器時代から現代ににいたるまで、船の技術は人類に重大な影響を与えてきた。昔から船で海に出てゆく理由は、漁、貿易・物流、戦争、科学・探検、スポーツ・娯楽である。歴史上、代表的な船を挙げる。

1.クフ王の太陽の船 前2500年 エジプト 全長44m レバノン杉で作成、オール5対 死後の旅路用

2.トライリーム(軍艦) 前600年 ギリシア・ローマ 全長37m 排水70t 木造上下3段オール こぎ手170人

3.ニダム船(軍艦) 300年 デンマーク 全長23m 排水3t オーク材の重ね張り オール15対

4.イシス船(商船) 300年 ローマ 全長30m 排水200t 鉄板張り オール、2本マスト横帆

5.ノルマンディ公の長船(軍用船) 1100年 フランス 全長等不明 外販重ね張り オール70横帆1枚 

6.鄭和の帆船(インド・アフリカへの示威行為) 1400年 中国 全長160m 3万t 木造 9本マスト横帆12枚

7.コロンブスのサンタマリア号(貨物船)1460年 スペイン 全長19m トン数110t 木造 3本マスト帆5枚

8.英海軍の砲門付き(軍艦) 1500年 イギリス 32m 排水500t 木造外販重ね張り 4本マスト帆10枚

9.マゼランのビクトリア号(貨物船) 1520年 スペイン 全長20m 85t 木造 2本マストの横帆、大三角帆

10. 新世界渡航メイフラワー号(商船)1600年 イギリス 全長30m 180t 木造外販平張り 3本マスト、前後帆

11. オーストリラリア発見エンデバー号(平底調査船)1760年 イギリス 全長30m 360t 木造 3本マストハウスプリット横帆

12. トラファルガー海戦ヴィクトリー(戦艦)1770年 イギリス 全長70m 排水3500t 木造 3本マストハウスプリット横帆

13. オーストラリア移民船シリウス号(軍艦)1780年 イギリス 全長33m 500t 木造 3本マストの横帆

14. クラーモント号(商業蒸気船) 1800年 アメリカ 全長43m 排水120t 木造 蒸気駆動の外輪と帆

15. ダーウインのビーグル号(調査船) 1820年 イギリス 全長28m 排水240t 木造 3本マストハウスプリット横帆

16. アミスタッド号(奴隷船)1840年 アメリカ 全長37m 木造 2本マストウスプリットのガフ艤装横帆

17. グレートブリテン号(旅客定期船)1843年 イギリス 全長100m 30000t 世界初蒸気スクリュー 6本マスト

18. アメリカ号(娯楽ヨット) 1851年 アメリカ 全長31m 100t 木造 帆

19. 軍艦グロワール(鉄甲船)1859年 全長78m 排水5700t 鉄甲 蒸気機関1基 帆

20. カティーサーク号(豪州羊毛運搬最速船) 1869年 イギリス 85m 960t 鉄製フレーム 3本マスト帆32枚

21. フラム号(北極海用半円形船体) 1892年 ノルウェー 39m 400t 木製 蒸気機関1基プロペラ1軸3本マスト

22. オレゴン(戦艦) 1893年 アメリカ 100m 10500t 装甲鋼板 蒸気機関2基プロペラ2軸

23. ホランド号(潜水艦) 1897年 アメリカ 全長16m 排水75t 鉄製 ガソリンエンジン、電動機、プロペラ各1

24. タイタニック号(旅客用定期船) 1911年 イギリス 全長270m 53000t 鋼板 蒸気2タービン1プロペラ3

25. イラストリアス(空母) 1939年 イギリス 全長220m 23000t 鋼板 蒸気タービン3基プロペラ3軸

26. 大和(戦艦) 1940年 日本 全長260m 排水65000t 溶接鋼板 蒸気タービン4基プロペラ4軸

27. コンチキ号(南米海流に乗るいかだ舟) 1947年 ペルー 14m 木製 帆

28. アイデアルX号(コンテナ船) 1944年 アメリカ 全長160m 16000t 鋼板 蒸気タービン電気

29. ノーティラス号(原潜) 1954年 アメリカ 全長98m 排水4100t 原子力蒸気タービンプロペラ2軸

30. レーニン号(原子力砕氷船) 1957年 ソ連 全長130m 排水16000t 原子炉3基プロペラ3軸

31. トリー・キャニオン号(タンカー) 1959年 アメリカ 全長300m 排水61000t 蒸気タービンプロペラ1軸

32. エンタープライズ(原子力空母) 1960年 アメリカ 全長340m 排水95000t 原子炉8基プロペラ4軸

33. アルヴィン号(深海潜水艇) 1964年 アメリカ 全長7m 排水20t バッテリー駆動電動可変スクリュー7基

34. グローマー・エクスプローラー号(掘削船)1972年 アメリカ 全長190m 51000t ディ-ゼル発動機プロペラ2軸

35. アリュール・オブ・ザ・シーズ号(クルーズ客船)2009年 フィンランド 全長360m 225,000t ディーゼル6基

 

 

 

軍事教育家吉田松陰の影響

吉田松陰は長州藩山鹿流兵学師範である。11歳の時、藩主に講義している。19歳で独立の師範になった。彼の発想の根底には、江戸時代以来の実用主義兵学があり、一方、欧米の日本侵略の時勢に対して、研究・対応策を考え・実行した。1854年安政元年、下田で米艦に乗り込み、欧米を実地に勉強しようとしたが、拒まれ、長州藩幽閉になる。幽閉中、松下村塾で、欧米世界の帝国主義・植民地政策の現状と軍艦・大砲・銃器の西洋化、西洋研究の必要性・軍備の充実を説いた。28歳からの1年あまりの教育で、塾生から、高杉晋作、久坂玄端、伊藤博文、山県有朋、品川弥二郎など明治維新の志士が出た。教育家として功績がある。一方、実行家としての吉田松陰は、現実分析対応力がなく急進的で、門人の多くが松蔭を敬遠し、失敗続きで、安政6年30歳で死刑になる。

しかし、彼の急進的考え方・思想は、明治政府に影響を与えた。①強力な中央集権国家で無ければ外国に対抗できないと言う事で、勤皇武力倒幕になった。

松蔭が、密航失敗で、伝馬町の獄中で書いた思想書「幽囚録」は、②明治政府の方向性に影響を与えた。この中で、欧米の大勢、日本の窮状から、これからは、海外に留学して、海外文明を取り入れる必要性を説いた。さらに、明治政府の外交策に影響を与えたことを言っている。「国は盛んでなければ衰える。だから、現在の領土を保持しているばかりでなく、不足と思われるものは増やさなければいけない。軍艦・大砲を備え、軍備をなし、<蝦夷の地を開墾し、諸侯を封じ、隙に乗じて、カムチャッカ、オホーツクを奪い、琉球を諭して、内地の諸侯同様に参勤させ、朝鮮を攻めて質を取って朝貢させ、北は満州の地を割き取り、南は台湾・ルソンを収め、漸進し進取の勢い示すべし。>その後に、人民を愛し、兵士を育て、辺境守備をすれば、立派に国は建って行く。そうでないと、諸外国の争奪戦の真ん中に座り込んで、手足を動かさずにいれば、必ず国は滅びる。」ここに書かれている思想は、明治以降実行される。北海道開拓、琉球処分(琉球王国併合)、台湾出兵、日韓併合、満州事変、フィリッピン占領と書物提言通りに進んだ。

 

「こころのクリニック」の必要性増大する

(日本の階級社会 橋本健二)

日本で「こころのクリニック」が増えている。その訳は、日本に新しく貧困階級が出来たからだ。しかも、いまでも、増え続けている。相対的貧困ライン(所得が国民平均の半分<年収122万円・月収10.1万円>に満たない)を下回る人が、2015年で、6人に1人(貧困率16%)、2000万人もいる。老後破綻が多い。生活保護世帯の160万世帯中、高齢者世帯は半数の80万世帯。日本の生活保護基準は、欧米と違い「まず親族が助けよ」という家族任せ主義である。1人暮らしの高齢者は600万人いるが、半数の300万人は生活保護水準以下である。75歳を過ぎると働くところがなくなる。75歳以降は、貯金と年金で食べるしかないのだ。それで、老後破綻する。母子家庭の貧困率は2人に1人以上(55%)である。しかも貧困状態にある家庭の子供は精神的落ち込みが厳しい。また、非正規労働者(1000万人、人口の15%)の年収は、180万円で貧困率は40%であり、男性の未婚率70%、女性の未婚率60%である。日本は人口の3割が主に経済的理由から家庭を形成できない社会になった。非正規貧困層は、単純労働で昇進の見込みはなく、退職金も受け取れない。老後の生活見通しも暗く、健康状態も悪い。とくに精神的な健康状態に問題があり、うつ病などこころの病気をかかえる人が多い。うつ病など、こころの病気の診断を受けた人は、5人に1人(20%)、将来に不安を感じる人は、2人に1人(50%)の状態である。2000年(21世紀)に入ってから、貧困階級が増え、精神的悩み・病が増えた結果、20世紀と異なり、「こころのクリニック」のニーズ・必要性が増大したのだ。

 

現実を視よ!資本主義の精神(=稼ぐ)を取戻せ

(現実を視よ 柳井正 2012年10月)

ファーストリテイリングの代表取締役の柳井正は、鋭い厳しい視線を持っている。必死に生きて考え実行している。この本に吐露している。私が今頃、気付いていることを、6年前2012年に訴えている。現実を視よ!と。

1.成長しなければ、即死する

柳井が生まれ育った宇部市は、50年前1960年炭鉱が閉鎖され、シャッター街になった。30年前1985年街灯もない暗闇の上海が、今は世界有数の都市になっている。両者がたどった道はこの20年で歩んだ過去の差である。

2.ジャパン・ナッシング、現状は「後退」、日本は中の下の貧乏国になった。

資本主義の精神を忘れ、社会主義の精神に染まった日本精神・政治の結末である。

日本の標準的生活は、欧米と 比べると下である。中国や東南アジアのホワイトカラーは、日本より豊かだ。太平洋戦争の敗戦もバブル期以降の衰退も、過去の成功体験に囚われる日本の悪弊である。努力を怠ってきた結果だ。

日本の相対的貧困率(所得中央値の半分以下の人の割合)は、アメリカの次の世界4位の悪さである。人材がサラリーマン化した結果だ。この国はもう一度、「稼ぐ」ことの重要性を思い出し、「資本主義の精神」を取り戻さなければならない。

3.理想・志を持て!

起こっていることは、すべて正しい(Whatever is、is reasonable.)。現実をよく視て、1億円売ろうと決めねば、1億円売れない。強い理想・志がなければ、成功は出来ないのだ。

 

 

 

金持ちが世界を支配する方法

(金持ちが世界を支配する方法 スーザン・ジョージ 2014年)

2008年、サブプライム危機で、痛手を被った富裕層が1年で回復した。2007年1000万人の富裕層が40兆ドル(EUの3倍)持っていた。2008年800万人に減少した。2009年1000万人、40兆ドルに戻った。ウルトラ富裕層は富裕層の1%1100人だが、富の総計4兆ドル、富裕層の富の10%を持つ。

一方、社会格差が拡大している。ジニ係数(1から0。1は1人占め、0は全員平等)でみる。市場経済、豊かで自由な、民主主義国は0.2後半(ドイツ、ベルギー等)、0.3前半(フランス、オランダ、韓国)、0.3後半(イタリア、イギリス、日本0.38)0.5台(南米、アフリカ)。ジニ係数は低い方が望ましい。アメリカは0.45で格差が大きい。所得格差は階級格差になる。社会的、政治的に危険になる。①平均寿命短い②病気が多い③精神病、うつ、自殺など社会的病理の発生率が高い④家庭崩壊、離婚⑤教育格差⑥刑務所人数多い等の現象が出る。下層階級だけでなく、富裕層にも影響が跳ね返ってくる。

フランスの不平等経済の専門学者のピケティは、「資本主義は自ずと富の格差を生み出し、資本家と労働者の対立を生む」「労働者は失業リスク、教育格差、階級の固定化などで紛争状態になる」「大切なのは、富の分配における民主主義だ」と言っている。

金持ちが世界を支配する方法

1.金持ち減税  過去20年間、欧米の富裕層は大幅な減税のメリットを受ける。年収100万ドル以上の層は納税23%。ウオーレン・バフェットは17%納税。彼の事務所員は33-41%納税。しかし、金で金を稼ぐ富豪は、17%より更に低い。しかし、仕事をして稼ぐ金の税率は17%より高くなる。

2.増殖する金融商品 金融商品は規制を受けるどころか、拡大した。超高速取引で取引量25%増加、デリバティブも25%増加。米国の4銀行(JPモルガン、シティバンク、バンカメ、ゴールドマンサックス)でデリバティブの94%保有。JPモルガンのデリバティブだけで世界のGDPを上回る。1次産品取引は20倍に増えた。

3.タックスヘイブンの繁栄 9万人の個人が21兆ドル隠している。タックスヘイブンの対抗策を取る用意があると言っているが、用意だけで一歩も踏み込まない。

4.米国の選挙候補者は企業、金融界、富裕層からの献金に依存している。金持ち受けする政治が行われている。

5.格差不満解消のため、成功サクセスストーリー神話の強化 チャンスの国、いつか自分も、または我が子が金持ちになると信じさせる。自己責任観念を強化する。

 

現代の階級社会

大きくは、ブルジョアA,BとプチブルA,BとワーカーA,B,Cになる。

1.ブルジョアAは知的ソフト資本家、ブルジョアBは産業資本家。2017年で資産1,000億円以上のブルジョアは2,000人いる。1位はビル・ゲイツで10兆円、日本では孫正義32位2兆円、柳井正1兆5,000億円である。ここまでがブルジョアである。参考に、日本の資産保有状況は、資産100億円以上は1,000人、資産1億円以上は270万人で50人に1名くらいいる。

2.プチブルAは大企業役員、部長クラス。プチブルBは中小企業自営経営者、医者、弁護士等である。年収1,200万円以上。ブルジョアとワーカーの間に立つ中間層とも言われる。

3.ワーカーAは正社員月収30万円以上。ワーカーBは非正規社員(契約社員)月収20万円。ワーカーCは非正規社員(アルバイト、パート)月収10万円である。日本はワーカーCのフリーランス・アルバイターが1,000万人を超え、格差・階級社会になってきた。非正規社員の激増は、ヨーロッパ、アメリカも同様である。

日本において、生きてゆくには、月収15万円、年収180万円(家賃5万円+生活費10万円)が必要である。ワーカーC(非正規アルバイター、パート)は、家を所有していない限り、生存が難しい。

 

人間に必要なもの=人物金情報技術志

人間、生きてゆく上で、絶対必要なものは、人物金情報技術志である。

1.人 家族や仲間がいないと広がらない

2.物 衣食住作業場といって生活に絶対必要だ。特に住宅は60歳過ぎの老人には、自己所有が絶対必要だ。老人は自己資産(住宅+年金保険)で生きられるようにしないと生存できない。

3.金 稼ぐ力と貯金が必要だ。

4.情報 知識がないと方向がわからない。

5.技術 建築、情報、生活、料理なんでも技術を身につけるべきだ。

6.志 人間中期の絶対目標を持っていなければならない。持たないと、1年、3年、5年、10年単位で、何かを成し遂げることができない。不退転の立志、こころざし、自分の行動を決めていないと、危機に陥る可能性がある。

 

3月6日春の散歩

2018年3月6日、昨日の大雨風が過ぎ、今日は雲一つ無い快晴、温度も15度と温かい。春の一日を散歩することにした。昨日はひざが痛かったので、そのことを話したら、弟と奥さんの両方のアドバイスが一緒で、老人になるとO脚になり、そのため、上下ひざの内側の骨が接近してこすれて痛くなる。内股X脚で歩けば、正常になると言われた。いいチャンスと思い、実行しようと思った。さらに、老人になると背骨が曲がった前かがみ猫背になるが、その対策は肩甲骨を後ろに曲げ、胸を張れば良いと言われた。両方を実行しながら散歩した。そうしたら、剣道部の頃の親指爪先立ちの歩行と背筋を伸ばした構えを思い出し、それで散歩したら、大変調子が良くなった。剣道をやっている間、爪先立ちなので、4時間の散歩中も爪先立ちX脚も問題なかった。

 家を12時半に出た。今日は東回り散歩コースを歩く。多治見総合体育館を過ぎ、大洞川の春の小川の川沿いを歩いた。陶彩のみちに出て、今度は、笠原川の橋を渡った。春風が気持ちよく吹いていた。北野神社に着き、本殿と大畑稲荷、諏訪神社、神明神社にお賽銭を上げ、手をあわせた。次に明治13年に明治天皇が東山道を巡行されたときの御料水のある元町公民館のベンチで水筒の水を飲み、一休みした。次に、新羅神社に着いた。恵比寿・大黒様、お稲荷様、多賀神社とあり、お参りした。その後、裏の和菓子屋「とらや」で草もちと桜もち各1個を買って、隣の小公園で草もちだけを食べた。桜餅は夕飯時に妻と半分っこして食べた。広小路通りに出て、末が良くなる末吉稲荷にお参りした。「うな千」横を通り、土岐川に出る。エノキ(道祖神の木)の大木を見る。土岐川は昨日の大雨の影響で川一杯に広がって流れていた。次は、多治見図書館で一休みをした。血圧計で測ると、最高血圧154、最低血圧93、脈拍数81、であった。最高血圧160、最低血圧95以上が、高血圧であるので、ぎりぎりセーフだ(年齢+90が基準)。

図書館を出て、金魚・小鳥店の白鳥園、中華そばの「こもり」、じまんやきの「富士アイス」を過ぎ、やなせ通りに入る。手打ちうどん「竹の子」、日本そば「う月」、中華そば「鳥竹」を過ぎ、大日町の大日如来を参拝した。その後、虎渓道に入った。いつもなら、虎渓公園・平和観音、虎渓山永保寺に行くのだが、今日は時間が少ないので、餃子屋「松竹飯店」を右折し、本土神社猿田彦神に参拝し、ベンチで一休みした。その後、引き返し戻りになり、多治見橋を渡り、堤防沿いを歩き、昭和橋を過ぎ、陶都大橋で陶彩のみちに入り、コパンスポーツクラブでシャワーを浴びた。体重を量ったら、70.7kgであった。大学時代の65kgを目標にやせたいと思う。その後、バスに乗り帰宅した。12時半から4時半まで、4時間の散歩だった。

 

3月7、8日の散歩3コース開発

今、静かな夜、かなり大きな雨音が、屋根から聞こえる。乾燥した冬から、湿潤な春になった。今年も新たな1年が始まってきた。

3月6日、4時間半の「多治見東回り」散歩が終え、「胸張りかかと着地爪先立ち散歩」のおかげで、ひざの痛みも消え、3月7,8日の2日間連続して散歩した。体調が良くなりつつある。3月7日は「多治見西まわり」の5時間半に及ぶ散歩をした。結論から言うと、左足ひざ上、内側の内転筋がつり、サロンパスを4枚貼ることになった。しかし、翌朝すっかり治っていた。長時間散歩はしんどいという事がわかり、3月8日は、多治見中心街・駅までの散歩にした。用事・コパンシャワーをしたので、2時間半の散歩だった。これからは、「西回り散歩」の短時間化と「駅周辺土岐川散歩」の3つのコースを組み合わせようと思う。

1.多治見西回り散歩コース(4時間推奨) 陶彩のみち、多度神社、佐倉宗吾明神社、下街道(中山道恵那の大井から多治見の池田を通り、勝川、名古屋に到る江戸時代の街道)に入り、池田稲荷、不動神社、住吉神社、地蔵堂、秋葉山常夜灯、喜多緑地公園、法喜禅寺、池田小学校、神明神社、永泉寺、池田町屋郷土資料館、太平公園、貴船神社、多治見駅、コパンスポーツ

2.多治見駅周辺土岐川散歩コース(3時間)基本的にウオーキング専用道であり、車が少ない。陶彩のみち(春はツバキ、桜、つつじ、秋はもみじ、金木犀など)で花を見て、一級河川土岐川沿いの陶都大橋、国長橋、昭和橋、多治見橋の両河畔を散歩する。ここは、旧下街道であり、魚やカモやシラサギの水鳥と河の流れを見ながら、散歩するコースである。  

 

稼ぐ4分野(アーニング・クオーターランド)

ロバート・キヨサキがベストセラーになった本から引用する。人間が生きてゆくために、お金を稼がねばならない。その方法が4つある。

1.Enployee(従業員、雇われ人)

 ・1馬力稼ぎ。自分が働いた成果と時間をお金に換える。健康なら正社員だと60歳まで働ける。自分の能力への投資、いい大学からいい大企業へ就職を目指す。

 ・65歳以上だと働く場所が限られる。65歳から2~30年間くらいの住居と月収(10万円~40万円の年金保険)を貯めておく必要がある。非正規社員が4割に増えてきたので、安泰ではない。

2.Self-employee(自営業者)

・1馬力稼ぎ。自分+小人数の協力者。自分の好きなように働ける。仕事量・内容を調整し、80歳くらいまで働ける。

・働かなければ収入が減る。自分で老後の住居と年金を貯蓄ないしは年金保険にしておかねばならない。倒産の可能性もある。10年一昔という言葉どおり、10年で世の中変わる。うまく、仕事内容を変えていかねばならない。

3.Business owner (ビジネスオーナー=Business planner and  have rights of personnel management)

・多馬力稼ぎ。自分のために働いてくれるビジネスシステムと従業員を持っている。ビジネス(金儲けの仕組み)企画者・発見者そして担当者人事決定者。他人を働かせることを意識しているので、リーダーシップ力と教育力を磨いている。

権利収入の道もある。本の印税、特許のロイヤリティ、フランチャイズ本部の利益など。

・倒産の可能性もある。10年一昔という言葉どおり、10年で世の中変わる。うまく、仕事内容を変えていかねばならない。常に資産を蓄積せねばならない。常にビジネス企画と人事コントロールをしなければならない。

4.Investor(投資家)

・多馬力稼ぎ。お金が働いてくれる。株式配当と家賃収入がメイン。まとまった資金が必要。

・値上がり狙いは、確率50%の丁半ばくち。おいしい投資の情報を見つけるには、人脈と金が必要。株式投資は長期戦で勉強が必要。金融の世界は、銀行・株屋は人をだまし儲ける。

<まとめ>

上記のなかで、従業員⇒自営業者⇒ビジネスオーナーの道が王道である。

私は今、自営業者のポジションにいるので、これを踏み台に、ビジネスオーナーへ進むのがベストである。

 

 

 

料理の常識

(料理の常識 渡辺香春子)

レシピ以前の基本常識。

1.カップ1=200ml、1合=180ml

2.こめの研ぎ方(この研ぎ方だと、冬でも冷たくない) シャワー水洗で2回、水をヒタヒタにして米を研ぐ、シャワー水洗1回

3.ご飯の炊き方 30分吸水、炊き上がったら10分蒸らす、底から混ぜ返して、蒸気を逃がす。

4.献立の基本は一汁三菜 ご飯に汁と3つのおかず(メインのおかず、サブのおかず、小さなおかず)

5.茶しぶやコーヒーの黒ずみ落とし 塩でこすり落とす、漂白剤なら確実。

6.ゆで卵 水からゆでる。煮立ってから、4分半熟、10分完熟。タイマーをかけ、時間が来たら、水にとる。

7.お浸し 茹でるときは、茎10秒、葉を入れて色が変わる程度でOK。すぐに水にとる。余熱でくたくたになるのを防ぐ。

8.酢の物 一般的には3杯酢(酢、しょうゆ、みりん各1杯、または酢2、しょうゆ1、砂糖1)

9.しゃぶしゃぶのたれ ゴマだれ(白スリゴマ大2、しょうゆ大1、酢大1、酒小1、白みそ小1)、しょうゆだれ(柚子1、しょうゆ1)

10.水溶きかたくり粉 水2、かたくり粉1。とろみは、カップ1の料理に対して、大さじ1のかたくり粉を倍量の水で溶く。

11.配膳 左ご飯に、右に汁。手前左に、はし置き。

 

2020年、2年後の世の中の変化

(ベストカー2018年3月号)

 2年後の2020年は、世の中の変化はどうなっているか、特集から抜き書きする。

1.高齢者の車の死亡事故、75歳以上はそれ以外の倍ある。軽自動車の緊急ブレーキの充実など対策向上。しかし、現在、軽自動車の事故は普通車の事故の1.6倍ある。理由は骨密度が低く、衝突時に心臓や肺を損傷しやすいためという。

2.教育制度の変化 英語が小学校3年から必須、5年生から教科に追加。公立校でもタブレットを使った授業で、IT教育の強化。

3.コメの自由化 今年から減反政策廃止。コンビニのおにぎりも、ブランド米のおにぎりと価格半額の外国米のおにぎりが出る。

4.消費税増税の影響 19年10月消費税が8⇒10%に増税されたら、消費低迷で不況に。

5.今後の日本、世界で起きる事

・18年6月 投票年齢が20歳から18歳へ

・19年3月 イギリスがEUから完全離脱

・19年4月30日 天皇陛下退位。5月1日皇太子即位。

・19年10月1日 消費税10%に引き上げ?

・20年4月 電力会社の発送電分離

・20年7月24日 東京五輪開催

・20年11月3日 アメリカ大統領選挙

・20年 車の世界販売1億台突破

・20年 外国人旅行客4000万人突破。消費額8兆円に

・20年 日本の65歳以上人口29%に。30年32%に。

・20年 新東名高速道完成。

・21年 国家公務員定年65歳に

・21年 中国実質GDPはアメリカを抜き世界一に

・22年 インド人口が中国を抜き、世界一に

・23年 新名神高速道完成

・25年 世界人口80億人に

・25年 団塊の世代75歳以上に

 

 

 

副業で闘う!

(年収120万円時代を生き抜く知恵 森永卓郎 2007年3月)

将来的に、日本社会は1%のA層(年収3億円)、5割のB層(年収300万円)、4割のC層(年収120万円)に3極化する。こうした弱肉強食主義はイギリス、アメリカ、日本と広まった新自由主義によるものだ。この難局の乗り切り方は2つに1つである。

1.C層の人は、副業で年収180万円(月収15万円)~年収300万円(月収25万円)まで収入を上げる闘いの道。

2.世捨て人の隠遁生活(全ての欲望をあきらめ、C層の収入の範囲内で生活する=家+月10万円)の道。

普通の人が自分の幸せをつかむには、生涯にわたり、年収300万円を確保することが、今後いかに必要かということです。

 

パートタイマーやアルバイトで稼げる収入は、せいぜい120万円程度。それでは生活できないということで、複数の勤務先を兼務しても。年収300万円に届かない。それがワーキング・プアの実態です。日本の労働者5000万人の3分の1、1700万人が年収300万円以下です。生活者で、年収200万円(月13万円)以下の人が、2500万人いる。非正規労働者は4割、2000万人いる。月収10万円以下が4割、月収10万円~20万円の人が4割、計8割いる。60歳以降の老後は仕事がない。家+年金+副業で衣食住・月間収入を

確保する。

 1.副業の道

①副業の前に、配偶者もなんとか収入を得て、ダブル・インカムを保持することです。パートなら、年収103万円までなら、所得税、住民税なし、夫の扶養者扱いで、健康保険料、年金保険料もなし、夫の配偶者手当も支給されます。

②インターネットで開業。 収入は月1万円未満が45%、1~3万円が52%、3万円以上が3%である。「アフエイト広告」「グーグルアドセンス」「インターネットオークション」。お勧めしないが、仮想通貨取引、FXなどもあり、お小遣いの範囲で楽しむこともできる。輸入販売など転売(せどり)は難しい。経費を引いて年20万円以下なら、確定申告不要。ただし、「自分で納付」の住民税の申告は1円以上で必要。

③資産運用 お金のない人はリスクをとってはいけません。ネットトレード、外貨預金は才能が必要。

③-1 元本保証で流動性の高い銀行預金、郵便貯金を選ぶことです。定期預金、定額預金が一番安全。素人は無理しない。生活費の3年分1000万円は預貯金で持ち、それを超えた資金でリスクを取ることです。

③-2 株式投資 1流企業をいろいろな業種から選んで分散投資する。リスクは小さくなってゆく。安いときに買い、高くなったら売る。銘柄選びは、配当利回り2%以上、PER株価収益率30%以上は買わない、PBR株価純資産倍率3倍まで。3年上がり下がりのスロー投資がいい。

③-3 不動産投資 金持ちの欲しがる土地は上がる。庶民が住む土地は上がらない。貸家も余っている。

2.隠遁生活の道  老後は、家+年金+副業で暮らす。生活レベルを収入に見合ったレベルまで切り下げる。衣料は中古で。食料は特売品を。住居は老後に必要、郊外の安い物件を。情報・娯楽はyoutube(音楽など)、テレビの映画録画で。老後は、酒、食事など少量になり、健康に風呂、散歩など必要になる。

 

 

老楽(おいらく)国家

(老楽国家論・反アベノミクス生き方 浜矩子)

日本の今後の生き方として、同志社大学の浜矩子は、安倍晋三首相の目指す方向に疑問を呈している。「現実を知れ」と言っている。自分を知る為、鏡を覗き込む。鏡には、「のぞみ鏡」と「ほんと鏡」がある。安倍首相が覗いているのは、「のぞみ鏡」であり、「日本の過去を取り戻す」と言う。アメリカも「過去の強さを取り戻す」、中国も「中国夢・中華民族の偉大なる復興」で、過去の栄光を取り戻すと言っている。みんな「のぞみ鏡で取り戻したい病」にかかっている。指導者として目標が必要なのだ。しかし、日本の場合、「ほんと鏡」をよく見なければいけない。

日本の現実はこうだ。現在のグローバル時代は、人物金が国境無き時代だ。国境を越えて動く時代だ。国のあり方は複雑になったのだ。例えば、トヨタ自動車は、世界で作り稼いでいる。日本の中小企業は中国の安い人物金に負けている。コンピュータ・インターネット時代で過去の産業が没落している。現在の日本は世界一の安全・インフラが揃った高ストック(蓄え)・低フロー(稼ぎ)の国になっている。豊かさの中の貧困、格差社会になってきている。自殺者(遺書あり)2万人+変死者15万人=17万人。27年後、2045年の日本の人口は1億600万人(2000万人減)、65歳以上の割合は3割超える(約3人に1人が65歳以上)。アベノミクスの間違いは、第3の矢=大国化、強国化・アメリカ型市場原理主義経済社会システム・規制緩和と公共サービスの民営化による格差社会化と戦争の出来る国への復活である。アメリカも中国もアジアも、日本が戦前型の戦争の出来る国の復帰は望んではいない。

日本は老楽国家を目指せ。日本はその世界一の安全・インフラが揃った高ストック(蓄え)・低フロー(稼ぎ)の国になっている事を利用して、豊かな楽しい国家・世界の国々と楽しくお付き合いできる国を目指せばよい。豊かさの中の貧困、格差社会を解消して、国民みんなが安心して暮らせる国を目指せばよい。

 

TPP11発足

米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国の新協定「TPP11」に署名することを決定した。3月8日(日本時間9日)にチリのサンティアゴで開く署名式に茂木敏充経済財政・再生相が出席する。

政府は月内にTPP11の承認案と関連法案を国会に提出し、6月までに可決・成立させたい考えだ。2019年前半の発効を目指す。

 

参加11カ国が大筋合意した米国を除く環太平洋パートナーシップ協定(TPP11)は、関税の削減・撤廃だけでなく、知的財産の保護や外資規制緩和などのルールが盛り込まれており、東南アジアなどに進出するメーカーやコンビニなどサービス企業にとっては追い風となる。一方で農林水産業にとっては安い外国製品の輸入が増えるとして懸念も広がっている。

シンガポール・チリ・ニュージーランド・ブルネイ・オーストラリア・ベトナム・ペルー・マレーシア・カナダ・メキシコ・日本11カ国がTPP11の参加国である。

TPP11による日本のデメリットは、やはりTPPの時と基本が変わっていないため農産品などにとっては向かい風が強いようですねやはり諸外国やアジア各国の方が日本と比べて人件費などが安いことや大量生産していることもあり、国内製品と比べて安価なものが輸入されてくる様ですね。

1.森永卓郎の意見(超貧困時代 2014年3月)

TPPで国内の農業生産は三分の一に激減する。日本のコメは銘柄米と有機米しか生き残ることができず、90%が壊滅する。結局TPPは、市場原理が猛威を振るう弱肉強食のアメリカ型へ日本を推し進め、格差社会を推進させるだろう。安い農産物を食べざるをえないのは、生活の苦しい庶民なのです。

2.山口正洋の意見(本当は凄い日本経済入門 2013年3月)

 

TPPは、数字だけ並べれば実にシンプルです。農業については、GDPの1%にも満たない産業にかかわる話です。日本の農産物の平均関税は、アメリカに次いで11%と世界で2番目に低い。日本の食糧自給率は40%といいますが、食糧輸入額は国民1人あたり300ドル程度で、これも先進国ではアメリカの次に低い。結論的に言えば、農業はコメを除いて、世界的に見ても十分開放された市場です。現実的には、侵略される分野はほとんどなく、あるとすれば消費者メリットに直結する分野というだけの話です。

 

仮想通貨ビットコイン

(プレジデント、インターネットより)

2017年は、日本の仮想通貨元年と言われる。仮想通貨の代表格であるビットコインが、1年間で20倍まで高騰して、年末は200万円を超えていた。2018年1月26日、仮想通貨販売・取引所コインチェックから580億円の仮想通貨ネムが不正流出したことで、ビットコインは2月に60万円と3分の1に暴落した。ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトと名乗る者の論文から13年まではアメリカ中心でコード化・取引、次に中国人が、16年には9割を占めるようになるが、中国政府が取引所を閉鎖し、中国が減少した。2017年からは日本でブレイクした。仮想通貨は資産の一部であるが、金融資産とは位置づけられていない。絵画骨董品のようなもので、年間20万円の利益を得たら、確定申告して、雑所得、総合課税で、累進課税(5%~45%)である。株の利益課税は「申告分離課税」で一律20%である。

仮想通貨とは何なのか?通貨の3機能①支払い手段=支払できる場所少数②価値の尺度=各国の税金、取引規制、持出し制限あり③価値の保存=セキュリティ脆弱で、通貨の役割を果たしていない。通貨という投機商品である。日銀の黒田総裁は「仮想通貨は通貨ではなく、資産の一部、仮想資産である」と言っている。日本は、円という通貨が非常に安定しており、いたる所にATMがあり、仮想通貨の必要性がない。世界有数の資産家であるウォーレン・バフェットは「仮想通貨はほぼ確実によくない結果を迎える。ビットコインは価値を生み出すものでないから、評価できない」と言っている。仮想通貨には、ファンダメンタルズがなく、価値は需要と供給によって決まる。現在、日本でビットコインを持っている人は、100万人くらい。仮想通貨の市場規模は2017年1月が2兆円。9月が20兆円。12月40兆円。2018年1月90兆円。3月60兆円である。仮想通貨はビットコインの他に1600種ある。1位がビットコインで20兆円、2位がイーサリアム9兆円、3位がリップルで4兆円、4位がビットコインキャッシュで2兆円、5位がライトコインで1兆円の時価総額である。なお、日本の仮想通貨取引所は、ビットファライヤーが、ビットコインの7割の取り扱い量、世界でも3割と国内最大規模である。

法政大学真壁教授は、仮想通貨は競馬と同じで、スリルとサスペンスを求めてやるもの。一般の個人は、投資は勝つことよりも負けないことを求めなければいけない。金融株投資方法は、投資はおよそ10年ワンサイクルある(前回は2008年暴落、2018年暴騰)。世間が騒ぐ株暴落の1年後に、手数料の安いインデックス型投資信託を買う(どの株がいいか素人には分からないので)。暴騰・急落前に、売って現金化する。また、株価が下がるのを待つ。これが、金融投資の王道である。

 

日本の弱点はリビングコストが高いこと

(グッチー流世界経済、大前研一日本のカラクリより)

日本の年収250万(月収20万円)とアメリカの年収3万ドルは同じレベル。しかし、アメリカの方が衣食住コストが安い。日本では、最下層サラリーマンと言われるが、アメリカでは3万ドルは中流家庭の年収で、家を買って、子供を学校にやって、悠々と暮らせる年収である。グッチーが見るところ、役所の余計な規制が多すぎ、例えば、住宅資材は、建築基準法で、独占・寡占状態である為などと、税金が高い為だと言う。

大前研一は、「戦後、日本政府が一貫して住宅を景気刺激策として利用してきたのが間違い」という。1990年バブル崩壊前までは、メリットもあった。1990年半ば以降、日本は失われた20年・大デフレ時代に突入、給料・不動産価格上がらず、リストラや企業倒産で収入が減少した。結果、定年後もローンを払い続ける悲惨な老後の人も多い。今の40歳から下の若い世代ともなると、「家を買って、借金を抱えることは大きなリスク、負けから入りたくない。」という。極端な話、結婚して、家庭を持つことだって負けの部類だ。「今、家を買わなければ高くなるということは100%間違い」である。2019年以降、少子高齢化で世帯数が減少する。日本は世界一空き家が多い国で、2015年15%、33年には33%(3軒に1軒)が空き家である。2022年には、生産緑地宅地転用になる。東京23区内で25万個の1戸立て供給可能になる。都心の容積率緩和も効いて来る。現在、賃貸し住宅を選択するのは、きわめて現実的で賢明だ。日本人の戦後の住宅観は根本から変わってしまったのだ。

 

シングルの増加で家族助け合いの危機

(家族難民 山田昌弘)

日本の社会動向は、低収入化、未婚化、単身(シングル)化が進み(未婚率25%=4人に1人)、家族の金銭、不動産支援を前提とした日本の社会保障制度(年金保険、健康保険、介護保険、生活保護など)は、助け合う家族の減少により、家族の助け合いによる生活保護が出来なくなり、現在の孤立死3万人が今後20万人に増加する。日本では、家族のみが福祉資源になっており、日本の社会保障はシングルに冷たいのだ。

個人への金銭、不動産の支援は、実際問題として、親子・兄弟姉妹くらいの家族しか出来ないのだ。シングルの増加は、家族によるサポートのない人達(家族難民)を生み出し、少子化・孤立化を招く。個人として家族難民にならない自衛策は、①婚活して配偶者を見つける②金持ちになる(かなりの金銭資産と不動産を持つ)の2つしかない。

 

グローバル資本主義で日本は貧しくなった

(貧乏はお金持ち 橘玲 2009年6月)

久しぶりに、橘玲の10年前の本を読んだ。橘玲は素晴らしい。10年前の状況認識がシビアで正確であり、現在の日本の貧困状況を物語っている、

「みんなが好きな仕事につけて、毎年給料が上がっていって、会社は一生社員の面倒を見てくれて、病気になれば国が下の世話までしてくれる」グローバル資本主義時代で、そんな都合のいい話はあるわけないと、誰だって知っている。需要が限られているのに、すべての労働者を正社員にすることなどできるはずがない。そんなことしたって、会社がつぶれてしまえば、すべてが無くなってしまうのだ。こうなると、人生にとって一番大事なことは、自分の手でお金を稼ぐことだ。

私たちは資本主義と市場経済の中で生きてゆくしかない。この経済世界で、私たちがお金を獲得する方法は、「(人的、金融)資本を、市場に投資し、リスクを取ってリターンを得る」しかない。方法は、①雇われる=サラリーマン=自らの専門分野に特化した人達②法人になり、自らエンタープライズ=事業をして、企業家になる=専門分野+事業選択・会計・税務・ファイナンスをするの2つである。人的資本を最大化する方策は、法人になり、国家を利用して富を生み出すことである。ただし、成功率は高くないが。

法人をつくれば、ひとはビンボーになる。そして、それがお金持ちへの第1歩だ。そのうえ、雇われない生き方をすれば、クビになることもない。ひとは生き延びるためなら、法の許す範囲でどんなことをしてもいい。これが、自由な社会の根源的なルールだ。この理不尽な世界を生き抜こうとしたら、法人の思想と技術が役立つにちがいない。

あれから10年、この世の中は、ますます生きづらくなっている。

①階級社会化 資本家、中間層、労働者の階級で、労働者階級4000万人が月収20万クラスと非正規雇用のアンダークラス月収10万円クラス=1000万人貧困率40%、男性の未婚率70%になった。増え続ける派遣・パートでワーキングフアの激増で配偶者も住宅も、持てない。老人が単身化、家なし+低年金で老後破綻の状態になる、大学生のブラックバイト、奨学金返済の滞り、公務員も3分の1が非正規職員化で70万人月収15万円程度、貧困層は半分が将来に不安を抱え、3割がうつ病状態である。

②グローバル経済で、基礎賃金が半分になった。公共事業の積算の労賃が3万円から1.5万円に、賃金が上がらず、少子高齢化、非正規雇用の低賃金、エンゲル係数25%、高齢者が30%、外国人労働者250万人、20年間で100万人増えている。農業・漁業・製造業など大手資本が買い取り大規模化し、中国人の研修生などの労働力活用で競争力アップを図っている。

③年金、介護、健康保険などの社会保険料が上がりつつあり、リターンは減りつつある。

④生活保護の激増で、国は対象の絞り込み、保護費の減少を図っている。家族福祉が基本になっている。

⑤老人単身者、女性など社会的弱者が、家族の援助がないと暮らしていけなくなっている。

 

人間には家+確定収入が必要だ

恥ずかしい話、私は70歳にして初めて、「人間には、家+確定収入が必要だ」と分かった。

このことを理解せず、これまで生きて来れたのは、戦後の高度成長日本の、団塊世代で育ち、生まれたところが、食と土地に困ることのない、関東地方で育ったからだ。現在の若い世代は違うと思う。現在の若い世代は、60歳くらいになったら、自分の家と年金(公的+私的)10万円以上の確保が絶対必要だ。後は、国は面倒見てくれないので、家族(実家)が必要だ。実家はたいてい、家と離れ屋(または別荘)を持っていて、商売で無一文になった兄弟姉妹がいたら、離れ屋(別荘)に住んでもらい、米と味噌お新香くらいは提供した。人間は老人になって、うまく稼げなくなったら、家と布団と衣料と暖房とトイレと風呂と米・味噌は最低限、絶対必要だ。昔は、子供はもちろん、無収入の親族を、実家が扶養した。そういう仕組みだったのだ。若い世代では、家+離れ屋(別荘)+確定終身年収(公的、私的年金)を、60歳以降100歳まで確保する気がないと、生きるのが難しい時代になってきた。しかし、いったん、この環境が確保されると、現代の豊かなインフラを利用すれば、江戸時代の大名に匹敵する、楽しい老後が送れるのだ。

 

私はフリーランス(自営業)

(フリーランス実態調査2018年版 ランサーズ)

企業に属さない働き方「フリーランス」が増えつつある。私もフリーランスに分類されるだろう。

日本のフリーランス人口は1,100万人。4年前より200万人増えている。売上規模20兆円(前年比109%)。アメリカはフリーランス人口5,000万人、売上規模150兆円。フリーランスの種類は①法人自営業者②個人事業主③サラリーマン副業④複数仕事の複業自由業の4種類。副業系は20-30代が半数と多く、自営業系は50-60代が多い。年収は自営業系が350万円、自由業系・複業系は150万円、副業系は75万円である。フリーランスの働き方に対する満足度は「今後とも続けたい」人が6割と高い。

 

21世紀は経済4大陸が起業ターゲット

(見えない大陸 大前研一)

大前研一は21世紀の経済は、4つの経済空間からなると言っている。すなわち、この4つの経済空間が起業のターゲットになる。組み合わせると更にパワーアップする。

①実体経済(衣食住、人物金の現物経済) ロボット化、低賃金労働者(後進国労働者、移民労働者)利用化

②インターネットパソコンデジタルサイバー(仮想)経済 AI(人口知能)スマホ利用

③株式不動産金融市場経済 レバレッジによる株式価格上昇、マネーバブル(ドル元)

④ボーダレス経済 アジア低賃金利用、自由貿易金融、自動車など工場世界立地化

白物家電(冷蔵庫、洗濯機など)による家事労働の軽減・安価化の実体経済と黒物家電(テレビ、パソコン、スマホなど)による無料仮想現実レジャーの実現、マネーバブルによる株式不動産価格の高騰、ボーダレス経済による国内労賃の低価格化と移民問題など、21世紀は高速スピードで生活が激変する。100円ショップ、ユニクロ衣料、自由貿易食料、映画・音楽・情報の無料化、AI、ロボットによる人間の労働の半分くらいの仕事の代替、自由貿易・自由労働と国民国家労働者のぶつかり合い、帝国主義化と輸出禁止商品の出現、金持ちと貧乏人の格差断絶による民主主義の闘いなど問題解決のトライ&エラーが激しくなる。低価格化商品競争の中で、個人は収入を得なければならない、危機感を持ち、新分野にチャレンジし、リスクを取って、新機軸・新商品の開発販売により収入を得なければならない。

 

老人の目を良くする体操

(目がよくなるコツ 主婦の友社 老人の取扱説明書 平松類)

目のトラブルに悩む人が急増する現代ー黒物家電のテレビ、パソコン、携帯の液晶画面を長時間見て目が疲れてしまうのが現代です。特に老人は目の回復力が弱まり、目への対応が必要です。3種類の眼球筋肉(光調整の虹彩、水晶体の厚み調整の毛様体、眼球を上下左右に動かす眼球筋)の緊張緩和ストレッチをする。

視力回復体操(各体操5回くらい実施)

1.瞼(まぶた)を持ち上げる体操ー目をギュっと、つぶってから大きく開ける。1日5回。ハードコンタククトをしている人は、まぶたが下がる眼瞼(がんけん)下垂になりやすい

2.眼球筋緊張緩和ストレッチー眼球を右回り左回りの順で、上下左右4点に動かす(5-6回)

3.グーの形で親指の爪半月(爪の根元の、出来立てで水分が多く白い半月形)を、近づけ次に遠ざけて見る(5回)

4.首を右回り左回りで回すー目の酷使による首こりをなおす

5.肩甲骨周辺の筋肉マッサージ(各5回)ー①左右の肩の筋肉を反対側の手でもむ②左右の腕を回す振る③腕を三角に上げて左右の肩甲骨を鳥の羽のように前後に動かすー脳への血流が良くなる

 

別荘を楽しむ

4月29日(土)、30日(日)1泊2日、豊橋の別荘に行ってきた。豊橋の別荘は、建物50m2(16坪)の2階建て1軒屋である。私1人で行く。日ごろの現代生活から離れ、江戸時代のようなゆったりとした気分で生活する。何がいいと言って、豊橋は三河湾、太平洋と接しているので、海陸風が吹き、夜に2階の窓を開けて寝ると、陸から海へ、涼しく激しい風が吹き、気持ちがいいことだ。スケジュールや、やる事は決めず、そのとき考える。太陽に基づいて、陽が上がったら起き、陽が沈んだら寝る。車には乗らず、徒歩で歩く。黒物家電(テレビ、パソコンなど)や本は見ない。現代の利器が無いところがいい。飲み物は水とビール以外飲まない。食べ物は食パンのみ。久しぶりに別荘に行くと、掃除、塗装、コンクリート補強、庭の雑草抜き、買い物など忙しい。体を使い、疲れる。また、豊橋は人口38万人の大都会なので、酒は趣味なので、歩いて20-30分のところに、食べ物屋など(サイゼリアのハンバーグとワイン、王将の餃子とビール、回転寿司の日本酒とまぐろの握り、牛丼屋の朝食納豆定食など)がたくさんある。12-3時くらいの午後に飲みに行く。定型的な現代生活のストレスや心配事を離れ、余暇のためのリゾート・レジャーである。別荘は、ヨーロッパでは、長期休暇や引退後の隠居生活を送る目的が多い。日本では、藤原道長の平等院などから始まり、明治時代以降、伊藤博文の大磯の別邸、宣教師の軽井沢植民地スタイル住居、別荘大衆化で、西の鎌倉、東の荻窪と東京近郊の別荘地も出来た。軽井沢は友人が、春夏秋に別荘に誘ってくれて、よく行った。プリンス軽井沢72ゴルフ(東西南北コース)のゴルフが目当てだった。しかし、軽井沢は東京から遠く、シーズンは車渋滞が激しく、しんどく価格が高くお勧めできません。そこへ行くと、私にとって、豊橋は、JR多治見金山往復1160円、名鉄金山豊橋往復割引1540円と楽で安い。しかも、ちょっとした旅行気分も味わえる。老人へのご褒美と言っていいかもしれない。

 

お金10倍の法則

(富の未来図 ベ・ドンチョル、チェ・ユンシク、わかりやすい投資講座 細野真宏)

「借金による成長」というリスキーな「お金活用術」について、実態1で生きてゆく現金主義ではなく、借金活用による成長で、10倍、100倍、10%、10年など10という数字が歴史的に活用されてきた。

1.自分の未来のお金=借金が発明されてバブル崩壊の歴史(富の未来図より)

①17世紀、イギリスでは、ターリースティックという棒を税金徴収前に発行した。そして、金の裏づけも作った。金貨製造業者は、一般人の金貨も保管していたが、一斉に引き出されることはないと考え、金貨裏づけのある小切手を利子付きで貸し出し、金貸し金融業をした。貸出額が異常に大きくなった時点で、小切手と金貨が交換できなくなり、破産した。しかし、政府にとっても、市民にとっても、これ以上簡単にお金を入手する方法がなかったため、その後もこの借金システムは存在し続けた。

②18世紀、フランスのルイ15世の摂政をしていたオルレアン候とジョン・ローは紙の紙幣を発行した。1716年、中央銀行を作り、税金の10倍にあたるお金を発行・流通させた。これが、「10%の準備預金制度」だ。さらに、中央銀行は国債を買い入れ、国債担保の銀行券を10倍にして市場に流した。銀行券が増えすぎ、金交換ができなくなり、金融バブルははじけた。

③1913年、アメリカでは、中央銀行がないので、連邦準備(金)制度理事会FRBができた。アメリカの金融政策を決定し、ドルを発行している。FRBは中央銀行ではなく、一私企業である。FRBは保有する金と国債の10倍にあたる銀行券を発行して、商業銀行に貸し出した。商業銀行が10倍にあたるお金を市中に流通させた。国家の持っているお金と国債の100倍の通貨が市場を流れ、信用膨張(借金)がおきた。結局、FRBが生まれて17年後の1929年、株式、不動産、債権市場でバブルが崩壊し、金融大恐慌が起きた。1933年ドルと金の交換を禁止した。戦後1944年、ブレストンウッズで、金1オンス35ドルで固定した。しかし、1971年、ニクソン大統領は金兌換を停止した。そして、1990年後半のITバブル、2008年の金融恐慌が起きた。2008年の金融恐慌を抜け出すため、アメリカも欧州も中国も日本も紙幣を異常に印刷して、小康状態を保っている。

④金融危機の歴史を見ると、次第に発生の周期が狭まり、その衝撃が大きくなっている。今後の20年で、すなわち2030年以内(あと12年)に、借金中毒の経済システムから抜け出せず、更に大きい、周期が短く何回も、多様な金融危機が押し寄せだろう。

2.株式投資(わかりやすい投資講座より)

①東証1部上場企業1700社から選ぶ

②HPから配当金を見る

③株式投資配当金(直接金融)と預貯金利子(間接金融)は100倍差がある。株式投資の方が100倍多い

④株価の定価はPBR(株価/純資産倍率)を見て、株価=純資産=1の時が定価である

⑤株価の価値はPER(株価/利益率)を見て、PER=10(10年で倍増する)なら、穏当である。株式は中長期・分散投資が普通である

 

家族力方程式

(新しい富の作り方 菅下清廣)

米ジョージタウン大学のクライン教授が考案した、国力を算定・評価するためのツールを、国力の代わりに家族力、軍事力の代わりにソフトパワーを置き換えたものです。

(家族力)=(人数+土地+経済力+ソフトパワー)×(家族意思+家族戦略)

家族力の強さにより、構成員の幸福追求の達成が、より容易になる。

我が家族の家族力が、強まるよう努力する必要がある。

 

世界4大ブロック集団の特徴

(世界は四大文明でできている 橋爪大三郎)

21世紀はグローバル化の時代です。世界がひとつになった。しかし、融合したわけではない。隣人になったということです。その隣人は、大きく言えば、4つのブロックに分けられます。今、世界は4つの大きな集団が出来ています。この4つの集団は、世界人口の9割を占め、1つの集団の人口は10億人を超えます。日本は1億人で、残り1割のその他集団に属します。4大集団は皆、多民族、多言語ですが、移動の不便な古代・中世に確立したので、人種・民族と宗教・社会制度は似ています。

1.南北アメリカ・欧州ブロック 白人中心 25億人(世界人口73億人の35%)気候(寒冷・中温)社会(民主資本主義)宗教(キリスト教・一神教)キリスト教の特徴(聖典:聖書、食物規制などなし、公会議で聖書を解釈するカトリック教会とプロテスタントなどに分かれる)

2.中東・北アフリカ・中央・南アジアブロック アラビア人・黒人・南アジア人 15億人(20%)気候(高温、砂漠)社会(宗教中心主義)宗教(イスラム<平和という意味>教・一神教)イスラム教の特徴(聖典:コーラン、コーランに書かれたイスラム生活規範をイスラム法学者が判断したものが絶対となり、昔に書かれた聖典のままの生活をする、法学者の地位が高い)

3.インドブロック アーリア人中心 10億人(15%)気候(高温、中温)社会(民主・カースト制)宗教(ヒンズー教<インドという意味>・多神教)ヒンズー教の特徴(聖典:ベータ聖典、アーリア人は奴隷制<家族・財産なし>を採らず、家族・財産ありの職業集団制・カースト制を採った。宗教・政軍事・ビジネス・労働サービスそれぞれの神がいる多神教、覚った人・仏教とシーク教はカーストを否定する)

4.中国ブロック 黄色アジア人 13億人(18%)気候(中温・寒暖あり)社会(共産党資本主義)宗教(儒教<祖先崇拝の宗教・鬼神来世は語らず>)儒教の特徴(聖典:五経・後に四書も追加、禅譲か世襲の皇帝と官僚制政治、皇帝に仕える忠より親に仕える孝が優先⇒腐敗、精神世界で道教・仏教もある)

 

お金の流れで分かる現代世界史

(お金の流れで探る現代権力史 大村大次郎)

歴史を本当に動かしているのは、お金(経済)である。歴史は、出来事ではなく、お金を軸に考えてみると、あっけなく解答が見えることが多い。

1.イギリスはヤクザ紳士(海賊・金融・軍事)国家である。

①大航海・植民地時代に出遅れたイギリスは、スペイン・ポルトガルの世界大半の植民地を海戦で横取りした。エリザベス女王は海賊ドレイクに、マゼランに次いで、世界一周を行なわせ、国家予算の1.5倍30万ポンドを得て、債務を返済し、さらに地中海貿易に投資した。その資本で産業革命がいち早くできた。近代的な課税・国債・イングランド中央銀行を作り、巨額の資金を調達できるようになった。海軍力は世界一で2国標準主義(2位、3位合わせた以上の海軍力を持つ)を採った。19世紀から20世紀初めにかけて綿製品主力で世界貿易の2割を占めていた。ポンドが金本位制を導入し、国際貿易の基準通貨になった。

②1840年、イギリスは中国のお茶の輸入で大赤字になったので、インドのアヘンを密売、中国とアヘン戦争を起こし、密売を黙認させ、香港を99年間租借した。

③タックス・ヘイブン(租税回避、守秘制度)国(ケイマン島、香港、パナマなど)を運営しているのは、大英帝国イギリス(ロンドン・シティ)だ。そのユルイ規制のために、2~3,000兆円、世界の銀行資産の半分以上、多国籍企業の海外投資の3分の1が利用している。マネー・ゲームの総本山もシティだ。世界株取引の半分、国際通貨取引の35%、世界のオフショア銀行預金の55%を占める。「レポ105=決算期に債権を現金に代え、後で買い戻す」もイギリスが開発し、リーマン・ショックはロンドン発だった。ヘッジ・ファンドの本籍もタックス・ヘイブンにあり、収益を税金なしで再投資している。各国間の競争のため、大企業、富裕層の税金ばかりが下げられ、中小企業・庶民層の税金が消費税等で引き上げられ、富の集中と貧富の格差拡大が進んでいる。日本の年収200万円以下のサラリーマンは平成11年800万人から平成27年1200万人になった。フリーター、ニートを合わせるとこの数倍になった。日本の億万長者は2004年130万人から2013年は270万人になった。個人資産1700兆円の多くは、一部富裕層が持っている。貧富の格差拡大が、世界規模の社会混乱を招く可能性が高い。

2.アメリカは科学力と資源力と軍事力とドルの基軸通貨が世界NO1

①アメリカは世界3番目の国土の広さを持つ資源大国。第1、2次世界大戦で本土は戦地でなく戦争特需を受けた

②第1次世界大戦後、アメリカは世界1の工業国、債権国、世界最大の石油大国になった。

③第1、2次世界大戦の連合国の勝利はアメリカの石油が大きい。

④第1次大戦後の金(きん)の貯めこみ政策(通貨量増やさず)が1929年の世界恐慌をひきおこした。

⑤第2次世界大戦後、世界の金の7割を保持し、ドルが基軸通貨になった。

⑥1971年ニクソンショック。アメリカの赤字32億ドルは日本の繊維製品の貿易赤字から。その後、電化製品・自動車も加わる。

⑦現在アメリカは、経常収支と財政の赤字で、800兆円の対外債務がある世界最大の借金国。ドル基軸通貨でやっていけてる。

3.中国は世界1の貿易大国、外貨準備保有国、GDPはアメリカに次いで2位、純債権は日本、ドイツに次いで3位である。

①中国の輸出入に占める外資系企業の割合はそれぞれ5割を超える外国企業主導経済である。

②中国とアメリカはお互い最大の輸出相手国(中国、アメリカとも1位)、輸入相手国(中国輸入相手アメリカ4位、アメリカ輸入相手中国3位)である。中国はアメリカ国債の最大の保有国である。

③中国は貧しく、この先20年は成長し世界経済を牽引する。1人あたりGDPは8000ドルで日本の1/4。1/2になれば、GDPは今の2倍になる。

④今後、アメリカと中国の世界の経済・軍事覇権競争が起きてくる。

⑤中国の危険性。1)この100年で取られたものを取り返す政策2)世界の資源エネルギーを食い尽くす

⑥アメリカの深刻な問題 毎年の貿易赤字で世界最大の借金大国を、ドルの基軸通貨でしのいでいる国

⑦世界経済の深刻な課題 1)環境問題の深刻化2)各国の貧富の格差の拡大で、世界規模での社会不安・混乱が起きる

 

独り身は食えぬが二人身なら食える

(母の教え、お金の流れで読む日本の歴史 大村大次郎)

この言葉は、母が教えてくれた。一人口は食えぬが二人口は食えるともいう。生活費は夫婦で暮らすほうが、独身でいるときよりも余裕ができる。独り身のときは無駄な金を使って不経済になることが多いが、夫婦で暮らすようになると、家計を引き締めて切り盛りするから、むしろ生活が楽になる。結婚は男と女の、生活・生存をかけた助け合い組織だ。

この言葉は、今の感覚で、共稼ぎなら生活できる、というのとは違って、江戸や明治時代の頃に、独身男性が、1人住まいでいて、外食や外で飲むために、貯金ができなかったり、ばくちや女遊びなどで借金をこしらえたりするのに、しっかりもののお嫁さんをもらえば、ちゃんと生活ができて、貯金もできるという真実を言う。収入は一人分としても、支出が二人分になって、それで数字上は生活が苦しくなるように見えるが、実際には、その方が食える、生活が安定する、それで苦しくなったりはしない、ということを示した言葉だ。

一方、お金の流れで読む日本の歴史(大村大次郎)は、結婚について、こう分析している。

①最近の日本人は愚かで、日本経済の先行きは暗い。

②日本は以前、賃金を上げることで経済を良くしようという政策で、トップと平社員の給料差は10倍だった。しかし、バブル崩壊以降、雇用よりも、企業や富裕層を潤わせる経済政策(トリクルダウン)になった。<これは、共産主義が崩壊したせいもある>。トップと平社員の給料差は100倍になり、サラリーマンの平均給与は下がりっぱなしである。一方、企業、富裕層には大減税を行い、企業の内部留保金はこの20年で2倍になった。富裕層も2004年の億万長者は130万人だったのが、2013年には270万人と倍増した。貧困層は収入が減れば消費が減るが、富裕層は収入が増えれば金融商品が増え、いまでは1500兆円になっている。デフレ・格差社会になっている。

③このままいくと、2~30年スパンで見れば、日本は必ず衰退する。少子高齢化が進むと、どんなに頑張っても、国力の低下は防げない。少子高齢化は経済問題である。男性の場合、正社員の既婚率は約40%、非正規社員は約10%である。現在、働く人の4割以上が非正規雇用である。10年前より倍増し、600万人いる。この10年間で300万人増加した。この人達が正規社員になれば、単純計算200万人が結婚できる。もっとも確実な少子化対策は、非正規雇用対策なのだ。

④日本は「誰でも普通に働けば、結婚して子供を育てられる国」にしなければならない。そうしなければ、日本という国に未来はない。日本には、貿易収支・貿易外収支も黒字の、現在まで蓄えてきた経済力・技術力をもってすれば、簡単に出来ることである。「特定の者が潤う国は、必ず滅びる」という世界の歴史の教訓を鑑みて、中産階級を増やして、結婚を増やし、少子化を止めなければいけない。

 

多治見減量散歩3コース

6月になって、いい季節になってきた。昼間最高28℃、夜最低18℃、こういう季節に、2時間くらい散歩すると、汗が出てきてやせる。現在69.5kgであるが、65kgを目指してがんばる。特に下腹を引っ込め、筋肉をつける。高血圧その他の不調状態を吹き飛ばそうと思う。

減量散歩のルールは

①昼飯は梅干おにぎらーずとお新香と水筒の水

②安全を考慮して、車の通らない道、散歩道を選んで歩く

③2時間程度散歩して発汗プラス水泳3~400m、風呂、総時間3~4時間

1.喜多緑地公園コース

 池田最短コースで常夜灯、エノキ老木の下の地蔵堂で一休み、喜多緑地のログハウスで昼食、トイレ・水道あり、池田小学校、福祉センター横、音羽町4丁目、市民病院、コパン水泳・風呂、バス停から帰宅

2.虎渓公園コース

 虎渓道を通って、虎渓山に登り、頂上の平和観音と虎渓公園のベンチか東屋で昼食、トイレ・水道あり、戻って多治見駅、コパン水泳・風呂、バス停から帰宅

3.滝呂中央公園コース

 バロー南店を通り陶彩の道に出る、滝呂中央公園、東屋で昼食、トイレ・水道あり、滝呂神明神社を通り、また陶彩の道に戻り多治見駅方面へ、いつもの北野神社、明治天皇御料水、新羅神社、末吉稲荷、図書館、テラ、コパン水泳・風呂、バス停から帰宅

 

お金から見た日本の近現代史

(お金の流れで読む日本の歴史 大村大次郎)

近現代というのは、よく分からないという人が多い。学校の歴史の授業では、近現代史は、はしょられることが多い。現在の権力に直結しているので、事件を羅列して終わることが多い。これを、お金を軸にして考えてみると、あっけなくその背景理由が見えてくるが多い。

1.戦前日本の急成長と経済摩擦の発生

①明治維新から第2次世界大戦までの70年間で、日本の実質GDPは6倍になった。実質賃金は3倍、実質鉱工業生産は30倍、実質農業生産は3倍になった。欧米の輸出シェアを奪った。1910年日本は造船輸出国になった。第1次大戦後、イギリス、アメリカに次ぐ第3位の造船国になった。

②1929年世界大恐慌後、日本は品質向上と半減の円安になり、集中豪雨輸出をおこなった。特に繊維業で、イギリスの植民地インド市場を奪った。イギリスは高関税のブロック経済化で輸入規制を行った。

③インド市場から締め出された日本は、はけ口を満州に求めた。最後の獲物・満州をかけたアメリカとの闘いが始まった。満州国の建国は、南満州鉄道の利権争いが発端になり、1931年満州事変が起こった。日本は南満州鉄道と沿線の都市の行政権も獲得した。中国と欧米資本は、南満州鉄道と平行して走る鉄道会社を作り、競合した。1930年には満鉄の収益は半減した。張作霖爆死、柳条湖爆破、全満州占領、満州国建設し、権益を確保、国際連盟から非難されると、1933年脱退した。

④日本国民は満州事変を支持した。戦前の日本は現代以上に格差社会だった。半分が農業で、小作人が半分を占め、世界恐慌、東北の冷害、都市部の貧民街の存在、特定商人の優遇による財閥の富の独占などにより、1936年二・二六事件が起きた。軍部は、生活が困難なのは、政治家と財閥が悪いせいだとして、高橋是清などを殺害した。

⑤日本とアメリカはお互いにお得意様だった。日本の輸出の4割はアメリカ、アメリカの輸出先の3位は日本であった。1938年、日本は「東亜新秩序」を発し、東アジアの市場を日本の支配下に置くとした。1941年ゴム・錫の生産地南インドシナに進駐した。アメリカは2日後、「在米資産の凍結」を行った。当時のアメリカ・ドルは唯一の国際通貨だった。これが、凍結されると、石油輸入や貿易支払が出来なくなった。横浜正金銀行ニューヨーク支店の破綻で、為替業務、国債支払も出来なくなった。日本の国際貿易が終わり、日米開戦が決定した。早期戦争終結予想に反し、日本は日銀引き受けの公債を発行し、日銀券紙幣を発行した。1~2年の予想が4年も続いた。

⑥結局、日本の国内の巨大格差問題と「東亜新秩序」による東アジア市場争奪と南インドシナ進駐が、第2次世界大戦を引き起こし、敗戦に結びついたのである。満州だけなら、切り抜けたかも知れない。

⑦進歩より、守りに強い考え方・組織を作ることが大事だと分かる。徳川家康は織田信長、豊臣秀吉を見て、「堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思え。勝つことばかり知りて、負くるを知らざれば、害その身に至る。及ばざるは過ぎたるに勝てり」。組織の長として、「驕るべからず」と戒めた。

 

明治国家は江戸幕府の土台で作られた

(日本の論点 大前研一)

明治時代と昭和軍部時代の相違は、土台に徳川家康の組織としての、謙虚な驕らない守りの経営理念の土台が有ったか無かったかの差である。

徳川家康の遺訓

「人の一生は重き荷を負うて、遠き道を行くがごとし、急ぐべからず。不自由を常と思えば、不足なし。心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思え。勝つことばかり知りて、負くることを知らざれば、害その身に至る。己を責めて、人を責むるな。及ばざるは、過ぎたるに勝てり」

家康が志向したのは、謙虚な驕らない守りに強い組織だった。260年間の、世界的にも類を見ない安定と秩序をもたらした。幕末の幕臣、小栗忠順(ただまさ)は、関税率改定交渉で咸臨丸(勝海舟、福沢諭吉ら乗船)を引きつれ米国に行き、東海岸の海軍工場を視察後、大西洋、インド洋を経由して世界を見聞した。帰国後は、日本の近代化事業にあたった。最大の功績は、横須賀製鉄所(後の横須賀造船所)の建設だろう。日清、日露戦争勝利の原因、日本の近代軍備の源を作った。乗員の俊才たちは、明治新政府で大活躍した。

昭和軍部は、勝つことばかり知った、驕り・やり過ぎ・利己主義・エゴイズムになって、害その身に至ったのだ。

 

梅雨の季節を楽しむ

日本は四季がある。それぞれの季節が楽しめる。分けても、梅雨の季節は格別に素晴らしい。温度が25℃くらいで、半そで半ズボンで気持ちよく過ごせる。最高によい季節だと思う。

6月10日の日曜日に、梅下漬け、梅酒作り、ぬかみそ床作りをやった。梅雨は大体6月10日頃から7月20日ころまで、約1ヶ月と10日くらいある。7月20日頃梅雨明けと共に土用の丑の日になる。つゆの季節は雨が多く、温度が高いので、野菜がよく出来る。そして、安い。野菜の漬物を楽しむ季節なのだ。作り方は大体でやればよい。

1.梅干作り ①下漬け 梅雨入りの6月10日頃、1kgの梅に20%の塩(200g=カップ1杯)をまぶして、我家は4kgかめに漬ける。重石6kg②本漬け 6月20日頃10日たつと梅酢が上がってくるので、かび除けに酢を2分の1カップ入れ、赤じそ(作ってあるのを買う)をまぶし入れる③7月20日頃1ヶ月たち、梅雨が明け、土用が来て、晴天の日に、3日夜、土用干しをして出来上がり。この時、梅酢は別のびんで保存するのが、便利。しかし、今年は、干しあがった梅としそは、梅酢の入ったかめに戻すやり方でいこうと思う。

2.梅酒作り 梅1:砂糖1:焼酎1を瓶に入れ、約3ヶ月9月ごろ出来上がり。1年おくとしっとりとなる。

3.ぬかみそ床作り 我家の容器は、パスタ鍋(穴の開いた中子付き、6Lくらい)が余り使われないので、ぬかみそ床用になりました。穴開き中子があるので、ぬかみその出水が捨てやすい。雑菌押さえに、日に1回かき混ぜの効果あるかも。乳酸菌には空気が無いほうがよい。重石3.5kg。 市販のいりぬか1.5kg、塩20%300g(1.5カップ)、水1500ml(同量)を混ぜる。キャベツの4分の1個を1昼夜12時間漬ける。きゅうりは6時間半日くらい、なすや大根・かぶは1昼夜12時間くらい漬ける。ぬか床の適温は20~25℃くらい。量はあまり食べられないので、1食品1個を漬けるのがいい。取り出した漬物の残りは冷蔵庫で保存する。

 

格安スマホに切り替えた

ガラパゴス携帯から格安スマホY!mobile(ソフトバンク、GoogleのAndroid、キョーセラ製)に切り替えた。理由は、スマホプランSが月額3000円弱と現在のガラケーとほぼ同じだからだ。その割には、技術が進化しており便利だ。通話は1回10分以内なら、固定、他社スマホへ0円でOK。親しい人とは、LINEを使い完全無料。メールはSMSで携帯番号さえ知っていればOK。LINEでは無条件無料。インターネットは2GB(2000MB)まで、4G<世代>高速データ通信可能、。無料WiFi利用が前提になるが。自宅のWiFiでスマホがインターネットにつながる。多治見駅前の虎渓公園には無料WiFiがある。ここでは、スマホでY!mobileの2GBのデータ通信容量を使わずに、いくらでもインターネットとつながる。アプリはGoogle、マップ、LINE、YouTube、音声入力、地域天気予報など充実している。

それと、世界のスマホ普及率が70~80%と急速に普及してきて、この潮流に遅れないために、知識を得たいと考えたからだ。日本のスマホ普及率6割、韓国9割、中国8割、台湾8割、タイ7割、オーストラリア8割、中近東9割、欧州7割、アフリカ6・5割、アメリカ7割と日本は遅れている。携帯通話電話は世界で70億台を超えている。時代が世界的に変わってきた。OSの2017年シェアは、Android(Google)70%とiPhone(Apple)20%と変化してきた。iPhoneは日本70%、アメリカ55%、イギリス50%、オーストラリア60%と多く、その他はAndroidが多い。また、電話も固定電話から携帯電話に変わってきた。固定電話普及率:世界13%、先進国37%、新興国8%、携帯電話普及率:世界104%、先進国130%、新興国100%。世界の人が情報をリアルタイムに得る時代になった。

 

 

グローバリズムの終焉とブロック経済化

(アメリカの大転換で分裂する世界 三橋貴明、

 新しい富の作り方 菅下清広、  世界と日本の未来 中原圭介 井沢元彦)

「人物金の国境を越えた移動の自由化」というグローバリズムは、各国の所得や資産の格差が耐え難いほど拡大し、民主主義国で選挙により、否定された。歴史的潮流の変化である。2016年6月イギリスは投票により、グローバリズムのEUから離脱を決めた。12月には困窮化したアメリカ労働者に、反グローバル化を訴えたトランプが大統領に選出された。世界は反グローバル化に向かって動き出した。

グローバル化とは何か。2000年中国のWTO加盟で、世界は真のグローバル化に向かった。1990年ベルリンの壁崩壊により、東欧の安い労働力がはいってきたが、少数で問題にならなかったが、中国では13億人の安い労働力が入ってきたのだ。生活必需品(食料、電気代、ガソリンなど)の価格が上昇する一方、各国の労働所得はバブル崩壊の影響もあり下がった。アメリカでは3分の1が貧困層である。3億人の人口の1億人が生活に困っている。小さな政府を目指したので、更に格差拡大、中間層が疲弊して、国家が衰退してきた。

トランプ大統領は2018年7月より、中国の知的財産権の侵害に対抗するため、ハイテク製品に25%の関税(5兆円)をかける。「米中間の貿易は不公平で、もはや持続不可能」と表明した。2017年米国の対中赤字は41兆円。中国は管理フロート制で為替レートをコントロールし、自国に有利な取引を続けている。だから、中国は、これほど儲かっている。各国は人民元の完全フロート制を迫っているが、受付けない。さらに尖閣諸島、南シナ海領有権主張などで、領土変更の意向まで見せ始めた。とりあず、米中間の貿易戦争状態になった。自由民主資本主義(イギリス、アメリカなど)と国家資本主義(中国、ロシアなど)の対立がはっきりしてくた。国家資本主義国による領土と資源の囲い込みが、このまま行われると、それは保護主義とブロック経済化の流れが強まる。

 

 

2019年度経済財政方針閣議決定

日本の2019年度経済財政方針が6月15日閣議決定された。

1.2019年10月消費税率を10%に引き上げ

2.19年、20年の予算で自動車・住宅の購入支援措置

3.財政収支黒字化時期を25年度へと5年引き延ばし

4.社会保障費を抑制する数値目標の設定見送り

5.外国人労働者受け入れ拡大・25年度に現在の130万人を180万人へ

来年2019年は、春に統一地方選、夏に参院選が行われる、政治・経済イベントが続く年になる。

 

グローバリズムVS国民国家

(グローバリズムという病 平川克美)

グローバリズム主義とは、共産主義と同じように、モデル思考のイデオロギーである。グローバリゼイションとは、「消費者の商品選考=より効率的で廉価な商品を選ぶ」という「お客様は神様です=事実・真実」に従った生活向上活動である。一方、グローバリズムは、多国籍企業の収益増大策の1方針である。利益追求の多国籍企業が、「より効率的で廉価な商品を追求」した結果、重大な不都合が生じてきた。効率的で廉価な商品を提供するかわりに、国民国家の国民の雇用と所得・需要を奪ってしまった。多国籍企業は、国家への納税回避、不公平な資産偏りと相続(上位3%が国民資産の50%所有で、生まれながらにして金持ち)、4割の貧困階級(貧乏人の子は貧乏人になる)の固定化、株式配当金など金・資産が金・資産を稼ぐ仕組み、物金人の自由化で、高い商品生産者の廃業、海外工場の設立と配当金の高額化、人件費の安い移民と国内労働者の低賃金化など「不公平で、持続不可能な国家」状態になったのだ。

国民国家とは何か。あらゆる生物体は、棲み分けて生き延びてきた。神聖ローマ帝国は30年戦争で、果てしない争いを終結させるため、1648年ウエストファリア条約でプロイセンとオーストリアという主権国民国家体制が確立した。国民国家という概念は、国家同士が互いの殲滅戦争をやめ、地球上に棲み分けるという概念である。商品経済は、安く良いものを選ぶという、国民国家の棲み分け原理とまったく違う。金銭一元化価値観、等価交換の思想である。多国籍株式会社は自己の利益追求のため、国民の幸福、国民の存続という国民国家の枠組みを超えようとしている。ウォルマートが進出した地域は、一時的に繁栄する。しかし、ウォルマートが他店舗と比較して、非効率と判断すれば、その地域から撤退する。その地域の小売業者も消費者も打撃を受ける。ウォルマートにとって、地域は消費者の集合体=1市場・需要に過ぎないのだ。トヨタ自動車の強さは、社員のロイヤリティの強さ=年功序列、終身雇用の家族主義的価値観であるが、多国籍企業の価値観とは、原理的に相容れない。これからは、持続可能で、国民が幸福になる家族主義的な、国民経済、会社経営が必要になる。

 

お金の神様

(お金の神様 中原圭介)

金融コンサルティング会社の代表取締役中原圭介が、2011年週刊現代で「お金の神様」を連載した50回分をまとめた本です。週刊誌掲載まで2週間かかるので、変わらない「儲ける投資と資産を守る方法の考え方」をまとめたものです。

1.儲ける投資

①株式投資の始め 株式投資の入門書を読んだが、損切りを繰り返す。経済学の理論と相場は無関係と思う。1年ほどして、テクニックより、大局観が大事と気付く。相場が見える様になった。人間がやることで、歴史や心理学が重要。ネット証券の登場で手数料が桁違いに安くなった。気楽に損切りできるから、守りに強くなった。昔は株価指数(PER,PBRなど)、テクニカル指標(移動平均線、サイコロジカルラインなど)試したが、役に立たなかった。教科書的理論では勝てません。今は情報が溢れている。しかし、必要な情報は多くない。

②投資だけで生計を立てられるか? 絶対にすすめられません。03年4月~06年3月の3年間で日経平均は2倍になった。相場の世界は、個人の9割は負け組。しかし、この期間は2割だった。一貫して私は反対した。いずれ下降トレンドになる。状況が不透明なら、売買うを休むことが、最大の防御になる。専業投資家になるには、経済の流れを見ての先読み力、予想が外れた時の臨機応変対応力、5年くらい売買しなくても良い資産力が必要なのです。大切なのは、まず、健康、仕事、家族、お金は4番目なのです。

 ③相場の買い場は神様しか知らない 長期株式資産運用は、世界経済が右肩上がりの高成長をすることはない時代になった今、1~3%成長では、利益は出ない。私は、長期運用ではなく、お金・相場のトレンドを重視し、お金の拡大期・後退期に合わせて、買い場・売り場を判断します。株式の長期保有という手法は通用しない時代です。ある時期は株式を買い、ある時期はすべてキャッシュに換える。そういう時代になりました。「相場は相場に聞く」ことが大事です。経済のスピードは、かって無いほど加速している。そんな環境下で、株式を保有していたら、必ず暴落に巻き込まれる。先行き不透明なときは、「休むも相場」となる。焦らずに、底値を確認してから1割反騰を買い、高値を確認してから1割反落を売る「頭と尻尾はくれてやれ」がいい。焦って含み損を抱えるより、反転を確認後、買うのがよい。

④定年後に最適なポートフォリオは、退職金はすべて現預金。配当金が3%程度で回っている優良株式をもっているなら、それも良い。ただ現実問題、年金だけで生活できる人は、ほとんどいないと思われます。私の答えは定年後も働く、できるだけ長く働くです。相場に投入できる余剰資金は2割がせいぜいでしょう。1000万円の借金なしの完全余剰金なら200万円。いずれにせよ、新興株より東証1部の大型株、個別株より指数連動型ETFと、変動率の低い守りの感覚が重要になります。

⑤相場は分析スキルが重要だ 私はつくば市に住み、仕事はつくばで9割、日本橋で1割こなしている。自宅から主たるオフィスまでの通勤時間が10分です。東京にいると、良質な情報が集まる。本当でしょうか?私の情報源は、新聞だけ。足りない分はネットで補う。東京にいなくても、手に入る情報ばかりです。今は情報が溢れている。いかに分析するかが重要である。

⑥投資信託は利益が出ない 06年高値で買った投資信託は、10年は買値に戻らない。新興国投資信託なら一生戻らない。金融機関は3%の販売手数料、年2%の信託報酬が得られるのでおいしい商品です。毎月分配型の投資信託は有名外国ファンドの商品なら、10年持てば損はしないかも知れないが、所得税、住民税が5%もかかり、投資効率が悪い。

2.住宅

公務員、富裕層を除き、一般のサラリーマンは住宅ローンを借りてはいけない。失業しない、給料が下がらないが絶対条件になる。40歳より下の世代はデフレしか知らない。3000万円の住宅ローンを普通に返せる時代は終わったということです。人口減少の影響で空き家が増えています。定年後に棲む家は、その頃買えばいいのです。

3.保険

貯蓄型養老・終身保険は入っちゃいけない商品です。30年後にその会社が存続している保証がない。貯蓄が目的なら、銀行口座にいれておくほうがよい。1000万円まで保護される。死亡保険は、その人がメインの稼ぎ手、未成年の子供がいる場合は、掛け捨て生命保険にはいる。国民健康保険もかける。

 

断糖食生活へ変更

「断糖のすすめ 西脇俊二」

6月25日、弟の内科医院にいった。血圧が高いということで、ノルバスクという薬をもらいにいった。血液検査の結果、ヘモグロビンA1c(HbA1c)=ここ1~2ヶ月の血糖の状態を表すの値が6.6(基準値4.2~6.2)で高い、薬を飲むかという話になった。私は、食生活の改善で対応することに決めた。

「高血圧、糖尿病が99%治る新・食習慣、断糖のすすめ」という本に従って、食生活改善の道に進もうと決心した。病気の原因は、砂糖、ご飯、パン、めん、菓子など「糖」が9割。しかも、減量ができるということで、やりかたは極めてシンプル、つぎの項目を実践するだけである。

1.ご飯、パン、めん、砂糖、お菓子(甘いもの、せんべい等)など糖質を含むものは食べない。

2.肉や魚や卵や乳製品などの動物性タンパク質を食べたいだけ食べる。

3.消化酵素の多いものを食べる①発酵食品(味噌、醤油、納豆、ぬか漬け、チーズ)②酵素の多い生野菜など(加熱すると消化分解酵素が壊れるため)=だいこん、キャベツ、きゅうり、なす、たまねぎ、パセリ。果物など(バナナ、キュウイ、パイナップル、りんご)

4.糖質・でんぷん以外なら何でも食べていい。

5.アルコールも飲みすぎなければOKである。糖質が含まれない焼酎、ウイスキー、赤ワインとおつまみは糖質の少ないチーズ、ナッツで飲むのがいい。

6.筋肉量を増やして、糖代謝を促進させるため、筋肉運動をする。

7.1ヵ月で完治する。後は、減糖食習慣(もともと糖は必須栄養素ではないので、1割程度でもよい)を維持する。

私が気をつけ、廃止するべき、食習慣

1.毎日、映画を見ながら、お菓子(甘いもの、ポテトチップス、おせんべい、ピーナッツ)を食べる習慣をやめる

2.外食で好きなでんぷん食(ラーメン、チャーハン、お鮨)をやめる。中華は餃子まで。寿司は刺身、焼き魚に変える。

 

2019年10月1日の消費税について

(暮らしと経済研究室 山家 悠紀夫)

来年2019年(平成31年)10月1日から、消費税及び地方消費税の税率が8%から10%に引き上げられる。同時に、消費税軽減税率制度が実施される。軽減税率(8%)の対象品目は①飲食料品(酒類、外食、宅配ケータリング食品は除く)②新聞の2品目である。

1.消費税が導入されてから30年。1989年4月3%、2014年4月8%、2019年10月10%になる。現在、所得税19兆円、消費税18兆円、法人税12兆円であるが、2019年度以降、消費税が最大の税収項目となる。所得税は累進課税、法人税は基本税率で累進課税されているが、消費税は応能負担はなく、一律税率である。この結果、貧しい人々に厳しい税である。現在、生活保護世帯160万世帯、人員210万人、年収200万円(月収16万円)以下のワーキングプアが1130万人、貯蓄ゼロ世帯比率が30%と、生活が苦しい世帯が60%以上になっている。来年は、さらに増加する。また、中小・零細企業の経営が圧迫され、死活問題になってくる。結果、景気を悪くする悪税である。

2.日本経済の長期低迷は1998年のマイナス成長から始まり、その後20年間の実質GDP成長率は0.8%で続いている。アベノミクスは失敗である。消費税率引き上げ、非正規雇用推進、社会保障制度の改悪等の政策により、実質賃金がマイナス0.9%、家計消費支出0.5%と低迷した。

3.日本経済の低迷と厳しい暮らしは更に深刻化する。内外の環境が厳しくなる予想である。①アメリカ、世界経済の低迷が深まる。②国内状況はオリンピック需要が終わり反動減がある。働き方改革による賃金抑制、社会保障制度の減額、消費税増税で、家計支出が落ち込む。日本経済の成長率は1%程度なのに0%割れに落ち込むだろう。世帯を5つにグループわけし、最も所得の少ない層20%(アンダークラス)の前回消費税増税後の行動分析をなぞると、より貧しい家(家賃の安い家)に住み、医療費を抑え、教育費も削って生活することになるだろう。

 

渡部昇一の95歳へ!

(95歳へ! 渡部昇一)

渡部昇一が77歳の時に書いた本です。彼は86歳で没しています。

「95歳まで生き、現在と同じような楽しい生活、活動を続け、さしたる精神修養もせずに、静かに死にたいと思っています。そのために、高齢者先人との対話での、ボケずに健康でいるノウハウをまとめました。何事かをなす時間は、まだたっぷり残されています。晩年は賢明さより楽しさが大切です。」「人間は、80歳以降になると、死への恐怖も不安もなく、肉体的な苦痛のほとんどなく、サッと寝むるがごとくあの世に逝ってしまうようです。理想的な人生の終わり方と言っていいでしょう。」

中高年の晩年設計の実践論

1.老年の生計目標テーマは、理科系より文科系生活の方がやさしくていい。理科系目標は、進歩を競う競争的な生活であり、文科系の目標は進歩が原則にならない。新しいほうが、レベルが高いとはいえない。晩年には文科系の世界が向いている。

2.病気について 老年の体の不具合は、肉体であって、自分の自由になるもの=意思ではない。心を悩ませる必要はない。

3.老年は何かをしようという意思が希薄となり、漫然と時を過ごすようになってはいけない。

4.イビキと肥満には注意を払おう 知的生活には、前提として健康な肉体基盤が必要です。人類の歴史で、飽食はこの何十年かの例外的な出来事です。人体は餓えに耐える機能を発達させてきました。食べることができないと、血液が運ぶべき糖分が不足します。脳が栄養不足になると一巻の終わりなので、身体は脳に充分な糖分を送ろうとします。身体の脂肪を糖に変えて、低血糖を回避します。ホルモンは、インスリン(高血糖になってしまった時に血糖値を下げる働きをする)の例外を除いて、すべて血糖値を上げる働きをする。人体は低血糖に対して、多くの備えをしている。断食は、低血糖を回避する機能を使うという意味もあります。腹を減らして身体を刺激し、柔軟体操をして体を柔らかくすると、健康な肉体基盤が確保されます。

5.充分な睡眠が疲れを癒し、健康維持の基本になる。人間は一日8時間ぐらい横になって、背骨を重力から解放してやると免疫力が高まるという説もあります。眠りはメラトニンという脳内ホルモンが働き、老人には老化抑制ホルモンとして働きます。昼寝をすることと、寝室寝具の快適環境を作ることが重要です。

 

米中冷戦勃発

(中国敗れたり 日高義樹 、中国壊滅 渡邉哲也 ほか)

ついに米中戦争が勃発した。トランプ政権は、安全保障上脅威を理由に、本年3月23日から鉄鋼25%、アルミ10%の輸入関税をかけた。また、7月6日より500億ドル(5兆円)相当の中国ハイテク製品に25%の関税をかけた。中国も同日から、農産品等に同額の関税をかけた。さらに米国は8月30日までに2000億ドル(22兆円)相当の中国製品に10%の追加関税をかける用意が整った。これに中国が対抗策をとると、中国製品全品に関税導入をしかねない。2017年の米国の貿易赤字は8000億ドル(88兆円)前年比8%で、うち対中赤字は3800億ドル(42兆円)前年比8%と約半分を占める。日本は700億ドル(8兆円)だった。米国は対中赤字の半分ないしは3分の2の減少を意図している。

米国は中国の軍事力強化、周辺諸国への無法な領土拡張・資源獲得行為に対して、ドル体制への悪影響を懸念し、戦うことを決定した。対ソ、対・戦前の日本と同じように、まず、経済戦争で冷戦を仕掛けたのだ。中国関係本は我家には多数あり、以下にポイントを記す。

1.中国敗れたり(日高義樹)2014年12月 オバマ大統領は中国融和策で、中国から太平洋を半々で管理しようと言われた。米国民は中国の無法行為に気づき、オバマ民主党から共和党に代わり、対決姿勢に変更した。

2. 中国壊滅(渡邉哲也)2015年8月 リーマンショック後、新興国から資金を吸い上げるポンプが壊れ、先進国の雇用を奪い始め、中国を排除し始めた。中国の対応の仕方は①日本のように国際ルールを守り、バブル崩壊長期デフレ不況②国際ルールを守らなければ、欧米を中心に中国を国際マーケットから排除されるのどちらかを選ばなければならない。

3.中国大減速の末路(長谷川慶太郎)2015年7月 ソ連末期に似た共産党政権の新常態は失敗し、個人独裁を目指す習近平は最後の皇帝となる。中国崩壊、各軍区の独立、連邦国家の成立へ。

4.2016年中国・ユーロ同時破綻(三橋貴明)2015年12月 不動産バブル、株式バブル、設備投資バブルの崩壊。デフレギャップは内需か輸出外需で埋めるしかないが、為替レート引下げでは無理。日米と中国の新冷戦時代の幕開け。

5.中国私論(橘玲)2015年3月 中国の強国主義は周辺国との領土問題が多く、周辺国は同盟を組んで軍事力を阻止。

6.超大恐慌で世界の終わりが始まる(藤井厳喜)2012年4月 中国の成長エンジンの輸出の失速で成長モデルが終焉。農民の不満が爆発し、年間18万件の暴動が発生。

7.中国はもう終わっている(石平、黄文雄)2013年9月 不良債権300兆円、中国経済の崩壊。日本は中国崩壊で経済の影響は、それほど多くは無い。中国は世界とそれほどリンクしていない。アメリカ国債売却ではギクシャクはする。

8.中国・韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる(宮崎正弘)2015年3月 米中は新冷戦時代に突入した。日本企業の日本回帰、円安旋風が吹き、日本経済はよみがえる。中国・韓国はデフレ不況で沈没する。

9.中国経済(国家資本主義)の真実(榊原英資)2015年10月 2050年に中国のGDPはアメリカを上回っているが、一人当たりのGDPは半分以下であろう。日本と中国とは、安全保障では対立、経済では連携が多い。長い付き合いが大事である。

 

ビジネスはやさしく考えろ!

(プレジデント記事 元カルビー会長 松本 晃)

松本氏は伊藤忠からセンチュリーメディカル、ジョンソン・アンド・ジョンソンメディカル、カルビーと転職、どの会社も増収増益を成し遂げたプロ経営者である。

ビジネスは実は簡単だ。

1.ビジネスは勝ち馬に乗らなければいけない 馬を走らせるには、鍛えて、教えて、時には鞭で叩いて、よく走ったらニンジンをあげるよと言う。なぜなら、人間は損か得かで動いているから。

2.ビジネスというのは、当たり前のことを当たり前にやるだけ。ガバナンス(企業を管理治める合意形成)の徹底とコスト削減。利益から製品値下げ、シェア増大と売上増大・利益増大。社内には結果主義を徹底。権限委譲を重視、失敗したら学べばいい。いい製品作りと儲けに結びつく改革をできるだけわかりやすくやってゆくこと。

3.人生、予測できない事が起きる。ヤバい事が起きても、大変なことだと思わない。いちいちプレッシャーを感じない。

4.会社の経営とは、仕事をして利益を上げること。すべてのステークホルダーを喜ばせること。世のため、人のためになる。

5.報酬は大きな問題ではない。お金は嫌いではないが、1つ弱点がある。あの世に持っていけないことだ。

6.1947年生まれの71歳。年齢的にもこれからはサドンデス。これからも仕事をしていきたい。これから何をしようかと考えることは楽しいものだ。

 

米国の対中関税制裁、年2500億ドル(28兆円)

米国による対中追加関税

1.第1弾 25%追加関税 2018年7月6日実施

 年340億ドル(3兆8000億円) 818品目(自動車、情報通信、ロボット、産業機械、航空機)

2.第2弾 25%追加関税 8月23日実施

年160億ドル(1兆8000億円) 279品目(電子部品、半導体、化学品、鉄鋼製品)

▼第1弾+第2弾=500億ドル(5兆6000億円)

3.第3弾 25%追加関税 9月に発動予定

年2000億ドル(22兆5000億円)

▼第1弾+第2弾+第3弾=28兆円(中国の対米輸出額のほぼ半分に相当する)

 

中国は同額の報復措置を発動と宣言 8月23日から第2弾報復関税を発動

中国声明「中国は自身の正当な権益と多角的貿易体制を守るため、必要な反撃を取らざるを得ない」

 

やさしい経済学

(池上彰のやさしい経済学)

池上彰は分かりやすく伝達する技術に長けている。経済学についても、やさしく解説している。

1.経済学とは ①経済活動を分かりやすく科学的に分析する一般理論と②その時代その時代の問題に応じた処方箋と2つに分かれる。

2.近代経済学はマクロ経済学(国レベル)とミクロ経済学(個人、企業)に分ける

3.一般理論

①ものの値段(給料も含まれる)は需要と供給によって決まる。需給ギャップが問題になる。需要は安いものや美しいものなど色々な好みによって異なる。<アダムスミス>

②分業 分業は生産性を高かめ、富を増やす手段である。分業は利己心で成立する。しかし、ものの値段は利己心の需要と供給によって決まる。これを神の見えざる手という。<アダムスミス>

③政府の3つの役割 経済が効率化する自由放任がいいのだが、政府でないと出来ないことがある。国防、司法裁判、道路河整備の公共事業である。<アダムスミス>

④自由市場の失敗 独占、環境公害、情報の非対象性(売り手の隠蔽) 

⑤景気動向指数 先行指数(求人指数、住宅・耐久消費財需要指数)、一致指数(電力使用量、労働時間、商業販売)、遅行指数(失業率、消費支出)の3つがある

⑥GDP(グロス・ドメスティック・プロダクト=国民総生産) GNP(国民総所得)、国民総支出と同じ。3面等価の法則。GDPは原材料に付加する原料メーカー、製造組立メーカー、販売店の付加価値の合計です。

⑦お金は市の物物交換から始まり、価値表示の交換手段となった。最初は金などであったが、今は政府が発行する中央銀行紙幣になった。

⑧銀行は両替商、お金の預かり振込み機能、為替決済機能、金融商(お金を預かり利子を出し、担保を取りお金を貸し利子を取る)、融資した企業の銀行預金によるお金つくり=信用創造機能がある。

⑨参入障壁 ものの値段は需要と供給によって決まる。参入障壁を低くして、参入する企業を増やすと、もの(給料も)の値段は下がる。例えば銀行業界は外国銀行や他業界からの参入が許される自由化が行われたので、利益が少なくなり、銀行員の給料も下がっている。

⑩比較優位 イギリスのリカードが発見した自由貿易主義の原理。各国の得意分野を輸出しあうと両方の国にとってよいという原理。分業体制をとったほうが、全体として生産性があがるため。自由貿易が良い。ただし、自国産業も守らねばならない。

4.経済思想の歴史と経済の処方箋

①絶対王政国家時代の、国家による関税と自国産業保護の重商主義や富の源泉を生産とくに農業に求める重農主義に対して、イギリスのアダムスミスは労働が価値を生み出す源泉と考え、労働の生産効率を高める(分業、設備投資、資本蓄積、自由市場競争、経済政策は統制介入を排除し、見えざる手による市場原理にまかせる)ことによる国富増大を目指し、リカードの自由貿易主義もくわえて、イギリス産業革命、資本主義社会の理論的支柱になった。

②資本主義の自由競争は植民地獲得の帝国主義に転化した。資本主義の無制限な競争、古典派経済学の自由放任主義に対して、ドイツのマルクスは資本主義社会では独占と失業者・格差社会を生むとして、社会主義計画経済を主張した。ソ連、中共など社会主義国が生まれたが、自由競争が無くなり、社会主義は崩壊した。また、1929年の世界恐慌から、イギリスのケインズの修正資本主義・公共事業・累進課税で景気回復政策が生まれた。ケインズ政策も投資の乗数効果で初期は効果大であったが、大きな政府になり、財政赤字が増え、インフレになる問題点が出てきた。これに対して、アメリカのフリードマンは、ケインズは間違っていたと主張し、新自由主義を唱えた。絶対的自由を自己責任でやるべきと唱えた。社会保障(年金、健康保険など)はいらない、輸入関税、輸出制限も要らないなど主張し小さな政府を目指した。新自由主義も労働者派遣法など弱者対策不備で批判がでてきた。また、世界恐慌に対しては、貨幣を大量に刷って出すお金の量をコントロールをするマネタリズムの立場を取っている。

③トランプ大統領の政策 私が考えるに、米中関係の悪化から、米国は重商主義に戻ったのではないかと思う。関税と自国産業保護である。トランプ大統領は自由貿易が成り立つには、2国間に公正なルールがないといけないと言っている。中国は為替、特許権、国内法など不公正で、国防、裁判、国際覇権などでも対立するとして、冷戦に突入している。

 

 

世界デフレの深化

(トランプ大統領誕生で世界はこうなる 長谷川慶太郎、田原総一郎)

長谷川慶太郎の未来予測はよく当たる。その予測の核心は、21世紀は戦争がないので、デフレの時代であるということだ。物を提供する人より、物を買う人が強い。お金の価値が上がり、物の価値が下がる。流動資産(現金預金)が大事で、固定資産(不動産、機械)は値下がりする。現状維持では、収入は減少する。人は学歴ではなく、実力で勝負する。

長谷川慶太郎はソ連の崩壊、共産主義国家の破綻、トランプ大統領の誕生を当てた。さらに、デフレ対応力の無い旧態依然のEUの分裂、中国共産主義の崩壊、ロシア共産国家の崩壊を予言している。汗(努力)と涙(企業の倒産、人員整理)がない組織・国家はつぶれると言っている。リベラルは人類の財産であるが、収入が減少する時代、そんな甘いことは通らなくなった。ポピュリズム(庶民の常識によってエリートの腐敗や特権を是正する)で自分中心思考になり、グローバル時代は終了した。

 

米中冷戦第3弾

グローバル自由貿易が終焉した。大変な世界の仕組み変化だ。94年のGDP比率は先進国75%、途上国8%、2011年は先進国57%、途上国20%になった。先進国と途上国の利害対立がある。特に米中間には中国製造2025に象徴されるハイテク覇権競争があり、安全保障面もあり、米国側に妥協する動機はない。貿易戦争は長期化し、米政権は本気で中国の力をそごうとしている。9月17日米国は中国は不公正な貿易慣行を見直すことを拒否しているとして、9月24日第3弾の追加関税を発動することを表明した。その上で、中国が報復に出るなら、2670億ドル(約30兆円)、中国からの残り全輸入品に課税するとした。

米中の制裁内容(現在相互輸入総額 米国輸入5,050億ドル、中国輸入1,500億ドル)

1.7月 相互に25%制裁関税 米国818品目340億ドル、中国545品目340億ドル

2.8月 同上         米国279品目160億ドル、中国333品目160億ドル

3.9月24日10%制裁関税    米国5745品目2000億ドル、中国600億ドル

4.2019年1月 上記3米国5745品目2000億ドルについて25%の制裁関税にする

5.中国が第3弾の関税に報復に出るなら、すぐに2670億ドル(約30兆円)、中国からの残り全輸入品に課税するとした。

 

中国は分裂する

(韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか2008年刊、 大原浩)

大原浩は1960年生まれで中国投資コンサルタント、豊富な現場経験から、2008年時点での中国に対する分析が正確である。

現在の世界情勢は、グローバル経済の歪みの顕在化によるブロック経済化、貧富の差の拡大化、など第2次世界大戦が始まる前と非常に似てきている。中国は自転車を漕ぐゾウにたとえられる。走り続けないと倒れるし、倒れたときの衝撃は破壊的である。直接のきっかけはインフレでしょう。インフレによる貧しい人々の困窮が政治を不安定にします。これは発展途上国に共通のものです。中国が目覚しい発展ができたのは、先進国のビジネスが、安いコストを求めて、大挙して進出したからです。しかしその陰で、先進国では、多くの中間層を支えていた製造業を中心とする安定した仕事が失われました。アメリカでは中間層といえる人々があまり残っていません。日本も近い将来そのような状況に陥るかもしれません。しかし、発展途上国での生産が必ずしも割安でなくなりつつあります。しかも、目先の利益が多くても、政治の混乱により投資したお金がゼロになっては意味がありません。ここ数年のあいだに日本から海外に出て行ったお金や企業は日本にもどりつつあります。

1.中国は10年間の文化大革命で古代から続いた文化は分断された。人を徹底的に信用しない心になった。すなわち現在の中国の歴史は60年しかないのだ。共産党は建国以来、反外国教育を徹底している。中国は水資源で成長の限界がある。コニカミノルタ事件で中国撤退費が7億円かかった。外国企業の優遇税制がなくなり、中国人労働者の終身雇用制度化が推進され高コスト化している。

2.中国投資では、売買が簡単で利益をすぐに日本に持ち帰れる株式投資に限定される。国際的大企業以外、直接投資で儲かった話は聞いたことが無い。1992年客家の鄧小平が南方順話で改革開放政策を打ち出し、台湾・シンガポールの客家が投資を始めました。その客家たちでも中国を信頼していません。中国から撤退しはじめている。バフェットは2003年アメリカ以外に初めて中国に投資した。そして2007年に売却撤退した。日本も反日暴動や投資条件の悪化から、日本への工場再移転が起きている。外資系企業も総脱出の可能性がある。

3.中国は共産党の一党独裁から平和的に複数政党に移行して、政治的な安定を取る可能性は高くないと見ている。中国は韓国・台湾のように無血で多党化できない。人民解放軍は中国の国軍ではない。中国共産党の私兵である。しかも、人民解放軍は文民統制(共産党と軍)が弱く、7大軍区(瀋陽、北京、南京、広州、済南、成都、蘭州)に半独立している。人民解放軍の立場・利益を代表するのが、中国共産党である。多党制になったら、その政権は軍隊を持たずに国を運営することになる。現実的にむずかしい。人民解放軍に基盤を持たない共産党指導者は、人民解放軍を完全にコントロールできない。無血で多党制に移行する事は無理である。

4.中国は都市戸籍と農村戸籍の2制度に分かれている。都市戸籍の3億人は支配者階級に属する人々である。農村戸籍の人は都市に出稼ぎに行くが、GDP成長率が8%を切ってくると2億人の人が失業する。都市戸籍の人の実質失業率は20%である。

5.GDPに対する個人の割合はアメリカ7割、日本6割、中国4割と中国の内需は小さい。海外に多量の輸出を続けないと、中国経済は成り立たない。輸出の半分は外資系企業による。生産基地としての優位性は揺らいでいる。2桁成長を続け、巨額の貿易黒字を稼ぎ出している間は、中国政府も国営企業を救済するでしょう。中国政府が国営銀行を救済できない状況に陥った時は、サブプライムローンと比較にならない激震が世界中を駆け抜ける。

6.中国が歴史上繁栄した時代の国土は、漢民族中心の現在の3分の1から半分の国土である。清朝の時代に拡大し、1億人位の少数民族の国土を組み込んだ。人口は13億人になった。少数民族はチワン族1500万人、満州族1000万人、回族900万人、ミャオ族800万人、ウイグル族700万人、モンゴル族500万人、チベット族500万人などである。沿岸部を除いた中国の3分の2は経済的魅力のない地域である。沿岸部の豊かな人は3億人といわれる。中国が今後も発展するには、人口も国土も半分以下にする必要がある。地球の資源と環境の限界を考えると、インド中国の25億人が豊かになる事は無理である。中国が混乱したら、分裂する。アメリカの連邦制型かヨーロッパの小国型になる。

 

 

あらゆる病気は歩くだけで治る!

(あらゆる病気は歩くだけで治る! 青柳幸利)

東京都健康長寿医療研究センター研究所の65歳以上6000人15年にわたっての研究成果である。1日8000歩(生活歩数4000歩+4000歩<1000歩10分で40分>)を歩くことで、あらゆる病気が治る。1万歩は必要ない。

認知症(都会歩きがよい)、骨疎症(午後が良いー寝て骨芽ができる)、高血圧、脳溢血、糖尿病、うつ病、肥満などあらゆる病気が治る。6分の1に激減する。

歩き方<生活歩4000歩+歩く4000歩(40分=1000歩10分)>

 

1.骨盤を立てる(肛門を引き締める)

2.1足裏分、歩幅を伸ばす

3.早歩き20分(4000歩の内2000歩)

体温にメリハリのない人は健康を崩すリスクが高まるが、午後に早歩きすると理想的な体温になり、質の良い睡眠がとれる。

 

体温も睡眠も、歩きで良い状態へと改善できる

 

任せ方の原則

(出口治明「任せ方の教科書」より)

1.人間皆ほとんど能力一緒であるー人間ちょぼちょぼ主義。

2.大きな仕事をするには、たくさんの人が必要

3.人間は10人の部下しか見れない。10人以下なら自分でやる。

4.10人分の成果を上げるには10人必要、100人分の成果は100人必要。

  モンゴル軍の10人隊長、100人隊長、1000人隊長、1万人隊長の組織作りが大事。

6.意思決定基準は「儲ける」こと、「成長」すること。そうでないと組織が維持できない。

7.人材は多彩・多様な人々(性別、年齢、国籍)で、仕事を任せ、組織を強くする。

8.権限をハッキリさせる。(例えば、100万円未満の仕事は係長が決める等)話し合いをするが、決定は一人で行う。

9.上司は「いつ、どこで、だれが、なにを、どうする、なんのために、いくらで」をハッキリ伝える。

10.仕事を任せたら、結果責任を負わせる。同時に上司は、部下の失敗の結果責任を取る。

11.上司は判断、実行スピードを早くし、部下の仕事が60点なら合格点を与える。全員が60点取れるようにするのが管理。

12.部下の短所は「ほうっておく」。長所短所は、その人の個性である。

13.餅は餅屋。専門分野は専門家に任せる。アウトソーシングを使う。

14.これからは新時代、業界の常識に囚われず、織田信長のように、現実を自分の頭で考え、決断し、新分野を切り開く。

15.リーダーの条件 ①強い思い・志②部下の共感力③谷の時期に仲間を引っ張る統率力・リーダーシップ

 

当る盛りに自戒せよ

(高倉健の俳優人生 テレビ)

最近、歌手、作詞作曲家、小説家、俳優などの人生物語のテレビ番組が面白い。その道で一代を築いた人気者の浮いた沈んだの苦労物語が、人生の真実を語っていると思う。

高倉健も時代と運に恵まれて役者人生を送った。彼は小学生時代に胸の病気を患い1年休学し寝た。そのとき、お母さんから「辛抱せいや」と言い聞かされた。美空ひばりの添え物役者や義理人情ヤクザ、人生に恵まれ無い寡黙な男などを演じた。高倉健の座右の銘が2つある。

1.「当る盛りに自戒せよ」剣術家中山博道の剣道口述集から

   大失敗というものは、傲慢から生まれる

2.「閑に耐える」王陽明の四耐四不より

  「辛抱せいや」

  (れい)に耐え、苦()に耐え、煩(はん)に耐え、閑(かん)に耐える、

     激(げき)せず、 躁(さわ)がず、競(あらそ)わず、随(したが)わず

   

 

周囲を巻き込む5習慣

(本田 健 「お金と幸せ」をテーマにしたセミナー開催主催者、作家)

ビジネスで成果をだすためには、周囲の協力が不可欠です。人が気持ちよく巻き込まれる5ポイントを上げます。リーダーはこの5習慣を常に実行するべきです。

1.「ゴールの共有」 プロジェクトの目標や意義を、言葉で伝えて納得してもらうこと。

2.「メリットを明確にする」 外的メリットー社会に貢献、顧客に喜ばれる+内的メリットー個人が受ける利益

3.「やった先の未来を見せる」 優勝の夢など、プロジェクトの成功による、次のステップの青写真を示す

4.「ネガティブ・シュミレーション」 存続の危機など、マイナス面の予測、これもビジネスでは大切

5.「一体感づくり」 仲間と一緒に、1つのものを作り上げるワクワク感を演出、疲れを取る飲み会企画など

 

2018年11月時局講演会

(youtube 藤原直哉の時局講演会)

YouTubeの講演会は最新の情報が入った時局解説で大変役に立つ。藤原直哉の個人講演会なので、一般新聞や雑誌では中々言えない事も、グラフを写し、大胆に言い切っているので、大変分かりやすく理解しやすい。2018年11月の世界時局情勢は、以下に挙げるように、リーマンショック時並みに厳しい。我々は、本当に身構えて対処しないと、来年の世界不況に押し流される。

1.アメリカのFRB短期金利暴騰。トランプ政権になり、0.2%から2.22%に11倍暴騰。金を借りる人は助からない。SP500株価も2割下げる。リーマンショック再来。大企業倒産対応のために、FRB緊急利下げしドル安になる。トランプは銀行を助けない。

2.仮想通貨は暴落して昨年末2万円が4000円。しかし昨年夏は2000円、こんなもので、仮想通貨のバブルは終わった。仮想通貨はCIAが作った。全世界で金を引き出したかったので。バブルで注目され、世界普及のその目的は達成した。

3.テクノロジー株は上がりすぎが戻った。アップル230ドルが170ドルに。スマホが世界に一巡した。次はIOTだが、数年かかる。グーグル、フェイスブックは独禁法対応が必要になる。

4.日産の株価961円、上がって下がった。自動車業界は電気自動車、自動運転など新分野動向やアメリカの自動車輸入制限のために、今の体制の再編が必要になった。ゴーンはルノー救済を図ったが失敗した。ゴ-ンはリストラ経営の元祖。利益が出ていても目標に届かなければ、首をきる。不法移民の奴隷労働を使う。これを新自由主義経済という。30年くらい続いたが終わった。アメリカは車を輸入させなくなるので、アメリカに工場を移すしかない。ゴーンはベルサイユ宮殿で貴族仮想結婚式を挙げるなど「傲慢にも程がある」。

5.GEは35ドルから8ドルの倒産価格に。電力で大損した。倒産する可能性大。電機業界も柱がなく、不況業種になった。

6.金融はドイツ銀行が倒産する。50ドルが9ドルに。ドイツ国が救済するとEUは崩壊する。ドイツ株もパニック売り。イタリアも長期金利が1.6%⇒3.6%に跳ね上がる。銀行がつぶれそうになったら、救済するしかない。ドイツ銀行はデンマークとアメリカ市場で各25兆円のマネーロンダリングが発覚した。アメリカ市場から退場になる。EUの金融、EUの存続も危ない。

7.イギリスのブレグリットも危険。スペインなど同意していない。合意なきブレグリットで、企業は準備し始めた。イギリス株も下がっている。

8.中東はドバイ株が2016年以来下がり、不況色に。油はWTIが70ドルから50ドルに。サウジが倒産の危機になった。天然ガスも下がる。銅が下がり、銅弾丸を使う通常の大戦争はない。鉄相場はまだもっている。金は下げているが、パニックにはなっていない。GE,ドイツ銀行がつぶれたら、パニックになる。

9.上海株、香港株は下がる一方。年初から3割3兆ドル下落。フランス株総額上回る。1ドル=7元。孫文の中華民国は、イギリスがバックについて最初から世界に通用した。毛沢東の中共はバックに誰も無く、最初は世界に通用しなかった。米中国交回復後、アメリカの民主党が中心でバックアップして、世界に通用したが、トランプはそれを剥がそうとしている。剥がれたら無価値になるので、中共は不動産を買ったりしている。中華民国は世界の華僑のバックもあり、通用する。中国やアジアは輸出品の売り先がなくなる。中共はこけて、分国になる。

10.アメリカ モーゲージ=ハウジングマーケットはカナダは暴落。アメリカの30年固定金利は4.87%で高い。リストラ型経営と奴隷労働を持たせるため、アメリカは家を国民に無理やり持たせ価格を維持し景気浮揚策とした。金利が上がるとこれもアウト。銀行がつぶれる危機になった。アメリカは双子の赤字を続けられない。中国の黒字が日本のように還流しない。アメリカは買う金がなくなった。アメリカと中国はスーパーインフレになる。日本は70円、50円のデフレになる。トランプは米軍の撤退、ドルの利上げをする。日本からも米軍は撤退し、南太平洋に下がる。日本の安保は、今の自衛隊、憲法でやるしかない。

11.日本 安倍政権は何もできないやれない。今後、補正予算編成、世界株価暴落で消費税延期、夏の衆参同時選挙、憲法改正できずに終わる。黒田アベノミクスしかない。

12.今後 世界は首切り、リストラ、奴隷労働の新自由主義が終わり、昔の共生主義時代に戻ってゆく。

 

2018年12月22日冬至ゆず湯

今日は冬至、土岐よりみち温泉に夫婦で行って、ゆず湯に入った。今日は雨で、冬なのに16度と暖かい。気持ちよかった。

ユーロダラー調達金利が上昇し、世界不況へ

FRBが利上げをしている。ユーロダラーのような海外に貸付られているドルの調達金利が上がっている。景気の悪いヨーロッパ、中国、南米にリスクが広がっている。LIBORライボー(London Interbank Offered Rate)=世界の銀行の調達短期金利基準、が2%強になっている。世界的規模で金融引き締めが生じている。日本銀行は金融緩和と長期10年債権0%誘導で、ドルが減った分、世界に資金供給している。基軸通貨=ハードカレンシーは、現在、世界はドル、アジアは円、南北アメリカはドル、旧大英帝国はイギリス、ヨーロッパはユーロとなっている。スワップを拡大し、量的緩和によってマネーサプライを増やし、リスクヘッジしている。不況の影が特にヨーロッパ、中韓両国、南米に広がっている。利上げが人民元安を加速させる。利上げで、世界経済はまっさかさまに落ちる。アメリカは利上げ回数を来年は減らす。