2015知的人生設計

2015知的人生設計

(2015知的人生設計のすすめ 橘玲)

1.スタンリーはアメリカの億万長者が労働者階級の暮らす下町のありふれた家に住んでいることを発見した。彼らは安物のスーツを着て、頑丈だが燃費のいい車を乗りつぶし、この質素な一家が億万長者とは気づかれない。億万長者があなたの隣にいるのは、お金を使えば、お金はたまらないからだ。もっとも、徹底した勤勉と倹約が幸福な人生とはかぎらない。65歳でミリオンネアになっても、残りの人生はそう長くないからだ。

2.90年代の頃はアジアに移住して豊かな年金生活が流行したが、いまではバンコクより東京に住むほうがずっとコストが安くなった。家計の節約のために田舎暮らしは必要ない。限られた年金を有効に使うなら、東京やほかの大都市の郊外を目指すべきだ。

3.年収600万円のサラリーマンの実質税負担は①税金(所得税と個人住民税)28万円②社会保険料(厚生年金、健康保険、介護保険)本人負担85万円(+半額会社負担85万円)③合計113万円(負担率20%)、会社負担の社会保険料を加えると200万円(負担率30%)と多い。生涯賃金3億円の3割の1億円が税金+社会保険料である。個人と法人を使いこなして、節税するのがよい。

4.税務調査の実態

税務署の任意調査は①領収書チェック②現金と預金残高の確認③個人名義の銀行口座の調査④決算期を超えた会計調査⑤役員賞与と接待交際費の処理⑥在庫 だいたい1日で終わる。国税の時効は5年だが、実務上最大3年。開業から5年が調査のメドになる。税務署は過去の決算データを入力してあり、税金の取れそうなところしか調査しない。法人税の赤字繰越は5年間可能なので、赤字会社は無視する。日本の法人は7割が赤字である。