幸せで豊かで楽しい老後

幸せで豊かで楽しい老後

人生100年時代のグレート老後 荻原博子

1.大増税時代を切り抜ける

①高齢者が増え、税金、社会保険料(健保、年金、介護保険)、消費税、学費を増やす。

②賃金、収入が上がらないのに、食べ物や洋服や住居費が値上がり、生活を守るため、財布のヒモをきっちり締める。

③節約より先に、家族、豊かな人間関係を作る。幸せに生きるのに一番大事なのは、人間関係が円滑にいくことである。

2.忍び寄る破産危機に備える

①日銀が年間80兆円の国債を買い続けている。上場投資信託で日本株を買い、225銘柄の4分の1の筆頭株主になる。市場は売らない大株主が存在するので、日経平均は維持される。日本国の借金は無くなるが、日銀はボロボロになる。金融政策の自由度が狭まる。

②東京はダブル老化。1)人の高齢化(人口1400万人の4分の1が高齢者)家が狭いので、1人暮らしの老人が急増。2)建物の老朽化。社会インフラの老朽化。2030年には築40年の建て替え時期のマンション50万戸、住民高齢化で立替できない。耐用年数50年を超える下水道、道路の老朽化。措置がとられてない。

③いつ起きるか分からない地震への備えも必要。

3.資産防衛の大鉄則―借金減らして現金増やせ!

①大不況の時は、資産を現金で保有する。株、不動産投資はしない。借金しない。失業しない。が大鉄則である。

②気づけばお金が貯まっている、自動引き落とし預貯金が唯一最高の貯蓄手法。社内貯金、財形貯金、メイン銀行での自動積立預金しか月給取りには、貯金成功の手段はない。

4.少ないお金でも、幸せで豊かで楽しい老後

①ハッピー老後に大切な3つ、健康、お金、良き仲間。一緒にご飯を食べてくれるパーナー、仲間が、幸せをもたらす。お金をかけずに充実した人生をもたらす。

②老後資金の3本柱は生活費、介護費、医療費。生活費はサラリーマンなら、2人の年金でなんとかやっていけるかなという方が多い。介護費は実態アンケートによると、平均で550万円、2人でも1100万円である。今は介護保険でかなりカバーされる。老後の医療費は2人で200~300万円。高額療養費制度があるので、入院して100万円かかる治療をしてもらっても、負担は1ヶ月5万円位。つまり、1500万円あれば2人分の介護費用と医療費はカバーできる。

③年金支給年齢が引き上げられる可能性大。100歳まで生きる夫婦の、老後の資産対策で一番有効なのは、寿命が延びる分、長く働くことである。

④自分は今、老いのどの段階にいるか自覚することで、死への覚悟ができる。老いと病気を混同してはいけない。老いは自然なことで、耳が聞こえなくなるし、目もかすみ、歯も抜ける。それは病気ではなく、死への準備である。要介護1は服のボタンがとめられない、要介護2は外出できなくなる、要介護3は寝たきりになり、モノが食べられなくなる。老いるということを知って、死ぬ覚悟しておくことが大切なのである。人間は誰でも必ず死を迎える。老いて死ぬことは、病気ではなく自然なことなのです。