日本シャーマニズム

日本シャーマニズム

民族宗教神と仏 日本民族文化体系

シャーマニズムは1つの宗教(文化)形態である。現代社会のおいて活力を示しつつある新興宗教の教祖・開祖の多くは、そのカリスマ化の過程をシャーマン的という枠組みの中で取り扱われるのが一般的になってきている。

シャーマン的なトランスは、シャーマンが霊的存在と直接交流すると理解されている。我が国の民間宗教職能者は東北地方のイタコ、沖縄のユタ、各地の祈祷師などは、シャーマン的職能者として位置づけられている。

シャーマンの語は、シベリアに居住する満州ツングース系の中心的な呪術・宗教職能者サマンに由来する。エスキモー、アメリカ・インデアン、中央・西アジア諸族の宗教的職能者を指している。超自然的存在と人間との媒介的役割を果たす人物(霊媒)をシャーマンと見るわけである。シャーマンは神仏・精霊との接触交流によって役割を果たし、その間はトランスのような意識例外状態になっている。トランス状態に入る方法は、イタコは呪文を唱える、沖縄は線香、韓国・華人は太鼓をたたくなどある。シャーマンはトランス状態で守護霊を活用する例が多い。日本のシャーマンの例。修験道の役小角(えんのおづね)は天空を飛び、鬼神を駆使した。

我が国の神人交流の形式は、精霊統御者型と霊媒神がかり型と夢による予言者型との併存である。

幕末・明治の新興宗教は教祖が神がかりによって、神のメッセージを受け取る形式が多い。天理教の中山みき、大本教の出口なお等更年期の女性が神がかりするケースが特徴であった。

日本は、古代から神が人間に乗り移り、さまざまな意向を示すことが多い。特に女性司祭が多い。魏志倭人伝の邪馬台国の神のお告げを伝える卑弥呼、壱与や日本書記・古事記の琴を弾いての神がかりで神の教えを聞いた神功皇后の例がある。